RIZIN甲子園 11.2 東京(レポ):山梨の“おにぎり君”こと横内三旺、神奈川の高1・斉藤健心が大晦日さいたまでの決勝に進出
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RIZIN甲子園 第3回トライアウトが2024年11月2日(土)に東京都内で行われ、トーナメントの準々決勝と準決勝を勝ち上がった横内三旺と斉藤健心が、RIZIN.49(12月31日(火)さいたまスーパーアリーナ)のオープニングファイトで優勝を争うことになった。(写真提供:(C)RIZIN FF)
RIZINは未来のスター選手発掘を目的としたプロジェクト「RIZIN甲子園」のトライアウトを今年初開催している。対象は現役高校生世代の男子で階級は61kgのバンタム級相当。8月8日に東京都内で書類審査を通過した選手による第1回トライアウトが行われ、体力測定・自己PR・サンドバッグ打ち・膝立ち相撲による審査を経て、約150名から32名に絞り込まれた。8月25日には一回戦と二回戦、11月2日には準々決勝と準決勝が行われた。決勝は大晦日のさいたま大会で行われる。優勝特典はRIZINとのマネジメント契約、奨学金・海外遠征費用(総額300万円)。
準決勝までの試合はいずれも5分1Rで、パウンドはありだが、頭部への膝蹴りはスタンドでもグラウンドでも禁止されている。ヒールフックも禁止。契約体重は63kg。
横内三旺[さんおう](山梨/フォーランバス/高3)は昨年7月、アマチュア修斗東海選手権のフェザー級で優勝し、10月の全日本選手権の同級では初戦敗退。11月のDEEP後楽園大会のセミプロルールの試合には「横内おにぎり君」のリングネームで出場したが1R TKO負け。今年4月のDEEPフューチャーキングトーナメントのバンタム級では準優勝している。今回のRIZIN甲子園でも一回戦はアームロック、二回戦は裸絞めで一本勝ちし、極めの強さを印象付けていた。
準々決勝では岩川翔輝(熊本/和術慧舟會セイゴ道場/高3)を横三角絞めとアームロックで追い詰め判定勝ちし、準決勝でも志田兼都(神奈川/BELVA/高3)をグラウンドコントロールで圧倒し判定勝ちしている。
斉藤健心(神奈川/カルペディエム横浜/高1)は伝統派空手を4年経験し、同じ伝統派出身の堀口恭司に憧れ、MMA挑戦を決意した選手で、堀口を彷彿とさせる出入りの激しいステップが特徴。極真空手も7年の経験があるが、レスリングや柔術も経験済で、一回戦では腕十字、二回戦では裸絞めで一本勝ちし、トータルバランスの高さを印象付けていた。
準々決勝ではアマチュアパンクラス・マーシャルワールド杯MVPの実績もある杉野亜漣(神奈川/パラエストラ八王子/高3)にマウントを奪われ、ギロチンに捕まるが、終盤にパンチを当てて挽回したことが評価され、判定2-1で勝利をもぎ取る。準決勝では中学生時代にK-1アマチュア全日本大会のMVPに選ばれたこともある浦田陸翔(大阪/楠誠会館/高3)と対戦し、序盤と終盤にマウントを奪われるが、中盤にバックからのパウンドで挽回し、スタンドでも左ストレートと膝を当て、打撃で印象を作り判定勝ちしている。ベスト8のうち高3が6人、高2と高1が1人ずつだったが、斉藤は最年少の高1ながらも決勝に残った。敗れた杉野と浦田も、斉藤と一進一退の好勝負を繰り広げ、素質の高さを示しており、将来的にプロで活躍する可能性が高そうだ。
横内は「大晦日も自分のファイトスタイルでみんなファンにさせてやります」と話し、決勝で戦う斉藤については「にぎってやりますよ。おにぎりのように」と、自分のリングネームにちなんでコメント。斉藤は「しっかり落ち着いて自分の空手スタイルで戦えた感じです」と振り返り、横内戦については「柔道スタイルって感じなんで、しっかり空手道で倒したいと思います」と意気込みを語った。