UFC 12.2 オースティン(レポ):ライト級8位のツァルキヤン、4位のダリウシュを64秒KO、王者マカチェフを「KOしたい」。元フライ級王者・フィゲイレード、バンタム級初戦は8位のフォントに完勝
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UFC Fight Night: Dariush vs. Tsarukyan
2023年12月2日(土/現地時間)米国テキサス州オースティン:ムーディー・センター
レポート:井原芳徳
ライト級8位のツァルキヤン、4位のダリウシュを64秒KO
第12試合 メインイベント ライト級 5分5R
×ベニール・ダリウシュ(4位)
○アルマン・ツァルキヤン(8位)
1R 1’04” KO (右ストレート)
イラン系米国人のダリウシュは18年から8連勝後、今年6月にライト級1位で元王者のチャールズ・オリベイラに1R TKO負けして以来の試合。
ツァルキヤンはアルメニア系ロシア人。19年4月のUFC初戦では現ライト級王者のイスラム・マカチェフに判定負け。その後5連勝し、昨年6月にマテウス・ガムロットに判定負けしたが接戦だった。その後はダミル・イスマグロフ、ジョアキム・シウバに連勝し、着実にランキングを上げて来た。
試合はツァルキヤンが短時間で決めることに。1R、サウスポーのダリウシュに対し、ツァルキヤンがオーソドックスで構える。ダリウシュが時折詰めてパンチを振るうが、ツァルキヤンは距離を取り続ける。するとツァルキヤンは右フックを振い、両手でブロックしたダリウシュを首相撲で捕まえると、右膝蹴りを放つ。これは空振りとなったが、そのモーションのままツァルキヤンが右ストレートを振うとクリーンヒットする。ツァルキヤンがダウンしたダリウシュに右のパウンドを数発連打したところでレフェリーがストップした。
勝利者インタビューでツァルキヤンは「4位の選手に勝ったので上位の選手と戦いたい」と話し、王者のマカチェフに伝えたいことは?と聞かれると「イスラムはレベルの違う選手です。ただ、前回戦った時、僕は22歳で、今は27歳で、強くなりました。次やる時はKOしたいです」と強気にコメントした。
急きょ出場のターナー、グリーンを1R KO
第11試合 コーメインイベント ライト級 5分3R
○ジェイリン・ターナー(12位)
×ボビー・グリーン(13位)
1R 2’49” KO (右フック→グラウンドパンチ)
ターナーは5連勝後、ガムロットとダン・フッカーに判定負け。前回の試合では計量オーバーしていた。
グリーンは約10年UFCに上がっている37歳のベテラン。7月にトニー・ファーガソン、10月にグラント・ドーソンにフィニッシュ勝利し2連勝中だ。
元々今大会では、グリーンが9位のダン・フッカーとコーメインで5Rで戦う予定だったが、フッカーの負傷欠場で、ターナーが約1週間前に緊急出場することになった。
1R、両者サウスポーで構え、グリーンはノーガードからパンチを振う。長身のターナーは慎重な出だしだったが、中盤に入ると、右の前蹴りをボディにヒット。すると前に出て来たグリーンをターナーがかわしてから、左右のワンツーをヒットする。グリーンがオーソドックスに切り替えると、ターナーは左ストレート、ハイを当てる。すると今度はターナーがオーソドックスにスイッチすると、左ジャブのフェイントからの右フックをクリーンヒット。さらに右フックを当ててグリーンがダウンすると、ターナーがパウンドを当て続け、レフェリーがストップした。最後はグリーンが完全に脱力した状態になっており、レフェリーは5秒近く止めるが遅いように見えた。
元フライ級王者・フィゲイレード、バンタム級初戦は8位のフォントに完勝
第10試合 バンタム級 5分3R
×ロブ・フォント(8位)
○デイブソン・フィゲイレード(フライ級2位・元王者)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
フィゲイレードは35歳。今年1月、UFCフライ級王座統一戦で暫定王者のブランドン・モレノに3R TKO負けし、王座陥落すると、バンタム級への階級アップを表明し、今回がその初戦となる。フォントは36歳。バンタム級上位ランキングの常連だが、ここ2年5試合は2勝3敗と負けが込んでいる。
試合はフィゲイレードがバンタム級でも強さを印象付ける。1R、リーチで勝るフォントがプレッシャーをかけ、時折右ストレートや左ジャブを当てる。フィゲイレードは2度テイクダウンを奪い、その先に持ち込めなかったが、終盤、左ジャブの差し合いで当ててから、右ストレートでフォントを下がらせ、右ボディもヒットし、好印象を作る。その後も左ジャブを当て続ける。
2R、フィゲイレードがフォントをコーナーに押し込むが膠着し、フィゲイレードの左膝がローブローとなったところでブレイクがかかる。中盤、詰めたいフォントに対し、フィゲイレードは軽快なステップで距離を取りつつ、右アッパー、ローを的確にヒット。タックルでテイクダウンも奪う。終盤もフィゲイレードが距離を取りながら的確にパンチを当て続ける。
3R、フィゲイレードは距離を取り続けるが、中盤、中央付近のパンチの打ち合いになると、左フックをクリーンヒットし、フォントをひるませる。さらにフィゲイレードはフォントに手を振って挑発して前進を差そうと、打ち合わずタックルを仕掛けて倒す。フィゲイレードはパスガードしてマウントを奪い、圧倒モードに突入する。終盤はフィゲイレードが上からコントロールを続けて終える。フィゲイレードが1階級上でも試合巧者ぶりを発揮し、3Rともポイントを取り完勝した。
第9試合 ウェルター級 5分3R
○ショーン・ブレイディ(9位)
×ケルヴィン・ガステラム(11位)
3R 1’43” アームロック
第8試合 ライト級 5分3R
×クレイ・グイダ
○ジョアキム・シウバ
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
第7試合 ミドル級 5分3R
×プナヘレ・ソリアーノ
○ダスティン・シュトルツフス
2R 4’10” 裸絞め
第6試合 女子バンタム級 5分3R
○ミーシャ・テイト(12位)
×ジュリア・アビラ(13位)
3R 1’15” 裸絞め
第5試合 ミドル級 5分3R
×ザッカリー・リース
○コーディ・ブランデージ
1R 1’49” KO
第4試合 ライト級 5分3R
○ドラッカー・クロース
×ジョー・ソレッキ
1R 1’41” KO
第3試合 ライトヘビー級 5分3R
○ホドルフォ・ベラト
×イーホル・ポティエリア
2R 4’17” TKO
第2試合 ウェルター級 5分3R
×ウェリントン・トゥルマン
○ジャレッド・グッデン
2R 1’11” 裸絞め
第1試合 女子フライ級 5分3R
○ヴェロニカ・ハーディー
×ジェイミー・リン・ホース
判定2-1 (29–28/28–29/29–28)