KNOCK OUT 9.27 常葉アリーナ(レポ):中村悠磨、UNLIMITED 7戦目は1R KO勝ち。ふくやーまん、逆転KO勝ちし亡き父に感謝の涙。初参戦の呉島寿、木村亮彦との死闘制す。高校生の大芽と晃聖が完勝

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KNOCK OUT REBELS SERIES.13
2026年9月27日(日) 福島・KNOCK OUT常葉アリーナ
レポート:井原芳徳 中継:Youtube KNOCK OUTチャンネル
※KNOCK OUTのBLACKルールは肘無し・ワンキャッチワンアタックのキックルール。REDルールはオープンフィンガーグローブ着用・肘有りキックルール。UNLIMITEDルールはREDルールに加え倒してからの打撃も有効なルール
第9試合 メインイベント UNLIMITED ライト級(62.5kg) 3分3R
○中村悠磨(和術慧舟會HEARTS)
×セイヤ(kyoto SEIKENKAI)
1R 2’02” KO (右ストレート→グラウンドパンチ)
中村は26歳。185cmの長身を生かした豪快なパンチが持ち味で、UNLIMITEDルールで6戦4勝(2KO)2敗。昨年6月の高木晟至との初戦では判定勝ちしたが、昨年8月、カルロス・モタに判定負け。三浦健人、ふくやーまん相手に2連勝後、今年4月の沖縄大会では福永輝にKO負けしたが、7月の常葉大会では台湾のリー・シューハオにKO勝ちした。
セイヤは大阪出身の28歳。WARDOG、GLADIATOR、GRACHANといった大会でMMAの試合を重ね、12戦3勝(2KO)6敗2分1無効試合と負け越している。今回初めてUNLIMITEDルールに挑戦する。
1R、サウスポーのセイヤに対し、長身の中村が右の三日月蹴り、ストレートを当てる。セイヤはタックルを仕掛けると切られるが、離れ際に左フックを当てる。セイヤは右ジャブ、左ボディストレートと、少しずつ攻撃が当たり始める。だが中村はこれをきっかけに圧力を強めると、セイヤが左フックを振るったタイミングで、カウンターの右ストレートをクリーンヒット。セイヤはダウンし、中村が上からパウンドを連打し、セイヤがうずくまったところで植松レフェリーがストップした。
マイクを持った中村は「もうちょい殴り合いしたいので、オファー待っています」とシンプルにアピールし、早期の次戦を希望した。
UNLIMITEDルールではフェザー級(57,5kg)でカルロス・モタ、スーパーフェザー級(60kg)で倉本一真がチャンピオンとなったが、ライト級(62.5kg)はまだ王座がない。山口元気プロデューサーは「ライト級は来年ぐらいにはベルトを作りたい」とコメントしており、中村が引き続きコンスタントに試合をして結果を出せばベルトに絡む可能性も高まりそうだ。
第8試合 セミファイナル UNLIMITED ライト級(62.5kg) 3分3R
○ふくやーまん(FIGHTER’S FLOW)
×熊澤バイオレンス(グラップリングシュートボクサーズ名古屋)
3R 2’51” KO (右サッカーボールキック)
熊澤はMMA 1戦1勝でUNLIMITEDには初挑戦。UNLIMITED 4戦目のふくやーまんは、パンチをもらう場面が多く苦戦したが、3R20秒を切り、まさかの逆転を果たす。左アッパーを振って詰めて来た熊澤をかわし、熊澤が勢い余ってスリップしてうつぶせになってしまうと、ふくやーまんは右のサッカーボールキックを顔面にクリーンヒット。熊澤は一瞬伸びた状態になり、柴田レフェリーがストップした。
マイクを持ったふくやーまんは、6月に父親が他界したことを明かし「このKO勝利は親父のおかげです。お父さんありがとう」と話して涙を流した。また、7月の地震で大きな被害のあった熊本県八代市出身のため、ふくやーまんは「熊本について調べるだけでもいいので、熊本を近くに感じていただければと思います」とアピールした。
第7試合 UNLIMITED スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
×瑠夏(フリー)
○岩田虎之助(和術慧舟會HEARTS)
1R 0’44” KO (右フック→グラウンドパンチ→サッカーボールキック)
慎重な立ち上がりだったが、30秒過ぎ、両者の右のパンチが交錯すると、岩田の右フックがカウンターでクリーンヒットし、瑠夏がダウンする。岩田がパウンドの連打からサッカーボールキックにつなげて、瑠夏の動きが止まり、植松レフェリーがストップした。
マイクを持った岩田は「こんなKOばっかりしているんで、関東でも使ってもらえたらと思うんで」とアピールした。
第6試合 UNLIMITED 63kg契約 3分3R
×平石公介(和術慧舟會HEARTS)
○三浦健人(パラエストラ広島)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
第5試合 RED バンタム級(53.5kg) 3分3R
×希羅(MSJ KICK BOXING GYM)
○M-16[エムシップホック]・バーンランバー(タイ)
判定0-3 (27-29/26-30/27-29)
希羅は福岡在住の23歳。KNOCK OUTに24年から参戦し、最近では5月の常葉大会で前田翔太にカーフキックでTKO勝ち。7月のKOS福岡大会ではタイ人選手のトゥアキアオ・ウォーワンチャイと55kg契約で戦い判定負け。今回も引き続きタイ人選手との試合が組まれた。
M-16・バーンランバーは、日本でもキック・MMAの両方で活躍したランバー・ソムデートM-16氏を叔父に持つ17歳。5歳の時からランバー氏の指導を受ける。ムエタイだけでなくボクシングも並行しているという。
1R、M-16が首相撲で捕まえると希羅を振り回し、右ボディストレートやフックを当て、手数で上回る。希羅もパンチを返し、大差はつけさせない。
2R、希羅がM-16の蹴り足をつかみながら右ストレートを当てるが、押し倒す状態のため、植松レフェリーはスリップ扱いとする。M-16が右フックを当てると、希羅は前のめりに倒れ、これはダウンかと思いきや、すぐ立ったためか、レフェリーはこれもスリップと判断する。だがM-16が右インローを効かせた後、再び右フックで倒すと、ダメージが蓄積しているためか、今度はダウンとみなされる。その後もM-16がパンチ主体で優位に進める。
3R、M-16が随所でパンチを当て、組めば膝をヒットし、やや優位な状態をキープする。希羅のセコンドからはハイキックの指示が何度も飛ぶが、当たる距離やシチュエーションになかなかならないため、ハイはほとんど出せないまま終わる。結局、ダウンを奪ったM-16が判定勝ちした。
第4試合 RED フェザー級 3分3R
×祐輝[よしき](OU-BU GYM)
○松岡優太(チーム・タイガーホーク)
不戦勝 (祐輝が計量1.95kgオーバー、松岡が計量クリア)
勝ち名乗りを受けた松岡はマイクを受け取り「宮城県仙台市から来ました松岡です。東北で試合をするのが6年ぶりなので楽しみにしていました。また必ずこの大会に出場したいので、オファーお願いします」とアピールした。
第3試合 RED スーパーライト級(65kg) 3分3R
×木村亮彦(KNOCK OUT クロスポイント大泉)
○呉島 寿(ハーデスワークアウトジム/KOSライト級&スーパーライト級王者)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
呉島は広島在住の35歳で、福岡でのKOSで2階級を制覇し、25戦のキャリアがあり、今回KNOCK OUTに初参戦。山口元気プロデューサーも「ベストバウトに近い試合だった。お互い気持ちが見えて、いい試合だった」と称える好ファイトを繰り広げる。
1R、常葉で戦い慣れている木村が序盤から圧をかけて積極的に攻めるが、呉島は攻撃をかわしつつ、右ストレート、肘を当てる。終盤、木村の右フックが呉島の頭をかすめると、呉島は片膝をマットにつくが、すぐに立ったためか、柴田レフェリーはダウンとみなさない。呉島はさほどダメージは無い様子で、すぐに前に出て右ストレートを連打して巻き返す。記者採点は木村。
2R、お互い右フックを積極的に振るう。中盤からは首相撲の展開が続くが、お互い肘を放ち、少し離れればパンチが交錯し、スリリングな打合いが続く。呉島のヒット数がやや多いが、木村も攻撃を返し続ける。記者採点は呉島。
3Rも接近戦で激しい打ち合いとなるが、中盤過ぎから、呉島の右肘、左ボディの散らしとヒット数が目立つように。最後は木村も必死にパンチを振うが、呉島は反撃を封じて終える。記者採点は呉島。合計28-20で呉島。ジャッジ3者も呉島を支持し、呉島が判定勝ちした。
第2試合 BLACK スーパーバンタム級(55kg) 3分3R
×湯本剣二郎(REON Fighting Sports Gym)
○大芽[おおが](KNOCK OUT クロスポイント大泉)
3R 0’14” KO (右ストレート)
大芽はKNOCK OUTアマチュア4冠の17才でプロ1戦1勝(1KO)で今回2戦目。10戦目の29歳・湯本を相手に力量差を示す。
1R、湯本がサウスポー、大芽がオーソドックスで構えるが、お互いまだ攻撃が少ない。
2Rに入ると、大芽が左ジャブ、右ストレート、ミドル、膝蹴りと、多彩な攻撃を度々決めるように。中盤過ぎ、湯本がパンチを振って詰めて来るが、大芽は右ストレートを合わせてダウンを奪う。終了間際にも右ボディストレートを当ててからの顔面への右ストレートでダウンを奪う。
すると3R開始早々、大芽は右インローを当ててから、コンビネーションの中で右ストレートをクリーンヒットしダウンを奪う。湯本はうずくまったまま立てず、大芽がKO勝ちした。
マイクを持った大芽は「2戦目もKOできてうれしいです。福島も最高の施設なんですけど、もっと多くの知っている人に見てもらいたいので、山口代表、東京で試合させてください」とアピールした。
第1試合 RED(ボクシンググローブ着用) フライ級(52kg) 3分3R
○晃聖(KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺)
×三浦龍之介(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
両者とも高校1年生でデビュー戦。揃ってジュニアでの経験が豊富なため、レベルの高い試合を繰り広げ、とりわけ晃聖が素質の高さを印象付ける。
1R、晃聖が前後に出入りしつつ、右ローを主体に、左前蹴り、インローを当て、終盤には回転肘も放ち、多彩な攻めを見せる。
2R、晃聖が右ロー、首相撲からの左膝を当ててから、右肘打ちにつなげて三浦をひるませる。三浦は左まぶたからカットする。終盤、晃聖は左ボディを効かせ、組んでの膝につなげて追い詰める。
3R、晃聖はやや疲れが見え、動きは落ちるものの、随所で右ロー、膝、肘を当て、体に染み込んだムエタイスキルで三浦を翻弄する。3Rともポイントを取り判定勝ちした。晃聖は10代のうちにKNOCK OUTの王座を取っても不思議ではないだろう。











