シュートボクシング 10.24 愛知 ホテルプラザ勝川(レポ):奥山貴大、サンチャイ、村上悠佳が判定勝ち
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
センチャイムエタイジム
中野駅徒歩9分。本場のムエタイ、教えます。まずは見学・体験を!
SHOOTBOXING 2021 YOUNG CAESER CUP CENTRAL #28 “MAXFC DEAD or ALIVE 02”
2021年10月24日(日)愛知・ホテルプラザ勝川
記事提供:グラップリングシュートボクサーズ、シュートボクシング協会
第10試合 メインイベント SB(シュートボクシング)スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(無制限延長R)
○奥山貴大(NEX SPORTS/GSB/SBウェルター級(67.5kg)1位)
×阿部路人(フリー)
判定3-0 (30-29/30-29/30-29)
当初は、奥山貴大と璃久が対戦する予定だったが、璃久の欠場により阿部に変更された。奥山は長らくSB日本ウェルター級トップ戦線で活躍し、2018年6月にはベテランの忍アマラ―を下して5連勝。同年8月のRIZINではスーパーウェルター級に階級を上げてK-1・Krushを主戦場にしていた松倉信太郎と対戦するも2RKO負けを喫した。2019年2月には、再起を懸けて前SB日本スーパーウェルター級王者・坂本優起と対戦し判定勝利を収めている。続く同年4月のUMA戦で敗れ、今回が再起戦。現在空位のSB日本ウェルター級王座への挑戦にアピールしたいところだろう。
璃久の欠場によりチャンスが回ってきた阿部は、DEEPを主戦場に活躍してきた選手で、キックボクシングはKROSS×OVERなどのリングで結果を残してきた。MMAではグアムPXCに参戦経験のあるショーン・アルバレスを下すなど、実績を積んできている。
1R、阿部は左ハイキック。奥山は左ローキックを返す。互いに単発で手探りを入れる。左ハイキックの阿部。奥山はジャブから右ストレート。サウスポーの阿部は、左ストレート。これはかわした奥山が、右ストレートで攻める。慎重なふたり。阿部の左ストレートが強烈だが、奥山は冷静にブロックした。
2R、奥山がフェイントをかけながら、右ストレートで攻撃。阿部の左ハイキックが強烈で、なかなか前へ出られないか。奥山はローキックから右のパンチで攻撃。投げに対応する阿部。奥山が左ストレートをヒット、さらにミドルキックを入れて追い込む。三日月蹴りで互いに攻撃。やや奥山が優勢のままラウンド終了。
3R、右ボディストレートを打ち合う両者。阿部が三日月蹴り。奥山が右フック、さらに右ローキック。阿部の左ストレート。ロープ際で打ち合う両者。奥山が右ストレート。前へ出る奥山は、ヒザ蹴り。投げの体勢になるが、これは阿部が耐える。最後まで打ち合うが、ここでゴング。判定3-0で、奥山がメインを勝利で飾った。
マイクを握った奥山は、「急なオファーを受けてくれた阿部選手、ありがとうございました。自分は27歳なんですけど、これからもっと上を目指して頑張っていこうと思っていますので、応援をよろしくお願いします」とアピールした。
第9試合 SB 54kg契約 3分3R(無制限延長R)
×佐藤執斗(GSB/SB日本バンタム級(52.5kg)2位、MAX FCフライ級王者)
○サンチャイ・TEPPEN GYM(タイ/TEPPEN GYM/元ラジャダムナン認定ミニフライ級王者)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
※2R佐藤に前方への投げでシュートポイント1。2R・3Rサンチャイに前方への投げでシュートポイント各1
SB国際戦で好カードが実現した。DEEP初代ストロー級王者カン・サトーを兄に持つ佐藤は、トリッキーな動きから繰り出す蹴り技を得意とし、SB中部地区の注目株。昨年3月の『KROSS×OVER11』では、ベテランの藤原あらしに判定勝ち。2週間後のRIZIN名古屋大会では國本正義と激闘を繰り広げ、同年7月のSB勝川大会では、MA日本バンタム級王者・KING剛も撃破し勢いに乗る。
対するサンチャイは、那須川天心らが練習するTEPPEN GYMのトレーナーで戦績は90戦を超えており、ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王座を獲得したことがある。前戦は9月の『KNOCK OUT』で、KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王者・白幡裕星に完勝した。
1R、佐藤はインロー、横蹴り。サンチャイは、右ミドルキックをヒットさせる。ミドルをキャッチした佐藤は、サンチャイを投げで頭から落とす。立ち上がったサンチャイはローキック、組みついて首投げ。佐藤はローキック、左フックを当てる。さらに右フックをヒットして、サンチャイの足を持って転倒させる。サンチャイは右フック、プレッシャーをかけながら首相撲にとらえてヒザ蹴りを見舞ったところでラウンド終了。
2R、佐藤はローキック。首投げの佐藤は、シュートポイントを奪う。インローの佐藤は、右のパンチもヒット。首投げの佐藤に、サンチャイはヒザ蹴り。さらに首投げの佐藤、踏ん張るサンチャイ。するとサンチャイが、首投げでシュートポイントを奪い返す。首相撲のサンチャイ。佐藤は首投げを狙うが、これは同体で倒れる。互角の展開となった。
3R、投げに対応するサンチャイ。勝負は激戦に。佐藤は横蹴りで入る。サンチャイはローキック。さらに佐藤のバックをとって投げようとする。耐えた佐藤は、逆に首投げ。これをサンチャイが耐える。フックを放った佐藤は、首投げ。サンチャイはヒザ蹴りから首投げ。佐藤は耐えて崩れる。さらに組みついたサンチャイが、首投げでシュートポイント。佐藤がフロントチョークを狙うが、不発に。終了のゴングが鳴ると、サンチャイがマットを叩いて喜びを表した。勝負は判定3-0で、サンチャイが勝者となった。
第8試合 SB 女子58kg契約 2分3R(無制限延長R)
○村上悠佳(TEAM TEPPEN)
×神谷優良(KKC)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)
※2R右フックで神谷に1ダウン
サンチャイと同じくTEAM TEPPENに所属する村上悠佳は、今年9月の『RISE GIRLS POWER.5』で浅井春香と対戦する予定だったが、浅井の欠場により、KINGレイナとエキシビションマッチを行なった。今回は、破壊姫の打撃が神谷優良に向けられる。
神谷は、フルコンタクト空手の統一団体であるJFKOを筆頭に、JKJOなど多くの大会で結果を残した空手家。弟の定と同時出場した今大会は、ダブル勝利を目指す。鋭い蹴りが、村上の野望を砕くか注目が集まる。
1R、村上は強烈なローキック、前蹴り。神谷はジャブ。村上はカウンターの右を当てる。神谷は、右ストレートを何発も当てて村上の動きが止まる。横蹴りから左フックをヒットさせる神谷。神谷のパンチは、兄と同じように強烈だ。
2R、村上は左のミドルキック。神谷は左のパンチを返す。村上は蹴りからパンチへつなげる。神谷は横蹴りダブル。村上の右フックが入り、神谷はダウン。立ち上がった神谷に、右パンチを放つ村上。神谷は右のパンチを打ち返し、意地を見せた。
3R、神谷は横蹴りで入り、右のパンチ。村上はヒザ蹴りで応戦。村上はミドルキック、右のパンチをヒットさせる。神谷は横蹴りで入りながらの右フック。組みの攻防で、投げる神谷。村上は負けずにパンチを打つ。神谷もパンチを返す熱い攻防に。判定は3-0で村上。プロデビュー戦とは思えない神谷の動きに、拍手が巻き起こった。
第7試合 MAX FC 69kg契約 2分3R
○井藤勇斗(NEX SPORTS)
×五十嵐大樹(名古屋JKF)
2R 0’41” KO (右ストレート)
SHOOTBOXINGと友好関係にある韓国のメジャー打撃格闘技大会『MAXFC』がコロナ禍の影響で韓国で興行が開催されない状況を受け、今大会はSHOOTBOXINGとMAXFCのダブル興行として行われ、MAXFC公式戦が5試合組まれる。MAX FCルールはヒジ打ちなしのキックルールで、組んでからの2アタックが認められる。
MAXFCルール最後の試合は、前回のSB勝川大会で勝利を収めた井藤と五十嵐が対戦する。井藤は磯村真言を右ストレートでKO、一方の五十嵐は木村篤を左フックでマットへ沈め、豪腕同士の対決となる。
1R、両者ローキックの蹴り合い。五十嵐は、右フック、右ローキック。井藤は右フック。五十嵐はローキックでダメージを与え、さらに飛びヒザ蹴りで攻撃。井藤の左フックが、五十嵐をとらえる。井藤も負けずに、右ストレートを打ち返す。激しい攻防が続き、ラウンド終了。
2R、前へ出た井藤が、左ボディをヒット。五十嵐はローキックで反撃。するとローキックに合わせて、井藤の右ストレートがクリーンヒット。前のめりにダウンした五十嵐が、そのままKO負けとなった。
第6試合 MAX FC 63.5kg契約 2分3R
×森本大樹(クリスクロス)
○神谷 定(サムライジム)
判定0-3 (26-30/27-30/26-30)
※1R左フックで森本に1ダウン
MAXFCルール4試合目は、森本大樹と神谷定の顔合わせとなった。神谷は優良の実弟で、フルコンタクト空手の実績は十分。今回がキックデビュー戦となる。蹴りとパンチの交錯が、好勝負を呼ぶことになりそうだ。
1R、神谷はいきなり左フックでダウンを奪う。立ち上がった森本は、パンチ連打。神谷は右ハイキックで追撃。森本は右フックを返す。テンポが速い。神谷は左、右フックから左ボディブロー。森本は、左右のローキック。神谷が後ろ廻し蹴りを放ったところで、ラウンド終了。
2R、右ハイキックの森本。神谷は左フック。森本はローキック。神谷は右ハイ、ローキックで攻撃。神谷は空手の選手だが、パンチが鋭い。森本はパンチから蹴りにつなげるが、神谷の左ショートフックが顔面をとらえる。パンチのスピードは、神谷の方が速い。
3R、神谷の左フックが顔面をとらえ、森本が後退。そこへ後ろ廻し蹴りの追撃。森本は左右のフックで逆襲するが、これは当たらない。神谷は右フックをヒット。森本は下がらずに前へ出るものの、神谷のパンチで防戦一方に。判定決着は、3-0で神谷が勝者となった。神谷は前半戦のMVPにも選ばれた。神谷は、「今日はデビュー戦ということで緊張していたので、無事に勝ててよかったです。これからも頑張りますので、応援をお願いします」とコメント。
第5試合 MAX FC 女子45.5kg契約 2分3R
×菊地美乃里(GONG GYM坂戸)
○世莉JSK(治政館)
判定1-2 (29-28/29-28/28-29)
女子新鋭の対決となった菊地と世莉。レベルの高い攻防ができると評判の両選手が激突した。
1R、世莉は左ミドルキック、右ローキック。菊地は右ストレート。出入りでリズムをとる菊地は、パンチを打ちながら懐へ入ると、ヒザ蹴りへつなげた。世莉は前蹴り、左ミドルキックで攻撃。ほぼ互角の展開となる。
2R、前へ出る世莉は、ミドルからヒザ蹴りのコンビネーション。菊地はパンチを打ちに行くが、距離を潰される。前蹴りからヒザへつなげる世莉。菊地はパンチで攻めるがクリーンヒットしない。近い距離でパンチを連打したい菊地だが、なかなか自分の攻撃ができなかった。
3R、横蹴りで入り、ヒザ蹴りにつなげる世莉。菊地はローキックで崩しにかかる。ローからパンチにつなげたい菊地。世莉は前蹴りからヒザを徹底する。横に入ってパンチを放ちたい菊地だが、不発に。両者、大きな差がなく試合終了。判定2₋1で世莉が勝者となった。
第4試合 SB 契約体重不明 2分3R(最大延長2R)
○和泉マチェッター遼(クリスクロス)
×黒柳大稀(ZERO ONE)
1R 0’46” KO
第3試合 オープニングファイト MAX FC 62kg契約 3分2R
×畠山武海(GSB大須MACS)
○竹内悠真(B9 GYM)
判定1-2 (18-20/20-18/20-18)
第2試合 オープニングファイト MAX FC 58kg契約 3分2R
×大川隼翔(NEXSPORTS)
○福井由也(サムライジム)
判定0-3 (17-20/18-19/18-19)
※2R右フックで大川に1ダウン
第1試合 オープニングファイト MAX FC 72kg契約 3分2R
×磯村真言(GSB)
○竹山和貴(NEXイチムエ)
1R 2’25” KO
※MAX FCルールは肘無しのキックルールで、組んでからの2アタックが認められる。