シュートボクシング 4.30 後楽園ホール：投げ・関節技・絞め技OKのSBでOFGマッチがスタート。笠原弘希「ロッタン選手と殴り合いたい。鈴木千裕選手とやっても面白い」
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SHOOT BOXING 2023 act.2（4月30日（日）後楽園ホール）でシュートボクシング（SB）ルールをベースとしたオープンフィンガーグローブ（OFG）着用の試合が初めて行われることになった。SB日本ライト級王者の笠原弘希がメインイベントで、ONEのムエタイの試合経験もある元ラジャダムナン＆ルンピニー王者のランボー・モーラッタナバンディットとOFGをつけて戦う。ヘビー級の坂本優起も遊笑を相手にOFGマッチを行う。今大会ではこの2試合のみOFGを着用し、他の試合では通常のボクシンググローブを着用する。大会の模様はU-NEXTを通じて生中継される。
メインイベント オープンフィンガーグローブマッチ スーパーライト級（65kg） 3分3R（無制限延長R）
笠原弘希（シーザージム／SB日本ライト級（62.5kg）王者・元スーパーフェザー級（60kg）＆フェザー級（57.5kg）王者）
ランボー・モーラッタナバンディット［Rambo Mor.rattanabandit］（タイ／元ラジャダムナン認定ウェルター級王者、元ルンピニー＆プロムエタイ協会スーパーライト級王者）
オープンフィンガーグローブマッチ ヘビー級 3分3R（無制限延長R）
坂本優起（シーザージム／SB日本ヘビー級4位、元SB日本スーパーウェルター級（70kg）王者）
遊笑［ゆうや］（Y’s glow）
シーザー会長「最初SBを作った頃にOFGでやろうとも考えましたが…」
4月12日、東京・浅草のシーザージム本部での記者会見で、SB創始者でSB協会会長のシーザー武志氏がOFGマッチ開始の経緯について「元々SBを作った時に考えたことが、40年近く経って完成型に近づいて来ているのかなと思います。最初SBを作った頃にOFGでやろうとも考えましたが、（グローブメーカーの）ウイニングの社長に危険だと言われてやめました。今はOFGで戦う選手が増え、作った時の原点に戻してもいいかなと思いました」と説明した。今年はUFC旗揚げ30年の年であり、近年はONEやRISE等でもOFGを着用した立ち技の試合が盛んに行われるようになり、SBでも機が熟したといえよう。
SBルールは通常のキックボクシングのルールに加え、投げ技・関節技・絞め技が認められる（肘打ちは試合によって有無が異なる）。立った状態で腰より高い位置まで相手を抱え上げて投げ倒せば、シュートポイントとして1点（前方への投げ）または2点（後方への投げ）が入る。立った状態で関節技・絞め技を極めればキャッチポイントとして1点が入る。これらのポイントはジャッジの10点法の採点に反映されるほか、これらの技でのKO・一本勝ちもアリとなっている。
笠原弘希、OFG着用で「よりSBを体現できる」
SBでのOFGマッチはグローブが変わるだけで、ルールのベースは従来と同じ。そのため同じOFGマッチでも、ONEムエタイやRISEとは一味違う攻防となる。シーザー会長はOFG採用によって「しっかり手を組めるから、これまで難しかった投げも決まりやすくなる。受け身も大事になる」「今までできなかったような絞め技とかもできるようになる」と分析し「色んなことがスムーズになり、僕の目指したSBができるようになると思う」と期待する。
坂本も「組んだら投げ技に移行する選手が多かったですが、これからは関節技や絞め技に移行する選手が増える」「ガードの間からパンチが入りやすくなる」と試合の変化を予想した。なお、坂本は21年にOFG着用の立ち技ルール・UNBEATABLEの試合を経験済（※鈴木槙吾と対戦し2R眉間のカットでTKO負け）のため「問題無くできると思います」と話した。
弘希はOFG着用で「より倒して倒されという生物的強さが見える試合になる。面白い試合ができる」「立ち関節技や投げ技が決めやすくなる。よりSBを体現できる試合になる」と分析し、OFGマッチ導入を歓迎した。
一方でシーザー会長は「グローブが薄くなるので、慣れるまで拳を痛めやすくなる」とし「（怪我が悪化すれば）西岡蓮太のように選手生命が終わるので、なるべく安全に配慮してやります」と補足した。
さらにシーザー会長は「総合の選手にもどんどん上がってほしい」「今回はONEから選手が出てきますけど、RIZINさんからも選手が出てきてくれればうれしいです。SBをRIZINでやってもいいと思いますので、今後話していきたいです」とコメントした。
弘希も「ロッタン選手とも殴り合いたいです」「RIZINに出ている鈴木千裕選手とやり合っても面白いかなと思います」と、ONEムエタイとKNOCK OUTの王者とのOFGマッチにも意欲的だった。
今回の弘希の相手、ランボーは3月31日のONE Friday Fights 11ルンピニー大会でのOFGムエタイマッチで、オーストラリアのタイソン・ハリソンに3R KO負けしたが、ポンシリの代役として急きょ出場しバンタム級（水抜き禁止での65.8kgリミット）で戦っていた。
対戦カード
メインイベント オープンフィンガーグローブマッチ スーパーライト級（65kg） 3分3R（無制限延長R）
笠原弘希（シーザージム／SB日本ライト級（62.5kg）王者・元スーパーフェザー級（60kg）＆フェザー級（57.5kg）王者）
ランボー・モーラッタナバンディット［Rambo Mor.rattanabandit］（タイ／元ラジャダムナン認定ウェルター級王者、元ルンピニー＆プロムエタイ協会スーパーライト級王者）
SB日本フェザー級（57.5kg）タイトルマッチ 3分5R（無制限延長R）
川上 叶（龍生塾／王者、元バンタム級王者）
山田彪太朗（シーザージム／1位、挑戦者）
スーパーフェザー級（60kg）（ノンタイトル戦） 3分3R（無制限延長R）
笠原友希（シーザージム／SB日本スーパーフェザー級（60kg）王者・元フェザー級（57.5kg）王者）
ポームロップ・ルークスアン（タイ／S-1スーパーフェザー級（59kg）王者）
オープンフィンガーグローブマッチ ヘビー級 3分3R（無制限延長R）
坂本優起（シーザージム／SB日本ヘビー級4位、元SB日本スーパーウェルター級（70kg）王者）
遊笑［ゆうや］（Y’s glow）
63kg契約 3分3R（無制限延長R）
基山幹太（BELLWOOD FIGHT TEAM／SB日本ライト級（62.5kg）2位）
向 籽羲（香港）
ウェルター級（67.5kg） 3分3R（無制限延長R）
風間大輝（橋本道場／SB日本ウェルター級5位）
有馬伶弍（龍生塾）
53kg契約 3分3R（最大延長2R）
笠原直希（シーザージム）
佐野和英（A☆R KICK!）
ライト級（62.5kg） 3分3R（最大延長2R）
平蔵（シーザージム）
柳澤翔太（クロスポイント吉祥寺）
概要
大会名 SHOOT BOXING 2023 act.2
日時 2023年4月30日（日）開場・17:00 開始・17:30
会場 後楽園ホール
中継 U-NEXT（2,189円/月）
チケット料金 SRS席15,000円 RS席10,000円 S席7,000円 小中学生シート2,000円（当日販売のみ/要身分証明書） ※当日券は各500円UP
チケット販売 チケットぴあ イープラス 楽天チケット 後楽園ホール シュートボクシング協会 SB公式ネットショップ 出場選手・所属ジム
お問い合わせ シュートボクシング協会 03-3843-1212 http://www.shootboxing.org
