KNOCK OUT 10.5 福島 常葉アリーナ(レポ):REBELSシリーズ初の女子戦2試合。SAHO所属の闘神塾の16歳 堀田優月、18歳 珠璃が揃って勝利|REBELSベルト復活、年内常葉2大会追加も明らかに
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KNOCK OUT REBELS SERIES.6
2025年10月5日(日)福島・KNOCK OUT常葉アリーナ
レポート:井原芳徳
※KNOCK OUTのBLACKルールは肘無し・ワンキャッチワンアタックのキックルール。REDルールはオープンフィンガーグローブ着用・肘有りキックルール。
REBELSシリーズ初の女子戦2試合。SAHO所属の闘神塾の16歳 堀田優月、18歳 珠璃が揃って勝利
第3試合 BLACK 女子スーパーフライ級 3分3R(延長1R)
○堀田[ほりた]優月(闘神塾/ミネルヴァ・ライトフライ級王者)
×RUI JANJIRA(JANJIRA GYM)
判定3-0 (センチャイ30-28/松田30-28/小林30-28)
福島県郡山から車で約1時間の山中にある、KNOCK OUT専用のトレーニング施設内の常設試合場で開催されているREBELSシリーズ。今回同シリーズ初となる女子の試合が2試合組まれた。どちらの試合にも、K-1女子フライ級王者・SAHOのいる兵庫の闘神塾の10代の選手が登場した。セコンドにはSAHOがつく。
堀田は5戦4勝1分の16歳。昨年12月の後楽園大会でのKNOCK OUT初戦では坂本梨香と引き分けている。今年4月のNJKF岡山大会で30戦以上のキャリアのあるベテラン・美斬帝に判定勝ちし、ミネルヴァ・ライトフライ級暫定王者となり、その後正規王者に昇格した。RUIは11戦4勝(1KO)6敗1分の24歳。
1R、堀田はサウスポーで構え、RUIはオーソドックスで構える。序盤、RUIが右ミドルを当てていたが、次第に堀田も左ミドル、テンカオを当てるように。どちらも引かず、パンチ、組んでの膝の攻防でも互角だ。記者採点はイーブン。
2Rも同様で、お互いパンチ、ミドル、ローを当てるが、片方が当てればすぐもう片方も返し、どちらも引かない攻防が続く。記者採点はイーブンだが、やや攻撃の多い堀田につく可能性もある。
3R、堀田は右回りで距離を取り、左ミドルのヒットを増やす。RUIはひるまないもののパンチの空振りが増えてしまう。堀田は組んでからの右膝も増やす。終盤、RUIも右ミドルを当てるが、トータルのヒット数で差を付けられたまま終わる。記者採点は堀田。合計30-29で堀田。ジャッジ3者とも30-28で堀田を支持し、堀田が判定勝ちした。
第2試合 BLACK 女子バンタム級 3分3R(延長1R)
○珠璃[しゅり](闘神塾/ミネルヴァ・スーパーフライ級王者)
×真秀鷹虎[まほたかとら]センチャイジム(センチャイムエタイジム)
判定3-0 (松田30-29/北尻30-27/小林29-28)
珠璃は6戦5勝1分の18歳、真秀は9戦6勝2敗1分の19歳の10代対決。真秀は仙台の鷹虎ジムで子供のころからキックを習い、今年春、大学進学のため上京し、センチャイジムに移籍したが、古巣の鷹虎をリングネームに残した。
1R、開始すぐから珠璃が前に出て、顔面、ボディにパンチを当てて優位に進める。お互い組む展開が多い。終盤になると真秀が前蹴り、組んでの膝のヒットを増やして持ち直す。記者採点はイーブン。
2R、真秀が繰り返し組んでいると、中盤、神谷レフェリーは警告を出す。珠璃は休まずパンチを当て、膝にもつなげ、真秀の体力を削る。珠璃はジムの先輩のSAHOを彷彿とさせるアグレッシブさが印象的だ。記者採点は珠璃。
3R、珠璃がパンチ、膝、真秀はミドル、膝の攻防が続き、お互い削り合う。珠璃は疲れているものの、最後は残りの力を振り絞って、ロープ際に詰めてパンチをまとめ、やや優位で終える。記者採点は珠璃。合計30-28で珠璃。ジャッジの採点はバラつきつつも、珠璃が3者から支持され判定勝ちした。
第4試合 RED フェザー級 3分3R(延長1R)
○茂木豪汰(上州松井ジム)
×やまちゃん(Kー1 GYM BLOWS)
3R 0’30” KO (左ストレート)
茂木は大会会場のある福島の隣の群馬の選手で5戦3勝(2KO)2敗。やまちゃんは9戦4勝(1KO)5敗
の40歳。
1R、茂木がサウスポー、やまちゃんがオーソドックスで構え、茂木がプレッシャーをかけ左ストレートを随所で当てて、終盤にはパンチをまとめ追い詰める。2Rも同様で、茂木ペースで進む。
すると3R、茂木が前に出ると、真っすぐ下がったやまちゃんに、右フックと左ストレートを立て続けにヒットしてKO勝ちした。茂木はREBELSシリーズ名物のダブルアップボーナスが授与され、ファイトマネーが倍増した。
敗れたやまちゃんは広島のKー1 GYM BLOWSから参戦しており、これまでにもUNLIMITEDルールの試合にはMMAのパラエストラ広島からも選手が上がっている。山口元気プロデューサーは「広島の選手にどんどん来てほしい。やまちゃんのジムの方から『広島で興行を』とも言われたんですけど」と話しており、REBELSシリーズでの地方勢の積極的な起用が、地方興行につながる可能性を示した。
第1試合 RED フェザー級 3分3R
×ミサイル雄(ONE’S GOAL)
○大渕 翼(React Gym Shonan)
判定0-3 (センチャイ28-30/神谷27-30/小林27-30)
REBELSベルト復活、年内常葉2大会追加も明らかに
大会後、山口元気プロデューサーは、闘神塾の10代コンビを高く評価しつつ「いい選手でいい素材だからこそ、焦らず経験を積ませてあげたい」とコメント。負けの込んでいるRUIについても継続起用して育てたい考えで、真秀に関してはムエタイ技術の活きるREDルールでマッチメイクしていきたい考えを示した。
なお、山口氏は「REBELSシリーズのベルトを作ります。REBELSのベルトを復活させます。常葉に来る選手のモチベーションになると思います」と明かした。当初、年内の常葉大会は11月1日のUNLIMITED -60kgトーナメント一回戦の大会を残すのみだったが、10月26日と11月8日にも常葉大会を行うことが発表された。10月12日の後楽園大会、18日の新宿フェイスでのアマチュア大会、11月15日の後楽園大会も既に決まっているため、7週連続で大会を行うことになる。
今回はUNLIMITEDトーナメント無し、全5試合(1試合は中止)とコンパクトな内容だったが、残りの常葉大会では10試合近く組む計画だという。山口氏は「定期的に試合を組むことが実力が伸びる。ここだとチケット売りを気にせず試合内容だけを気にしてもらえる。福島は遠いですけど、試合経験を積む場所として考えているので、どんどん経験を積ませたい。ここでファンの心をつかんで、後楽園の本戦に出る流れにしたいです」と、改めて福島の山中でのREBELSシリーズの狙いをアピールした。KNOCK OUTの積極的な選手育成策が今後にどうつながっていくか見ものだ。


