K-1 7.27 シチリア(レポ):21年ぶり復活のK-1 WGP西欧予選。イギリスのリース・ブルーデネルが全試合KO勝ちで優勝し12.14 代々木第一の世界GP進出
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
神楽坂 江戸川橋 クラミツムエタイジム
立ち技最強、ムエタイを究める!16周年、選手コース開設。ジュニア、女子クラスも。今ならスタート月会費0円!
2024年7月27日(土=現地時間)、イタリア・シチリアにあるガリバルディ広場にて『K-1 WORLD GP 2024 in Sicily』を開催し、K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメントが実施された。イタリアでK-1の認定大会が開催されるのは2008年以来、K-1世界地区予選トーナメントは21年ぶりの復活となった。(記事提供:K-1 GROUP 写真:(C)K-1)
同トーナメントの優勝者は、12月14日(土)に東京・代々木第⼀体育館で行われる『K-1 WORLD GP 2024 in Tokyo』の無差別級8名による1dayトーナメント「Final Tournament」への出場権を獲得することができる。
すでに6月30日に行われたK-1ボスニア大会の無差別級東欧予選トーナメントは波乱の連続となり、セルビアのミロス・ツヴェチカニンが優勝し東京行きを決めたばかりだ。西欧予選トーナメントは、どんな結末になるのか注目が集まった。
一回戦第1試合は、ギリシャのパブロス・コクリャリオスとイギリスのリース・ブルーデネルが激突。1R、パブロスは左フックから右ローキックの対角線のコンビネーションで攻撃。リースは左ミドルキックをボディへ叩き込んだ。さらにリースは右アッパー、左フックでパブロスのアゴを跳ね上げて追い込むと、三日月蹴り、飛びヒザ蹴りと多彩な攻撃を見せた。そしてリースは2R、右から左のパンチでダウンを奪う。立ち上がったパブロスに左フックを決めてKOした。
一回戦第2試合は、ハンガリーのマルセル・ホルヴァートとイタリアのサムエレ・プグリエーゼの顔合わせ。イケメンのマルセルはローキックで崩しにかかるが、サムエレの圧力と的確な攻撃を受けて劣勢になり、1Rにスタンディングダウンを喫してしまう。2RはマルセルがバックブローでKOを狙うも空振り。ここも、サムエレの鋭い攻撃が目立った。3Rはマルセルが反撃したいも空振りが多く、判定でサムエレが勝利した。
一回戦第3試合は、イタリアのアガティーノ・ラ・ローザとルーマニアのフローリン・イヴァノアイエが対戦した。1Rにフローリンはプレスをかけてジャブをついてローキック、ローザは右のカウンターを狙うも不発に。そしてフローリンが左フックでダウンを奪う。立ち上がったローザに右から左フックでダウンを奪い、これがKOとなった。
一回戦第4試合は、フランスのマラン・コンタとスイスのバダウィ・アリが激突した。バダウィは小比類巻貴之のもとで練習している選手で、今大会の優勝候補のひとりだ。バダウィは1Rからジャブでリズムを作って、左ハイキックとキレのある動き。コンタは下がりながら左ハイキック、さらにミドルキックを決めて逆襲した。2Rもバダウィは左右のパンチで攻撃するも、コンタはミドルキックを返していった。だが、バダウィが倒しにいったところでコンタの左ハイキックが首筋に入り、まさかのKO決着。コンタが逆転KOを見せて準決勝へ進出した。
準決勝第一試合は、1RKO勝ちのリース・ブルーデネルとテクニシャンのサムエレ・プグリエーゼがファイナル進出をかけて対戦した。試合が始まるとリースは、いきなり右フックでダウンを奪う。立ち上がったサムエレは、フラフラしつつ右を被弾して二度目のダウン。ここで、レフェリーがすぐに試合をストップ。リースが決勝へ進んだ。
準決勝第二試合は、1RKOで勝ち上がったフローリン・イヴァノアイエと衝撃ハイキックKO勝ちのマラン・コンタが激突した。フローリンは前へ出て左右のパンチで攻撃も、コンタは蹴りで対抗。2Rは、下がりながらミドルキック、ハイキックで攻めるコンタ。フローリンは攻めるもクリンチが多くなる。3Rも大きな動きがなく判定はドローに。延長ラウンドも接戦となり、手数がやや多かったフローリンが勝利をものにした。
決勝は、連続KO勝ちのリース・ブルーデネルと、2試合判定勝利のフローリン・イヴァノアイエが覇を競い合った。1Rからローキックを連発するリース。フローリンは左を打っていくも空振り。リースは右から左のパンチを入れて、やや試合をリードしていく。2Rは右から左のパンチで攻めるリースは、左をヒットしてダウンを奪う。そのままKOとなり、リースが全試合KO決着で優勝を決めた。(写真は優勝したブルーデネルの手を高く掲げるカルロス菊田K-1プロデューサー)
<大会記録>
[K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメント・一回戦(1)/3分3R・延長1R]
×パブロス・コクリャリオス(ギリシャ/Politis Team)
KO 2R1分08秒
○リース・ブルーデネル[Rhys Brudenell](イギリス/Prizefighter)
[K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメント・一回戦(2)/3分3R・延長1R]
×マルセル・ホルヴァート(ハンガリー/Team Rozman)
判定0-3
○サムエレ・プグリエーゼ(イタリア/Team Pugliese)
[K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメント・一回戦(3)/3分3R・延長1R]
×アガティーノ・ラ・ローザ(イタリア/Team Cutispoto)
KO 2R2分17秒
○フローリン・イヴァノアイエ(ルーマニア/M Box Timisoara)
[K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメント・一回戦(4)/3分3R・延長1R]
○マラン・コンタ(フランス/Hammer Boxing Gym)
KO 2R2分59秒
×バダウィ・アリ(スイス)
[K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメント・準決勝(1)/3分3R・延長1R]
○リース・ブルーデネル(イギリス/Prizefighter)
KO 1R0分31秒
×サムエレ・プグリエーゼ(イタリア/Team Pugliese)
[K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメント・準決勝(2)/3分3R・延長1R]
○フローリン・イヴァノアイエ(ルーマニア/M Box Timisoara)
延長判定3-0
×マラン・コンタ(フランス/Hammer Boxing Gym)
[K-1 WORLD GP 2024無差別級西欧予選トーナメント・決勝/3分3R・延長1R]
○リース・ブルーデネル(イギリス/Prizefighter)
KO 2R0分50秒
×フローリン・イヴァノアイエ(ルーマニア/M Box Timisoara)