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(レポ&写真) [G-SHOOTO] 11.26 Zepp:テビ、ジェットから金星

G-SHOOTO JAPAN事務局 "G-SHOOTO JAPAN 〜始動〜"
2004年11月26日(金) 東京・Zepp Tokyo
認可・インターナショナル修斗コミッション(クラスB)、日本修斗協会(クラスC+)

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板・女子スレッド】

第8試合 クラスB 54kg契約 5分2R
×ジェット・イズミ(パレストラ吉祥寺)
○テビ・サイ(フランス/オウテンション)
2R 0'33" 腕ひしぎ十字固め


 キック出身の両者らしく、キックボクシングの攻防からスタート。カンボジア系フランス人のテビはジェットの蹴り足をつかんでテイクダウンに成功するが、ジェットはすぐ立ち上がり、簡単に寝技に持ち込ませない。ようやくグラウンドになると、ジェットがパウンドを落とせば、テビも下からのパンチと腕十字狙いで応戦。互いに一歩も譲らぬまま1Rは終了する。しかし2R、ジェットが同じように上になると、今度は一回目のテビの腕十字の仕掛けが見事ハマり、ジェットはたまらずタップした。
 知名度・キャリアで勝るジェットから金星を奪ったテビは大喜び。「日本語ハマダデキナイ」と言いながらも、最後は「ゼンゼン、ヨユウダヨ!」と叫び、会場を笑いに包んでいた。高い身体能力と陽気なキャラクターで今後の女子総合を席巻しそうだ。(ちなみに下の写真のテビの舌にはピアスが刺さっている)

第7試合 クラスC+ フライ級(52kg) 5分2R
○MIKU(クラブ・バーバリアン)
×高橋ちひろ(パレストラ東京)
1R 3'48" 腕ひしぎ十字固め


 パンチの打ち合いの後、高橋がMIKUの足を抱えてテイクダウンを狙うが、MIKUは膝立ちでこらえると高橋のバックに回り込み、一気にスリーパーでチャンスをつかむ。これは高橋に防御されてしまうが、固執せずにマウントに移行すると腕十字へ。いったん高橋は回転するものの、最後は極められてしまった。MIKUの冷静な判断力が光った。
 なお、このセミファイナルの試合までは日本修斗協会認可のクラスC+の試合で、フリーのレフェリーの岡林章氏が協会公認でレフェリングに加わっていた。岡林氏はDEEP等でやっていたのと同様、リング下で動いて選手の反則をチェックしたり、選手コスチュームのポケットの金具をチェックしたりと、細かい所への目配りが行き届いていた。規約の改正も必要だろうが、ゆくゆくは修斗コミッション管轄のクラスA・Bの試合を裁いてもいいのではないだろうか?

第6試合 クラスC+ フェザー級(60kg) 5分2R
○薮下めぐみ(SOD女子格闘技道場)
×赤野仁美(AACC)
判定3-0 (浦20-18/横山20-18/鈴木20-18)


 柔道エリート対決となったが、薮下は赤野の投げ技を封じ、裏投げを連発。寝技のポジショニングでも優位をキープし、1R終盤には飛びつき腕十字も狙ってみせる。2R前半は上になっても攻め手に欠き膠着ブレイクがかかってしまったが、もう一度上になると、今度は立ち上がってジャイアントスイング、炎のコマ、側転パスガードと大技のオンパレード。会場は大いに盛り上がる。
 修斗のリングでも、薮下は薮下。クラスC+という、いわば“セミプロ”の扱いだったが、プロとしての技術と存在感とでは他の出場選手と比べて頭2つ分ぐらい突出していた。

■G-SHOOTOの独自性はこれから?
 
 会場演出面ではZepp Tokyoの音響・照明設備を駆使。オープニングには太鼓のパフォーマンス、第5試合後の休憩明けにはダンスパフォーマンスが繰り広げられる等、男子のプロ修斗NK大会に引けを取らない華やかさだった。
 しかし修斗以外の格闘技イベントでこれらの演出は特に珍しいものでは無くなってきているのが実情。選手のコスチュームに関しても、各選手バラバラの普通のコスチュームで、会見で紹介されたオリジナルのデザインのものは採用されていなかった。随所に和風のエッセンスが取り入れられていたが、まだ統一した世界観が感じられなかった。
 とはいえ、過去に行われたいろんな旗揚げ大会と比べて、演出や進行自体は良かった部類に入る。これからG-SHOOTOならではの独自性を煮詰めていけば、かなり斬新なイベントになる可能性は秘めていると思う。

第5試合 クラスC+ バンタム級(56kg) 5分2R
○木村由佳(PUREBRED大宮)
×村上京子(パレストラ東京)
判定2-0 (浦20-18/横山19-19/岡林20-18)

※1Rスタンドパンチで村上1ダウン

 投げを何度も決めた柔道出身の村上に対し、木村は打撃テクニックで上回り、1Rストレートでダウンを奪う。2R、村上がサイドポジションからアームロックを狙うが、木村は巧みに回転してディフェンス。関節が柔らかい女子選手ならではのテクニックに会場が湧く。結局ダウンを奪った木村が逃げ切る形で勝利。

第4試合 クラスC+ 46kg契約 5分2R
×akinori(AACC)
○永易加代(パレストラ東京)
判定1-2 (浦19-20/横山20-19/鈴木19-20)


 1R、永易はテイクダウンに成功すると、ハーフからパスを狙い、一気にマウントポジション奪取に成功する。2Rはakinoriが足関でチャンスを作るが、キャッチサインが出るほどの攻めには至らず。
 判定は割れ、横山サブレフェリーのみ1R目を10-10と付けていたが、クラスA・Bと異なり、グラウンド打撃が認められないルールなのだから、ポジショニングをもう少し重視してあげてもいいように思った。クラスC+独自の判定基準を明確に定めて欲しいところだ。

第3試合 クラスC+ ストロー級(48kg) 5分2R
○古舘由紀(チームRoken)
×柴田郁美(パレストラ旭川)
1R 3'03" 腕ひしぎ十字固め

第2試合 クラスC+ ストロー級(48kg) 5分2R
○井上明子(JDスター)※左写真
×愛弓(DB55)
2R 2'51" 三角絞め

第1試合 クラスC+ 45kg契約 5分2R
×坂口一美(S-KEEP)
○関友紀子(SOD女子格闘技道場)
1R 2'05" KO (膝蹴り)


Last Update : 11/27 00:06

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