ムエタイ 10.5 ルンピニー:儀部快斗、11月のスック・ワンキントーンを前に快勝
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スック・ギャットペット
2019年10月5日(土)タイ・バンコク・ルンピニースタジアム
記事提供:早田寛 Photo & Text by Hiroshi Soda
第9試合 114ポンド 3分5R
×レッククラー・イェンジャルンカーチャン
○カイト・エクシンディコンジム(儀部快斗)
2R TKO
儀部はジュニア時代に地元沖縄で活躍をし東京やタイに遠征を重ねるうちに、16歳から18歳の3年間をタイ南部パンガン島にあるナムサックノーイムエタイジムに所属。そして2018年にナムサックノーイムエタイジムが閉鎖となり、日本への帰国後は、福岡のエクシンディコンジムJAPANに移籍した。移籍後は日本国内で3戦を消化。タイでは移籍後初の試合であり、ウォーワンチャイプロモーションからルンピニースタジアムへ初参戦となる。対戦相手のレッククラーはウタラディット県出身の16歳で80戦の戦績がある猛者だ。
初回、レッククラーの動きは早く、細かなフェイントからのミドルが目立ったが、儀部は素早くカットし、距離を詰めると右ローキックで応戦。レッククラーの攻撃はスピーディーで変則的ながらも、儀部はしっかりとレッククラーの動きを見極め、右ローを軸に左ミドルや、そして右ハイキックもヒットさせた。
2ラウンド、蹴りの距離だと分が悪いと悟ったレッククラーは距離を詰めてきた。パンチで突進してくると、そのまま組みついてくる。そして自身の膝攻撃へとつばぎたかったのだろうが、ここで儀部はレッククラーの前足を足払いでサッと救い上げ、レッククラーを回転させ転倒させた。レッククラーとしては、打撃の距離でも組むまでの接近戦でも、儀部に動きを制圧され身動きが取れない状態だった。儀部はここで、じわじわと距離を詰め、パンチの連打からのローキックを当てると、レッククラーは、足を引きずった仕草を見せはじめる。儀部はここからレッククラーを更にロープに詰めたところでローキックを連射。レッククラーはカットしきれず、足を抱えながらダウン。レフリーは、試合続行不可能とみて、儀部の2RTKO勝利となった。
儀部はタイでの試合は1年ぶりという事だったが、レッククラーの素早い動きに尻込みせずに反射的に対応できるところや、「初回から効いてきているのがわかった」という右ローを丹念に攻め続けられる試合の組み立てなど、この日の闘いぶりは、一目置くところが多かった。今後の試合は、11月13日にスック・ワンキントーン後楽園ホール大会で、細田昇吾とのフライ級タイトル戦に挑む予定だ。
勝利した儀部快斗よりコメントが届いている。
「ルンピニー初出場で、KOで勝利できたので良かったです。来月も日本でタイトルマッチが決まっているので、すぐに練習を再開します。応援してくださった皆様、どうもありがとうございました。」