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(レポ&写真) [スマック] 11.4 後楽園:近藤、引退前に壮絶黒星

スマックガール実行委員会 "SMACK GIRL 2004 〜近藤有希引退記念興行〜"
2004年11月4日(木) 東京・後楽園ホール  観衆:998人

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】

  ◆テレビ放映:J SPORTS 3にて12/11 16:00ほか。過去のお宝試合もオンエア[→タイムスケジュール]

  ※全試合SGS公式ルール(グラウンド頭部打撃禁止・グラウンド制限時間30秒の総合格闘技)

第7試合 メインイベント 近藤有希引退カウントダウン第1戦 -63kg契約 5分3R
×近藤有希(PUREBRED京都)
○アマンダ・ブキャナー(アメリカ/アカデミー・オブ・MMA・BJJ・ボールダー)
2R 0'41" 膝十字固め


 近藤が柔道仕込みの投げでテイクダウンを数度奪うも、ブキャナーは防御。下から三角や足関を狙う場面もあり、1Rはほぼ互角の展開に。
 このままのペースで試合が進むかにも見えたが、2R開始早々、ブキャナーは勝負に出る。近藤を股の下から腕を回して抱え上げ豪快に倒すと、そのまま前転して膝十字。来日直後のインタビューで話していた、寝技制限時間30秒対策で準備していたという技とはこのことだろう。これがガッチリと極まり、近藤は悲鳴をあげた。

 近藤の東京ファイナルマッチと銘打たれた試合にも関わらず、あまりにもシビアな結末。場内は静まり返る。だがこれも真剣勝負の総合格闘技の宿命だ。近藤はしばらく立ち上がれず、リングに担架も運び込まれる。しかし近藤は痛みをこらえ、気丈に笑顔も振りまき、プログラムどおり引退セレモニーの主役を務める。マイクを握り、途切れ途切れの言葉で観客にメッセージを送る。「一生懸命練習してきたけど、相手は強かったです。どれだけ練習したら、本当に強くなれるのか…。今の私には正直未知でわかりませんが、次は勝って、いい気分で試合を終えたいです」
 大会後近藤は救急車で病院に運ばれたが大事には至っておらず、すぐにでも練習を再開できる状況であることが判明。今回の負けで引退という最悪の事態とはならなかった。正真正銘の引退試合の舞台は、近藤の故郷・沼津。いつも試合後に悔し涙を流してばかりの近藤だが、来春その地で試合を終えた後ぐらいは、うれし涙が見られることを祈りたい。(※その後、12/19静岡大会でエキシビジョンを行うことが決定した)


第6試合 WORLD ReMix日本代表選抜試合 無差別級 5分2R
○高橋洋子(SOD女子格闘技道場) 
×伊藤 薫(フリー)
1R 1'34" アームロック


 パンチの打ち合いの後、高橋がテイクダウンするが、伊藤は脱出してコーナーに押し込む。しかし高橋はそのままアームロックを仕掛けてグラウンドに引き込み、最後は絞り上げて伊藤の肩を破壊した。「頭の中で考え過ぎて試合をしてしまった」と言う伊藤に対し、高橋は終始落ち着いた試合運びで、12/19 静岡の本戦に向け好調ぶりを見せつけた。最後は「女子の格闘技をみなさんと一緒に盛り上げていきたいです」と貫禄たっぷりにマイクアピールした。

第5試合 WORLD ReMix日本代表選抜試合 無差別級 5分2R
○石原美和子(禅道会)
×唯我(プロレスリング・ナイトメア)
2R 3'06" TKO (レフェリーストップ:スタンドのパンチ)


 石原がフックの連打で唯我を痛めつけ圧倒。試合中ニヤニヤ笑って動きを止めて休む等、不気味なファイトを続け、最後は2度のダウンを奪って完勝した。ブランクを感じさせないスピーディーな動きで、本戦での活躍を期待させた。唯我は左目眼下底骨折の疑いもあったが無事だった。


スペシャルボーナストラック 公開写真集撮影エキシビジョン
−藪下めぐみ(SOD女子格闘技道場)
−羽柴まゆみ(BBdoll)
勝敗なし


 羽柴の写真集用の撮影も兼ねて、休憩時間に行われたエキシビジョン。だが両選手の動きを妨げるようにノロノロとカメラマンが動くため、最後はキレた羽柴と薮下がダブル攻撃をお見舞い。場内は爆笑に包まれた。

のぞみちゃん、露出度さらにアップ!

 インターバルに圧倒的な存在感を示していたのがラウンドガール、のぞみちゃん。前回8月大会よりもコスチュームの露出度もアップし、休憩前は黒、休憩後は白のバニースタイルと、わざわざ衣装替えまでしてれくるサービスっぷりだ。ところで和田レフェリー、どこ見てるンっすか?

第4試合 -50kg契約 5分2R
×舞(パレストラ松戸/ネクストシンデレラトーナメント優勝)
○松本裕美(PUREBRED京都)
判定0-3


 舞はネクストシンデレラトーナメントも制したお得意のマシンガンパンチを当てる場面もあったが、松本に何度もテイクダウンされるなど劣勢。1R残り1分、松本は右ストレートでダウンを奪うなど打撃でも優位に進め、スマック初勝利を果たした。

第3試合 -55kg契約 5分2R
×内藤晶子(和術慧舟會RJW)
○テビ・サイ(HAVTE TENSION)
判定0-3


 テビはカンボジア系フランス人で、フランスでキックルールの試合の経験はあるが、プロの総合の試合は初めて。組技はAACCで練習しているだけあって慣れたもので、ギロチン、腕十字でチャンスをつかむ。2Rはスタンドでのお見合い状態が長く続いてしまったが、その後も三角絞め等でチャンスをつかみ、内藤にほどんどチャンスを作らせず、文句無しの判定勝ちをおさめた。

第2試合 -59kg契約 5分2R
×HARI(フリー)
○端 貴代(和術慧舟會東京本部)
2R 4'28" チョークスリーパー


 HARIは右ローと下からのギロチンで成長ぶりを発揮。しかし端の右ストレートを次第にもらうようになり、最後はスリーパーに捕まった。

第1試合 -54kg契約 5分2R
×15(所属不明)
○バッカス羽鳥(BB doll)
判定0-3


 15が下からの三角と腕十字で再三チャンスをつかむが極めきれず。互いに体力を消耗したが、2R終盤に羽鳥がパンチで2ダウンを奪い、逆転勝ちをおさめた。

フレッシュファイト第2試合 -50kg契約 3分2R
○金子和美(フリー)
×渡邉浩財子(SOD女子格闘技道場)
判定3-0

フレッシュファイト第1試合 -46kg契約 3分2R
×山田純琴(y-park)
○関友紀子(SOD女子格闘技道場)
判定1-2

Last Update : 12/09 12:44

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