NJKF 12.16 大阪 阿倍野区民センター:中野椋太、2ダウン奪う判定勝ちでNJKFウェルター級王座獲得
NJKF誠至会「NJKF west 2018 4th」
2018年12月16日(日)大阪・阿倍野区民センター大ホール
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
大阪梅田中津 キックボクシング ジョウジム
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記事提供:NJKF西日本大阪本部(レポート&写真:高崎計三)
メインイベント NJKFウェルター級タイトルマッチ 3分×5R 肘あり
×TETSURO (GRABS/同級王者)
○中野椋太 (誠至会/同級1位)
判定0-3(三者とも44-50)
※中野がNJKFウェルター級新王者に
今大会のメインは、地元・誠至会の中野椋太が自団体での初タイトルに挑むNJKFウェルター級タイトルマッチ。同級王者・TETSUROにとっては北海道から大阪に乗り込んでの初防衛戦となる。
中野は元蹴拳スーパーライト級王者の実績も持ち、昨年、さらなる強さを求めて誠至会に移籍。一方で今夏、「JUNON・スーパーボーイ・コンテスト」で応募総数16000人以上の中からベスト100に残った「イケメン・キックボクサー」としても知られる。8月の誠至会興行でJUN DA 雷音を下して今回の王座挑戦権を獲得し、試合に向けては1ヵ月間、ジムに泊まり込んで備えてきた。
王者のTETSUROは先日引退した8冠王・TOMONORIの愛弟子。ボクシングの経験を生かした強打で鳴らし、昨年11月には浅瀬石真司を下してNJKFウェルター級王者となった。今回の中野戦は戴冠初戦にして初防衛戦となった。
1Rは中野が序盤からハイを繰り出すなどで前に出る。蹴りとパンチをバランスよく出していく中野に対し、TETSUROはパンチ中心に応戦。2Rに入ると中野は一気にギアを上げ、パンチラッシュから右フックでダウンを奪う。だがTETSUROもパンチで反撃、中野がのけぞる場面も。終盤にも中野はラッシュをかけ、ヒジも繰り出す。しかし3Rに入ると、ローとパンチで出るTETSUROに対し、パンチを警戒したか中野は様子見に。3R終了時のオープンスコアはジャッジ3者とも30-27で中野を支持。
4R、ミドルからのパンチなどで攻める中野に対し、TETSUROはパンチで前進し右のオーバーハンドをヒット。しかし中野もヒジで反撃すると、TETSUROの顔面をカットすることに成功。ドクターチェックが入るが再開され、その後もパンチ、ヒジで出る中野に対し、TETSUROもパンチでの反撃を続ける。5Rに入ると激しいパンチの応酬が展開され、その中で中野はハイキックもヒット。両者パンチ、ヒジを当て合う中、中野も額をカット。両者出血しながらの打ち合いとなり、パンチをまとめた中野が2度目のダウンを奪う。終盤はさらに激しい打ち合いとなり、大歓声の中でゴング。
判定はジャッジ3者とも50-44で中野。挑戦者・中野が2度のダウンを奪うも、TETSUROも試合をひっくり返しかねないパンチ力を随所で見せ、中野優勢の中でも最後まで予断を許さない好勝負となった。
リング上でマイクを持った中野は「とりあえず勝ててよかったです。チャンピオンはメッチャ気持ちが強かったです。今回、100人以上の応援が力になりました。とりあえず遊びに行きましょう(笑)」とメッセージ。リングを下りると「ゆっくり構えて、チャンスがあれば流れで倒そうと思ってたんですが、相手の気持ちが強くてなかなかまとめて倒せなかったです。2Rに倒しに行くときにパンチをちょっともらっちゃったので、3Rはまたゆっくり立て直していこうと。倒したかったですけど、相手の気持ちが強くて倒しきれなかったのは課題です。NJKFのチャンピオンになって、このベルトの価値を上げるのが僕の仕事なので、他団体の強い選手と戦っても勝てるように練習します」とコメント。王座を獲得した喜びよりも、今後の躍進に思いを寄せた。
セミで松本龍斗が笹木一磨を3RTKOで下した一戦をはじめ、この日はメインを含めた後半5試合がヒジありで行われたが、どの試合もヒジでのTKO決着やカットが相次ぐ戦いとなり、ヒジありルールの勝負の妙や緊張感も味わえる大会となった。
誠至会の次回主催興行は来年2月24日、大阪・平野区民ホールで開催される。
セミファイナル NJKFフェザー級 3分×3R 肘あり
×笹木一磨 (理心塾)
○松本龍斗 (京都野口ジム)
TKO 3R 1分34秒
第10試合 交流戦 60kg契約 3分×3R 肘あり
○殿 (心将塾)
×篤椰 (team Bonds)
TKO 2R 2分37秒
第9試合 NJKFスーパーライト級 3分×3R 肘あり
×木村颯太 (拳心會館)
○田邊裕哉 (京都野口ジム)
判定0-2(27-28、26-28、28-28)
第8試合 NJKFフェザー級 3分×3R 肘あり
×虎之助 (誠輪ジム)
○梅井泰成 (京都野口ジム)
判定0-3(27-30、27-30、28-30)
第7試合 交流戦 68kg契約 3分×3R
○龍威地 (ARENA)
×哲弥 (team Everest)
TKO 2R 1分25秒
第6試合 NJKFフライ級 3分×3R
×PRINCE博 (ARENA)
○甲斐元太郎 (理心塾)
判定0-3(三者とも29-30)
第5試合 NJKFフライ級 3分×3R
△寺西大輝 (田頭道場)
△郁依斗 (健心塾)
判定1-0(29-28、29-29、29-29)
第4試合 ミネルヴァ 50kg契約 2分×3R
○喜多村美紀 (テツジム)
×聖愛 (魁塾)
判定3-0(30-29、30-29、29-28)
第3試合 ミネルヴァ 49kg契約 2分×3R
○Ayaka (健心塾)
×TSUBASA (誠輪ジム)
判定3-0(30-28、30-28、29-28)
第2試合 NJKFライト級 3分×3R
○KAZU (健心塾)
×KEITA (ARENA)
判定3-0(三者とも30-29)
第1試合 55kg契約 3分×3R
×福田優斗 (田頭道場)
○湧也 (BOSS GYM)
TKO 1R 1分47秒
〈オープニングファイト NEXT☆LEVEL提供試合〉
第4試合 TOP☆RUN 一般55kg級タイトルマッチ 2分×3R
△山脇飛翼 (隆拳塾/王者)
△北野峻平 (拳心會館/挑戦者)
判定1-1(30-29、28-29、29-29)
※山脇がタイトル防衛に成功
第3試合 TOP☆RUN 一般65kg級王座決定戦 2分×3R(EX1)
○古宮 晴 (昇龍會)
×中本 賢 (勇健塾)
判定3-0(30-28、30-28、29-28)
※古宮が一般65kg級新王者に
第2試合 TOP☆RUN 一般60kg級王座決定戦 2分×3R(EX1)
×松崎 亮磨 (T.B.NATION)
○田中陸登 (拳狼会)
延長0-3(9-10、9-10、9-10)
※本戦0-1(28-29、29-29、29-29)
※田中が一般60kg級新王者に
第1試合 60kg契約 1分×3R
×山本啓斗 (誠輪ジム)
○山内歩希 (及川道場)
判定0-3(29-30、29-30、28-30)