修斗 9.22 後楽園ホール:岡田遼、安藤達也との初防衛戦はドロー。斎藤裕、12年ぶり修斗登場の髙谷裕之を77秒KO
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サステイン「プロフェッショナル修斗公式戦 SHOOTO 30th ANNIVERSARY TOUR 第7戦 Supported by ONE Championship」
2019年9月22日(日)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第8試合 メインイベント 修斗環太平洋バンタム級チャンピオンシップ 5分3R
△岡田 遼(パラエストラ千葉/環太平洋王者、世界1位/61.2kg)
△安藤達也(フリー/環太平洋2位、世界5位/61.2kg)
判定1-1 (長瀬29-27/豊永27-29/片岡28-28)
※岡田が初防衛
岡田は今年1月に祖根寿麻に1R KO勝ちし王者に。5月にはフィリピンのチーム・ラカイのジアン・グラウド・サクレッグに判定勝ちしている。対する安藤は14年にデビューし、翌年のROAD TO UFCにも選ばれ、初期は順風満帆だったが、TRIBEから除名され「さすらい」の日々を送る等停滞。だが最近は5連勝で、ようやくタイトル奪取に王手をかけた。
1R、岡田がサウスポーの安藤に圧力をかけ続け、右ストレート、右ミドルを随所でヒットする。安藤は回り続ける状況が続くが、ビッグヒットはもらわない。終盤、安藤のタックルを切り、岡田が上になった時、顔面に膝を当てる反則を犯すが、ダメージは小さいため、流れのまま続行する。記者採点は岡田。豊永サブレフェリーのみ安藤につける。
2Rも岡田が圧をかけ、右ハイを当て、詰めてくるが、安藤は組み付いて倒すと、一気にバックを奪い、裸絞めを狙う。だが岡田は脱出し、タックルで組み付いてバックを奪い返すが、安藤の後頭部に肘を落としてしまい減点1を喫する。その後は岡田が圧力をかけ続けるが、終了間際、安藤がパンチを当ててひるませ、上になった状態で終える。記者採点は減点分合わせ安藤に10-8。長瀬サブレフェリーのみ9-9で岡田に振る。
3R、岡田が序盤からタックルで倒すと、再三バックを奪い、裸絞めを度々狙って安藤を追い詰める。安藤はスタミナが切れ防戦一方だ。記者採点は岡田でジャッジ3者も同じ。合計28-28でドロー。ジャッジは三者三様のドローで、岡田の防衛となった。
岡田は「まず、怪物・安藤達也、挑戦して来てくれてありがとう。正直、ずっと君の格闘センスにジェラシーを感じていました。勝って防衛したかったんですけど、やっぱり彼は怪物です。強いけど、彼にまだこのベルトは早い。なぜなら彼より俺の方が修斗を愛しているから。次は世界戦でお会いしましょう」とアピール。早速、世界バンタム級王者・佐藤将光を次のターゲットに定めた。
第7試合 セミファイナル フェザー級(ノンタイトル戦) 5分3R
○斎藤 裕(パラエストラ小岩/世界王者/65.8kg)
×髙谷裕之(EXFIGHTFARM/元DREAMフェザー級(65kg)王者/65.8kg)※FIGHT FARMから所属表記変更
1R 1’17” KO (パンチ連打)
HERO’S、DREAM、RIZINで活躍した髙谷が「若い世代に何かを伝えたい」思いを胸に、42歳にして12年ぶりに修斗登場。斎藤は5月にアギー・サルダリに判定負けしたが、今回は現修斗世界王者の威厳を示すことに。
1R、スタンドでお互いフェイントをかけ合う状態が続くが、斎藤が右と左のフックを連続でヒット。髙谷は反応できず、左をもらうと片膝立ちになり、斎藤がラッシュで再三髙谷をふらつかせ、金網際まで詰めて連打。髙谷が前のめりでダウンすると、斎藤がパウンドで追い打ちをかけたところでレフェリーがストップした。
第6試合 バンタム級 5分3R
×魚井フルスイング(和術慧舟會HEARTS/世界3位、環太平洋3位/61.2kg)
○田丸 匠(NASCER DO SOL/世界9位、環太平洋9位/61.1kg)
判定1-2 (横山30-29/岡田28-30/福田28-29)
魚井は6月にRIZINに初参戦し、カナ・ハヤットにKO勝ち。得意のフルスイングのオーバーハンドフックもより認知度を上げ、修斗に凱旋する。田丸は魚井の同僚の猿田洋祐にバックスピンキックでのカットでTKO勝ちしたことがある。
1R、魚井がサウスポーで圧力をかけ続け、左ボディフックをクリーンヒットすると、田丸が少し苦しそうな表情を見せる。だが田丸も右の三日月蹴り、スタンドでのギロチンで魚井の体力を削る。終盤、田丸が右ミドルを連打すると、魚井が左フックを合わせて当てる、最後は田丸が上になり、パウンドを当てるが時間切れに。記者採点はイーブン。ジャッジは割れ、横山・福田氏は魚井、岡田氏は田丸につける。
2Rはお見合いが続き、両者なかなか攻撃が出ない。田丸が右ミドルを連打し、魚井が左フックを合わせて当てる、1Rと同じような場面もあるが、すぐ平衡状態に戻る。最後は田丸がタックルで倒して上になるが、魚井はクロスガードで防御を続け終える。記者採点イーブン。横山・岡田氏もイーブンで、福田氏のみ田丸につける。
3Rもお見合いが続いたが、中盤過ぎ、田丸が組み付いてテイクダウンに成功し、サイドを奪う。だがその先の攻めは乏しく、スタンドに戻る。そこでもお互い有効打が乏しいが、最後は田丸が上をキープし終える。記者採点は田丸。岡田・福田氏も田丸だが、横山氏のみイーブンとする。記者採点合計29-30で田丸。1R・2Rの評価の難しい試合のため、ジャッジが割れたが、田丸が2票を獲得し勝利した。勝ったものの田丸は右まぶたを腫らしており、魚井の一撃の重さを物語っていた。
第5試合 バンタム級 5分3R
○藤井伸樹(ALLIANCE/世界8位、環太平洋8位/61.1kg)
×齋藤 翼(総合格闘技津田沼道場/FIGHT FARM/環太平洋7位/61.25kg→61.20kg)
判定3-0 (田澤30-26/豊永29-28/横山30-27)
1R、齋藤がサウスポーからの左右のパンチを的確に当て、中盤、飛び膝、左フックを立て続けに当ててダウンさせる。だがスタンドに戻ると、藤井が齋藤のパンチのタイミングで組み付いて倒し、すぐさま動いてバックを奪い、裸絞めで追い詰める。記者採点イーブン。
2R、齋藤が右フックで藤井をダウンさせ、藤井は危ない状況に陥るが、終盤、藤井がテイクダウンを奪うと、素早くポジションを動き、パウンド、肘を当て続け追い詰める。記者採点は藤井。
3Rもその流れが続き、藤井が序盤からテイクダウンに成功すると、金網際で上やバックになり、パウンドを当て続け、裸絞めも再三狙い、フィニッシュ寸前の状態を続ける。記者採点は藤井。合計30-28で藤井。点数にばらつきはあるが、順当にジャッジ3者とも藤井を支持し、石橋佳大戦に続く激闘を制した。
第4試合 ストロー級 5分3R
△猿丸ジュンジ(修斗GYM東京/世界3位/52.2kg)
△中川マイケル(米国/グレイシー・テクニックス/52.05kg)
判定1-1 (田澤29-28/横山28-29/豊永29-29)
中川は東京出身でハワイ在住の逆輸入ファイターで、修斗では阿部マサトシにKO勝ちしている。猿丸は9カ月ぶりの試合。
1R、中川が圧力をかけ、パンチを当て、タックルでのテイクダウンも決め、優位に試合を運んでいたが、終盤、猿丸の左フックが炸裂。中川がダウンすると、猿丸が上になり、裸絞めで追い詰める。記者採点は猿丸でサブレフェリーも同じ。
2R、お互いテイクダウンを決め、パンチを当て、差の乏しい展開になるが、終盤、中川が少しパンチのヒットを増やし、反り投げ気味に倒し、やや好印象を残す。記者採点は中川。サブレフェリーは三者三様だった。
3R、中川がパンチを当てていると、猿丸は鼻血を出し、下がり続ける時間が続く。終了間際、中川が抱え上げて猿丸を倒し、上から肘を当てて終える。記者採点は中川でサブレフェリーも同じ。合計28-29で中川。ジャッジはドローとなった。
第3試合 ストロー級 5分3R
○本田良介(フリー/世界5位/53.2kg→当日計量52.2kg)
×黒澤亮平(パラエストラ松戸/世界8位、元世界王者/52.2kg)
判定2-1 (田澤28-29/岡田30-28/長瀬29-28)
1R、本田が開始すぐから低空タックルで黒澤を倒すと、テイクダウンを繰り返す。黒澤は下になったり金網に押し込まれ続ける。記者採点は本田。
2R、計量を前日にクリアできなかった本田は動きが鈍り、黒澤が右フック、右ボディ、右ミドルを効かせ、グラウンドでもパウンド、肘を当てて追い詰める。記者採点は黒澤。岡田サブレフェリーのみイーブンとつける。
3R、本田が裸絞めで数度チャンスを作るが、黒澤は間一髪で脱出し、パウンドを当て挽回する場面も作る。試合終了と同時に、本田はぐったりと倒れ込む。記者採点はニアフィニッシュで本田。岡田・長瀬氏も同じだが、田澤氏が黒澤に付ける。記者採点合計29-28で本田。この試合もジャッジは割れ、本田の2-1での勝利となった。
第2試合 THINKS INTERNATIONAL presents Women’s SHOOTO -50kg インフィニティリーグ2019 5分2R
○杉本 恵(AACC/勝ち点2/49.9kg)
×北野きゅう(高田馬場道場・とらの子レスリングクラブ/勝ち点2→5/49.9kg)
2R 2’06” KO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
女子リーグは2戦目。1R、スタンドでお見合いが続き、豊永レフェリーが両者に攻撃を促す。すると杉本がタックルで倒し、上からパウンドを落として好印象を残す。最後、北野が足関を狙うが、すぐ時間切れに。2R、杉本がテイクダウンを奪い、パスガードに成功すると、いわゆるマット・ヒューズ・ポジションで片腕を挟んで、もう片腕を極め、身動きできない状態にしつつ、パウンドと肘を連打してフィニッシュした。リーグ戦最終戦は11月24日の後楽園大会で行われ、杉本は廣瀬と、北野は原田と対戦する。
第1試合 THINKS INTERNATIONAL presents Women’s SHOOTO -50kg インフィニティリーグ2019 5分2R
○原田よき(赤崎道場A-spirit/勝ち点0→2/49.5kg)
×廣瀬里美(パラエストラ松戸/勝ち点0/49.3kg)
判定3-0 (20-18/20-18/20-18)
オープニングファイト フェザー級 5分2R
○久保村ヨシTERU(飛翔塾コンドル/65.7kg)
×木下タケアキ(和術慧舟會HEARTS/65.7kg)
1R 0’58” KO (右フック)
キッズ修斗公式戦 キッズ6 女子46kg契約 3分1R
○横田唯菜(心技館)
×高山海優(DOBUITAファイトスポーツジム)
1R 0’58” 腕ひしぎ十字固め