KHAOS 4.4 新宿フェイス:AbemaTV「格闘代理戦争」出身の古宮晴、稲垣澪がデビュー戦で勝利
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KHAOS.10
2020年4月4日(土)新宿フェイス
レポート&写真:井原芳徳
K-1 JAPAN GROUPが新宿フェイスで17年から開催しているKHAOSシリーズは今回が10回目。昨年9月のKHAOS.9に続き、K-1選抜選手と、AbemaTV「格闘代理戦争」で活躍した選手による対抗戦が行われ、今回は7試合が組まれた。対抗戦の名称は「K-1選抜vs格闘代理戦争・7対7全面対抗戦 FINAL WAR」。格闘代理戦争側は1月に決勝の行われた「格闘代理戦争 FINAL WAR」に出た選手で、全員が今回プロデビュー戦となる。なお、今大会は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により無観客で行われ、AbemaTVで生中継された。
第7試合 大将戦 スーパー・フェザー級 3分3R(延長1R)
×目黒翔大(優弥道場)
○古宮 晴(昇龍會/SKR連合)
判定0-3 (伊藤28-30/太田28-30/豊永28-30)
古宮は難聴のハンデがありながら格闘代理戦争史上初の3タテを達成し、MVPに選ばれた。目黒は昨年夏の格闘代理戦争に出場し、「K-1 AWARDS 2018」のアマチュア部門でMVPを獲得した実績がある。対抗戦はここまで3勝3敗の五分で、大将戦で勝利チームが決まるシチュエーションとなる。
1R、目黒がサウスポーからの左ミドル、フックを随所で当てるが、長身の古宮も伸びのある右ストレート、右ハイを返し、印象を残す。
2R、古宮が右ストレートを当てていると、目黒は鼻血を出すように。目黒も左ミドル、左フックを随所で返すが、古宮がやや押し気味で進める。
3R、時間が進むにつれ両者がパンチで打ち合う場面が増え、途中まで古宮が連打をまとめ少し優位だったが、終盤は目黒が盛り返す。
ジャッジは3者とも28-30とつけ、古宮の判定勝ち。格闘代理戦争勢の4勝3敗の勝ち越しとした。マイクを渡された古宮は「3勝3敗で自分のところで回ってきて、熱い試合で締めないといけないと思ったんですけど、全然実力が出せなかったので、凄く悔しいです。これからもっと強い選手とやって、レベルアップした自分を見せていけたらいいなと思います。今日はありがとうございました」とアピールした。
第6試合 副将戦 フェザー級 3分3R(延長1R)
×山浦力也(北斗会館浅科道場/K-1甲子園2018 -60kg優勝)
○稲垣 澪(K-1ジム大宮チームレオン/ゲーオーズ)
3R 0’18” KO (右フック)
1R、稲垣が左ボディを効かせる場面もあったが、山浦が中盤に右テンカオとパンチの連打をまとめて好印象を残す。
2R、稲垣が中盤、山浦をロープに詰め、左テンカオとパンチのラッシュで山浦を追い詰めたところで、太田レフェリーはダウンを宣告する。
3R、開始すぐに山浦が左フックを当てて稲垣をふらつかせ、流れを変えたかに見えたが、稲垣は踏みとどまると、パンチラッシュを仕掛けてきた山浦にカウンターの右フックをクリーンヒット。見事一発でKOした。
第5試合 三将戦 ライト級 3分3R(延長1R)
○梨緒弥[りおや](若獅子会館 MATSUBARA/K-1カレッジ2019 -65kg優勝)
×大関敬真(BOXING-WORKS水龍會/ゲーオーズ)
4R 判定3-0 (山崎10-9/伊藤10-9/太田10-9)
3R 判定0-1 (山崎29-30/伊藤30-30/太田29-29)
1R、梨緒弥がサウスポー、大関がオーソドックスに構え、お互いミドル、パンチを当てるが、均衡状態が続く。2Rも同様で、梨緒弥がプレッシャーをかける時間は長いものの、有効打にはつながらない。3Rも同様だったが、終盤のパンチの打ち合いで梨緒弥がやや優位で終了。
ジャッジは2者がイーブンで延長へ。大関は前に出続けるが、梨緒弥がかわしつつ左ミドル、左のショートフックを随所で、やや優位に進め終了。マスト判定でジャッジ3者から支持され勝利した。
第4試合 中堅戦 フェザー級 3分3R(延長1R)
×内田道隆(K-1 GYM横浜infinity/K-1カレッジ2017 -60kg優勝)
○寺田 匠(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/TEAM武尊)
判定0-3 (27-30/26-30/27-30)
1R、サウスポーの寺田に、内田が右ボディフックを随所で効かせ、終了間際に右フックでダウンを奪う。2Rも終盤に寺田がコーナーに内田を詰めてパンチをまとめ好印象を残す。3Rも同様に終盤に寺田がパンチで追い詰め、内田の反撃を封じた。
第3試合 五将戦 ライト級 3分3R(延長1R)
×鈴木孝司(K-1ジム蒲田チームキングス)
○永井卓海(team ALL-WIN/皇治軍団)
3R 2’04” KO (左膝蹴り)
1R、終盤に永井が一瞬体を沈めてから左フックを当て、鈴木を下がらせると、パンチからの左膝を顔面に当てダウンを奪う。2Rも永井が随所で右ローを当てつつ、終盤にパンチで少し鈴木をひるませる。3R、中盤に永井が左ボディでダウンを奪うと、最後はボディへの左膝の連打で2ダウン目を奪った後、レフェリーがKOを宣告した。
第2試合 次鋒戦 スーパー・ライト級 3分3R(延長1R)
○迅也(北斗会館浅科道場)
×川越亮彦(K-1ジム総本部チームペガサス/木村組)
判定2-0 (30-29/29-29/畑中30-29)
1R、迅也が師匠の小宮山工介を彷彿とさせるサウスポーからの左ミドル、三日月、バックスピンキックを度々当て主導権を維持する。だが2R中盤当たりから、接近戦での川越の左ボディ、左フックのヒットが増え。3Rは迅也が鼻血を出すように。ジャッジ1者は川越の追い上げを評価しドローとつけたが、2者は迅也を支持した。
第1試合 先鋒戦 バンタム級 3分3R(延長1R)
○山脇飛翼(K-1ジム心斎橋チームレパード/K-1甲子園2019 -55kg優勝)
×鵜澤悠也(K-1ジム五反田チームキングス/久保ファミリー)
1R 2’05” KO (右ハイキック)
1R、長身の山脇がサウスポーの鵜沢に対し、右のテンカオを的確に当て続け、右ハイ一撃でKO。プロデビュー同士の一戦を制した。