NO KICK NO LIFE 7.9 豊洲PIT:健太×タップロン、モトヤスック×馬木樹里、リカルド・ブラボ×キム・テヒョン、マサ佐藤×テレカ∞ 直前インタビュー|U-NEXTでも生中継
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NO KICK NO LIFE(7月9日(日) 豊洲PIT)に出場する選手のうち4試合8選手のインタビューが主催者から届いた。なお、大会の模様がU-NEXTでも生中継されることが決定している。既にPIA LIVE STREAMでの中継が発表済だった。
66kg契約 3分3R
健太(E.S.G/元WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者、元NJKFウェルター級&スーパーウェルター級王者、元Krushスーパー・ウェルター級王者
タップロン・ハーデスワークアウト(タイ/ハーデスワークアウトジム/RISEスーパーライト級(65kg)6位、元WMC世界フェザー級王者)
70kg契約 3分3R
モトヤスック(治政館/WMOインターナショナル・スーパーウェルター級王者、元ジャパンキック・ウェルター級王者)
馬木樹里(岡山ジム/INNOVATIONスーパーウェルター級王者)
75kg契約 3分3R
リカルド・ブラボ(アルゼンチン/ウィラサクレック・フェアテックス/RISEミドル級(70kg)5位、M-1世界スーパーウェルター級王者、元新日本ウェルター級王者)
キム・テヒョン[Kim Taehyung](韓国/SONG GYM/TAS/韓国KMK-75kg王者)
64kg契約 3分3R
マサ佐藤(ウィラサクレック・フェアテックス/RISEスーパーライト級(65kg)5位、元英雄伝説64kg級アジア王者)
テレカ∞[インフィニティ](NEXT LEVEL渋谷)
健太
――タップロン選手とは18年9月に旧KNOCK OUTで戦って以来、5年ぶりの再戦が決まりました。
健太 5年って早いなと。つい最近戦ったように感じるので昨日のことのように覚えます。
――前回ドローだっただけに、またやりたいっていうのはありました?
健太 絶対に再戦して決着付けてやるとか、そういうのはなかったんですけど、内容的にも悔やまれる感じだったので、すっきりさせたいっていう気持ちはありますね。今度は絶対に自分が圧倒するという気持ちでいます。
――5年前の健太選手とは今は違いますか?
健太 お互いに違うんじゃないですか(笑)。この5年間で身体能力的なスピードなどは年齢と共に落ちている部分はあるかもしれないですけど、例えばムエタイのスキルだったりとかそういうのでは上がってると思います。ムエタイ選手のタップロン選手が相手だと良い意味のほうで出ると思いますね。
――最近のタップロン選手を見て何か印象深いものがありますか?
健太 相変わらず当てるタイミングとかそういうのは上手いですけど、スタミナとかは厳しいのかなと。今回は5Rじゃなくて、3R制です。前回は4Rに相手が消耗してきたところでダウンを取りましたが、今回は逆に早い段階で優劣を付けなきゃいけないので、自分の課題でもあり、挑戦でもあると思っています。
――試合のテーマは何でしょう。
健太 前回引き分けということもあり、もちろんベストはKO勝ちですけど、判定決着になっても明確に差を付けて勝つということですね。
――今回111戦目になるということですけど、ここまでくるのも早かったですか?
健太 そうですね。60戦を超えてからどんどん早くなっていった感じですね(笑)。ジャネーの法則(若い頃と比べて、歳をとった方が時間の流れが早く感じることを説明した理論)と一緒で、気づいたらも111戦という感じです。
――このまま何戦を目標にしていますか?
健太 特に何戦やるとか、そういうのは全然考えてないです。積み重ねてきた結果、111戦目になった感じなので、目の前の対戦に向けて頑張っていくという感じですね。
――そこまでやってると蓄積されたダメージとかはないんですか?
健太 全くないことはないかもしれないですけど、どのスポーツのベテラン選手もやっぱり今まで以上にケアに気を遣ったり、時間を割いたりしています。例えばストレッチの時間を3倍にしたり、インナーをより鍛えるようにしたりと。
――以前は月1回試合することを目標にして、月イチ健太と呼ばれていましたが、今も目指してますか?
健太 そういうわけじゃないですね。たまたま4月、5月と続いたのですが、試合を早くやることに重きを置いているわけではなく、オファーを受けて自分が行ける状態であればやります。ケガをしてるけど無理して出ようというのは全然なく、ベストなコンディションで上がれるように気を付けています。
――昔のようなこだわりがなくなったわけですね?
健太 昔も月1にこだわってたわけではなく、全然行けただけです(笑)。たぶん、今も全然行けるんですけど、試合する舞台があればやります。そういうオファーをもらえるということは自分の商品価値を落とさないためにも勝たなきゃいけません。月1健太に向けても、やっぱり今回も勝たないといけないですね。
――お弟子の心直選手が他団体でチャンピオンになるなど活躍が目立ってますけど、刺激になりますか?
健太 そうですね。心直に限らず、10代後半から20代前半の選手とか、みんな若くして凄く強いので、年齢とか関係なく勉強になります。若い選手の躍動感がある戦いを見て凄いと感心する一方で、俺はまだまだ全然やれるよっていう気持ちにもなります。
――最後に会場に来てくれるファンにメッセージをお願いします。
健太 今回はお互いに111戦目のベテラン対決ということですが、若い選手の躍動感ある戦いも面白いけど、こういう味のある試合も面白いという内容を見せたいと思います。
タップロン・ハーデスワークアウト
――試合が近づいてますが、今の練習で強化していることはなんですか?
タップロン 走り込みをして脚のパワーアップをしています。
――健太選手とは18年9月に旧KNOCK OUTで戦ってドローでした。その時の健太選手の印象を教えてください。
タップロン 僕が簡単に勝ったと思ったけど、最後に距離感を間違えてしまいました。でも私が勝ったと思ったんですけどね……
――いつか再戦したいと思っていましたか?
タップロン それは考えていませんでした。
――最近の健太選手の印象をお願いします。
タップロン 試合は特に見ていませんでした。今回試合が決まって改めて見たところ、昔と今は違って昔の方が強く、今はスピードが遅くなってますね。
――どういう試合をしたいですか?
タップロン いつもKOしか考えてないので今回もKOを狙います。
――この試合に勝って次に考えている目標はありますか?
タップロン できるならタイトルを懸けた試合をやりたいです。
――今後戦いたい相手はいますか?
タップロン 誰でもいいです。僕はファイターである以上、強い相手としたいだけなので。
――今回健太選手と同じく111戦目ということですが、あと何年間戦い続けたいですか?
タップロン 73歳くらい(笑)。いけるところまで戦い続けます。
――来日した時と比べて自分の実力はまだ伸びていると思いますか?
タップロン 得意のパンチやヒジがさらに磨きかかっていると思います。
――若い頃と比べると怪我が治りにくくなっていると思いますが、どのようにケアをしていますか?
タップロン 普段の食事から心掛けています。あと、温泉、水風呂、滝を浴びるなど好きなこともやるようにしています。
――最後に健太選手にメッセージをお願いします。
タップロン よろしくお願いします。いい試合をしましょう。
モトヤスック
――今回、『NO KICK NOLIFE』参戦が決まりました。
モトヤスック 最近はコンスタントに試合が決まっているので、いつ試合のオファーが来てもいいように仕上げています。
――所属するジャパンキックボクシング協会ではタイ人選手との試合が続いていますが、日本人対決だとモチベーションは違いますか?
モトヤスック 他団体のリングだと強い日本人選手とやれます。日本人が相手だと、どちらが強いのかを観ている人も分かりやすいと思うのでモチベーションは上がります。
――今回の相手、馬木選手にはどういう印象がありますか?
モトヤスック 身長が191㎝あるんですよね? 蹴りが長く、ムエタイスタイルなのでヒジも気をつけないといけません。そんな大きな選手と戦ったことがないのですが、相手に合わせた練習ができているので大会当日までには万全で臨みたいと思います。
――モトヤスック選手は首相撲も得意ですが、どういう展開になりそうですか?
モトヤスック 組みの展開は少なくなると思うのですが、組んでの展開になってもいいように練習しています。みんな馬木選手とやった選手はやりにくそうなので楽しみでもあります。
――仮想モトヤスックとして、ジムでは肩車したスパーリングパートナーを用意していたり?
モトヤスック そういう練習もありですけど、試合でどうなるか分からないので何とも言えません(笑)。組んでも組まなくても対応できるようにはしています。
――馬木選手は10戦未満のキャリアの浅い選手が相手だけにプレッシャーはないですか?
モトヤスック 多少プレッシャーはありますが、どの試合も負けられないので変わらないですね。一般的に、強い選手は迎え撃つ試合もキッチリ倒しいます。馬木選手は自分のことを美味しい相手だと思って全力で来ると思うので、そうさせないぞと見せ付けて勝ちたいと思います。
――馬木選手は所属しているジムでタイ人トレーナーに教わっていますが、モトヤスック選手もタイ人トレーナーに教わっていることで対抗意識はありますか?
モトヤスック 結果が全ての世界なので、僕が勝ってそういう部分でも上回りたいと思います。
――馬木選手はイノベーション王者ですが、モトヤスック選手もジャパンキック王者ということで王者対決は意識しますか?
モトヤスック 馬木選手もそういう意識で来ると思うのですが、自分はそこまでの意識はないのですが、ジャパンキックを背負って戦います。
――今回の試合で自身のどういう姿を見せたいですか?
モトヤスック 前回3月のRISEで憂也選手に勝ったことで、得たものが凄くありました。コンスタントに試合できていることで凄く学べていますし、1試合1試合するごとにレベルアップしている姿を見てほしいです。
――憂也戦で勝って得たものとは何でしょう。
モトヤスック 試合直前まで不安はあったのですが、自分のコーチからは「どんな強い選手にも絶対に穴はある」と。コーチと一緒に対策を研究しまくって、試合で実際に当てはめることができて勝てたので、しっかり対策すれば勝てるという経験ができたことは大きかったです。今回は向こうが挑戦者という立場ということで、前回の経験を活かして自分の穴を突かれないように研究して臨みたいと思います。
――今5連勝中の絶好調の要因は何でしょうか。
モトヤスック 今までは決められた練習をこなしてきたのですが、それプラス、選手のことを研究しすぎなぐらい研究して練習し、試合に当てはめてられているからだと思います。もちろん、試合の中で当てはまらない展開になっても、柔軟に対応できるように心がけています。
――ここで勝って次に見据えているものはありますか?
モトヤスック 自分が結果を出すことで、格闘技ファンが見たいカードが出てくると思うので、そういう試合するために1試合1試合勝っていき、自分の存在感を示していきたいと思います。結果を出していけば、自然と国内の70kgで一番になっていると思います。とにかく強い相手をどんどん倒していきたいです。
――最後にファンにメッセージをお願いします。
モトヤスック 『NO KICK NOLIFE』さんには初めて出演させて頂くので、初めて観る方には自分の名前を覚えていただきたいと思います。70kgで若くて強い選手がいることを世にも知らしめますのでよろしくお願いいたします。
馬木樹里
――馬木選手は所属ジムの岡山ジムの馬木一路会長の息子さんになりますか?
馬木 はい、長男になります。5歳からの極真空手、小学校4年からキックをやり始めました。小さい頃からお父さんとはよく練習はしていて、お父さんの指導は普通に怖かったです。言われたことが出来なかったり、試合内容が悪かったら凄く怒られていました。
――途中で辞めようと思ったことはないですか?
馬木 一度辞めたという時期はありましたが、やはり格闘技は好きですし、一緒に頑張っていた弟(=馬木愛里)の存在も大きかったですね。あと、岡山ジムの周りの方に恵まれているで続けることができました。高校の時は特待生で進学したので、3年間は陸上の槍投げに専念し、岡山県では一番になったことがあり、記録は60メートルです。
――やり投げが格闘技に活きている部分はありますか?
馬木 高校3年間は走り込みが多、僕はランニングとか筋トレが苦手でよく泣かされていたのですが、今では好きになりました。よくキックのイベントでリング上でサインボール投げとかありますけど、かなり遠くまで投げられます。自分は目立ちたがり屋なので、ぜひ『NO KICK NOLIFE』さん、そういう企画をよろしくお願いします(笑)。
――槍投げのフォームがパンチに活きている部分はありますか?
馬木 今、パンチの練習をしていて先生からは「パンチ力があるね」と。背中の筋肉が活かせているのかなと思います。
――練習ではどういったことを強化されていますか?
馬木 格上の選手なのでしっかりこれに対応できるように準備しています。
――今回対戦するモトヤスック選手はジャパンキックボクシング協会のチャンピオンということで以前から対戦は意識していました?
馬木 そうですね。会長と社長からはこの前の5月の『岡山ジム創設50周年記念大会』で、1つ上の階級のジャパンキックさんのミドル級チャンピオンの光成選手に勝ったことで「モトヤスック選手と戦うことになると思うよ」と言われていたので、そこから意識はしていましたね。
――モトヤスック選手にはどういった印象がありますか?
馬木 パンチも蹴りも上手で、凄く強い選手だと思います。モトヤスック選手は全国的に名前のある選手なのでここで勝ったら美味しいですよね。しっかり食っちゃおうかなと。
――モトヤスック選手は所属している治政館ジムでタイ人トレーナーに教わっていますが、馬木選手もタイ人トレーナーに教わっていることで対抗意識はありますか?
馬木 そこは別に意識してないです。タイ人トレーナーからは「しっかり練習したら大丈夫な相手だよ」と言われています。
――ここで勝てば次にどういったことを考えていますか。
馬木 『NO KICK NOLIFE』で勝てば名前も広まり、もっとステップアップして大きい舞台に上がれると思うので、しっかりここで勝ちます。モトヤスック選手は3月のRISEで上位ランカーの憂也に勝っているので、僕もここで勝てばRISEに呼んでいただけるのかなと思っています。
――今回の試合はヒジありですが、ヒジなしのルールは問題ないんですか?
馬木 僕はヒジありが得意なので『NO KICK NOLIFE』のルールの方が合っていますが、ヒジなしでもしっかり対応できるので大丈夫です。
――馬木選手は身長191㎝もあるんですよね。戦う上で高身長は有利だと思いますか?
馬木 今まで対戦してきた選手はどの選手と比べても自分の方が背は大きく、中に入ってくる選手ばかりなのだったので対応しやすいです。今回も自分の方が有利になり、ヒジが入りやすい相手だと思います。
――では最後に会場に来てくれるファンにメッセージをお願いします。
馬木 今回、格上の選手が相手ですけど、僕が勝つ準備をしているので、応援よろしくお願いします。
リカルド・ブラボ
――日本語が上手ですね。
ブラボ ありがとうございます。前のジムの伊原信一会長が厳しい方だったので、練習している時に日本語を覚えました(笑)。一度、日本語学校に2~3カ月だけ通ったのですが、あまり意味がありませんでした。今は練習と仕事で忙しく、日本語の勉強はできていません。
――伊原道場からWSRフェアテックスに移籍して連勝してますが、ジム環境はいいですか?
ブラボ 以前の道場もいい環境でしたが、今はキックだけでなくボクシングやフィジカルトレーニングも取り入れたり、デカい選手とスパーリングをしていい環境で練習できています。メンタル的にも強くなっています。外国人選手の多いジムということもあり、ウィラサクレック会長は自分のことをよく分かってくれるので人にも恵まれているなと。
――今回、『NO KICK NOLIFE』初参戦が決まりました。
ブラボ 前回5月28日のRISEで試合が決まってましたが、前日計量の当日の朝に体調不良で2回倒れてしまい試合がなくなりました。憂也選手と戦うために2カ月ぐらい準備をしていたので自分の強さを見せたかったのですが、計量会場に行けずにそれから3日間は病院通いでした。それから練習再開できてずっと練習しているので、気持ちの面ではいい感じです。今回、75kg契約での試合が決まって、あと2~3kgの減量をやればいいだけなので問題ないです。
――それまでは2つの引き分けを挟んで12連勝中でしたが、憂也戦は不戦敗となりました。久しぶりの負けをどう感じました?
ブラボ いい練習ができて憂也選手という良い相手だったので、ここで勝てば次につながるいい試合でしたが、自分の失敗のせいで全てをなくしたので、かなりショックでした。いつも応援して下さるスポンサーさん、ファンの皆さんには僕が勝つことでありがとうの気持ちを伝えたかったことができなかったのもショックでした。ご迷惑をおかけしました。
――今回、初の75kg契約の試合ですが、いつもより重い契約体重で動いて調子はどうですか?
ブラボ 相手選手は試合当日に80kgオーバーになるかもしれませんが、自分的には普段の体重ぐらいで動くので特に問題はないです。パワーも70.0kg契約の試合の時と同じぐらいだと思います。
――今後もその契約体重での試合になりますか?
ブラボ 前回計量に失敗して、ジムと相談して70.0kg契約で試合をするのが減量の面で不安でだったの72.5kg以上の試合を希望しました。いい選手がいれば今後も72.5kg以上の契約体重で試合をしても問題ないですが、見つからない場合は70.0kgまで落とします。
――今回の相手、キム・テヒョン選手の印象を教えてください。
ブラボ 韓国人とは一度だけ対戦したことがあり(2020年2月2日、新日本キックでチェ・ジェウクに2RTKO勝ち)、韓国人は打たれ強くてフィジカルも凄く強い印象があります。テヒョンの試合映像はちょっとしか見てないのですが、凄くいい身体作りをしていて、フィジカルも強そうなのでいい試合になると思います。
――どういう勝ち方をしたいですか?
ブラボ いつもと同じくKOしたいです。9連続KO勝ち中で、今回も倒さないといけないと思うので1R勝負を仕掛けて倒しにいきます。
――どの技で倒しますか?
ブラボ 最初、ヒジ打ちありルールだと思っていたので、ずっとヒジの練習をしていたのですが、相手側の希望でヒジ打ちなしルールになっていました。ヒジが使えない分、パンチで仕留めたいと思います。
――最後に試合を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。
ブラボ 前回5月28日は試合をする予定でしたが、倒れてしまいドクターストップになりました。5月にいい試合を見せられなかったので申し訳ない気持ちでいっぱいです。今回はずっとやってきた練習の成果を見せたいので、いいKOを見せます。
キム・テヒョン
――今回の試合のオファーがきたときの感想を教えてください。
テヒョン 初めての海外オファーですが、ぜひこのチャンスを活かしたいと思います。
――格闘技はいつから何を始めましたか? 始めるきっかけを教えて下さい。
テヒョン 学業によるストレスと溢れるエネルギーを発散する場所が必要で、高2年の時からキックを始めました。今は韓国の清州(チョンジュ)でジムを運営しています。ジムのオーナーでありながら現役生活も一緒に進行中です。今までに獲得したタイトルは韓国KMK -75kg級王者と2023 -81kgムエタイ韓国代表です。
――日本のキックボクシング、選手の印象を教えて下さい。
テヒョン 高2年の時からキックを始めました。日本のキックボクシングは本当に学ぶ点が多いと感じています。
――19勝のうち9のKO勝ちがあるが、どの技でのフィニッシュが多いですか?
テヒョン 私の得意技のパンチです。
――これまでに韓国以外の選手と対戦経験はありますか? 有名な選手だったらその選手の名前と結果を教えて下さい。
テヒョン ウズベキスタンの選手に勝利し、今野顕彰選手とは2016年に対戦し負けています。この2試合だけです。
――ご自身はどういうファイターだと思いますか?
テヒョン 観客に楽しさと感動を与える試合ができるファイターだと思います。
――日本のファンにはどういう試合を見せたいですか?
テヒョン 熱い試合をお見せします。
――対戦相手のリカルド・ブラボ選手の印象を教えて下さい。
テヒョン うーん、何か若いライオンを人で表現したような顔の印象が強いです(笑)。
――ブラボの攻撃で警戒しているものはありますか?
テヒョン フックとヒザ攻撃ですね。
――ブラボは攻撃的なファイトスタイルですが、自分も攻撃力で上回る自信はありますか?
テヒョン それはもちろんです。
――韓国でご自身は何番目に強い選手だと思いますか?
テヒョン 75kgの階級では5本指の中に入ると思います。
――同階級であなたより強いと思う選手はいますか?
テヒョン たくさんいると思いますが、追いつきます。
――韓国人選手はフィジカルが強いと言われてますが、なぜ強いと思いますか?
テヒョン 勝利へのこだわりと目標に向かって突き進む情熱だと思います。
――今回の試合に向けてどのような練習をしていますか?
テヒョン 3R中、疲れないように体力強化の訓練を主にしています。
――練習で一番強化していることは何ですか?
テヒョン 大舞台に立っても揺れないメンタルの部分です。
――今後の目標を教えて下さい。
テヒョン たくさんの人たちが私に憧れ、目指すような活躍をするのが目標です。
――これからも日本で試合をしていきたいですか?
テヒョン また呼んでいただければ、頑張ります。
――今回の試合でどのような試合をしますか?
テヒョン 観客の記憶に残る試合をします。
――最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
テヒョン 日本の隣国の韓国にも面白い試合をする選手が多くいます。 これから韓国の選手もたくさん呼んでください。よろしくお願いします。
マサ佐藤
――今回『NO KICK NO LIFE』参戦が決まりました。
佐藤 自分は小野寺力代表体制の『KNOCK OUT』で拾ってもらったという御恩を感じているので、また呼んでいただき嬉しかったです。いつ『NO KICK NO LIFE』にまた呼んでもらえるのかなと、ずっと声がかかるのを待っていました(笑)。『KNOCK OUT』に出る前にも何度か東京で試合をしたことがありましたが、選手をフィーチャーして盛り上げてくれる団体は今までになく、『KNOCK OUT』に出たことで自分の名前も少しは知ってもらえたかと思うので嬉しかったですね。あの時にオファーしていただいた御恩を返すべく、今回の試合で盛り上げて勝って、また小野寺代表に御礼の挨拶をしに行きたいですね。
――試合が近づいている中、調整などはいかがですか?
佐藤 昨年9月に精巣ガンの摘出手術をし退院してジムに帰ってきたら、ずっと見てくれていたタイ人トレーナーが別な支部に行ってしまい、違うトレーナーになっていたんです。そのトレーナーが戻ってきて、ジムの若手の力也と練習が一緒にできているので、復帰戦に向けていい練習環境になったんじゃないかなと思っています。
――ガンだったんですか!?
佐藤 そうなんですよ。肺ガンとかだったらタバコとかが原因じゃないですか。精巣ガンは原因不明で10万人に1人か2人くらいの病気らしく、それで右の精巣を摘出しました。なので今は片っぽいしかない状態なんです。
――もう完全に治療は終わったんですか?
佐藤 一応、5年間で再発症率が30%らしいんです。医者から「ちゃんと治したいんだったら抗ガン剤治療をした方がいい」と言われたんですけど、さすがにそれをやっちゃったらもう現役復帰できないじゃないですか。なので今は2カ月に1回、血液検査やCT検査で再発がないかを調べてという術後になってます。今のところ、再検査を2回ぐらいやって、数値とか変異はないんで問題ないです。
――何が原因で見つかったんですか?
佐藤 右側だけがスーパーボールぐらいの硬さになってしまい、最終的に手術前は卵サイズぐらいの大きさになったんです。これは明らかにおかしいと思って病院に行って検査した翌週に入院し、次の日に手術しました。身体的に問題はないので良かったです。
――では、前回5月のRISEが復帰戦だったんですね。
佐藤 そうですね。ちょっと不甲斐ない結果になってしまいましたが……(麻火佑太郎に1RKO負け)。
――入院中、もしかしたら格闘技はできないんじゃないかという不安もありました?
佐藤 転移しやすい精巣腫瘍だったらしいので、もしかしたら格闘技復帰どころじゃないのかなという不安はありました。今は体力的に問題はなく、パフォーマンスが落ちたり、パワーが落ちるとか、そういうのもなく、今は普通に練習ができているので大丈夫です。
――復帰戦は不甲斐ない結果だったということですが、手術したことが敗因につながることはないですか?
佐藤 やっぱり35歳になって1年間のブランクというのも、なかなか厳しかったですね。あと、ジムの環境が変わってスパーリングする相手とかも結構いなく、試合勘がだいぶ離れたと思います。今回は結構スパーリングができてるんで、感覚が戻ってきている感じはあります。前回の負けを払拭できるような勝ち方をしたいですね。
――今回の相手、テレカ選手に関してはどういった印象がありますか?
佐藤 YouTubeで試合をいくつか見させてもらって、今有名になっているバズーカ巧樹選手にKOで勝ったりしています。打ち合って試合を盛り上げる選手で、あとラウェイにも出ていたので噛み合った試合ができるんじゃないかなと思います。
――試合展開としてはどういったものを考えていますか?
佐藤 相手はたまに飛びヒザをするので、そういう奇襲攻撃に遭わないようにしつつ、殴り合いをしながら、その中でキッチリ倒せられたらと思います。
――『KNOCK OUT』時代は打たれ強さもフィーチャーされていましたが、今回も倒れない自信もありますか?
佐藤 前回はボディでやられちゃったんですけど、顔面だったら大丈夫じゃないかなと思ってます。
――次に『NO KICK NO LIFE』で戦いたい相手とかいますか?
佐藤 まだ今回は初参戦なんで、とりあえず目の前の試合で勝つことに集中したいと思います。
――大きい手術をやって復帰できただけに、試合に懸ける想いも今までとは全然違ってきますか?
佐藤 そうですね。運動してる人はガンになりにくいといいますし、日常生活で自分はタバコも吸わないし、お酒は年間で数えるくらいしか飲まないんですけど、そういう生活に気をつけていても、大病を患うときは患うというのを思い知ったので、何事もできる限り精一杯やろうというふうに思いました。しかも自分は35歳で、そんなに長くは格闘技をできないので、一戦一勝を全力でやりたいと思っています。『NO KICK NO LIFE』でこのまま骨を埋めたいぐらいですけど、他のリングでも呼ばれるなら頑張ります。
――最後に、会場に来てくれるファンにメッセージありますか?
佐藤 今回『NO KICK NO LIFE』は初参戦で、『KNOCK OUT』での熱い試合を思い出してもらえるようないい試合ができたらと思います。それでさらに勝てればいいと思うので、皆さん応援をよろしくお願いします。
テレカ∞
――リングネームの“テレカ∞(インフィニティ)”にはどういう意味があるんですか?
テレカ 昔、その辺の公園でテレフォンカードを改造したカードを売ってる外国人の方がいて、同じジムの先輩の後藤洋平さんに「その外国人にそっくりだ」とずっと言われ続けていたんです。2~3年くらい前のプロ4戦目ぐらいの時に「リングネームを変えろ」とまで言われて本名の橋本亮汰から変えました(笑)。ちなみにテレカの後ろのインフィニティのマークは、改造したテレフォンカードが無限に使えていたので付けています(笑)。
――2~3年前ってテレフォンカードってまだ使ってました?
テレカ いや、もう全然出回ってないです(笑)。私は今33歳なんですが、小学生くらいの時になんとなくテレフォンカードというものがあったというのを聞いたぐらいで、実際、外国人からテレフォンカードを買ったこともありません。まあ、なんか懐かしいと感じる方もいるだろうし、いいかなと思って変えちゃいました(笑)。
――リングネームを変えて勝率はどうですか?
テレカ いや、もともと今もあまり勝率は良くなくて、特に影響はないかなと思っています(笑)。リングネームのせいで特に運気が悪くなったとか、そういうこともないです。
――昭和世代にはたまらないリングネームなんですね。
テレカ そう言っていただけるとすごい嬉しいです。僕も好きなリングネームです。強さも無限大になるように頑張ります(笑)。
――今回『NO KICK NOLIFE』初参戦が決まりました。
テレカ 4月のBigbangに参戦して以来の試合(鈴木シャオリン孝司に判定勝ち)になりますが、調整はバッチリです。全体的に強化していて、特にはスタミナを強化しています。
――対戦するマサ佐藤選手にはどういう印象がありますか?
テレカ ずっとトップ戦線で戦っている選手なのでまさか僕と組んでもらえるとは、という感じです。絶対に引かない選手だと思うので、お互いに下がったら負けみたいな我慢比べの試合になると思います。打たれ強い選手でもありますが、倒す自信はあります。
――2018年9月にはラウェイの試合に出ていますが、ご自身も打たれ強い自信はありますか?
テレカ 僕は特に打たれ強い選手ではないと思うんですけど、頑張ってディフェンスします(苦笑)。
――『NO KICK NOLIFE』にはどういう印象がありますか。
テレカ 大舞台なのでまさか自分が出られるとは、という感じです。僕が普通に出られるような実績ではないので、同じジムの大月晴明さんのバーターで出られるのかなと思いました(笑)。
――今回、マサ佐藤選手を倒すと一気にネームバリューも上がると思うんですけど意識してますか?
テレカ そうですね。年齢も年齢なので、行けるところまで行きたいなと思っています。
――会場に来ているファンにメッセージをお願いします。
テレカ きっと僕のことは知らないと思いますが、この試合で覚えていただけるように頑張ります。応援よろしくお願いします。
対戦カード
63kg契約 3分5R
勝次(藤本ジム/WKBA世界スーパーライト級王者、元新日本ライト級王者)
大月晴明(NEXT LEVEL渋谷/元Krushスーパー・フェザー級(60kg)王者、元全日本ライト級王者、元WPKCムエタイ世界ライト級王者)
66kg契約 3分3R
健太(E.S.G/元WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者、元NJKFウェルター級&スーパーウェルター級王者、元Krushスーパー・ウェルター級王者
タップロン・ハーデスワークアウト(タイ/ハーデスワークアウトジム/RISEスーパーライト級(65kg)6位、元WMC世界フェザー級王者)
70kg契約 3分3R
モトヤスック(治政館/WMOインターナショナル・スーパーウェルター級王者、元ジャパンキック・ウェルター級王者)
馬木樹里(岡山ジム/INNOVATIONスーパーウェルター級王者)
75kg契約 3分3R
リカルド・ブラボ(アルゼンチン/ウィラサクレック・フェアテックス/RISEミドル級(70kg)5位、M-1世界スーパーウェルター級王者、元新日本ウェルター級王者)
キム・テヒョン[Kim Taehyung](韓国/SONG GYM/TAS/韓国KMK-75kg王者)
64kg契約 3分3R
マサ佐藤(ウィラサクレック・フェアテックス/RISEスーパーライト級(65kg)5位、元英雄伝説64kg級アジア王者)
テレカ∞[インフィニティ](NEXT LEVEL渋谷)
61kg契約 3分3R
岩城悠介(RIKIX/元WPMF世界スーパーフェザー級王者)
コムキョウ・シットポーチョーウォー(タイ/タイ・ムエサイアム・パーカン・スーパーフェザー級王者)
55kg契約 3分3R
平松 弥[わたる](岡山ジム/元INNOVATIONフライ級王者)
樹[いつき](治政館/ジャパンキック・バンタム級4位)
概要
大会名 NO KICK NO LIFE
日時 2023年7月9日(日) 開場・15:00 開始・16:00
会場 東京・豊洲PIT https://toyosu-pit.team-smile.org/access
中継 U-NEXT(月会費1,639円~)
チケット料金 S席 25,000円 A席 12,000円 B席 10,000円 C席 7,700円 立見 5,000円 ※当日1,000円UP ※入場時ドリンク代別途600円 ※未就学児は保護者膝上に限り無料
チケット販売 チケットぴあ 出場選手・所属ジム RIKIX
お問い合わせ NO KICK NO LIFE運営事務局(RIKIX) 03-3718-2353 info@rikix.com https://nokicknolife.com