武尊、“7代目タイガーマスク”として児童養護施設出身者の自立支援活動。初代タイガー佐山聡氏がマスク授与
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K-1 3階級制覇王者の武尊が「7代目タイガーマスク」を襲名し、児童養護施設出身者の自立支援を中心とした社会貢献活動を行うことになった。5月24日に東京で記者会見し、「初代タイガーマスク」佐山聡氏からマスクを授与された。これまでの覆面レスラーのタイガーマスクとは異なり、慈善活動が目的で、プロレスラーとしての活動は予定していないが、マスクをかぶってのエキシビションマッチ等について、武尊は「7代目タイガーマスクの活動が広がるなら、それも考えたいです」と前向きな姿勢を示している。
「タイガーマスク」は梶原一騎氏の原作で1968年~71年に連載された漫画で、同時期に放送されたアニメーションも人気を博した。81年にアニメ「タイガーマスク二世」とのタイアップ企画で、当時の新日本プロレスリングにいた佐山氏がタイガーマスクに扮し、空中殺法や派手な投げ技や蹴り技で人気を博した。佐山氏がプロレスラーを辞め修斗を創始後も、2代目の三沢光晴さん(故人)らがタイガーマスクに扮してきた。
漫画のタイガーマスクは児童養護施設で育った伊達直人が主人公で、覆面レスラーとして活躍し、ファイトマネーを施設に収めていた。2010年頃から伊達直人を名乗る匿名の人物による児童養護施設等への寄付活動が日本各地で起こり、佐山氏も独自に「初代タイガーマスク基金」を11年に発足し慈善活動を行っていた。その活動をより普及させるため、その気持ちを理解する格闘家にタイガーマスクを継承して欲しいと考え、昨年6月の那須川天心との大一番後に佐山氏と会食した武尊に白羽の矢が立った。武尊は昨年12月、東南アジアのラオスの学校を訪問してクリスマスのプレゼントを贈り、既に今月5月に入ってから、国内の児童養護施設での格闘技体験イベントの開催や寄付などの活動を行っている。
武尊は「両親の影響で小さい頃からプロレスをたくさんを見ていて、その中で最初に強さへの憧れを見たのは初代タイガーマスクでした。初代タイガーマスクの強さや子供たちに夢を与えるパワーに憧れを持っていました。プロレスと格闘技は競技が違うんですけど、僕もこれまで子供たちに夢を与える気持ちで試合をしていました。7代目タイガーマスクを襲名することになったので、これからさらにタイガーマスクの名前を世界に広め、たくさんの人にこの活動を広めたいです」と話した。その後、佐山氏から授与されたマスクを武尊が装着すると、佐山氏は「マスク姿がとても綺麗でびっくりしました。そこにも素質があるんだと思いました」と笑顔で話し喜んだ。
襲名と共に始まる「7代目タイガーマスクプロジェクト」で武尊が行うのは、児童養護施設出身者の自立支援を中心とした社会貢献活動となる。会見での説明によると、施設出身者は住居の契約、学校への入学、企業への就職の際、保証人を立てることが難しいという。施設を離れた後の生活も困難で、仕事を1年以内に辞める割合は4割にも達する。保証人が不要な社宅に入るが、そこを離れると住む場所を失う人も少なくないとのことだ。進学した場合も学費や住居費が不足することが多いという。このプロジェクトでは施設出身者へのスーツやパソコンや家電製品の寄付、スキルアップ支援、貧困状況についての情報発信、支援金を募る募金活動等を行う予定だ。
タイガーマスクをかぶってのエキシも「活動が広がるなら考えたい(武尊)」
武尊はプロレスラーとしての活動は行わないが、マスクをかぶってのエキシビションマッチ等について「7代目タイガーマスクの活動が広がるなら、それも考えたいです」と前向きな姿勢を示した。さらに「賛同する選手がいたら一緒にやっていただけたらと思います。芸能人や他のスポーツのアスリートとも交流して、この話をしたらぜひぜひと言ってくれています」と話しており、活動の輪を広めることに意欲的だった。
なお、武尊は「MTGP Impact in Paris(インパクト・イン・パリ)(6月24日(土/日本時間)フランス・パリ)」にて、ベイリー・サグデン(英国)とISKA K-1ルール世界ライト級(61kg)王座決定戦を行うことが決まっている。5月9日にはONEとの契約を発表していた。