ムエタイ 5.27 ラジャダムナン:和田拓飛、後半首相撲につかまり判定負け
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センチャイムエタイジム中野
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スック・ワンギントーン
2018年5月27日(日)タイ・バンコク・ラジャダムナンスタジアム
レポート&写真提供:早田寛(Text & Photo by Hiroshi Soda)
46kg契約 3分5R
×タクト・ウォーワンチャイ [和田拓飛](萬田道場)
○ゴントラニー・ギャトジャルン(タイ)
判定
和田拓飛が、ウォーワンチャイプロモーションより、ラジャダムナンスタジアムに参戦した。和田はこれまでに、タイで11戦5勝6敗を闘っており、前回は今年2月にラジャダムナンスタジアム初陣で初勝利を納めている。後半戦に強い事でプロモーターらからの期待も大きく、今回のラジャダムナン参戦にこぎつけた。
対戦相手のゴントラ二―は、パトゥンタニ県出身の16歳で、これまでに44戦の戦績がある。和田よりも格上の相手だが、ワイクルー時に和田が刀で切りつける舞を見せると、ゴントラニーも和田の意気込みに応える表情をみせた。
試合は初回、和田の方から高い蹴りの連打でペースを作ってゆく。和田の右ハイキックがゴントラニーの顔をかすめると、和田はそのままパンチから肘打ちというコンビネーションで距離を詰める。肘打ちに関しては「たくさん練習してきた」というだけあって、ゴントラニーのを威嚇するには充分な技となっていた。
2ラウンドに入り、和田のローキックがゴントラニーに集中的に当たりはじめる。ゴントラニーはカットが追い付かずバランスを崩すしぐさも見せる。和田はこのままローを軸に蹴り込めればKO勝利に繋げたほどだが、ゴントラニーも高い蹴りで必死に応戦。蹴られて蹴り返しての素早い攻防に会場も沸く。
3ラウンドに入り、ゴントラニーは組んできた。距離がつまると和田の肘打ちも冴えたが、和田の肘が先に当たるのか、それともゴントラニーにしつこい膝蹴りが試合を制してゆくのか。
4ラウンド、ゴントラニーは組んだ状態であれば和田と互角に攻防ができると悟ったのか、ここからしつこい首相撲攻撃に移行。和田も膝を返し隙をみて肘を振るが、ゴントラニーの顔面をカットするまでには至らなかった。
最終ラウンドに入り、ゴントラニーは勝ち逃げを狙うのか、長い蹴りをはなり下がりながらの試合運びに込み込む。和田陣営は、パンチを当てて倒すように指示を出す(KO勝利を狙う)。4ラウンドに和田は膝を連打で食らったことで、ポイント的にはマイナスとなっている事は明白だ。和田は終了ゴングまで前に出続けパンチを振るも、ゴントラニーもこれかわし試合終了を迎えた。
ジャッジ判定はゴントラニーを勝者とする。和田は前半にローキックをきかせ、このまま蹴り込めばKO勝利できるという状況を作ることができたものの、後半からのゴントラニーの追い上げにあい勝ち逃げされてしまった。ただ多くの肘打ちをヒットさせるなど、前回からの上達ぶりも伺わせた。次回タイ参戦時には関係者らの期待に応え勝利することがでるか。
和田拓飛から試合後の声が届いている。
「今回負けてしまってとても悔しいですが、とてもいい経験をさせて頂きました。課題が沢山あるので、次戦に向けてしっかり練習して強くなってラジャに帰ってきます。チャンスがあればリベンジマッチもお願いします。ありがとうございました。」