UFC 1.19 ニューヨーク:フライ級王者・ヘンリー・セフード、T.J.ディラショーを秒殺し2階級制覇を阻止
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UFC Fight Night 143 (ESPN+ 1) : Cejudo vs. Dillashaw
2019年1月19日(土/現地時間) 米国ニューヨーク州ブルックリン:バークレイズ・センター
レポート:井原芳徳 情報協力:UFC日本広報
第13試合 メインイベント UFCフライ級タイトルマッチ 5分5R
○ヘンリー・セフード(王者)
×T.J.ディラショー(挑戦者、バンタム級王者)
1R 0’32” TKO (レフェリーストップ:パンチ連打)
※セフードが初防衛
セフードは昨年8月、デメトリアス・ジョンソンに判定勝ちして12度目の防衛を阻止してフライ級新王者となり、今回が初防衛戦。ディラショーはセフードがフライ級王者になったのと同じ大会でコーディ・ガーブラントを1Rで沈めバンタム級王座を防衛し、今回はセフードの階級に下げて2階級制覇を狙う。もしディラショーが勝てばコナー・マクレガー、ダニエル・コーミエ、アマンダ・ヌネスに次いで、UFC史上4人目の同時2階級制覇王者の誕生となる。入場時の気合の入った表情や体付きを見る限りでは減量の悪影響は無さそうだったが、意外な脆さを見せてしまう。
1R、ディラショーはサウスポーに構え、ガードを低くしながら回って距離を取り、お互い蹴りを軽く打ち合う。ディラショーが右フックを振るった後、セフードに押される形で後方にスリップすると、セフードはすぐ立ったディラショーに右ハイ、右ストレートを放って前進する。どちらも軽い当たりに見えたが、ディラショーは右ストレートをもらうと、うつぶせで倒れる。セフードは上を制してパウンドをラッシュする。ディラショーは必死で動いて逃げようとするが、立った直後にセフードが左右のパンチを連打し、またもディラショーが崩れたところでレフェリーがストップした。ディラショーは不満げだが、ストップは妥当で、この日は減量の影響でパワーダウンしており、このまま続いていても勝てる見込みは無さそうだった。
下馬評を覆し、まさかの秒殺に成功したセフードは、金網によじ登って雄たけびをあげて大喜びする。今年からリニューアルされたUFCのベルトを巻くと、「この試合はフライ級の将来を左右する重要なものだった。階級のみんなを代表して戦ったよ。T.J.、次はバンタム級で戦おうぜ。階級を落としてまで試合をしてくれたT.J.に感謝したい。フライ級の名誉をかけて戦った試合だった。この階級を潰すなんて考えないでくれよな、デイナ(・ホワイト・UFC代表)、しっかり話し合おうぜ」とアピールした。フライ級は前王者のDJがONEに移籍し、選手の契約解除が続き、廃止の噂が飛び交っており、セフードの動向と発言がUFCの運営側の最終決断にどう影響を及ぼすか気になるところだ。
敗れたディラショーは「残念だよ。確かにパンチは当たったかもしれないが、俺にはまだシングルレッグを取りに行けるだけの力が残っていた。正直負けた気はしないね。セフードのことは称えるけど、俺は負けたとは思っていない」と話していた。
第12試合 セミメインイベント ヘビー級 5分3R
×グレッグ・ハーディ
○アレン・クラウダー[Allen Crowder]
2R 2’28” 反則
ハーディはアメフトのNFLで活躍していたが、元交際相手への暴力で有罪判決を受け、チームメイトとのトラブルが続くなど不祥事を繰り返し、16年10月にMMA転身を宣言。名門ATTでトレーニングを積み、アマ大会、プロ大会で3試合ずつ1R KO勝利し、UFCの大舞台に進出した。今年から米国のスポーツ専門局ESPNでの放送がスタートし、今回が1回目。タイトルマッチとこの試合は放送をアピールする狙いが強いカードとなっている。対するクラウダーは13戦9勝(5KO/3一本)3敗1無効試合で、UFCでは17年にジャスティン・ウィリスにKO負けしている。
1R、開始すぐからハーディは積極的に詰めて右ストレートを連打するが、クラウダーは耐えると、ハーディの右膝蹴りをつかんでテイクダウンを奪う。クラウダーが攻め続け、3分半過ぎにスタンドに戻すと、ギロチンを仕掛けるが失敗。ハーディがパンチを当て挽回する。
2R、スタンドの展開が続くが、タックルを切られたクラウダーが片膝立ちになったところで、ハーディが顔面に膝蹴りを強打する反則を犯す。クラウダーはしばらくして立ち上がったが、ダメージを考慮しドクターストップがかかると共に、反則勝ちが宣告されるという、消化不良の結末となってしまった。
第11試合 ライト級 5分5R
○グレゴール・ガレスピー(15位)
×ヤンシー・メデイロス
2R 4’59” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
1R、地元ニューヨーク出身のガレスピーが序盤から片足タックルを仕掛け、テイクダウンと金網への押し込みを繰り返す。ガレスピーはバックマウントにも度々なり、メデイロスは防戦一方だ。2Rも同様の展開が続き、なかなか仕留めきれずにいたが、終了間際にバックマウントを奪い、パウンドを当て続けたところでレフェリーがストップ。ガレスピーの完勝だった。
第10試合 フライ級 5分3R
○ジョセフ・ベナビデス(2位)
×ダスティン・オルティス(8位)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)
1R、ベナビデスがオルティスの圧力をかわし続ける構図が続く中で、ベナビデスはテイクダウンを繰り返す。残り1分、オルティスがサウスポーのベナビデスに右ミドルを当てるが、すぐにベナビデスは左フックを当て返してダウンさせ、グラウンドで押さえ続けて好印象を残す。
2Rはグラウンド主体で、大半はベナビデスペースでコントロールを続ける。だが残り1分を切り、ベナビデスの左フックをもらいながらもオルティスが倒すと、バックマウントを奪い裸絞めを仕掛けて追い詰め、ポイントを五分に戻すことに。
3R、グラウンドでお互いバックを取り合い、互いに一歩も引かない展開に。中盤、ベナビデスがバックキープし続けたが、終盤にもオルティスがバックから攻め続け、最後までわからない展開となる。だが3R全般で見ればベナビデスが優位な時間が長かったため、ベナビデスがポイントを取って勝利をものした。
第9試合 女子フライ級 5分3R
○ペイジ・ヴァンザント
×レイチェル・オストビッチ[Rachael Ostovich]
2R 1’50” 腕ひしぎ十字固め
第8試合 ライトヘビー級 5分3R
○グローバー・テイシェイラ(12位)
×カール・ロバーソン
1R 3’21” 肩固め
第7試合 ライト級 5分3R
×アレクサンダー・ヘルナンデス
○ドナルド・セラーニ
2R 3’43” KO
第6試合 女子フライ級 5分3R
○ジョアン・コールダウッド
×アリアネ・リプスキ[Ariane Lipski]
判定3-0 (30-26/30-26/30-27)
第5試合 ライトヘビー級 5分3R
○アロンゾ・メニフィールド[Alonzo Menifield]
×ヴィニシウス・モレイラ[Vinicius Moreira]
1R 3’56” TKO
第4試合 バンタム級 5分3R
○コーリー・サンドヘイゲン[ Cory Sandhagen]
×マリオ・バティスタ[Mario Bautista]
1R 3’31” 腕ひしぎ十字固め
第3試合 ライト級 5分3R
○デニス・バミューデス
×ティー・エドワーズ
判定3-0 (30-26/30-26/30-26)
第2試合 ウェルター級 5分3R
×ベラル・ムハマッド[Belal Muhammad]
○ジェフ・ニール
判定0-3 (28-29/27-30/27-30)
第1試合 ウェルター級 5分3R
×カイル・スチュワート
○チャンス・レンカンター[Chance Rencountre]
1R 2’25” 裸絞め