修斗 9.8 高松シンボルタワー(レポ):FORCE 20回大会メインで地元の高岡宏気、宮城友一に判定勝ち。元ボクシング日本ランカーの垂水稔朗がMMAデビュー戦で1R KO勝ち
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TORAO NATION STATE主催「プロフェッショナル修斗公式戦 FORCE 20」
2024年9月8日(日)香川・高松シンボルタワー 展示場
レポート:井原芳徳 中継:ツイキャス
第7試合 フライ級 5分3R
○高岡宏気(FORCE GYM)
×宮城友一(DROP/世界5位)
判定3-0 (板東29-28/安芸30-27/鍋久保30-27)
地元香川在住の29歳・高岡宏気は、沖縄在住41歳のベテラン・宮城友一と対戦した。カード発表時点で高岡は世界フライ級9位だったが、最新ランキングでは上位の選手に押し出されて圏外となり、宮城も元ストロー級の安芸柊斗のランク入りと須藤晃大のランクアップの影響で、3位から5位に下がっている。層の厚くなっているフライ級戦線で両者とも存在感を示したいところ。
1R、金網際で押し合う展開が続き、終盤に入っても、どちらも倒せない。片岡レフェリーはアクションコールを1度かけたが続行する。宮城が首相撲から右膝をボディに当てるが、単発止まりだ。終了間際、高岡が腕を巻いて倒して上になるが、押さえるだけで終わる。
記者採点はマストなら高岡だがイーブン。ジャッジ(サブレフェリー)は2者が高岡、1者が宮城につける。プロ修斗ルールは現状も「互角の場合」は10-10をつけても良い。米国統一(ユニファイド)ルールに準じたパンクラスやDEEPほど、マスト判定を促すような採点基準は設けられていないが、実運用では世界標準に沿ったマスト判定化が進んでいる。
2R、宮城が左インローを当てると、高岡は前に詰めて右フックを当ててから組み付く。中盤、離れると、高岡は左ジャブ、右インロー、右フックを立て続けに当てる。大阪で元シュートボクシング王者・吉鷹弘氏の元に出稽古した成果も出ているようだ。終盤、キックボクシングの試合経験も豊富な宮城も左ミドル、インローをお返しするが、高岡は詰めて左ジャブを返す。残り1分、宮城が左ミドルを当てるが、高岡は蹴り足をすくって倒してから、すぐにバックマウントを奪い、裸絞めを狙って追い詰める。記者採点もジャッジ3者も高岡。
3R、宮城が高岡を金網に押し込んで右肘を当てる。中盤過ぎに離れると、高岡が右肘を当ててから、タックルで倒して上になる。終盤、高岡は細かくパウンドを当て攻勢を印象付ける。宮城は足を登らせるが、高岡は対処してハーフ、バックと動き、しばらくバックキープする。最後、宮城は立つが、左ミドルを当てる程度で終わる。記者採点もジャッジ3者も高岡。合計30-28で高岡。ジャッジ3者とも高岡を支持し、高岡が判定勝ちした。
マイクを持った高岡は「宮城選手は僕より上位のランカーで、僕と対戦してもうま味も無いのに、受けてもらってありがとうございます。おかげで精一杯練習して試合できました。今回はFORCEは20回大会、僕はデビューから戦わせてもらって、こういう環境があって、主催してくださる豊島(孝尚)さん、足を運んでくださる皆さんのおかげで、しんどいと思うときもありますけど、こんなに素晴らしい体験をさせてもらっています。いつもありがとうございます。これでまた上位に入ることになるんで、しっかり上目指して頑張っていきますんで、これからも応援お願いします」と、途中涙目になりながらもアピールし、観客が拍手した。
第6試合 フライ級 5分2R
△堀川“55″ 滉介(トライフォース高知)
△井口翔太(修斗ジム神戸)
判定0-0 (木村19-19/安芸19-19/鍋久保19-19)
第5試合 バンタム級 5分2R
○矢野武蔵(パラエストラ愛媛)
×藤田ムネノリ(SUBMIT MMA)
2R 0’41” アナコンダチョーク
1R、藤田がグラウンドコントロールを続け、主導権を握る。だが2R、藤田のタックルを矢野ががぶって切ると、アナコンダチョークを極めてタップを奪い逆転勝ちした。
マイクを持った矢野は「来年RIZINあるみたいなんで、良かったら呼んでください」と、来年3月30日に開催されるRIZIN.50 あなぶきアリーナ香川大会への出場を希望した。
元プロボクシング日本2位の垂水稔朗がMMAデビュー戦で1R KO勝ち
第4試合 フェザー級 5分2R
○垂水稔朗(FORCE GYM)
×一水浩二(cin send.mma)
1R 2’21” KO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
垂水は愛媛県新居浜市出身の30歳。14年から協栄ジム所属のプロボクサーとして活動し19戦12勝(6KO)4敗3分。19年10月の小原佳太との日本ウェルター級王座挑戦者決定戦で4R TKO負けしたのを最後に引退した。この一戦のときで小原が1位、垂水が2位だった。その後、香川県高松市のFORCE GYMでMMAを習い、アマ修斗の経験を経てプロMMAデビューした。対する一水は宮崎出身で修斗3戦2敗1分で2年9か月ぶりの試合となる。
試合は短時間だが、垂水がMMAの多様な局面で素質の高さを示す内容に。
1R、垂水はサウスポーの一水に対し、開始すぐから右インローを放つ。これはローブローとなり中断したが、再開後、一水が前手で右フックを振るったタイミングで左フックを合わせててひるませると、上になってサイドポジションから鉄槌を連打する。一水は下から足を登らせて三角絞めを狙うが、垂水はセコンドの声を聞きながら対処し、立って猪木アリ状態にする。一水はタックルを仕掛けるが、垂水は切って突き放す。一水が四つん這いになると、垂水はサッカーボールキックを放つ。肩口あたりに当たったが、頭を狙うような蹴りだったため、片岡レフェリーは注意し、ブレイクしてスタンドから再開する。一水はタックルを繰り返すが、垂水は切り続けると、がぶって突き放してからパウンドを連打する。これが効き目を発揮し、垂水が鉄槌を当て続けたところで、レフェリーがストップした。
マイクを持った垂水は「5年前にプロボクシングを引退しまして、子供も産まれたで、もういいかなって思ってたんですけど、縁があってFORCE GYMにお世話になって、気づいたらここにいました。戦ってくださった一水選手、応援に来てくださった皆さま、いつも練習をサポートしてくれているみんな、試合を組んでくださった豊島代表、ありがとうございます。こういう舞台に戻ってきて、自分はこういうところが居心地いいんだなって改めて思わされましたね。ハァ、今日疲れました。家族の元に帰って寝ようと思います」と話して観客を笑わせると「このあと(同門の)高岡宏気、メインに登場するんで、そこまで見て帰ってください」と話して締めくくった。プロボクシングの試合経験が豊富なだけあり、マイクアピールも慣れた様子。MMAに慣れて行けば、ボクシングでは届かなかったベルトも見えてくるだろう。
第3試合 バンタム級 5分2R
○魚山晧平(HOPE)
×波平コング(THE BLACKBELT JAPAN)
2R 4’31” KO (右フック)
第2試合 フライ級 5分2R
△森 貴史(MMA Zジム)
△南 優人(volcano柔術&mma)
判定1-0 (片岡19-19/木村20-18/板東19-19)
第1試合 ストロー級 5分2R
×シン・ケンザン(MMA Zジム)※馬渕剣山 改め
○高橋佑太(BURST)
判定0-3 (片岡18-20/木村17-20/板東18-19)
オープニングファイト第2試合 ジュニア 54kg契約 4分1R
×糸井一八(MMA Zジム)
○田中 仁(BURST)
1’41” 三角絞め
オープニングファイト第1試合 キッズ6 40kg級 3分1R
○岡本依知佳(TEAM AGENT)
×辻 佑海(TRINITY-SUNS)
1’04” 腕ひしぎ十字固め