NJKF 11.30 後楽園ホール(レポ):吉田凜汰朗、切詰大貴に判定勝ちし初代IBF日本統一スーパーライト級王座獲得。山川敏弘、嵐を3Rボディ膝でKOしNJKFバンタム級王者に

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ニュージャパンキックボクシング連盟「アイピック株式会社 PRESENTS NJKF×CHALLENGER 11」
2025年11月30日(日)後楽園ホール
レポート:井原芳徳 写真提供:ニュージャパンキックボクシング連盟 中継:U-NEXT
吉田凜汰朗、切詰大貴に判定勝ちし初代IBF日本統一スーパーライト級王座獲得
第9試合 IBFムエタイ日本統一スーパーライト級王者決定戦 3分5R
○吉田凜汰朗(VERTEX/NJKFスーパーライト級王者)
×切詰大貴(武勇会建速支部/INNOVATIONスーパーライト級王者)
判定2-1 (宮沢48-47/多賀谷47-48/小島49-46)
※吉田が王者に
(12月18日追記:NJKFは同日、この試合を「IBFムエタイ日本タイトルマッチ」と「誤って記載した」としてIBFムエタイ本部に謝罪する文書を発表すると共に「ムエタイ・スーパーライト級トーナメント “Road to Muay Thai”」の決勝戦に変更している。)
9月の後楽園大会のメインでは匡志YAMATOと津崎善郎によるWBCムエタイ日本スーパーウェルター級王者決定戦が行われたが、今大会では新設のIBF(国際ボクシング連盟)ムエタイ日本統一スーパーライト級王者決定戦がメインで行われた。WBCと共にボクシング界のメジャー4王座の一つであるIBFも2017年に世界王座を設立し、その後目立つ活動は無かったが、今回、NJKF主導で本格的に日本での活動が始まる。吉田は9月のNJKFで剣夜に判定勝ちし、切詰はポッシブルKに判定勝ちした。この2試合は通常のワンマッチとして行われたが、その後、今回のトーナメントの準決勝という扱いになり、今回の試合は決勝にもなる。
NJKFとINNOVATIONの王者対決にもなったこの一戦は、NJKF王者の吉田が試合巧者ぶりを発揮することに。1R、お互い目まぐるしくスイッチしながらも、攻撃自体はまだ少ない状態が続く。中盤、切詰がサウスポーにスイッチしてから左ストレートを当てると、吉田はのけぞってしまう。終盤、吉田が右ストレート、右肘、左ミドルをヒットし、ヒット数で差をつけるが、切詰をひるませるほどにはならない。記者採点は切詰。IBFムエタイはラウンドマスト制が採用される。
2R、切詰が右ミドル、左ジャブ等を序盤に当て、中盤には左ローもヒット。切詰が左フックも当てるが、すぐに吉田も右フックを返す。終盤、切詰が左フックを立て続けに当てる。吉田もサウスポーからの左ミドル、右フックを終了間際に当てるが、手数差は縮められず終わる。だが切詰はゴングが鳴った後も前に出て左のパンチを軽く当ててしまい、レフェリーから制止され、切詰はレフェリーに促されて吉田に謝る。記者採点は吉田。最後の反則が無ければ切詰だった。3R開始直後、切詰にレフェリーから注意が出されたことが場内にアナウンスされる。
3R、切詰はオーソドックス固定で、吉田がスイッチを繰り返す。お互いヒットが少ない状態が続くが、やや吉田の攻撃が多い。終盤、吉田が右フックをカウンターでクリーンヒット。さらに右ストレートも当て、差を印象付ける。記者採点は吉田。
4R、吉田はサウスポーからの左ミドル、右ジャブを的確にヒット。オーソドックスに戻れば右カーフも当てる。切詰はまだひるまないものの、ややステップがぎこちなくなる。すると終盤、吉田が右フックを当てると、切詰は片膝立ちになってしまい、すぐ立つ。ムエタイ流儀でレフェリーはダウンとはみなさない。終了間際にも吉田が切詰をコーナーに詰めて右フックを当て、追い詰めて終える。記者採点は吉田。
5R、吉田はサウスポーからの左ミドルを的確に当て続ける。切詰は前に出て組んで膝を当てた後スリップし、足のダメージとスタミナ消耗が激しい様子だ。それでも最後、切詰が前に出てローを当てるが、吉田はひるまず、細かくパンチを返し続けて終える。記者採点は吉田。合計49-46で吉田。ジャッジ1者は意外にも47-48で切詰を支持したが、2者は順当に吉田を支持し、吉田が判定勝ちし、IBF日本王座を獲得した。
ボクシングのIBF同様に赤いベルトを腰に巻いた吉田は「ベルト取って一安心ですけど、反省点のある試合なので、会長、ジムのみんなと上に上がっていきます」と話した。IBF世界王座に向けてのコメントをアナウンサーから求められ、吉田は「絶対、世界を取るために格闘技をやっています。(栃木県真岡市から)わざわざ東京までみんなが応援に来るのも当たり前じゃありません。絶対世界一になります」と宣言した。
吉田はリングを降りると、U-NEXTの中継席に座り、「蹴り終わりや打ち終わりにディフェンスし、5R戦うのを徹底的にやってきました」と試合を振り返り「世界を取るため格闘技を続けているし、ここから他団体のチャンピオンを全員ぶっ倒して、まずは日本のトップになり、NJKFを最高の団体にします。みんな一丸になって盛り上げないと、NJKFをさらに上というのは厳しいし、他の団体のほうが盛り上がっているのが現状なんで、自分がもっと発信し、気持ちだったりを全て伝え、NJKFを最高の団体にします」と力強く語った。
NJKF 11.30 後楽園ホール:吉田凜汰朗×切詰大貴を「IBFムエタイ日本タイトルマッチ」と「誤って記載した」としてNJKFがIBFムエタイ本部に謝罪
山川敏弘、嵐を3Rボディ膝でKOしNJKFバンタム級王者に
第8試合 NJKFバンタム級タイトルマッチ 3分5R
×嵐(KING gym/王者)※初防衛戦
○山川敏弘(京都野口ジム/3位)
3R 1’59” TKO (レフェリーストップ:右膝蹴り)
※山川が王者に
1R、35歳の山川が、左三日月蹴り、右カーフキック、左ジャブを随所で当てるが、5R制のためか、まだ攻撃は少ない。嵐も蹴りを返すが、前に出るとかわされ、やや戦いにくそうだ。記者採点はイーブン。
2R、嵐は右ストレートを立て続けに当て、バックスピンキックも空振りするが出し、積極性を増す。山川は右ミドル、ローを返す。最後、嵐はパンチのヒットを増やすが、終了のゴングが鳴って多賀谷レフェリーがブレイクした後も右フックを当てる反則を犯す。さらにレフェリーを突き飛ばす暴挙を犯し、レフェリーは減点1を科す。他団体のレフェリーなら失格とする可能性も高く、他のスポーツ競技なら確実に失格だろう。記者採点はイーブン。
3R、嵐が右テンカオを当てると、山川は前に出て、ボディへの左前蹴り、右ストレート、右膝蹴りを立て続けにヒット。嵐はクリンチで追撃を封じようとしたが、山川が首相撲でコントロールして右膝を連打し、崩れる嵐に右肘も当てる。嵐はうずくまってダウンし、立ち上がるが、山川が再び右膝をボディに当て、嵐が再びダウンしたところで、レフェリーがストップした。なお、山川は今大会のMVPに選ばれた。
高橋幸光と佐藤界聖、来年2月のIBFムエタイ日本統一ウェルター級王座決定戦進出
第7試合 IBFムエタイ日本統一ウェルター級王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
×亜維二[あいじ](新興ムエタイジム/NJKFウェルター級王者)
○佐藤界聖(PCK連闘会/聖域統一スーパーウェルター級王者)
2R 0’36” TKO (レフェリーストップ:右肩の負傷)
初代IBFムエタイ日本統一ウェルター級王座を決める4選手によるトーナメントが今回スタートした。決勝は来年2月8日の後楽園大会で行われる。
1R、体格で勝る亜維二が右ストレート、ローを序盤から的確に当て、左ミドルも絡める。佐藤はロープを背負い、防戦が続き、ほとんど攻撃が返せない。記者採点は亜維二。
2R、亜維二が前に出て、下がった佐藤が左ジャブを当てると、亜維二は笑顔を見せてから右ストレートを返す。ところがその際に亜維二は右肩を痛め、腕を気にして下がる。佐藤は前に出て左ストレート、右肘を立て続けに当て、亜維二は倒れる。亜維二は右肩を押さえてうずくまり、中山レフェリーがストップした。亜維二は左眉も深くカットし出血しており、二重で負傷した形だった。
第6試合 IBFムエタイ日本統一ウェルター級王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
○高橋幸光(飯伏プロレス研究所/シュートボクシング日本スーパーウェルター級1位、元BOMウェルター級王者、元WMC日本スーパーライト級王者、元MA日本&J-NETWORKライト級王者)
×井原浩之(ハーデスワークアウトジム/IPCCウェルター級王者)
判定3-0 (30-26/30-26/30-26)
1R、お互い距離を取りあまり攻めないが、髙橋がサウスポー主体で時折スイッチしつつ、左ミドルやローを的確に当て、主導権を握る。
2R、髙橋が左ミドル、ローを当てつつ、首相撲からの膝を当て、肘も絡めて井原を翻弄する。
3R、後の無い井原が圧力を強めるが、髙橋がかわして左ローを当てると、井原はあっさりと後退するように。高橋が主導権をキープすると、終了間際、井原が前に出て来たが、ローが効いていた影響もあってか、高橋が左フックを合わせて倒すと、レフェリーはダウンを宣告する。試合はすぐ終了。高橋が判定勝ちで決勝に進んだ。
健太、引退戦は判定負け「引退しても僕はキックボクサー健太です」
第5試合 64kg契約 3分3R(延長1R)
×健太(E.S.G/元スック・ワンキントーン・スーパーライト級王者、元WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者、元NJKFウェルター級&スーパーウェルター級王者、元Krushスーパー・ウェルター級(70kg)王者)
○佐々木勝海[まさうみ](エスジム/NJKFスーパーライト級3位)
判定0-3 (宮沢28-29/中山27-30/ランボー27-30)
健太はこれが引退試合。1R、前に出る健太に対し、佐々木は回って距離を取りつつ、左ミドルを随所で当て、右縦肘も当て、手数で上回る。最後、健太が詰めて右フックを当てるが、正味のヒットは少ないまま終わる。記者採点はイーブンだが佐々木につく可能性もある。
2R、変わらず健太が前に出るが、1Rよりも圧力が強まり、パンチのヒットの頻度が少しずつ上がる。佐々木も左ミドルを随所で当てていると、終盤、右の縦肘を当てて健太を後退させ、さらに右肘を振って巻き返して終える。記者採点はイーブンだが佐々木につく可能性もある。ジャッジ1名が19-19でイーブンとし、2名が18-20で佐々木につける。
3R、佐々木は2Rまでの採点で自信がついたか?左ミドル、テンカオのヒットを増やす。健太は前に出るがなかなか攻撃が出せない。終盤、健太の右ストレートが当たり出すが、佐々木は首相撲で流れを寸断しつつ、左ミドルも返し、反撃を封じて終える。記者採点は佐々木。29-30で佐々木。ジャッジ3者も佐々木を支持し、佐々木が判定勝ちし、健太は有終の美を飾ることができなかった。
勝利者インタビューで佐々木は健太に対し「めちゃくちゃ怖かったです。機会ありましたら練習お願いします」と答え「来年(吉田)凜汰朗、相手して欲しいです」とアピールした。
この後、健太の引退式が行われた。健太は自身のベストバウトとして13年のKrushでの佐藤嘉洋戦を挙げており、佐藤氏も式に登壇した。
健太は「プロで126戦もできるほど、健太という名前のとおり丈夫な体に生んで育ててくれたお父さん、お母さん、ありがとうございます。高校2年生でプロデビューして、大学受験でお休みして、大学進学して独り暮らしして、就職して、キックに専念するため脱サラして、結婚もして、今、2人の子供をもうけ、ずっとキックボクサーとして過ごしてきました。今日で現役のキックボクサー健太は終わりますが、引退しても僕はキックボクサー健太です。セカンドキャリアでつまづいて、もしかしたらキックボクサー健太として戻ってくるかもしれませんけど、その時は暖かく応援お願いします」と話すと、場内は笑いと拍手で包まれた。最後は2人の息子と手をつなぎながら惜別の10カウントゴングを聞き、涙を流しながらリングを降りた。健太の通算戦績は126戦68勝(21KO)49敗9分。
第4試合 女子フライ級 3分3R(延長1R)
×真美(Team ImmortaL/S-1世界女子フライ級王者)
○ジョン・アヨン(韓国/JUNGWOO GYM)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
第3試合 スーパーバンタム級 3分3R(延長1R)
×王 清志(新興ムエタイジム/NJKF 6位)
○祖根亮磨(大和ジム)
2R 1’43” TKO (レフェリーストップ:右フック)
第2試合 58.8kg契約 3分3R(延長1R)
○工藤叶雅[きょうま](VALLELY)
×陽平(TAKEDA GYM)
4R 判定2-1 (10-9/9-10/10-9)
3R 判定1-1 (29-28/28-29/29-29)
第1試合 フライ級 3分3R(延長1R)
×トマト・バーテックス(VERTEX)
○竹田奏音(TAKEDA GYM)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)




