ONE 10.4 ルンピニー(レポ):初参戦の18歳・柿﨑瑠、中国の選手に判定勝ち。HIROYUKI、2戦目はタイ人選手の巧さに手を焼き判定負け
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ONE Friday Fights 82
2024年9月27日(金)タイ・バンコク・ルンピニースタジアム
レポート:井原芳徳 写真提供:(C)ONE Championship
18歳の柿﨑瑠、ONE初戦は中国の選手に判定勝ち
第1試合 キックボクシング 122ポンド(55.34kg)契約 3分3R
×ルー・イーフー(中国)
○柿﨑 瑠(クロスポイント大泉)
判定0-3
両者ともONE Friday Fights初登場。柿﨑は今年高校を卒業したばかりの18歳。アマ時代から現在までKNOCK OUTに上がり続け、プロ8戦8勝(4KO)。今年4戦目で、最近では8月4日のKNOCK OUTで星野航大に判定勝ちしている。対戦相手のルーは22戦17勝5敗の22歳。
1R、接近戦でのパンチの攻防で、ルーが左ボディ、顔面へのフックを立て続けに当てる。柿﨑は少しずつ下がるようになり、左ミドル、テンカオを返すが、ルーは圧力を弱めず、左フックを的確に当て続ける。中盤過ぎから柿﨑は長時間コーナーを背負うように。終盤、柿﨑は右カーフ、左ミドルをコツコツと返し続ける。最後、ルーが右のバックスピンキックを放つが、空振りして半身になってしまうと、柿﨑が前に出てロープ際まで下がらせ、右ストレートを当てると、ルーはひるむ。柿﨑はさらにパンチを振うが、ルーはスウェーで防御する。柿﨑は右飛び膝も絡めるが、倒せず終わる。記者採点は柿﨑としたが、的確なヒット数で差をつけたルーについていたとしても不思議ではない。
Coming in HOT Rui Kakizaki brings the heat in our opening bout at ONE Friday Fights 82!#ONEFridayFights82 | LIVE NOW
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2R`、インターバルで回復したルーは、圧力をかけ続け、打合いの展開で左フック、右ストレート等を随所で当てて挽回する。終盤こそルーの勢いが落ち、柿﨑も蹴りとパンチのヒットを増やすが、顔面への強打は乏しいまま終わる。記者採点はルー。
3R、ルーは圧をかけ続け、パンチを当てつつ、奥足狙いの右のインロー(与座キック)を多用するように。だが顔面へのパンチのヒットは2Rよりも減る。柿﨑は左ミドルを返し続け、ムエタイ的に印象の良い攻めを見せる。終盤にはルーの攻撃が減り、柿﨑の蹴りが少し目立つようになり、若干優位で終える。記者採点は僅差だが柿﨑。合計28-29で柿﨑。ジャッジ3者とも柿﨑を支持し、柿﨑が判定勝ちした。
HIROYUKI、Friday Fights 2戦目はタイ人選手の巧さに手を焼き判定負け
第4試合 ムエタイ 122ポンド(55.34kg)契約 3分3R
○プラカイペット・エミネントエアー[Prakaypet Lek-Eminentair](タイ)
×HIROYUKI(RIKIX/元新日本キック・バンタム級&フライ級王者)
判定0-3
HIROYUKIはRISE、NO KICK NO LIFEを主戦場とし、8月9日にONE Friday Fightsに初参戦すると、ムエタイルールでシンサンパーを88秒左フックでKOし、35万バーツ(約150万円)のボーナスをを獲得した。2か月間隔でONEに再登場した。対するプラカイペットは27歳。ONE Friday Fightsには2度上がり、いずれもタイ人との戦いで、3月の初戦では1R KO勝したが、6月の2戦目は2R KO負けしている。HIROYUKIは当初別のタイ人と戦う予定だったが直前に変更となった。
1R、HIROYUKIがプレッシャーをかけ、右ストレート。カーフ、ロー、左インローを随所で当てる。プラカイペットは防戦が続くが、随所で右ローを返し、大差はつけさせない。記者採点はHIROYUKI。
2RもHIROYUKIがプレッシャーをかけ続け、蹴り主体の攻防となるが、プラカイペットの左ミドル、右ロー等のヒットが1Rよりも増える。終盤、プラカイペットは左ジャブ、右ボディをヒット。残り30秒、HIROYUKIはギアを上げ、左右のボディ、右飛び膝を当てて巻き返すが、プラカイペットがHIROYUKIを首相撲で捕まえると、左右の膝を3発当て、最後はHIROYUKIをロープに詰めつつ背後に回り、いい印象を残して終える。記者採点は僅差だがプラカイペット。プラカイペットがムエタイ的な巧さを発揮し出している印象だ。
3R、HIROYUKIがパンチを振うが、右アッパーを放つと、ブロックしたプラカイペットが右肘を返し、少しHIROYUKIはひるみ、印象を悪くする。HIROYUKIはすぐ持ち直し、圧をかけ続けるが、攻撃が減りなかなか強打が打てない。終盤にはバックスピンキック、ハイ、飛び膝で積極的に攻め、印象を作ろうとするがプラカイペットをひるませるほどにはならない。記者採点は僅差だがプラカイペット。合計29-28でプラカイペット。ジャッジ3者もプラカイペットを支持し、HIROYUKIは連勝できなかった。