修斗 12.5 広島 BLUE LIVE(レポ):約12年ぶり闘裸男出場の佐々木信治、初めて母が見守るなか勝利「終わりは近い」
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プロフェッショナル修斗公式戦広島大会 闘裸男26 / 闘裸男GIG 03
2021年12月5日(日)広島・BLUE LIVE
レポート:井原芳徳 写真提供:TORAO NATION STATE
※広島県の新型コロナウイルス感染予防対策を考慮し、1階級上での契約体重での当日計量で実施。試合場はケージ
闘裸男26
第6試合 メインイベント 77.1kg契約(ライト級) 5分2R
○佐々木信治(BURST/GLADIATOR暫定&元修斗環太平洋ライト級王者)
×ジョナタン・バイエス(米国/Theパラエストラ沖縄)
判定3-0 (安芸20-18/赤崎20-17/岡田20-18)
佐々木は開催地・広島出身の41歳。デビュー前の04年当時から中国地方での闘裸男に出場し、プロになってからも闘裸男と東京の大会で活躍。13年には修斗環太平洋ライト級(当時の表記はウェルター級)王者となる。翌年に太尊伸光に敗れベルトを失ってからはROAD FC、RIZINでの試合が続いた。今年2月には3年のブランクを経て、GLADIATOR大阪大会で植田豊に1R TKO勝ちし復活。GLADIATORライト級暫定王座も獲得した。修斗には7年11カ月年ぶり、闘裸男には11年8カ月ぶりの出場となる。
対するバイエスは17年に修斗でプロデビューし1勝3敗の32歳。191cmと長身で、最近では7月にラウェイに初挑戦し、渡慶次幸平に3R TKO負けしている。
佐々木は娘を抱いて入場。セコンドには最近ではRIZIN中継の解説者としてもお馴染みの藤井惠夫人がつく。1R、サウスポーのバイエスに対し、佐々木が左フックを振ってからタックルを仕掛け、オンブになってから金網を背にして引き込み、1分足らずでバックマウントを奪う。早くもバイエスとのレベルの差を見せつける。その後もバックコントロールを続け、裸絞めを狙い続けるが、バイエスは防御を続ける。
2R、佐々木は序盤からタックルを仕掛けて押し込み、再び倒してバックマウントをキープ。1R同様に裸絞めを狙い続けると、終了間際の逃げられてもいい時間になると、足のロックを解き、両足をバイエスの胸元へ移して腕十字を仕掛けるが、バイエスが耐えて終了。それでもこのラウンドもポイントを取り判定勝ちした。
マイクを持った佐々木はまず「スカッと勝って山本さんにお礼を言いたかったんですが、必死にしがみついた判定でした。闘裸男に戻って来るのが約12年ぶりです。12年間、戻って来る場所を守ってくださってありがとうございます」と、闘裸男の山本陽一プロデューサーに感謝の言葉を述べた。
続けて「23歳に格闘技を始めて18年になるんですが、アマチュア時代含めて初めて母親が『そろそろ最後なんでしょ』ということで観に来てくれました。自分は高校を退学し、いい青年時代を送ってないんですが、母親が信じてくれていて。学歴が無いけど、母親を苦労させてくなくて、僕が成功するなら格闘技と20歳そこらで思って始めました。誰にも話していないですが、姉が20年ぐらい病気で、母親がずっと見てくれています。子供2人がいつまでも危険な状態だと心配するかなと思い、そろそろ現役での活動は終了に向けて進んでいます。終わったら母ちゃんを手伝ってもっと楽にさせます」と話しながら涙を流した。そして「今日が最後かもしれませんし、あと何試合かあるかもしれませんが、終わりは近いので、今日来てくれた闘裸男ファンの方は見守ってください」と話すと、場内は拍手に包まれた。
第5試合 セミファイナル 65.8kg契約(バンタム級) 5分3R
○野瀬翔平(マスタージャパン福岡)
×奇天烈(修斗GYMS直心会)
1R 4’36” ネックシザース
1R、序盤から野瀬がテイクダウンを奪い、30秒でバックを取り主導権。亀になる奇天烈の胴体を両足でこじ開けて、両足でガッチリと捕獲する。そのまま右のパウンドを当て続けると、残り1分、足のロックを解き、上になって腕十字を狙う。奇天烈が耐えると、腕へのプレッシャーをかけつつ、両足で奇天烈の首元をはさむ、ネックシザース(洗濯ばさみ)を極めてタップを奪った。
第4試合 闘裸男 寝試合(グラップリング) 75kg契約 5分2R
△田村ヒビキ(カルペディエム福岡)
△森戸新士(LEOS JIU JITSU ACADEMY)
ドロー
ポイント無し、一本決着のみのルール。1R、森戸は開始すぐから引き込み、足をつかんでヒールフックを狙って先手を取る。その後、時折立たれつつも、再三足関を狙い主導権を維持する。2Rも森戸が下から仕掛け続ける。終盤には飛びついて引き込み、柱を背にしながら足を登らせる、ケージでの試合ならではの動きも。最後はヒールフックを仕掛けたところで終了。時間切れのためドローとなったが、森戸がレベルの差を見せつける内容だった。
第3試合 65.8kg契約(バンタム級) 5分2R
○神田T800周一(パラエストラ広島)
×キシシ(MIBURO)
判定3-0 (安芸20-18/赤崎20-17/加藤20-18)
1R、キャリアで勝る神田が、サウスポーからの左ミドルを当て、キシシのタックルを切って上になりコントロールする。キシシが金網を背に立てば、首相撲で捕まえで膝を連打し、左肘も当て、多様な攻めで主導権を維持する。
2Rも神田が左ハイを当ててから金網に押し込み、倒してからもバック主体でコントロールする。その後も立たれても倒す展開を繰り返し主導権を維持し判定勝ち。昨年2月から今年7月まで3連敗していたが、これで9月の大阪のGLADIATORに続き2連勝とした。
第2試合 56.7kg契約(ストロー級) 5分2R
△ふじい☆ペリー(BURST)
△蒔田慎吾(TKエスペランサ)
判定1-0 (松根19-19/宮崎19-19/加藤20-18)
第1試合 女子53kg契約 5分2R
○宝珠山桃花(赤崎道場A-SPIRIT)
×和田千聖(毛利道場)
判定3-0 (松根20-17/宮崎20-17/加藤20-17)
闘裸男GIG 03
第5試合 メインイベント 2022年度新人王決定トーナメント・ストロー級一回戦 56.7kg契約 5分2R
△横関タルト(TKエスペランサ)
△わっしょい内田(パーソナルスタイルス)
判定1-1 (松根19-19/赤崎18-20/小島20-18)
※優勢ポイント2-0により横関がトーナメント二回戦進出
第4試合 2022年度新人王決定トーナメント・フライ級一回戦 61.2kg契約 5分2R
○水田大智(有永道場TeamResolve)
×丸山幹太(MIBURO)
2R 2’30” KO (レフェリーストップ)
第3試合 2022年度新人王決定トーナメント・ライト級一回戦 77.1kg契約 5分2R
○スモーキー(TKエスペランサ)
×貞永大輔(マスタージャパン山口)
判定2-0 (安芸20-18/赤崎19-19/小島20-18)
第2試合 56.7kg契約(ストロー級) 5分2R
×麻生祐弘(有永道場TeamResolve)
○畠山隆弥(Theパラエストラ沖縄)
1R 3’38” 裸絞め
第1試合 2022年度新人王決定トーナメント・フェザー級一回戦 70.3kg契約 5分2R
△HAMMER KATU(有永道場TeamResolve)
△一水浩二(総合格闘技近田道場)
判定1-0 (安芸20-18/岡田19-19/小島19-19)
※優勢ポイント3-0によりHAMMERがトーナメント二回戦進出
オープニングファイト キッズ修斗 36kg契約 3分1R
○森 啓貴(TKエスペランサ)
×小山朝太郎(有永道場TeamResolve)
判定2-1