ONE 10.20 ルンピニー(レポ):内藤大樹、元ラジャダムナン王者ゴントラニーの左ミドルに手を焼き判定負けし2連敗
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ONE Friday Fights 37
2023年10月20日(金) タイ・バンコク・ルンピニースタジアム
レポート:井原芳徳 写真:(C)ONE Championship
第6試合 ムエタイ フライ級(61.2kg) 3分3R
○ゴントラニー・ソーソンマイ[Kongthoranee Sor.Sommai](タイ/元ラジャダムナン認定ライト級&スーパーバンタム級王者、元プロムエタイ協会ライト級王者)
×内藤大樹(BELLWOOD FIGHT TEAM/ONEムエタイ4位、キックボクシング2位、元シュートボクシング日本スーパーバンタム級(55kg)王者)
判定3-0
内藤は村越優汰、原口健飛に勝利し、那須川天心には2度KO負け。19年からONEに参戦し9戦6勝3敗(Road To ONEの1試合除く)。3連勝後、20年12月にジョナサン・ハガティーに判定負けしたが、21年は2戦2勝で元ONEキックフライ級王者のペッダムにも判定勝ち。昨年はムエタイ・フライ級GPに参戦したが、一回戦で強豪スーパーレックと当たり判定負けした。9月の再起戦ではアミール・ナセリに判定勝ち。今年からONEがルンピニースタジアムで毎週金曜開催している「Friday Fights」に今年7月初参戦したが、デッドゥアンレック・ティーデ99に判定負けした。とはいえ前回の試合時のONEムエタイ・フライ級4位の位置は維持しており、3か月間隔で試合が組まれた。
今回の相手・ゴントラニーは26歳。ライト級(61.23kg)で21年11月にプロムエタイ協会、昨年3月にラジャダムナンの王座を獲得(その後王座陥落)。2月からの5試合は全てONE Friday Fightsで4勝1敗の好戦績を残し、4月にラジャのスーパーフェザー級王者のペットスクンビットに判定負けしたものの、以降は3連勝中。9月1日のFriday Fights 31ではメインイベンターを務め、キルギスの選手に判定勝ちしている。
1R、内藤がオーソドックス、ゴントラニーがサウスポーで構え、ロー主体の攻防から始まる。ゴントラニーは左ミドルの比重をじわじわ上げる。中盤、内藤が左前蹴りを出すと、ゴントラニーは蹴り足を右手ですくってから、左ボディストレートと左ローを連打し、コンビネーションでも巧さを印象付ける。終盤、ゴントラニーは左インローを連打してから左ストレートにつなげる。内藤は印象が悪い。だがゴントラニーがさらにパンチを振るうと、内藤はカウンターで右ストレートと左フックを立て続けにヒット。ゴントラニーは後ろにフラついてしまうが、なんとか踏みとどまりダウンは免れる。内藤はさらに右アッパーも当てる。記者採点はゴントラニー。内藤の挽回も光ったが、それまでの悪印象を引っ繰り返すほどにはならないと判断した。
2R、ゴントラニーはギアを上げ、左ミドル、ローのヒットを増やす。ゴントラニーは左肘も絡める。内藤も右インロー、ストレートを返すが、ヒット数で差が縮まらない。最後、ゴントラニーは左肘、ストレート、インローのヒットを増やして終える。記者採点はゴントラニー。
3R、内藤は右インローを変わらず放つが、ゴントラニーは足を上げて防御する。内藤が左前蹴りを放てば、ゴントラニーは蹴り足をすくって倒し、倒れ際に膝を入れようとし、印象を作る。ゴントラニーはヒットは減ったものの、随所で左ミドルをヒット。ポイント差を確信してか?深入りしなくなった感がある。終盤、内藤もゴントラニーの左ミドルをつかんで倒す場面もあるが、さらにゴントラニーは左ミドルを当てる。最後、前に出たゴントラニーの後頭部に内藤が左フックを当て、ゴントラニーは少しフラついたが、すぐ時間切れに。記者採点はゴントラニー。合計30-27でゴントラニー。ジャッジ3者もゴントラニーを支持し、ゴントラニーが判定勝ちし、内藤は2連敗となってしまった。