コンバットレスリング 6.25 埼玉(レポ):アジア選手権で渡部修斗が3戦全てチョークで優勝。尾藤広光に特別表彰
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木口宣昭杯 第6回 コンバットレスリング アジア選手権大会
2023年6月25日(日)埼玉・本庄総合公園体育館サブアリーナ
主催:アジアコンバットレスリング連盟/一般社団法人日本コンバットレスリング協会
共催:本庄市レスリング協会
協力:一般社団法人日本ジュニアサンボ連盟
記事提供:日本コンバットレスリング協会
本大会には、日本、韓国、モンゴル、カザフスタン、香港(欠場)、そしてオープン枠としてアメリカ合衆国から45エントリーがありました。
アダルト68kg級には、8月にMMAからの引退を表明している渡部修斗選手が出場。3戦すべてをチョークで一本で勝利。
韓国チームとして「10th Planet Daegu」所属の3選手が出場。レスリングテクニックとサブミッションが高水準で融合された闘いを披露しました。
カザフスタンからエントリーしたスマグロフ・アバイ選手は、昨年の「世界ベテランレスリング選手権大会」の優勝者。ベテランカテゴリーとはいえ世界王者としての実力に注目です。
昨年大会に続き、ベテラン部門にモンゴルの元コンバットサンボ世界王者で、スポーツサンボでも世界メダリストであるオルホンバータル・ソニンフーがエントリー。道着無しルールにおいても実力をいかんなく発揮しました。
また、9月3日に韓国・高陽市において、チームトーナメント開催が予定されています。
問い合わせは、公式Facebookページにて受け付けております。
【大会リポート】
[アダルト 62kg級]
欠場もあり、ワンマッチ決勝。
韓国のユ・スジン選手(10th Planet Daegu)が、上松義孝選手(本庄道場)を一本でくだし優勝。
卓越したレスリング力をみせたユ選手は、軽量級での活躍が期待される。
[アダルト 68kg]
2017年に本庄市で開催された世界選手権でも優勝している渡部修斗選手がエントリー。韓国のキム・ドヒュン選手(10th Planet Daegu)、キム・サムヒョン選手(SSENGYM)らを“マジカルチョーク”で秒殺し圧倒的優勝。コンバットレスリングではいまだに無敗。9月に行われるチームトーナメントにも出場表明。
[アダルト 74kg]
渡部修斗選手と同じく、2017年の世界選手権日本代表だった和田健太郎(ストライプル新百合ヶ丘)がエントリーしたものの欠場。
戸津龍佑選手(C.A.C.C. スネークピットジャパン)が、カザフスタンなどを相手にオール一本勝ちで優勝。キャッチ・アズ・キャッチ・キャンをコンバットレスリングに対応させた闘い方は興味深いものでした。
[アダルト 82kg]
社会人選手権等のグレコローマンタイルレスリングで活躍する辻村崇選手(日大藤沢レスリング部)がエントリー。MMAファイターでもある森田啓佑選手(フリー)、UWWグラップリングやブラジリアン柔術(世界マスター3位)へも積極的に参加しているカザフスタンのレスラー・エルジェケノフ・カイラット選手を破り、優勝。
[アダルト 90kg]
レスリングをベースとする韓国のグラップラー、リュ・ホミン選手(10th Planet Daegu)と、レスリングの世界ベテラン選手権王者スマグロフ・アバイ選手のワンマッチ決勝。
スタンドレスリングはほぼ互角の展開。最終的にサブミッションレスリングでの経験の差がでたか、警戒した組み手を続けるスマグロフ選手がコーションを受け、僅差でリュ選手が勝利。
[アダルト 100kg]
韓国・イルサンのモンスターMMA所属のキム・ジェウン選手が、元アジア王者である佐々木太一選手(Team AKIBA)、そしてオープン枠でアメリカ合衆国から参加した元ベテラン2位のスティーブン・ヨーケイを撃破し優勝。
[ベテラン 68kg]
モンゴルのレジェンドとも言えるサンビスト、オルホンバータル・ソニンフーがエントリ−。コンバットサンボ、スポーツサンボの両スタイルで世界選手権でメダルを獲得した、まさに伝説的選手が昨年に続き参戦。
ベテランでは階級を上げて68kgにエントリーした上松義孝選手をサブミッションで、レスリングはじめサンボやコンバットレスリングにチャレンジし続ける尾藤広光選手(京都東山レスリング)をチョークで、浦和学院出身で高校時代にレスリングで活躍した加藤学選手(本庄道場)を肩固めで、圧倒的な実力を見せつけて連覇。
2勝を挙げた尾藤選手が2位に入った。
尾藤選手には、長年のコンバットレスリング参戦を称えて、特別表彰が行われた。
[ベテラン 74kg]
ベテラングラップラー・赤間紀史選手(太田章レスリングクラブ)が、カザフスタンのベテランフリースタイル選手権で3位入賞経験のあるベイセンバエフ・エスケンディールに勝利し、嬉しいコンバットレスリング初戴冠。
[ベテラン 100kg]
欠場もあり、ワンマッチ決勝。
コンバットレスリングでは同じみの顔となった倉島信行選手(DRADITION)と、アダルトとのダブルエントリーを行ったスティーブン・ヨーケイも対決。
中盤まではほぼ互角に展開だったが、後半にポイントを奪ったヨーケイ選手が勝利。コンバットレスリング国際大会でに初タイトルを獲得した。
[ユース]
10歳から15歳がエントリ−。
実験的に、サブミッションを廃した「テイクダウン+ホールド・ポイント」のみを認める特別ルールが採用された。
フェザー級に出場したジョン・ヨーケイ選手(10歳/スティーブン・ヨーケイ選手の実子)が、“フォークスタイルレスリング”のテクニックを駆使し,日本選手とモンゴル選手をポイント差で下し優勝。特別賞を受賞し、開催地の吉田信解本庄市長より表彰を受けた。
結果
ADLUT MEN 62kg
1st YOO Sujin ユ・スジン KOREA 10th Planet Daegu
2nd AGEMATSU Yoshitaka 上松 義孝 JAPAN 本庄道場
ADLUT MEN 68kg
1st WATANABE Shuto 渡部 修斗 JAPAN FIGHT LYNX
2nd KIM DoHyun キム・ドヒュン KOREA 10th Planet Daegu
3rd KIM SangHeon キム・サムヒョン KOREA SSENGYM
4th BITO Hiromitsu 尾藤 広光 JAPAN 京都東山レスリング
ADLUT MEN 74kg
1st TOTSU Ryusuke 戸津 龍佑 JAPAN C.A.C.C.スネークピットジャパン
2nd AKAMA Toshifumi 赤間 紀史 JAPAN 太田章レスリングクラブ
3rd KASSYMBAYEV Birlik カシンンバエフ・ビルリク KAZAKHSTAN KAZAKHSTAN
ADLUT MEN 82kg
1st TSUJIMURA Takashi 辻村 崇 JAPAN 日大藤沢レスリング部
2nd YERZHEKENOV Kairat エルジェケノフ・カイラット KAZAKHSTAN KAZAKHSTAN
3rd MORITA Keisuke 森田 啓佑 JAPAN フリー
ADLUT MEN 90kg
1st RYU Homin リュ・ホミン KOREA 10th Planet Daegu
2nd SMAGULOV Abay スマグロフ・アバイ KAZAKHSTAN KAZAKHSTAN
ADLUT MEN 100kg
1st KIM JaeWoong キム・ジェウン KOREA MONSTER MMA
2nd Steven YOKAY スティーブン・ヨーケイ U.S.A. Bowerhouse mma
3rd SASAKI Taichi 佐々木 太一 JAPAN Team AKIBA
VETERAN MEN 68kg
1st SONINKHUU Orkhonbaatar ソニンフー・オルホンバタール MONGOLIA MONGOLIA
2nd BITO Hiromitsu 尾藤 広光 JAPAN 京都東山レスリング
3rd KATO Manabu 加藤 学 JAPAN 本庄道場
4th AGEMATSU Yoshitaka 上松 義孝 JAPAN 本庄道場
VETERAN MEN 74kg
1st AKAMA Toshifumi 赤間 紀史 JAPAN 太田章レスリングクラブ
2nd BEISENBAYEV Yeskendir ベイセンバエフ・エスケンディール KAZAKHSTAN KAZAKHSTAN
VETERAN MEN 82kg
1st YERZHEKENOV Kairat イェルゼケノフ・カイラット KAZAKHSTAN KAZAKHSTAN
100kg
1st Steven YOKAY スティーブン・ヨーケイ U.S.A. Bowerhouse mma
2nd KURASHIMA Nobuyuki 倉島 信行 JAPAN DRADITION
YOUTH MEN HEAVY WEIGHT
1st OOMORI Souta 大森 颯太 JAPAN Team AKIBA
2nd SAITO Chiaki 齋藤 千晃 JAPAN Team AKIBA
3rd MIYAYAMA Tomoaki 宮山 智光 JAPAN Team AKIBA
4th HASHIMOTO Takuma 橋本 逞 JAPAN Team AKIBA
YOUTH MEN MIDDLE WEIGHT
1st KOGURE Ichimura 小暮 大都 JAPAN 本庄道場
2nd KOBAYASHI Shoma 小林 翔磨 JAPAN Team AKIBA
YOUTH MEN LIGHT WEIGHT
1st ORKHONBAATAR Bayasgalan オルホンバタール・バヤスガラン MONGOLIA MONGOLIA
2nd KOGURE Tokiichi 小暮 常大 JAPAN 本庄道場
YOUTH MEN FEATHER WEIGHT
1st John YOKAY ジョン・ヨーケイ U.S.A. Mount Airy Alliance wrestling team
2nd KATO Kei 加藤 慶 JAPAN 本庄道場
3rd ORKHONBAATAR Erkhembayar オルホンバタール・エルヘンバヤル MONGOLIA MONGOLIA
<チーム部門>
1位 Team Korea 2位 本庄道場 3位 Team Kazakhstan
<BRAVE FIGHTER賞> ジョン・ヨーケイ