NKB 10.29 後楽園ホール(レポ):森井翼、海老原竜二を5R KOし8戦無敗でバンタム級王者に。田村聖、ミドル級王者・釼田昌弘にリベンジし引退
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NKB 2022 喝采シリーズ Vol.6
2022年10月29日(土)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第12試合 メインイベント NKBバンタム級タイトルマッチ 3分5R
×海老原竜二(神武館/王者)
○森井 翼(テツジム/2位)
5R TKO (レフェリーストップ:膝蹴り連打)
※森井が王者に
海老原は7月のKNOCK OUTで1階級上のスーパーバンタム級で壱・センチャイジムに3R TKO負けして以来の試合。森井は7戦6勝1分の22歳。昨年11月のRIZIN TRIGGERでFUJIMON♡に判定勝ちし、7月のNKB大阪大会では当時バンタム級2位の高嶺幸良に判定勝ちし、王座初挑戦につなげた。
1R、グローブタッチの直後、サウスポーの海老原が右ローを当てて来たが、森井は左フックを序盤から当てて流れをつかむと、圧力をかけ続け、左フック、右ハイを何発も当て、海老原を圧倒する。記者採点は森井。
2R、森井は右の三日月蹴り、ロー、ハイ、左右のフックを何発も当てて圧倒する。終盤、森井も左の奥ローのヒットを増やして挽回するが、終了間際、海老原の左ミドルのタイミングで森井が左フックを合わせてダウンを奪い、点差を広げる。記者採点は8-10で森井。
3R、海老原はダメージは小さい様子で、左のロー、フック、肘を当て巻き返そうとするが、森井は変わらず右の蹴りと左右のフックを当て、終盤には右ミドルの連打を効かせてからのバックスピンキックで好印象を残す。記者採点は森井。 4Rも森井ペースが続き、右ミドル、左右のフックを随所で当て、海老原を苦しめる。海老原も接近戦でパンチを当てる場面もあるが、森井の勢いを止めるほどにはならない。記者採点は森井。
5R、パンチの打ち合いの中で、お互い手を振って挑発し合いヒートアップする。森井はさすがに少し疲れて来た様子も見せたが、中盤、パンチとミドルをまとめて海老原を削ると、左の三日月蹴りを効かせてダウンを奪う。海老原は立ち上がったがダメージが大きく、森井が組んで左右の膝を連打し、再びダウンを奪ったところでレフェリーがストップした。
プロ初のベルトを巻いた森井は「テツジムはじめ出稽古先の皆さんも支えてくれてありがとうございます。ずっと見守ってくれた父親が明日誕生日です」と喜び、「キックを始めたのは4年前で、空手は6歳から始めて、最初は才能が無くて勝てなかったんですけど」「才能が無くても頭を使えば大丈夫です。しんどいと思っている人は立ち止まって努力の方法を考えて欲しいです。努力すれば絶対に報われます。NKBのチャンピオンとしてNKBこれからもお願いします」とアピールした。
第11試合 セミファイナル 田村聖引退試合 75kg契約 3分5R
×釼田[つるぎだ]昌弘(テツジム/NKBミドル級王者)
○田村 聖[ひじり](拳心館/NKBミドル級1位)
判定0-3 (47-48/47-49/46-50)
19~20年のNKB主催PRIMA GOLD杯ミドル級トーナメントを3試合KO勝ちで制し、各団体のトップ選手とも鎬を削った田村聖の引退試合が行われた。6月大会のNKBミドル級王座決定戦で判定1-2で惜敗した相手・釼田昌弘とのダイレクトリマッチとなる。今回は75kg契約でのノンタイトル戦だ。
1R、開始すぐから田村が圧力を強めて前に出て、パンチを積極的に振るう。中盤、剱田の左ミドルのタイミングで、田村が右ストレートを合わせて倒すと、レフェリーはダウンを宣告する。スリップに近いダウンではあったが、その後も田村は剱田の蹴りに左ストレートを合わせると、剱田はひるみ、しっかりダメージを与えることに成功する。記者採点は8-10で田村。
2R、インターバルを経て回復した剱田は、右ミドルを随所で強打して、田村を苦しめ挽回する。フックも当て、田村は少しひるむ場面も。記者採点は剱田。
3R、田村は執拗に前に出るが、剱田は右ミドルを的確に当て続ける。組めば膝と崩しでも好印象だ。記者採点は剱田。
4R、田村は序盤から右ストレートを効かせ、パンチラッシュで剱田を苦しめる。中盤、剱田も崩しを決めるが、柔道式の投げになる場面も増え、動きが荒くなる。終盤にも田村が左右のストレートを度々当て、剱田を追い詰める。記者採点は田村。
5R、田村は残りの力を全て出し切ろうとするかのように、パンチを振るい、随所で左右のストレートを強打する。だが剱田も耐え、パンチを返し、崩しも度々決め、必死に抵抗する。記者採点はイーブン。合計47-48で田村。ジャッジの採点は剱田のムエタイ寄りの攻めの評価でバラついた感があるが、ダウンを奪った田村を3者とも支持し、田村が判定勝ちで剱田にリベンジし、有終の美を飾った。敗れた剱田は笑顔で田村に花束を贈呈し記念撮影した。
大会の全試合後終了後、田村の引退セレモニーが行われた。田村は関係者に感謝の言葉を述べ、10カウントゴングを聞いた。
第10試合 NKBフライ級王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
×則武知宏(テツジム/NKBバンタム級5位)
○杉山 空(HEAT/NKBフライ級)
3R 0’33” 負傷判定0-2 (30-30/29-30/28-30)
NKBフライ級王座決定トーナメントは4選手が参加し、今回準決勝2試合が行われた。決勝戦は12月24日の後楽園大会を予定している。
1R、サウスポーの則武に対し、杉山は回って距離を取りつつ、前蹴りで突き放したり吹き飛ばし、右ミドルをヒット。組めば膝を当て、崩しも度々決め、主導権を握る。
2R、杉山は右ミドル、ハイを的確に当て続け、崩しも度々決め圧倒する。しかし何度も倒すことで、逆に自分の打撃が寸断されてしまっている感も否めない。
だが組み際にバッティングも多く、3R序盤のバッティングで、杉山が左まぶたをカットして出血し、ドクターチェックが入る。目の下も腫れていることから、ドクターストップがかかり、ここまでの内容の判定が行われ、杉山の判定勝ちとなった。
第9試合 NKBフライ級王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
○龍太郎(真門ジム/NKBバンタム級3位)
×佐藤勇士(拳心館/NKBバンタム級)
判定2-0 (30-30/30-29/30-29)
1R、パンチ主体の攻防で、お互い右フック、ストレートを放ち、組み付く展開が繰り返される。どちらも当て、均衡は崩れない。2R、龍太郎がパンチを当てつつ、左ミドル、右ロー、組んでの膝も絡め、トータルの攻めで、僅差だが良い印象を残すように。3R、佐藤も右フック、肘のヒットを増やすが、龍太郎が中盤に左ミドルを連打し巻き返し好印象を残す。ジャッジ1者はドローだったが、2者は龍太郎の蹴りを絡めた攻めをきっちり評価し、龍太郎の判定勝ちとなった。
◆杉山 最後まで戦いたいかったんですけどまた機会があれば則武選手とやりたいです。12月、タイトルマッチまでにしっかり練習して強くなった姿を見せベルトを巻きます。
◆龍太郎 しょぼい試合したんで、12月、盛り上げてチャンピオンになります。
第8試合 60.25kg契約 3分3R
×野村怜央(TEAM KOK/NKBライト級3位)
○半澤信也(Team arco iris)
判定0-2 (29-30/30-30/28-30)
第7試合 ライト級 3分3R
×山本太一(ケーアクティブ)
○KEIGO(BIG MOOSE)
不戦勝 (山本の体調不良)
※KEIGOは試合の代わりにTAKERU(GET OVER)と2分2Rのエキシビションマッチを行った。
第6試合 フェザー級 3分3R
×七海貴哉(G-1 TEAM TAKAGI)
○石川 翔(BIG MOOSE)
3R 0’40” KO
第5試合 ライト級 3分3R
―蘭賀大介(ケーアクティブ)
―鷹也(ストライプル茨城)
1R 無効試合
第4試合 バンタム級 3分3R
○シャーク・ハタ(テツジム)
×山本藍斗(GET OVER)
判定3-0
第3試合 63.5kg契約 3分3R
×青山 遼(神武館)
○折戸アトム(PHOENIX)
2R TKO
第2試合 54kg契約 3分3R
○笠見るい(team O.J)
×橋本悠正(Katana Gym)
2R TKO
第1試合 フェザー級 3分3R
○堀井幸輝(ケーアクティブ)
×龍一(拳心館)
判定3-0