パンクラス 8.5 新木場スタジオコースト:藤野恵実、女子ストロー級王座戦はヴィヴィアニ・アロージョに3R TKO負け
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2018年8月5日(日) 新木場スタジオコースト
レポート&写真:久保与志
第10試合 メインイベント パンクラス第2代女子ストロー級王座決定戦 5分5R
○ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル/セラードMMA/1位)
×藤野恵実(FIGHT FARM/3位)
3R 0’19” TKO(レフェリーストップ:パンチによる左目下の負傷)
※アロージョが新王者に
1R、オーソドックスからから右ロー、右ストレートを当てるアロージョ。藤野は右を被弾しつつも前に出て左フックを当てる。アロージョは盛んにスイッチを繰り返し、サウスポーからは前手の右リードパンチ、オーソに戻っても右ストレートとローと右の攻撃を中心に組み立てる。幾度となく右を浴びてしまう藤野は次第に前に出られなくなり、ラウンド中盤を過ぎるとアロージョの方がプレッシャーをかけ始め、残り1分でパンチにカウンターでタックルに入り、足をかけてテイクダウンを奪う。アロージョはボディに膝を入れつつ、バックに回ってチョークを狙うが、ここは藤野が凌ぐ。記者採点は10-9でアロージョ。オープンスコアも3者10-9でアロージョ。
2R、左フックを狙って再び前進する藤野だが、アロージョは右一辺倒だった1Rとは違い、左ジャブ、さらにはスイッチしての左ミドルも駆使するなど、左右の攻撃を散らして的確に藤野を捉えていく。アロージョは藤野をケージに押し込んでテイクダウンを狙うが、こらえた藤野が離れ際に左フックをヒット。アロージョは一旦距離を取ると、藤野の顔面にパンチを入れていく。藤野の左目下が大きく腫れてドクターチェックは入り、再開されるもアロージョの右ストレートが何発も藤野を襲い、2度目のドクターチェックが入る。
何とか再開されるも、後がなくなってすぐに前に出てきた藤野の心理を見透かすように鮮やかにタックルを決めるアロージョ。すかさずマウントを取ると強烈なパンチと鉄槌を浴びせ、腕十字のしかけは藤野が防ぐが、その後もトップをキープして鉄槌と肘を入れていく。記者採点は10-8でアロージョ、オープンスコアは3者10-9のアロージョ。
3R、開始直後にアロージョが右ストレートを叩き込むと、3度目のドクターチェックが入る。ここでついにストップがかかり、磐石の強さを見せたヴィヴィアニ・アロージョが女子ストロー級の新王者に輝いた。最後まで前に出る姿勢は見せた藤野だが、スタンド、グランド共に正直なところ突破口は全く見えず、実力差は歴然だった。
第9試合 セミファイナル 女子アトム級 5分3R
○ローマ・ルックブンミー [Loma Lookboonmee](タイ/ルックブンミージム/タイガー・ムエタイ)
×華DATE(Team DATE)
2R 4’32” TKO(レフェリーストップ:グラウンドでの肘打ち)
1R、足を使って距離を取る華DATEに対し、右ローを出しながらじりじりと詰めていくローマ。ケージ際に詰めて首相撲に捕まえると、膝を入れつつ崩してテイクダウンを奪う。すぐにマウントを取ったローマは、左手で華の左手を固定しつつエグい右肘を何度もヒットし、華が左目上をカットして顔面が鮮血に染まる。華はブリッジからタックルにいって上を取りかけるが、ローマはがっちり受け止めると、ダブルレッグからリフトアップして再びトップをキープする。ここでドクターチェックが入り、華の傷口がビジョンに映し出されると、場内から悲鳴にも似た声が漏れる。試合はグラウンドから再開され、なおもローマが肘を入れる展開でラウンド終了。記者採点は10-9、オープンスコアも3者10-9でローマ。
2R、いきなり横蹴りで奇襲をかけ、さらに左ハイも浅くヒットした華だが、ローマは全く動じずに距離を潰すと、首相撲から揺さぶってテイクダウンを奪う。サイド、マウントから華の左手を固定しつつ痛烈な右肘を入れていくローマ。華はカットだけでなく額も大きく腫らし、ローマがマウントからパンチの連打、肘打ちを落としたところでレフェリーが試合をストップした。
第8試合 ストロー級 5分3R
○八田 亮(ストライプル オハナ/3位、元ZSTフライ級王者)
×マーカス・アマラウ [Marcus Amaral](ブラジル/ノルデスチ柔術)
2R 1’48” フロントチョーク
1R、八田が左インローからタックルに入るが、アマラウはこらえながら八田の顔面に肘を落としていく。八田はしつこく組みついてテイクダウンを奪うと、ハーフガードからパスしてマウントに。アマラウがスイープを試みるとすかさずヒールホールドを狙うが、これはアマラウが足を抜いて脱出する。記者採点は10-9、オープンスコアも3者共に八田につける。
2R、八田がタックルからアマラウを金網際に押し込むが、膝蹴りをもらうと引き込んで下になりながらヒールホールドをしかける。パンチをもらいながら八田はヒールをしかけ続けると、足を抜こうとしたアマラウをフロントチョークに捕らえ、マウントから絞めあげる。これが完全に決まり、なす術のなくなったアマラウはタップ。国際戦で会心の一本勝ちを収めた八田はマイクでグローブなし、素手でのMMAの試合を希望した。なお、八田には15万円の国際戦WINボーナスがパンクラスから支給される。
第7試合 ミドル級(ノンタイトル戦) 3分3R
○新村優貴(TEAM CLIMB/王者)
×林 源平(和術慧舟會Iggy Hands Gym)
3R 負傷判定0-2(29-28/29-29/30-28)
※3R開始時のドクターチェックで林が左目上の骨折の疑いで試合続行不可能に。偶然のバッティングによる負傷だったため、そこまでの負傷判定に
1Rは積極的にパンチ、ローでしかける林に、新村が守勢に回る場面も目立ったが、2Rに前蹴りと膝でボディを攻め、さらに顔面への膝蹴りを決めると林が失速。その後も膝と右ストレートでたたみかけていく。3R開始と同時にドクターチェックが入り、林の左目上が大きく腫れて骨折の疑いがあるためストップがかかる。偶然のバッティングによる負傷だったため、終了時点での判定となり、29-28、29-29、30-28の判定2-0で新村が勝利した。
第6試合 フライ級 5分3R
×荻窪祐輔 (K-PLACE/7位)
○秋葉太樹 (総合格闘技道場reliable/8位)
1R 3’40” TKO(レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
荻窪が両手を下げて挑発すると、秋葉はボディにバックスピンキックをヒット。その後も荻窪のタックルを切りながら左ハイ、右フックと打撃で攻める。荻窪は圧力に押されながらもテイクダウンの機会を伺うが、秋葉が荻窪のタックルを切り、無防備になったところに左右のフックをクリーンヒット。荻窪は大の字に倒れ、追撃の鉄槌を浴びせたところでレフェリーが試合をストップした。
第5試合 フェザー級 3分3R
×牛久絢太郎(K-Clann/9位)
○ユータ&ロック(秋本道場jungle junction)
判定0-3(27-30/27-30/28-29)
1R、先にタックルをしかけていくのは牛久だが、ユータがそれを切り、ケージレスリングからテイクダウンしてポジションをキープする。2Rも牛久からタックルにいき何度かテイクダウンを奪うも、スクランブルの攻防ではユータが上回りすぐに立たれてしまう。3Rはユータが牛久をケージ際に押し込んで時間を消費し、残り1分でテイクダウン。牛久は何とか立つも、ユータが再びテイクダウンを奪って勝利を決定付けた。
第4試合 フェザー級 5分3R
○内村洋次郎(イングラム)
×ヴィトー・トファネリ(ブラジル/ブラジリアンタイ・闘英館/FIGHT DRAGON70kg優勝、闘英館世界選手権優勝)
1R 2’12” KO(左ハイキック)
トファネリが右フックで飛び込み、内村はそれをかわしながら左ストレートをヒット。トファネリの指が目に入り中断後、内村のダイレクトの左ストレート、飛び込んでの左スーパーマンパンチがヒットして徐々に優勢に。さらにトファネリが左フックを振るってきたところに左ハイをクリーンヒットし、トファネリは糸が切れたようにダウンしてピクリとも動かず。会心のKO勝利を挙げた内村はマイクでかつて敗れた高谷裕之との再戦をアピールした。なお、内村には15万円の国際戦WINボーナスがパンクラスから支給される。
第3試合 ウェルター級 3分3R
○手塚裕之 (ハイブリッドレスリング山田道場/TGFC/1位)
×KAZZ (GRABAKA)
3R 1’18” TKO(レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第2試合 ストロー級 5分3R
×高島俊哉(フリー/7位、ネオブラッドトーナメント2017同級優勝)
○前山哲兵(フリー/9位)
1R 4’29” 裸絞め
第1試合 フライ級 3分3R
×安永有希 (東京イエローマンズ)
○中村龍之 (ロータス世田谷)
判定0-3(27-30/27-30/28-29)
【プレリミナリーファイト】
第4試合 フェザー級 3分3R
×渡辺謙明(パラエストラ東京)
○櫻井裕康(NEVER QUIT)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
第3試合 フライ級 3分3R
×渡辺竜也 (MAX GYM/RINGS)
○三澤陽平 (ALLIANCE)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
第2試合 フライ級 3分3R
○水谷健人 (AACC)
×池田一歩 (ブレイブハート)
3R 0’23” 腕ひしぎ十字固め
第1試合 ストロー級 3分3R
○リトル (GUTSMAN)
×宮澤雄大 (K-PLACE)
1R 0’15” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)