DEEP JEWELS 9.16 新宿フェイス:前澤智、パク・ジョンウンに判定勝ち。空手こまち、長野美香、Yuko.Sが快勝
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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DEEP JEWELS 21
2018年9月16日(日) 新宿フェイス
レポート&写真:久保与志
第9試合 メインイベント アトム級(47.6kg)(肘有り) 5分3R
○前澤 智(リバーサルジム立川ALPHA/47.80kg)
×パク・ジョンウン(韓国/チーム・ストロング・ウルフ/47.85kg)
判定3-0 (29-28/29-28/30-27)
1R、前澤は細かくダッキングしながらパンチで前進。右フックを当てて前澤が組み付くが、パクが裏投げで豪快に叩きつける。すぐに立った前澤に右アッパーを狙うパク。お互いに右を振るい、蹴り足を前澤がキャッチして組みついたところをパクがフロントチョークに捕らえる。前澤はマットに叩きつけるが、パクはロックを外さず。そこから動きがなくブレイクがかかり、前澤が右フックを振るって先手を取って前に出て行く。記者採点は9-10でパク。
2R、前澤が左ジャブを差して前進し、左ストレートで応戦しようとしたパクにカウンターでタックルを決めてテイクダウンに成功する。ハーフガードからトップをキープしつつ細かいパンチを入れる前澤。苦しい体勢が続くパクだが、前澤がパスを狙いながら強いパウンドを打ったところで蹴り離して立ち上がる。立ち際に前澤が右フックを当て、パクが右の強打を振るっても下がらずに前に出て首投げで再びテイクダウンを奪う。記者採点は10-9で前澤、トータルスコアは19-19のイーブン。
3R、パクが右アッパーを突き上げるが、前澤はひるまず前に出ると足をかけてテイクダウン。前澤はハーフガードをキープして細かい鉄槌、パンチを入れ続け、パクは苦しい状況を打開出来ず。前澤はブレイクがかからないように攻撃を出し続け、トップをキープしたまま試合終了のゴング。記者採点は10-9、トータルスコア29-28で前澤。判定は3-0、パクの強打にひるまず前に出て、グラウンドでもペースを握り続けた前澤が勝利した。
マイクを握った前澤は「まだ何も成し遂げていないんですけど、勝てて良かったです。今こうやって泣けてくるのはまだ弱いからだと思うので、金原(正徳)代表、ベルトを獲るまで面倒見てください」と感謝の言葉を述べると、「(DEEPプロデューサーの)佐伯さん、いますか?(メインイベントにもかかわらず不在)嘘でしょ、どうしよう。次は私がベルト挑戦でいいですよね? 私のベルトを獲るのが早いのか、黒部さんの彼氏ができるが早いか、皆さん見守ってください。黒部さん、次、私とやってくれますか?」と黒部三奈の持つ王座挑戦をアピールした。黒部は9月30日のRIZINで浜崎朱加戦が控えている状況で「2週間後に大一番があるので、それをちょっと待ってください」と苦笑いで返答した。
第8試合 フライ級(肘有り) 5分3R
○空手こまち(武心会/J-GIRLSフェザー級(57.15kg)王者/57.00kg)
×ひかり(ピロクテテス新潟/58.80kg)
2R 1’41” TKO (レフェリーストップ:左ストレート)
※ひかりが56.7kgリミットを2.1kgオーバー(許容重量0.45kg含む)。こまちが勝った場合のみ公式記録とし、負けか引分の場合はノーコンテストに。ひかりに減点2
1R、細かくステップワークを使いながら小気味よく右ストレートを当てていくこまち。ひかりは前蹴りを出しながら前進するが、こまちはスイッチも交えながらパンチを当てこみ右肘もヒットさせる。こまちはひかりのテイクダウン狙いもしっかりと潰し、強い右フックをヒットさせると嫌がって背中を見せたひかりにパンチと鉄槌を浴びせる。さらに左右のフックをまとめるとひかりはダウン気味に膝をつき、こまちが上からパンチを連打する。記者採点は10-8、減点2もあって10-6でこまち。
2R、前蹴りから突っ込んでいくひかりだが、こまちが横に動いて捌く。こまちがバックブローを狙い、ひかりが腕を手繰って寝技に持ち込もうとするが、こまちはがぶって潰す。立ち上がったこまちは左右のストレートをヒット。嫌がってバックを見せるひかりに背後からパンチを入れると最後は正面から左ストレートをヒット。ひかりが崩れ落ちると残心をとり、レフェリーが試合をストップ。TKOでMMA初勝利を挙げ、大会MVPのドンペン賞も獲得した。
第7試合 ストロー級 5分2R
○長野美香(CORE王子豊島/51.35kg)
×ジェット・イズミ(M16ムエタイスタイル/52.30kg)
1R 4’02” 腕ひしぎ十字固め
1R、しばらく遠い距離での打撃戦が続き、ジェットが右のパンチをヒットさせてところで長野が組み付くがジェットも凌ぐ。離れて打撃の攻防に戻り、ジェットがワンツーでコーナーに詰めたところで長野がカウンターでシングルレッグを決めてテイクダウン。長野はパンチ、鉄槌を入れながらバックについてチョークを狙い、ジェットが凌ぐとすかさず腕十字に移行して極めきりタップアウト。鮮やかな一本で長野が勝利した。
第6試合 55kg契約 5分2R
×アミバ(AACC/54.90kg)
○奈部ゆかり(HMC JAPAN/54.80kg)
判定0-3 (17-20/18-20/18-20)
1R、奈部が右のパンチで圧力をかけてコーナーに詰めると、投げのしかけから崩れたアミバのバックについてチョークを狙う。首元を捉えるが、アミバが耐えると奈部はマウント、バックから強いパウンドを落とす。奈部は肩固めを狙い、アミバが外すと袈裟に固めてパンチを入れる。向き直ろうとしたアミバに今度は腕十字をしかけ、グラウンドの展開で奈部が優勢に進めてラウンドを終える。記者採点は9-10で奈部。
2R、右ストレートを当てて押し込む奈部。アミバも右を当て返すが、奈部は右フックを豪快に振るうと、左フックで応戦しようとしたアミバにカウンターでタックルを決めてテイクダウンを奪う。奈部は肩固めの圧力をかけつつパスして極めにかかるが、アミバは凌いでシザースから上になったところでブレイク。スタンドに戻るが、奈部が冷静にカウンターのダブルレッグを決めて再度テイクダウン。最後まで肩固めを狙って攻め続け、アミバを圧倒して試合終了のゴング。記者採点は9-10、トータルスコア18-20で奈部。判定は0-3、スタンド・グラウンド共にアグレッシブな攻めを見せた奈部が勝利した。
第5試合 アトム級 5分2R
○Yuko.S(BRAVE/48.00kg)
×川村虹花(仮面女子/48.00kg)
1R 3’23” 裸絞め
1R、距離を詰めてくるYukoに右ストレート、左ミドルで応戦する川村。Yukoがタックルで組みつき、クラッチしてテイクダウンを狙うが、川村は体を入れ替えると膝蹴りを入れる。川村がテイクダウンを凌ぎ続けてブレイクがかかり、再開後すぐに組み付いたYukoは今度は引っこ抜くようにしてテイクダウンを奪いグラウンドへ持ち込む。蹴り離して立ち上がろうとする川村をYukoをタックル追いかけるようにしてバックにつくとチョークの体勢に。これががっちり極まって体が完全に伸びると川村がタップした。
会心の一本勝ちを収めたYukoはかねてからRIZIN出場をアピールしていた川村に対し「油断せずに戦ったんですけど、パワーもあって川村選手強かったです。私も総合格闘技を始めて3年なんですけど、そう簡単にここまで来てないんで、そう簡単にはRIZINに行かせないです」と気を吐いた。
第4試合 アトム級 5分2R
×ARAMI(MIBURO/48.60kg)
○青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘/47.95kg)
判定0-3(17-19/17-19/17-19)
※ARAMIが47.6kgリミットを1kgオーバー(許容重量0.45kg含む)。青野が勝った場合のみ公式記録とし、負けか引分の場合はノーコンテストに。ARAMIに減点2
1R、青野が低空タックルからテイクダウンを奪い、ARAMIもすぐに立ち上がるが今度は首投げで豪快にテイクダウンする。トップからパウンドを落とす青野に、ARAMIもコーナーを使って立ち上がるが、すぐにグラウンドに引き戻す。記者採点は9-10、ARAMIの計量失格による減点2もあり7-10で青野。
2R、タックルを警戒するARAMIに青野が右フックをヒット。さらにシングルレッグで組み付いたARAMIを豪快に投げるが、ARAMIもすぐに立ち上がる。ブレイクから青野がテイクダウンを奪うが、ここもARAMIはすぐに立つと、スタンドでサイドについて反り投げからテイクダウンに成功する。そのままサイドについたARAMIはマウントからパウンドを入れると、背中を向けた青野のバックについてチョーク狙い。ARAMIはチョークのプレッシャーをかけながらパウンドを入れ続けタイムアップ。記者採点は10-9でARAMI、トータルスコアは17-19で青野。判定は0-3で青野が勝利。ARAMIの計量オーバーがなければ内容的にはドローの試合だったためか、勝利した青野も浮かない表情だった。
第3試合 アトム級 5分2R
○佐藤絵実(毛利道場/47.60kg)
×古瀬美月(Y&K MMA ACADEMY/47.30kg)
1R 1’09” アームロック
ゴングと同時に佐藤がパンチの連打で距離を詰めていく。古瀬は下がりながら組みついてバックに回るが、佐藤がアームロックに捕らえると下になりながら極めきり見事な一本勝ちを飾った。
第2試合 ミクロ級(44.0kg) 5分2R
○マドレーヌ(メルヘン王国#FIGHTTEAMミチバ/43.65kg)
×武井 藍(本宮塾/42.60kg)
1R 4’30” 裸絞め
試合開始すぐに武井が右ハイをヒットさせるが、マドレーヌは組みついてすぐにテイクダウンを奪う。マドレーヌはパスしてサイド、マウントと移行すると、パンチを連打して武井が嫌がって後ろを見せるとすぐにチョークへ。これががっちり極まり、動きの止まった武井を見てレフェリーがストップ。マドレーヌが一本勝ちでプロ初勝利を挙げた。
第1試合 ストロー級 5分2R
○山口さゆり(和術慧舟會HEARTS/52.35kg)
×MAO(フリー/51.45kg)
判定3-0 (20-18/20-18/20-18)
1Rから山口がテイクダウンを奪うと、バックチョークを狙いながらグラウンドでMAOをコントロールし続ける。2RはMAOが蹴り足をキャッチして先にテイクダウンを奪うが、山口が上を取り返し、MAOが立ち上がってもすぐにテイクダウンして再び寝技の展開に持ち込む。グラウンドでは完全に山口がペースを握り、クリーンシートの判定3-0で勝利を収めた。