NJKF 8.19 大阪 平野区民ホール:中野椋太、ウェルター級王座挑戦権獲得。滉大×林祐哉はドロー
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NJKF・誠至会主催「NJKF WEST Young Fight 4th」
2018年8月19日(日)大阪・平野区民ホール
記事提供:NJKF西日本大阪本部(レポート&写真:高崎計三)
タイトルの通り、今回が4回目となるヤングファイト大会が行われるのは昨年末の岡山大会以来。2部制で本戦14試合が行われる中、女子1名を含む8選手がデビューし、また半数に及ぶ14選手が10代という、フレッシュな顔触れとなった。
全体の大トリとなる2部のメインに組まれたのは、NJKFウェルター級挑戦者決定戦。連勝で2位につけるJUN DA 雷音と、前戦ではどん冷え貴哉をヒジでカットしTKO勝利した3位の中野椋太が王者・TETSUROへの挑戦権を巡って争った。
1R、長い手足を生かした首相撲からのヒザを得意とするJUNは距離を取り、ローで牽制する。様子見の中野は中盤に左ボディをヒット、後半には左右のパンチで一瞬、動きを止める場面も。2Rには前進した中野がヒジの連打を見せてJUNがカット。ワンツーを決めるなど中野の優勢は明らかで、2R終了時点での判定はジャッジ3名とも20-18。3Rに入ると出血のみならずダメージも大きい様子のJUNに対し、場内からは中野のフィニッシュを望む声も上がる中、中野は最後まで攻勢を保って試合終了。中野がフルマークの判定勝利をものにし、初のタイトルマッチへの権利を獲得した。
試合後、リング上で誠至会の中心選手でもある宮島晋教の公開インタビューを受けた中野は「めちゃ安パイに勝ちに行きました、すみません!」と第一声。「内容は全然満足してないんですけど、タイトルマッチはしっかり練習していい試合できるように頑張ります」と続けると、宮島から「練習してなかったんですか?」とツッコミ。「遊びすぎましたね、すみません!」と答えたのを聞くと、宮島は中野の友人に向けて「タイトルマッチの1ヵ月前以降は誘わないでください!」と呼びかけた。
TETSUROに中野が挑むタイトルマッチの日程は未定だが、より強くなるために誠至会に移籍してきた中野が多くの先輩たちに続いてベルトを獲得することはできるか? 「JUNONスーパーボーイ・コンテスト」でベスト100にまで入った“イケメン”中野、今度はリング内で真価が問われることとなる。
2部のセミには、NJKFスーパーバンタム級4位の笹木一磨が登場。フェザー級に階級を上げての第1戦は58kg契約で同級6位の殿との対戦となったが、スピードとテクニックで定評のある笹木はバックキックなど変則的な攻撃も交えて終始優勢に試合を進め、判定勝利。また、セミ前では今年になってNJKFに加盟した京都野口ジムの松本龍斗が、7月には新日本キックのリングも経験した小田武司をヒジでカットし1RTKO勝利。バンタム級10位がフェザー級7位を下すという下剋上の結果となった。
1部のメインイベントでは、NJKFスーパーライト級5位の二條司が洋輔YAMATOを迎え撃った。183センチと長身の二條は組んでの展開を狙う洋輔に対し、1Rに右ハイをヒットしてダウンを奪う。何とか立ち上がった洋輔に対し、さらにパンチ連打で畳みかけてTKO勝利。メインを見事に飾ってみせた。
その後に行われたスーパーファイトでは、DEEP☆KICK-53kg級第2代王者の滉大が8ヵ月ぶりにリングに復帰し、NJKFに初参戦。林佑哉との対戦ではスピーディかつ正確な攻撃を得意とする林が健闘し、2R終了時点ではジャッジ2名が1ポイント差をつける優勢。しかし3R、後半にかけてようやくエンジンのかかった滉大の反撃により、3R終了でドローに。滉大はデビューから9連勝はならなかった。
1部のセミでは3戦3勝3KOの戦績を持つDEEP KICK -60kg級2位・中村寛が、こちらもNJKF初参戦。NJKFフェザー級4位でタイトルマッチ経験もある大樹と対戦したが、中村が接近戦でヒザをブチ込むと大樹は崩れ落ち、わずか45秒でTKO勝利。デビューからの連続KO記録を更新して場内を大いに沸かせると、「セミの仕事はできたと思います」とマイクアピールした。
[第1部 試合結果]
第7試合 スーパーファイト 53kg契約 3分3R 肘なし
△滉大(及川道場/DEEP☆KICK-53kg級王者)
△林 祐哉(空修会館)
判定1-0(29-28、29-29、29-29)
第6試合 メインイベント 64kg契約 3分3R 肘あり
×洋輔YAMATO(NJKF大和ジム)
○二條 司(NJKF誠至会/NJKF Sライト級5位)
TKO 1R 2分45秒 ※パンチ
第5試合 セミファイナル 60kg契約 3分3R 肘あり
×大樹(NJKF ARENA/NJKFフェザー級4位)
○中村 寛(BK GYM/DEEP☆KICK-60kg級2位)
TKO 1R 0分45秒 ※ヒザ
第4試合 65kg契約 3分3R 肘なし
×龍威地(NJKF ARENA)
○JOE YUKIMOTO SEISHIKAI(NJKF誠至会/タイ)
判定0-3(三者とも27-30)
第3試合 60kg契約 3分3R 肘なし
○優希YAMATO(NJKF大和ジム)
×元 義明(NJKF誠輪ジム)
判定3-0(30-27、30-27、30-28)
第2試合 62kg契約 3分3R 肘なし
×蓮YAMATO(NJKF大和ジム)
○KAZU(NJKF健心塾)
TKO 1R 1分10秒 ※ヒザ
第1試合 ミネルヴァルール フライ級 2分3R
△TSUBASA(NJKF誠輪ジム)
△聖愛(魁塾)
判定0-1(28-30、29-29、29-29)
〈第1部オープニングファイト〉
OP第3試合 ミネルヴァアマチュアルール(首相撲3秒)51kg契約 1分3R
×鍵山奈穂(NJKF岩崎道場ツクモジム)
○久保双葉(月心会チーム侍)
判定0-3(28-30、28-30、27-30)
OP第2試合 ミネルヴァアマチュアルール(首相撲3秒)43kg契約 1分3R
×稲垣まりな(NJKF健心塾伊勢支部)
○笹川陽音(NJKF拳之会)
判定0-3(28-30、28-30、27-30)
OP第1試合 NEXT☆LEVEL提供試合 35kg以下 1分3R
×杉尾虎雅(NJKF心将塾)
○平野詩苑(テツジム滑飛一家)
判定0-3(28-30、28-30、27-30)
[第2部 試合結果]
第7試合 メインイベント NJKFウェルター級王座挑戦者決定戦 3分3R 肘あり
×JUN DA雷音(NJKF E•S•G/同級2位)
○中野椋太(NJKF誠至会/同級3位)
判定0-3(三者とも27-30)
※中野が挑戦者に決定(王者はTETSURO、日程は未定)
第6試合 セミファイナル 58kg契約 3分3R 肘あり
○笹木一磨(NJKF理心塾/NJKF Sバンタム級4位)
×殿(NJKF心将塾/NJKFフェザー級6位)
判定3-0(30-27、30-27、30-28)
第5試合 57kg契約 3分3R 肘あり
×小田武司(NJKF拳之会/NJKFフェザー級7位)
○松本龍斗(NJKF京都野口ジム)
TKO 1R 2分5秒 ※レフェリーストップ、ヒジによる額カット
第4試合 フライ級 3分3R 肘なし
×寺西大揮(NJKF田頭道場)
○優心(NJKF京都野口ジム)※野口優心からリングネーム変更
判定0-3(27-30、27-30、28-30)
第3試合 フェザー級 3分3R 肘なし
○魁志(NJKF TEAM武心會)
×上野コウキ(直心会)
判定3-0(29-27、29-27、30-27)
第2試合 フライ級 3分3R 肘なし
○甲斐元太郎(NJKF理心塾)
×涼(team Bonds)
判定3-0(30-27、29-27、30-26)
第1試合 55kg契約 3分3R 肘なし
×福田優斗(NJKF田頭道場)
○優貴(OU-BU GYM)
判定0-3(三者とも27-30)
※前田優からリングネーム変更
〈オープニングファイト〉
オヤジキック提供試合 56kg契約 1分3R
×疲労幽鬼(NJKF立真ジム)
○ケンサキイカ土井(テツジム)
判定0-3(三者とも29-30)