Krush女子フライ級王者・壽美が引退表明。K-1王者KANAにも勝利。「キックができて幸せでした」
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Krush女子フライ級王者の壽美[ことみ](NEXT LEVEL渋谷)が8月1日、自身のインスタグラムでキックボクシング引退を表明した。キック通算戦績16戦12勝(2KO)4敗。K-1 GROUPでは10戦行い、19年8月のヨセフィン・ノットソン戦以外の9試合で勝利し、20年11月にはK-1女子フライ級王者・KANAにも勝った実績がある。
壽美は1996年7月26日生まれ。2016年の第9回・第10回K-1アマチュア チャレンジBクラス 女子-50kgで優勝し、同年8月のJ-NETWORKでの熊谷亜美戦でプロデビュー。17年10月からK-1 GROUPにレギュラー参戦。所属先のNEXT LEVEL渋谷ではゼロ年代のトップ選手だったグレイシャア亜紀氏から指導を受け、紅絹、小林愛三といった各団体の王者と練習する中で成長し、Krushのリングで頭角を現す。
20年11月のK-1ではK-1女子フライ級王者・KANAとのノンタイトル戦で判定勝ちし番狂わせを起こす。KANAにとっても対日本人での初黒星だった。壽美は21年1月から開幕した第5代Krush女子フライ級王座決定トーナメントで芳美、真優に勝利し王者となる。
21年9月のK-1での櫻井梨華子戦でも勝利。22年2月のK-1でKANAのK-1王座に挑戦することが21年末に発表されたが、壽美のスパーリング中の脳震盪後症候群により中止となっていた。以降2年近く試合から遠ざかり、今年4月から1か月、タイで練習し復帰に備えていたが、8月1日のインスタグラムで「実は、5月の終わりのスパーリングで、脳の症状が再発してしまって、急遽引退をすることになりました」と報告した。
壽美は「まず、長い期間試合ができず、同じ階級の選手の皆様、K-1さん、応援してくださった皆様、協力してくださった皆様、本当に本当にごめんなさい。復帰に向けて、夢に向けて本気だったし、なによりもキックボクシングという競技大好きだったからこそ、このような結果で終わってしまってとても悔しいです。でも、キックボクシングに本気になれたおかげで、技術だけでなく心の面でたくさん大切なことを学べました。そして、私はたくさんの出会いがありました。大切に思える人々と出会えたこと、それが何よりもの財産です。私に関わってくださった、皆様本当に心からありがとうございました。キックができて幸せでした」と今の心境と感謝の言葉をつづっている。
壽美のインスタグラムにはK-1だけでなく他団体の選手・元選手たちも労いの言葉を寄せている。(一部抜粋)
◆K-1 GROUPで壽美と2度対戦した真優「ことみちゃん現役生活お疲れ様でした。笑顔が素敵で、強いことみちゃんと2度も拳を合わせれたこと幸せに思います。第二の人生も応援させてください!」
◆昨年3月に引退を発表し、紅絹・小林のライバルでもあった元RISE QUEEN&J-GIRLSミニフライ級王者・寺山日葵氏「ことみさん、お疲れ様さまでした。練習何度かご一緒させていただいたり、試合を見てずっと刺激を受けておりました!また機会があればお話させてください!」
◆シュートボクシング日本女子アトム級王者・MISAKI「とにかく真面目で貪欲で、今日でなんでもすぐにこなせるタイプではないけど、グレさんや代表や先輩たちの言うことにしっかり耳を傾けてコツコツこなして確実に物にして、どんどん強くなる壽美ちゃん見ていて本当に刺激を貰ってました」
◆RISE QUEENミニフライ級1位・AKARI「いつも快くスパー受けてくださったり、アドバイスたくさんくれたり、とにかく優しくて強いことみさんに出会えてよかったです。本当にありがとうございました、そしてお疲れさまでした」