ONE 5.16 ルンピニー（レポ）：OISHI GYMに新加入の中嶋愛樹斗、フライデーファイツ初戦は中国の選手に判定勝ち

ONE Friday Fights 108
2025年5月16日（金）タイ・バンコク・ルンピニースタジアム

レポート：井原芳徳　　写真提供：(C)ONE Championship

第3試合　キックボクシング　ストロー級　3分3R
×リュウ・ジュンチャオ（中国）
○中嶋愛樹斗［なかしま あきと］（OISHI GYM／元DEEP☆KICK -55kg王者）※誠剛館から所属変更
判定1-2

　両選手ともONE初参戦。中嶋（なかしま）は10戦10勝（8KO）の18歳。昨年9月、DEEP☆KICKでNJKF王者でもある真琴に右ストレートでダウンを奪い判定勝ちし-55kg王座を獲得。昨年11月、兵庫の誠剛館から愛知のOISHI GYMに移籍し、王座戦以来8か月ぶりの試合となる（王座は返上）。当初、3月28日のフライデーファイツで組まれていた試合だが、同日のミャンマーでの大地震の影響で大会が中止となり、今大会で改めてマッチメイクされた。

　1R、中嶋が序盤から積極的にパンチ主体で攻め、左フック、ボディ、顔面狙いの前蹴り、右ローを当てるが、リュウも右ストレート、ローを返す。お互い被弾するが、中嶋の手数が上回る。記者採点は中嶋。
　2Rも同様の削り合いが続く。リュウは口が開きしんどそうだが、ガードを固めつつ前に出て、随所で右ストレートを返す。だが中嶋は手数を切らさず攻め続け、終盤には右カーフ、左ボディを効かせ、最後はリュウを少し下がらせて終える。記者採点は中嶋だが割れても不思議ではない程度の差だ。

　3R、リュウはしんどそうな状態が続きながらも、随所で右ストレート、左右のミドルを出し続け、終盤に攻撃を増やし、タフな戦いぶりで会場を沸かせる。中嶋は変わらず攻撃を出し、左の顔面前蹴りや右ストレートを当てるが、2Rまでほど差を示すことができず終わる。記者採点はリュウだが割れても不思議ではない。合計28-29で中嶋。僅差のラウンドが続いたため、ジャッジは割れたものの、2者が中嶋を支持し、中嶋が判定勝ちでONEフライデーファイツ初戦を制し、デビュー以来の連勝を11に伸ばした。