修斗 6.26 新宿フェイス:新井丈、世界ストロー級3位の飯野タテオを59秒KO。関口祐冬は判定勝ち
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プロフェッショナル修斗公式戦 SHOOTO GIG TOKYO Vol.30 Supported by ONE Championship
2021年6月26日(土) 新宿フェイス
レポート&写真:井原芳徳
第7試合 メインイベント ストロー級 5分3R
×飯野タテオ(和術慧舟會HEARTS/世界3位)
○新井 丈(キングダム立川コロッセオ)
1R 0’59” KO (左フック)
過去には堀口恭司、石渡伸太郎、扇久保博正、内藤のび太、猿田洋祐、箕輪ひろばら、名だたるファイターが上がってきた修斗の新宿フェイス大会が、コロナ禍を経て1年半ぶりに開催された。
メインイベントはストロー級の一戦。飯野は昨年9月、猿丸ジュンジとの上位ランカー対決で1R KO負けし、連勝が4でストップして以来の試合となる35歳のベテラン。対する新井はキングダムの大会での1敗含め7連敗と一時はスランプに陥ったが、19年10月以降、修斗で大竹陽、牧ヶ谷篤、津村有哉相手に3連勝中と勢いに乗る23歳だ。
1R、パンチが交錯した後、飯野がタックルを仕掛ける。新井は切るが、飯野は首相撲に切り替えて膝蹴りを連打する。新井は突き放すと、右ロー、左ジャブを放つ。飯野が再びタックルを仕掛けるが、今度はすぐ突き放す。
新井のセコンドの入江秀忠キングダムエルガイツ代表から「打ち合い勝てるぞ」との声が飛ぶと、新井は「かなり打ち込んでいた」という右アッパーから左フックのコンビネーションを決め、飯野は真後ろにダウン。新井が上になって右の鉄槌を一発叩き込んだところで、すぐさまレフェリーがストップした。
雄叫びをあげ、入江氏と抱き合った新井はマイクを持つと「ランキング入ってない自分に胸を貸してくれた世界3位の飯野選手、ありがとうございました。ここに来るまでプロで9敗しましたが、その時から変わらず気にかけてくれる人たち、ありがとうございました。これからもまだまた挑戦するので、その姿を見守ってくれたらうれしいです」とアピールした。
控室で新井に試合の感想を聞くと「3Rギリギリまで続くドロドロの試合を予想していたので、ちょっと残念ではありますね」と、秒殺勝利には意外にも不満げ。世界3位に入ればベルトも見えて来るが「いきなりランク外から世界3位に入ると思いますけど、調子には乗りたくないです。面白い試合になるなら、ランク外の選手でも下の選手でも関係なくやりたいです」との考えだ。連敗から連勝に転じた要因を尋ねると「今考えると、連敗の頃は真面目にやれてなかったですね。格闘技に対する捉え方がナアナアでしたね」とのこと。今日の勝利が自信になったかを聞くと「今日もたまたま先に当たっただけで、ドロドロの試合になったらキツかったと思うんで、気は抜いてないですね」と話し、快勝にも浮かれず終始冷静にコメントしていたのが印象的だった。
第6試合 フライ級 5分3R
○関口祐冬(修斗ジム東京/世界10位)
×西村大地(BLOWS)
判定3-0 (29-28/29-28/29-27)
1R、序盤から西村が組み付いて倒すと、トップをキープ。途中からハーフで押さえ、時折パウンドを当て好印象を作る。
2R、パンチの攻防の後、西村が押し込み、テイクダウンに成功する。だが中盤過ぎ、関口がスタンドに戻すと、首相撲からの右膝蹴り、左ボディを効かせ、パンチラッシュで西村をダウン寸前まで追い込む。2ポイントついても不思議ではない。
3R、関口が左ボディ等のパンチで西村を追い詰める、そこから倒して裸絞めを狙うが極められず。終盤にも裸絞めを狙うが失敗。組みで手こずり、フィニッシュはできなかったが、点差を広げ判定勝ちした。
第5試合 バンタム級 5分2R
×齋藤奨司(FIGHT FARM)
○片山将宏(TRIBE TOKYO M.M.A)
判定0-3 (18-20/18-20/18-20)
齋藤も片山も今回がデビュー戦。1R、片山が首投げで倒して上をキープし、時折パウンドを当てる。齋藤が下からの三角絞めでチャンスを作るが、キャッチには至らないため、ポイントは片山に入る。
2R、片山はまたも上になり、齋藤に三角絞めを狙われそうになったり、バックを取られそうになったりはするものの、セコンドの長南亮の激に押され、肘、パウンドを随所でヒットし、このラウンドもポイントを取り判定勝ちした。
第4試合 フライ級 5分2R
○大竹 陽(HAGANE GYM)
×青井心二(心技館)
1R 0’36” KO (左フック)
青井は17年7月の後楽園大会でのジュニア公式戦に出場した過去があり、4月のアマ修斗EXトーナメントで優勝プロに昇格した19歳。だがプロデビュー戦で、7戦目の大竹から厳しい洗礼を浴びる。
1R序盤、青井が右フックを放つと、大竹はサウスポーからの左ハイを合わせようとする。青井が再び右フックを放つと、カウンターで大竹が 左フックをクリーンヒット。青井は真後ろに倒れダウンし、意識が飛び、すぐさまレフェリーがストップした。
第3試合 フェザー級 5分2R
○木下タケアキ(和術慧舟會HEARTS)
×木村孔明(フリー)※パラエストラTBから所属変更
2R 0’30” KO (右フック)
1R、序盤のグラウンド勝負の後、スタンドに戻ると、長身の木下が右ストレート、右ボディストレートを随所で効かせ優位に。すると2R序盤、飛び込んでの右フックをクリーンヒットし、一発で木村をマットに沈めた。
第2試合 フライ級 5分2R
×寺嶋直人(SUBMIT MMA)
○鍋久保雄太(修斗ジム東京)
判定0-3 (17-20/17-19/17-19)
寺嶋は1月大会でのプロデビュー戦が、40歳とは思えないアグレッシブなファイトで話題を呼び、今回が初白星を目指す一戦。対する鍋久保も今回39歳でのプロデビュー戦となる。
1R、スタンドのクリンチから、寺嶋が右アッパーを当て、鍋久保をダウンさせる。グラウンドの展開となり、鍋久保が上になった際、寺嶋は下から顔面を蹴り上げてしまい、減点1となってしまう。終盤、鍋久保がアナコンダチョークを狙うが極まらずゴング。
2R、開始すぐこそ寺嶋が左ストレートを当てるが、鍋久保がすぐにタックルで倒すと、バックマウントからの裸絞め、上からのパウンドで寺嶋を追い詰めて終了。鍋久保が2Rに点差を広げ判定勝ちした。
第1試合 トライアウトルール ウェルター級 3分2R
○阿部光太(パンクラスイズム横浜)
×萩生田真(トライデントジム)
2R 2’32” KO (右ストレート)