ムエタイ 7.26 バンコク:エクシンディコンJAPAN、MSJ、武湧会、隆真GYMの夏休み強化合宿で遠征試合
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スックペットムアンミン 日本VSタイ交流対抗戦
2019年7月26日(金) タイ・バンコク・サパンスーン地区・RAM100スタジアム
記事提供:早田寛(Photo & Text Hiroshi Soda )
2019年7月26日 エクシンディコンジムJAPANとウォーワンチャイプロモーション合同によるタイ遠征試合が行われた。
エクシンディコンジムJAPANはタイで通用する選手育成を目指し、
2013年のジムオープンより毎年タイ遠征を行っているが、
今回は総勢25名によるものだが、それぞれ1週間、2週間、1ヶ月の期間に分かれてのタイ遠征合宿となる。
参加ジムは、エクシンディコンジムJAPAN、MSJキックボクシングジム、武湧会、隆真GYMの4ジムによる
タイ強化合宿の中にある遠征試合だ。
7月26日にタイ・バンコク郊外にある RAM100(ラムローイ)スタジアムにて
岡松希羅、西園晟、西園陽、内田貴大、北嶋優花、山口創聖の6名が出場した。
38㎏契約
西園晟(じょう)
VS
デンタナフォン・ソータナチョー
(結果:西園晟 判定勝利)
去年もこの遠征に参加し、ムエタイデビュー戦ながら、多くの足技を披露し初回KO勝利をおさめた。
初回は蹴りの距離が遠かったが、ならばとパンチからのコンビネーションで攻めると距離を掴み、攻撃が当たりはじめた。
去年同様、数々の蹴り技をみせたが、いくら蹴っても失速しないスタミナには驚かされた。
蹴りからパンチ、パンチから蹴りという風に、流れるようスムーズなコンビネーションでデンタナフォンを圧倒し西園晟は判定勝利をおさめた。
西園晟はテクニシャンなだけに、今後も定期的にタイで試合を行い、その実力を試してほしい。
57㎏契約
北嶋優花
VS
ドゥアダウノーイ・ルークサイトン
(結果:ドゥアダウノーイ判定勝利)
北嶋優花はテクニシャンのドゥアダウノーイを相手に、重いローキックからのパンチ強打で前に出た。
ドゥアダウノーイは北嶋のパンチを食らいながらも、必死に歯を食いしばり、膝やミドルキックを合わせてきた。
北嶋のパンチも数多くヒットし、一見北嶋が圧勝しているかのような攻めだったが、だがここはタイ。
ピンポイントで返すドゥアダウノーイの膝蹴がポイントとなる国だ。
だが北嶋は、自分の出せる技を思い切り出し3ラウンド間自分の攻めを出し切った。
ジャッジはドゥアダウノーイを勝者とするも、北嶋には出し切った感で満足のいく表情が見られた。
たまたまKOパンチは当たらなかったが、またその剛腕でムエタイに挑んでほしい。
47㎏契約
内田貴大
VS
クェダン・ローエビジャイ
(結果:クェダン 判定勝利)
初回、奇麗なミドルキックを放った内田貴大だが、そうするとクェダンはいきなり首相撲の距離に詰めて膝の連打に移行。
この初回からの首相撲攻撃への移行に戸惑いを見せると思いきや、内田も膝も鋭く有効に当たっていた。
だが、クェダンが身体の体制捌きから膝を入れるなどし、首相撲での小技を決める。
内田はクェダンの膝が数多く決まろうとも、ローキックを多く蹴り、どの語も組んだ膝で奮闘した。
試合はクェダンの首相撲での体制捌きなどが評価され、クェダンが判定勝利をおさめる。
内田としては悔しい判定負けだが、だが、ムエタイの判定ではこの様な体制捌きの技が最も評価される傾向にある。
今回は判定負けとなったが、内田の膝も数多く決まっていたため、
是非とも内田もこの体制捌きを身に着けてムエタイに再チャレンジしてほしい。
47㎏契約
岡松希羅
VS
ラモン・ワチャラジム
(結果:ドロー)
去年の遠征では、タイ選手の膝蹴りに苦しめられた結果となった岡松希羅だったが、今年はどう闘うのか。
岡松は初回からミドルキック、ハイキックを連射しテクニシャンぶりを見せつけた。
2ラウンドからは首相撲合戦にも持ち込まれたが、今年は数々の膝蹴り連打で相手を圧倒したその姿には驚かされた。
このラウンドにハイキックも決めると、相手が怒った形相でで松岡を倒しに来るが、
荒々しいタイ選手の攻めを、繊細でなテクニックで捌き、堂々とした闘いぶりをみせる。
松岡はしっかりカウンターで捌き、組まれても上手く体制捌きを使い本場タイ選手のテクニックを前に奮闘していた。
結果はドローとなったが、本場選手と戦い抜いたこの経験は、この結果以上の収穫があったはずだ。
次回のタイでの試合が楽しみだ。
20Kg契約
山口創聖
VS
ジャルンチャイ・シッパーウィン
(結果:ドロー)
当日の試合会場で、急遽、試合が組まれることに。タイではこの様なことも頻繁におこる。
山口創聖は急な試合で緊張しているのか?と思いきや、初回から数々のミドルキックを繰り出す。
このミドルキックも、打点の高い蹴りであり、まるで大人顔負けの蹴りの数々。
その可愛らしさのなかにある勇敢な闘いぶりから、観客からも喝采が沸く。
今現在7歳という事だが、将来が楽しみだ。
結果はドローとなったが、日本に帰ってしっかり練習し、
将来日本の打撃格闘技界を支えていくであろう選手になってくれるであろう、そんな期待を感じた一戦であった。
タイ遠征期間中もう1試合やりたい!と言っるので現在調整中とのこと。
28㎏契約
西園陽
VS
ナンポン・ルークパカン
(結果:ナンポン 判定勝利)
兄に続き弟の西園陽も参戦。共に九州地方の大会で優勝するなど頭角を現してきた兄弟だ。
対戦相手のナルポンはこの日のタイ選手で一番経験のある選手という事だが、やはりその動きは精密だった。
西園陽はそんな本場のタイ選手に打点の高いミドルキックを数多く蹴りはなった。
この西園陽の蹴り数は西園陽はナルポンにとって脅威だろう。
2ラウンドに首相撲で若干押されるも、その後の試合構成で盛り返す。
3ラウンド中には前蹴りも多用しスピード満点な前蹴りをナルポンの顔面に突き刺す。
このテクニシャンぶりには会場も驚かされた。
今日の相手は少しばかり強かったかもしれないが、日本でこのようなテクニシャンファイターと向き合うことはまずないだろう。
タイでしか得られない貴重な経験をし大きな収穫だったと思う。
今回は判定負けとなってしまうが、また次のタイ遠征に臨んでほしい。