MAS FIGHT 11.10 マカオ:9分1R 判定決着無しの新キック大会。イー・ロン、チェ・ホンマンにTKO勝ち
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
格闘技医学会
現場で役立つ格闘技医学を研究/公開/実践中!
MAS FIGHT ワールドグランプリ第1回大会
2018年11月10日(土) マカオ・ヴェニシアン・カジノリゾート
記事提供:MAS FIGHT
全く新しいルールで初開催されたMASFIGHT。招待されたのはアジアのVIPのみ。ルールは9分1ラウンドのみ。スタンディングの技は投げ、チョーク、肘打ちもOK。勝つにはKOかTKOのみ。(9分中にダウン3回でTKO勝ちも含む)。ジャッジは存在せず、KOかTKOでない場合は、ドローとなるルール。
メインイベントは218センチ、150キロのチェ・ホンマン(韓国)対わずか175センチで76キロの中国拳法の英雄“チャイニーズ・モンク:中国僧”イー・ロン。
開始早々イー・ロンを捕まえようと前に出るチェ・ホンマンだが、イー・ロンを捕まえられず、対するイー・ロンはローキックを放つ。ローキックを受け、頭が下がった瞬間を見逃さず飛びパンチを放ち、チェ・ホンマンの頬を捕らえ出す。開始後5分、イー・ロンが放った後ろ回し蹴りがチェ・ホンマンの脇腹を直撃。チェ・ホンマンは試合続行できず、レフェリーが試合をストップ。イー・ロンのTKO勝ちとなった。
セミファイルは、元Enfusionのチャンピオン・イシィメルと元UFCのマーク・ゴッドビアーとの一戦。イシィメルが7分19秒で1度ダウンを奪うが倒しきれず、双方とも最後まで打ち合いの一番激しい試合でドローとなった。
この9分1RでKOかTKOのみ勝利という新しい試みは格闘技界に新しい風を入れ、今回この新ルールでの全てのカードは非常にエンターテインメントであったと海外メディアも高評価。
このMASFIGHTの主催者であるトニー・チェン氏に今後の予定を聞いた。「この様な大きな大会は年4回程度開催予定。次回は2019年4月の香港で、7月にバンコクでの開催を予定している。」とチェン氏。
またこの大会でレフェリーを行った和田良覚氏は、メディアからのインタビューで、「肘あり、投げあり、締め関節技あり、ジャッジを置かない、しかも無差別で9分1Rという、過酷で、過激な究極のスタンディングバウトでした。しかも、開催地が、事実上世界一の歓楽街マカオシティで一番大きなカジノリゾートのヴェネチアン。超ド派手な演出と、超エキサイティングなルール!! 他に類を見ない、究極のルあるエンターティメントでした。 といかく凄い!!!の一言です」と答えた。
8) オープンウェイト
イー・ロン(Yi Long / 一⻰:中国) 対 チェ・ホンマン(Choi Hong-Man:韓国)
イー・ロンのTKO勝ち
7)ヘビー級
イシィメル・ラザー(Ismael Lazaar / オランダ) 対 マーク・ゴッドビアー (Mark Godbeer:イギリス)
ドロー
6)ヘビー級
アリアクセイ・カジン(Aliaksei Kudzin/ ベラルーシ) 対 ハイメ・モリス( Haime Morais / –ブラジル)
ドロー
5)ミドル級
シーザー・アルメイダ(Cesar Almeida / ブラジル) 対 ハオ・グァンフア(Hao Guanghua:郝光华 / 中国)
シーザー・アルメイダのKO勝ち
4)ヘビー級
イラズ・アジジプア(Iraz Azizipour / イラン) 対 オリ・トンプソン(Oli Thompson / イギリス)
イラズ・アジジプアが肘打ち連打で勝利
3)ヘビー級
アクバー カリミ(Akbar Karimi / イラン) 対 アシャティ(Ashiati:阿斯哈提 / 中国)
アシャティが3度ダウンを取りTKO勝ち
2) ヘビー級
スティーブ・バンクス(Steven Banks / アメリカ) 対 フレデェッド-ランキン(Freyded Rankyn / キューバ)
スティーブ・バンクスが開始早々11秒で肘打ちKO勝利
1)ライト級
デニス・プリック(Denis Puric / カナダ)対 ティン・テゥン・アング(Tin Tun Aung / ミャンマー)
デニスが2度ダウンを奪うが、倒しきれずドロー
ベストファイター賞は第一試合のデニス・プリック(Denis Puric / カナダ)が獲得。
ベストKO賞は第二試合のスティーブ・バンクス(Steven Banks / アメリカ)が獲得