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[パンクラス] 12.21 後楽園:女子戦はパウンド有りルールに

パンクラス "2004 BRAVE TOUR" 12月21日(火) 後楽園ホール 【→カード&チケット情報】 [→掲示板スレッド]

(12/20 up) 公開計量とルールミーティングが20日、P's LAB東京で行われた。その中で女子の「アネナルール」も説明された。試合時間は3分3R。1Rの時間が短いため、ブレイクは通常より早めにかかる。女性の試合のため、レフェリーストップが男子よりも早く、目の回りに少量のワセリンを塗ってもよい。グラウンド状態は両足以外がマットに付いた場合で、今回の試合ではグラウンドの相手の顔面へのパンチと蹴りが認められる。渡邊久江も渡邊浩財子もパウンド有りルールは初体験。久江はパウンドでのKO勝ちに意欲的だった。
 今回はパンクラスフェザー級のトップ選手が揃う点も見所。P's LAB東京の築城実と対戦する前田吉朗は「自分の中で納得する試合をして、今年を綺麗に締めくくりたい」と話した。志田幹とのNo.2対決に臨む山本篤は、大みそかのDynamite!!での大一番を控えたKIDと同門だが、KIDは立ち技の練習に専念しているわけではなく、山本篤とも総合の練習をいつも通り一緒にやっているという。火曜の試合でもKIDがセコンドに付くとのことだ。
 計量ではミドル級の中西裕一が2度目でクリアした以外、全員が一発目でパス。謙吾の相手、ジェームス・リーは91.2kgで、謙吾より7.9kg軽かった。(井原芳徳)

金曜21時サムライTVに渡邊久江出演

(12/17 up) 12/17(金)21:00〜放送の『生でGONG!×2』(FIGHTINGTV サムライ)に渡邊久江が生出演する。後楽園大会の試合に向けての意気込みを語る。

ヤノタク、女子戦に不満示し欠場

(12/10 up) 矢野卓見が欠場する。理由についてパンクラスは「矢野選手の中に、女子選手の格闘技の試合、並びに女子選手が格闘技の試合を行う興行に対して思うところがあり、それ故、女子選手の総合試合【パンクラス アテナ】を行う今大会は出場を辞退したいとの申し出があったため」と説明している。矢野の試合は第2試合に組まれ、女子の試合は第5試合になっていた。これに伴い対戦予定だった飯田崇人の出場もなくなり、全7試合に変更となった。(※12日付記:女子の試合の総称は「アテネ」から「アテナ」に変更された)

ハイサマン欠場。前田吉朗出場

(12/2 up) 謙吾と対戦予定だったコブス・ハイサマン、矢野卓見と対戦予定だったNUKINPO!が欠場する。ハイサマンの欠場理由についてパンクラス側は「ギャランティの条件変更の提示があり、その後一方的に参戦を拒否してきたため」と説明。NUKINPO!は練習中の怪我で欠場する。
 ハイサマンに代わり、アメリカから初参戦のジェームス・リーが謙吾と対戦する。リーは180cm/93kgの31歳。91年フリースタイルレスリング・ミシガン州王者で、総合ではグラジエーター・チャレンジを主戦場とし、KOTCにも参戦。01年9月にはヴァーノン・タイガー・ホワイトの持っていた王座に挑戦するも3R膝十字で敗れ、昨年9月にはアブダビ無差別級王者・ディーン・リスターに1R腕十字で敗れている。
 NUKINPO!の代わりにヤノタクと対戦するのは慧舟會の飯田崇人。5月大会で野沢洋之(STAND)に敗れるも、その後減量し、DEMOLITIONでは2勝1分の好成績を残している。ウェルター級(75kg未満)からライト級(69kg未満)に転向し、シャープな動きを発揮するか?それともヤノタクマジックに引っ掛かるか?正統派の飯田と異端児の矢野のかけひきが見物だ。

前田吉朗も出場

 総合11連勝の前田吉朗が出場し、築城実(ついき・みのる/P's LAB東京)と対戦することが決まった。前田の後楽園出場は5月大会で杉内勇を鮮やかにKOして以来。以降8月の梅田大会では柔術強豪・フレジソン・パイシャオンを何度もKO寸前まで追い詰めた。今回の相手・築城は、5月の大森大会でのネオブラッド決勝大会進出者決定戦で、フェザー級優勝者の山本篤のパウンドに沈んだ選手。7月のDEMOLITIONでは廣野剛康に判定負けしている。
 前田戦が決まり、これで全カードが決定。メインは渡辺大介が務め、セミには長谷川秀彦 vs. 門馬秀貴のウェルター級注目対決が置かれた。前田×築城は第4試合に行われ、築城を下した山本は第1試合で前田へのリベンジを目論む志田幹と激突。大会前半戦にも好カードが揃っている。

女子の試合は「パンクラス・アテネ」に

 今大会から始まる女子の試合が「パンクラス・アテネ」と総称されることが決まった。アテネとは古代ギリシャの知恵・学芸・芸術・戦争の女神。プレスリリースによると「パンクラスが行う女子の総合試合は、競技者がパンチ、キック、投げ、関節技、絞め技を有効に使い、技術、体力、精神力、知力、美、運を競い合うプロスポーツである」ことから、この名前が付けられた。ルールの詳細はまだ不明だが、今回の渡邊久江 vs. 渡邉浩財子は-50kg契約・3分3ラウンドで行われることが発表されている。(井原芳徳)

女子の試合をスタート。渡邊久江出場

(11/29 up) パンクラスが女子の試合を12月後楽園大会よりスタートすると発表した。その第1弾は渡邊久江(AJジム) vs. 渡邊浩財子(ひさこ:SOD女子格闘技道場)で、ルールは近日発表される。
 パンクラスの尾崎允実社長は29日の会見で、「オリンピックでも男子だけの競技が少なくなった」「単に1試合だけやるのではなく、男子と同じような体制を作りたい」と語り、将来的には男子同様、階級ごとの王座・ランキングも制定する考えを示した。05年には女子の試合だけの興行の開催も計画されている。
 渡邊久江(写真左)は02年4月にスマックガールでプロデビューし、同年暮れのトーナメントでは準優勝。今年5月にTBSの番組の企画で開催された総合のワンデートーナメントでは優勝を果たしている。同時にキックボクシング、国際式ボクシングの試合もこなし、Girls SHOCKの看板選手でもある。会見で渡邊久江は「この試合からジワジワではなく、これ一発で男子格闘技のファンにも認めてもらえるような試合をしたい。湧かせる自信はある」と豪語した。GRABAKAで総合の練習をしており、試合当日はGRABAKAのメンバーがセコンドに付くことになりそうだ。
 対する渡邊浩財子(写真右)は薮下めぐみ・高橋洋子の指導するジム所属で、今回がプロ総合デビュー戦。総合の経験は1年10ヶ月で、剣道は14年・参段の腕前。スマックのアマチュア戦績は2戦2敗で、11月の後楽園大会では判定負けを喫している。
 女子用のルールについては調整中で近日発表。選手のレベルに合わせて2種類のルールを設定する案もあり、パウンドの有無が焦点となりそう。渡邊久江はパウンド有りのルールに意欲的だった。

 日本の女子総合は、01年にスタートしたスマックガールが定期的に大会を行ったことで認知度が高まり、それ以前からアマチュアの試合を実施していた修斗でも、男子の興行の中でプロの試合が組まれるようになった。今年に入って新たにラブインパクト、CROSS SECTIONという新大会がスタート。修斗も女子だけの大会・G-SHOOTOを先週金曜に旗揚げしたばかりだ。
 パンクラスからもP's LAB所属の女子選手がスマック等のプロの試合に出場している。渡邊久江と同じくAJジム所属のウィンディ智美はP's LAB横浜で総合の練習をしており、CROSS SECTIONには「パンクラスism」の一員として上がっている。(井原芳徳)

ismの門番、“士道館のミルコ”と対戦

(11/20 up) 次の2試合が新たに決まった。

 [ミドル級] 石川英司(GRABAKA/4位) vs. 中西裕一(フリー/8位)
 [ライトヘビー級] 渡辺大介(ism/5位) vs. ケステゥシャス・アルボーシャス(ラトビア士道館)

 石川は10月大会で慧舟會の岡見勇信の打撃に苦しみ判定負け。中西は9月大会でTOKINの三浦広光の柔道殺法に封じ込められ判定負け。両者とも後楽園の常連選手として存在が定着し、それまでほとんど負け無しで突き進んでいたが、新参の実力者に往く道を阻まれてしまった。二人ともオールラウンドでの技術の高さには定評があり、前回の負けを糧に、どういう成長を遂げているか注目したい。
 初参戦のアルボーシャス(Kestutis Arbocius:写真)は74年11月28日生の29才。99年・00年士道館全世界オープン選手権75kg級王者で、総合戦績11戦7勝(7KO)4敗。02年11月のリトアニア・ブシドーではヴォルク・アターエフに2Rギロチンで敗れている。日本でも今年7月の新・格闘技の祭典で、K-1のミックスルールに似たワールド士道館ルールでMAキックの神谷友和と対戦し、5R 0'22" 腕十字で勝利している。5R目は空手2R・キック2Rと続いた後の総合ルールの第1R目にあたり、アルボーシャスはすぐに神谷を仕留めたことがわかる。写真のとおり体の幹も太く、ミルコにも似た気の強そうな顔つき。右腕の「士道館」のタトゥからも、格闘家としての本気度が伝わる。近藤を頂点とするライトヘビー級戦線に、北からの新風を巻き起こしても不思議ではない。
 迎え撃つ“ismの門番”渡辺は10月韓国で行われたネオファイトのトーナメントで準優勝を果たしてたばかり。海外での試合経験が渡辺をどう成長させたか、この試合も楽しみだ。(井原芳徳)

志田×山本篤ほか注目カード決定

(11/13 up) 次の4試合が早くも決まっている。

 [ウェルター級] 長谷川秀彦(SK/1位)× 門馬秀貴(慧舟會/4位)
 [ヘビー級] コブス・ハイサマン(南ア/1位)× 謙吾(ism)
 [フェザー級] 志田幹(P'sLAB東京)× 山本篤(KILLER BEE)
 [ライト級] NUKINPO!(P'sLAB東京)× 矢野卓見(烏合会)

 長谷川はミドルからウェルターに転向し、10月大会で大石幸史をアンクルホールドで破り同級1位に。國奥麒樹真が返上し空位となった王座取りに大いに近付き、結局実現しなかったものの、11月NK大会でのタイトル戦を希望していた。対する門馬も伊藤崇文をわずか94秒、得意の三角絞めで仕留め、タイトル戦線に浮上した。NK大会では北岡悟も慧舟會の井上克也に敗れており、ウェルターはランキングの変動が激しい。長谷川が門馬を下して王座取りへの道の足場を固めるのか?門馬が勝ってさらにランキングに変動を巻き起こすのか? パンクラスに所属していない選手同士の戦いではあるが、パンクラスウェルター級の来年を占う重要なカードといえよう。
 ハイサマン vs. 謙吾は11月後楽園大会で組まれたが、ハイサマンの負傷により今大会に延期となった。ハイサマンは7月大会で野地を秒殺KOしたキックボクサー。マイク・ベルナルドらと同じ、スティーブスジムに所属する。
 志田 vs. 山本は、前田吉朗に続くパンクラス・フェザー級No.2の座を賭けた戦い。志田はプロ唯一の黒星を喫した相手・前田へのリベンジと、前田のライバルに急浮上した山本の打倒を果たすべく、夏前に仕事を辞め、格闘技の道一本に絞った。10月大会では少林寺拳法がベースの打撃に一層磨きをかけ相手を圧倒。最後はギロチンを極め、会場を大いに盛り上げた。山本は“神の子”KIDの後輩で、レスリング技術の高さに定評があり、パンクラス4戦全勝。10月大会で藤原大地(パンクラス稲垣組)との対戦が決まりながらも、練習中のケガで無念の欠場となっていたが、ここで大きなチャンスが巡って来た。
 NUKINPO! vs. 矢野卓見は「“喰ってやる!”VS“東洋の神秘”。異色のキャラクター対決!」と銘打たれている。だが10月大会で両者とも華麗なサブミッションで一本勝ちをおさめており、単なるキャラ対決を越えた、テクニック合戦が期待できる。(井原芳徳)

 

パンクラス "Sammy Presents PANCRASE 2004 BRAVE TOUR"
2004年12月21日(火) 東京・後楽園ホール
開場・17:30 パンクラスゲート開始予定:18:00 本戦開始・18:30


第7試合 メインイベント ライトヘビー級 5分3R
渡辺大介(パンクラスism/5位)
ケステゥシャス・アルボーシャス(リトアニア/ラトビア士道館)

第6試合 セミファイナル ウェルター級 5分3R
長谷川秀彦(SKアブソリュート/1位)
門馬秀貴(和術慧舟會A-3/4位)

第5試合 ヘビー級 5分3R
謙吾(パンクラスism)
ジェームス・リー(アメリカ/マッシュ・ファイトチーム)

第4試合 アテナルール -50kg契約 3分3R
渡邊久江(AJジム)
渡邊浩財子(SOD女子格闘技道場)

第3試合 フェザー級 5分2R
前田吉朗(パンクラス稲垣組)
築城 実(パンクラスP's LAB東京)

第2試合 ミドル級 5分3R
石川英司(パンクラスGRABAKA/4位)
中西裕一(フリー/8位)

第1試合 フェザー級 5分2R
志田 幹(パンクラスP's LAB東京)
山本 篤(KILLER BEE)

パンクラスゲート ライト級プロ昇格トーナメント決勝 5分2R
宮下トモヤ(バトラーツB-CLUB)
松本光央(グレイシーバッハVTT)

パンクラスゲート ウェルター級 5分2R
本田朝樹(P's LAB横浜)
小路伸亮(KILLER BEE)


■ 入場料金:
 SS \12,000- A \9,000- B \6,500- C \5,000- D \4,000- 立見 \3,500-
 ※当日券は一律500円増し

■ 一般チケット発売日:11月14日(日)

■ チケット発売所:
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード594-040)
ローソンチケット 0570-00-0403(Lコード37649)
CNプレイガイド 03-5802-9999
イープラス http://eee.eplus.co.jp/ (パソコンもケータイも同じアドレス)
楽天チケット
後楽園ホール 03-5800-9999
書泉ブックマート 03-3294-0011
大山アメリカン 03-3962-6443
レッスル池袋 03-3989-0056
ビデオショップチャンピオン 03-3221-6237
水道橋・マニア館 03-5276-0304
アイドール新宿 03-3371-5211
ファイター 03-3354-1903
フィットネスショップ水道橋 03-3265-4646
チケット&トラベルT-1 03-5275-2778
格闘技・プロレス図書館 闘道館 03-3512-2080
イサミ尚武堂 03-5214-6487
ゴールドジム 03-3645-9434
パンクラス 03-5792-0815
※ぴあ、ローソンチケット、CNプレイガイドは全国各地の窓口でお買い求め頂けます。

■ お問い合せ:パンクラス 03-5792-0815

Last Update : 12/20 21:23

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