プロフェッショナル修斗公式戦
浪速からの挑戦状
99.8.4 北沢タウンホール
メインイベント
ウェルター級2R
○
格闘結社田中塾
伊藤武則
判定
2−0
×
パレストラ
阿部和也
プ
ロ10戦をこなしてきたベテランの伊藤。今回の大会では唯一のAクラスということになる。田中塾の日の丸入りの半纏。峻厳な顔。ぴっと伸びた背筋。まさに、「日本男児ここにあり」、だ。
対する阿部和也は、アマ修斗やコンバット・レスリングで実績を積み、今年プロデビューした若武者。二戦二勝。カーロス・ニュートン風の髪型に浅黒い肌、クラウチング気味の肉食獣的な構えは、ストリート・ダンス系。年齢差以上に「新旧世代対決」的な雰囲気が漂う。
阿
部が積極的にタックルに行く。しかし、伊藤が組止めてしまい、倒せない。
そのまま腰投げにいき、袈裟固めに入る伊藤。足で伊藤の首をシザーズに捉えようとする阿部だが、なかなか捉えることができない。どうにか届かせて体勢を崩すも、ガードに持っていくのが精一杯。
ここからはガードの攻防が続く。上体を立てて伊藤の腕を取り、アームロックを狙う阿部。押しつぶし、上体を上げて、パンチを狙う伊藤。しかし、どちらも決め手を欠いたままラウンド終了。
2
Rも積極的にタックルに行き、押し込んでテイクダウンしようとする阿部だが、伊藤は、うまくバランスを保ち、ロープ際のポジションも利用しながら、立ち続ける。ならばと阿部が繰り出したアマレス流の背負いも、すかさず切ってしまう。
それでも、ラウンド後半、ようやく阿部の低いタックルが決まる。ガードに取る伊藤。パスを狙う阿部。ハーフガードにまで持って行くが、ガードに戻され、さらに立たれてしまう。ならば、と、再び組み合って足をかけるが、差し合いでの処理は伊藤に一日の長があり、逆に倒されてしまう。ここで試合終了。
ベテランの伊藤が、着実な技術で凌ぎきった試合だった。
(山名尚志)
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[2]松本vs植野
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[6]桜井vs北川
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[7]石川vs三島
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[4]西山vs太田
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