Krush 2.25 後楽園ホール:計量クリアのバンタム級王者・池田幸司「僕の攻撃力にビックリすると思う」×挑戦者・松谷桐「自分が当てて、もらわずに完封する」
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Krush.146(2月25日(土)後楽園ホール)の公式計量が24日、東京で行われた。メインイベントのKrushバンタム級(53kg)タイトルマッチで対戦する池田幸司(王者)と松谷桐(挑戦者)をはじめとした全選手が計量をクリアした。計量後の記者会見のレポートがK-1 JAPAN GROUPから届いている。(写真 (C)K-1)
王者・池田幸司「松谷選手が挑戦するのはまだ早い。僕の攻撃力にビックリすると思う」vs挑戦者・松谷桐「まず池田選手の攻撃そのものが当たらない。もらわず完封して勝つ」
メインイベントでKrushバンタム級タイトルマッチを戦う王者・池田幸司と挑戦者・松谷桐は無事に計量をパス。2人揃って記者会見に臨んだ。
昨年、壬生狼一輝からKrushバンタム級王座を奪取し、野田蒼相手に初防衛も果たしている池田にとっては今回が2度目の防衛戦。会見に同席したKrush EVANGELISTの石川直生さんも「リーチを活かして足技で戦う選手というイメージからドンドン進化して、倒せるパンチと足技のバリエーションが増えた頼もしいKrush王者になってくれました。キャリア13戦なので、これはまだ数段階進化する期待が持てるし、毎試合新しい池田選手が見られると楽しみにしています」とその成長ぶりを絶賛している。
池田自身も松谷を「やりづらい相手」と言いつつも「それでも難なく突破する池田を明日は見せられるんじゃないかと思います」と自信たっぷりだ。公開練習では「ボディでKOする」という発言もあった。それに対して松谷が「当たらない」と言うと、「9分もあるんでね。その中で1発2発は当たると思うので、僕の攻撃力を感じてビックリしちゃうんじゃないかなと思っています」と、現在の進化した攻撃力に相当な自信を持っている様子だった。
対する松谷は一昨年からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、5戦目にしてタイトルマッチにたどり着いた。「前回の試合では、K-1 JAPAN GROUPで初黒星を喫した前々回での試合の教訓を活かして、さらに穴の少ない松谷選手の試合を見せてくれました。ジムの代表である卜部功也選手を彷彿とさせる惚れ惚れとするテクニック、そのような松谷選手の試合を明日も見られることを期待しています」と石川さんが述べたように、その持ち味は師匠の功也仕込みのテクニックだ。
「ボディでKO」を宣言している池田に対しても、「まずその攻撃は当たらないかなと思うので、自分が当てて、もらわずに完封して勝とうかなと思います」と豪語するのはその自信の表れ。「ここはまずしっかり勝って、さらに上に行こうと思います」と、かねてより狙いを定めているK-1のベルト奪取に向けて、まずはKrush王者を踏み台にする腹積もりのようだ。
横山朋哉「みんなが倒せなかった選手を僕は倒してきた。明日も圧倒して勝つ」vsペットサムイ「横山の試合を見ても恐ろしいとは思わない」
セミファイナルのKrushスーパー・フェザー級ワンマッチで対戦する横山朋哉とペットサムイ・シムラはしっかりと計量をパスし、記者会見に臨んだ。
横山はKrush EVANGELISTの石川直生さんが、「これまでのキャリアでは敗れているのはチャンピオンクラスだけということだけでも、横山選手の実力が測れると思います。パンチでも蹴りでも華のある倒し方見せてくれるのが横山選手の魅力です」と語るように、昨年はKrushとK-1の両方のスーパー・フェザー級王座決定トーナメントに出場し経験を重ねてきた。
優勝はできなかったものの、初めての国際戦でスタウロス・エグザコスティディスをKOするなど、その実力は折り紙付きだ。今回は初めてのタイ人選手との対戦となったが、「タイ人選手にも僕がどれだけ通用するのか楽しみです」と舌舐めずりしている。
相手のペットサムイは昨年12月のK-1大阪大会でライト級の与座優貴と対戦し、判定で負けたものの与座の攻撃にも倒れない頑丈さを見せつけた選手だ。しかし横山は、「スタウロス選手との試合を見てもらえれば分かると思うんですけど、みんなが倒せなかった選手を僕は倒しているんで、誰が倒したとか倒してないとか、そこは別に気にしてないです」とキッパリ。
「明日は何もさせずに圧倒して勝ちます」と、強豪タイ人を相手にさらに進化した姿を披露する。
一方のペットサムイは昨年の与座戦が初めてのK-1のリングだったが、200戦以上のキャリアとラジャダムナンスタジアム王者になった実績を持つ正真正銘のムエタイの実力者だ。
石川さんからは「前回の与座選手との試合ではどんなに攻撃をされても失速しない頑丈さと闘争心が光りました。今のペットサムイ選手にとってのベストウェイトであるスーパー・フェザー級での戦いということで、より洗練された実力を見せてくれることを期待しています」という紹介があったように、今回は初の60kgでの戦いだ。
「自分の身体、自分の持っている武器を磨いてまいりました。それはこの試合に勝利するためですし、将来的にK-1のチャンピオンになりたいと思っていますので、この試合に全身全霊で臨んでおります」と、入念な準備をしてきたというペットサムイ。
初めてのK-1ルールの試合となった与座戦では「ちょっとドキドキしてしまいました」と戸惑いがあったことを告白しいてたが、この約3カ月間で「ルール内できちんと戦えるように練習も積み重ねてきました」と、適応に努めてきたという。そこで手応えを掴んだのか、横山の試合映像を見ても、「ファイトスタイルを見ても特に恐ろしいとは感じませんでした」と豪語。「私のスタイルをしっかり表現できれば勝利を収められるんじゃないかというふうに考えています」と、勝利を約束していた。
加藤虎於奈「復帰戦が自分自身も凄く楽しみ」vs幸輝「勝たないと次に繋がらない」、吉岡ビギン「バンタム級にビギンが戻ってきたと思わせる」vs白幡裕星「僕がバンタム級の起爆剤になる」
第8試合でKrushウェルター級ワンマッチを戦う加藤虎於奈と幸輝、そして第7試合のKrushバンタム級ワンマッチで対戦する吉岡ビギンと白幡裕星の4選手も計量をクリアし、4人で会見に出席した。
元Krushウェルター級王者である加藤虎於奈だが、試合をするのは昨年4月「K’FESTA.5」で野杁正明に敗北して以来、約10カ月ぶりとなる。2年前に松岡力に敗れて王座陥落となったタイトルマッチを含めて2連敗中だが「加藤選手はデビューした頃から存在感抜群のオールラウンダーで、あっという間にKrushのベルトを巻いてくれました。今回は連敗からの再起戦であるんですけども、前回の試合から10カ月ぶりの試合で、加藤選手の進化をまた見られることを楽しみにしています」と、Krush EVANGELISTの石川直生さんも、その復活に期待を寄せている。
加藤本人は「前回の負けで最後尾になったと思うんで、逆に幸輝選手に受けてもらえてありがたいなって気持ちでいっぱいですね」と謙虚な姿勢を見せたが、復帰戦に向けては「勝ちます」と簡潔に意気込みを語っていた。
一方の幸輝は九州を拠点に活躍するファイターで、去年、一昨年と2年連続でK-1福岡大会にも出場している。K-1 JAPAN GROUPではその2試合も含めて過去に3試合経験しているが、「その3試合は勝っても負けても全て1RKO決着なので、そこへの期待は非常に高いと思います。ここで元Krush王者との対戦は大きいと思います」という石川さんの紹介通り、思いっきりのいいファイトが持ち味だ。
「去年の負けからの復帰戦ということで、今年1発目の試合なので、しっかりインパクトを残していいスタートを切りたいと思います」と、元王者食いでウェルター級タイトル戦線浮上を狙う。
Krushバンタム級ワンマッチは、元Krush王者でバンタム級出戻りの吉岡と初参戦の白幡の注目の一戦だ。石川さんは両選手をパンチ、蹴り、パワー、スピードの全てが備わっていると評価。「技術も高いし、スピード合戦にもなって、勝者はタイトル戦線に一気に近づく試合だと思っています」と、今大会で行なわれるKrushバンタム級タイトルマッチに近づく一戦という見方もできる試合と評しているようだ。
ここ2年体重調整に苦しんできた吉岡は「もう計量オーバーとは言わせない吉岡ビギンです」と自己紹介。昨年の5月以来、約9カ月ぶりの復帰戦となるが、「明日は何がなんでも勝つんで、バンタム級にビギンが戻ってきたと思わせられるように頑張ります」と、K-1で初代王座決定トーナメントも開かれるなど盛り上がるバンタム級に、改めて存在感を示すつもりだ。
対する白幡も初参戦ながら、狙うはバンタム級のトップ戦線だ。「バンタム級は一番盛り上がってきていると思うんですけど、トーナメントで完結しちゃっている感があるなと。今回タイトルマッチがあるから、また動いていくと思うんですけど、その中で僕が起爆剤になれたらなという感じですね」と、元王者の吉岡を倒し、バンタム級戦線の火付け役を狙っているようだった。
伊藤健人と堀井翼が計量でも火花!第1試合は喧嘩マッチ!「自分のすべてを使って第1試合の仕事をする」(伊藤)vs「明日は喧嘩だよ。1R速攻で終わらせる」(堀井)
第1試合のKrushライト級ワンマッチで対戦する伊藤健人と堀井翼は、公開計量で不穏な空気を見せたが、無事にパス。両者、揃って会見に臨んだ。
Krush EVANGELISTの石川直生さんから「最近の試合ではパンチで倒せる場面も目立ってきて、体幹が強くなってきて、元々得意だった蹴り技にも力強さが加わってきて、オールマイティーなトータルファイターになりました」と、その成長ぶりを評された伊藤。
第1試合に組まれたことを意気に感じているようで、「もちろん火付け役にもなりますし、Krushという大事な興行の中の1試合目なので、自分の全てを使ってその1試合目で仕事をしたいと思っています」と、火付け役になるような試合をすることを誓っていた。
対する堀井はK-1 JAPAN GROUP参戦以来、会見でのパフォーマンスは目立つものの戦績が振るわなかったが、昨年10月「Krush.142」でSATORU成合をTKOで下して、ようやく覚醒。その試合っぷりは石川さんも「これぞ堀井翼という力強さ、身体能力の高さ、そして荒っぽさ、全てが合わさった堀井選手の真骨頂となる素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました」と絶賛するほどだ。
今回の会見では中村拓己K-1プロデューサーにうざ絡みするだけで、特にパフォーマンスは行なわず。しかし、「1Rで終わらせる喧嘩マッチ。ただ速攻終わらせるだけだよ」と、相変わらずの堀井節で自信満々に勝利宣言していた。
対戦カード
第10試合 メインイベント Krushバンタム級(53kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
池田幸司(ReBORN経堂/王者、K-1カレッジ2019 -55kg優勝)※2度目の防衛戦
松谷 桐(ALONZA ABLAZE/挑戦者、元NJKFフライ級王者)
第9試合 セミファイナル スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
横山朋哉(リーブルロア)
ペットサムイ・シムラ[Phetsamui Shimura](タイ/志村道場/元ラジャダムナン認定スーパーライト級王者)※エークピカート・モークルンテープトンブリー 改め
第8試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
加藤虎於奈(TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO/元Krushウェルター級王者)
幸輝(インタージム/KPKBスーパーウェルター級王者)
第7試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
吉岡ビギン(team ALL-WIN/元Krushバンタム級王者)
白幡裕星(K-1ジム総本部チームペガサス/元KNOCK OUT-RED&ムエタイオープン・スーパーフライ級王者)※Battle-Boxから所属変更
第6試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
昇也(士魂村上塾/元Bigbangスーパーライト級王者)
児玉兼慎(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
第5試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
岡嶋形徒(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
龍斗(team NOVA/Bigbangフェザー級王者)
第4試合 フェザー級 3分3R(延長1R)
水津空良(優弥道場)
健介(Jay’s Box)
第3試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
内田 晶[しょう](チーム・タイガーホーク)
倉田永輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
第2試合 スーパー・ウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
夜叉猿[やしゃざる](力道場静岡)
小田尋久[じんく](TEAM3K)
第1試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
伊藤健人(K-1ジム蒲田チームアスラ)
堀井 翼(K-1ジム五反田チームキングス)
プレリミナリーファイト第2試合 バンタム級 3分3R
中澤誠弥(PITBULL)
小島卓也(優弥道場)
プレリミナリーファイト第1試合 フライ級 3分3R
長野 翔(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
安尾瑠輝(K-1ジム心斎橋チームレパード)
概要
大会名 Krush.146
日時 2023年2月25日(土)開場・17:00 プレリミナリーファイト開始・17:30 本戦開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA(生中継)
チケット料金 SRS席 20,000円 RS席 15,000円 S席 10,000円 A席 7,000円(完売) ※当日券500円アップ。16:00より販売 ※小学生からチケットが必要
チケット販売 K-1.SHOP グッドルーザー 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/krush/