ONE 2.24 ルンピニー(レポ):ONE初戦の真吾YAMATO(柴田真吾)、元ルンピニー&ラジャ王者ハーキュリスをパンチで苦しめるも判定負け
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ONE Friday Fights 6
2023年2月24日(金)タイ・バンコク・ルンピニースタジアム
レポート:井原芳徳 写真:(C)ONE Championship
第2試合 ムエタイ バンタム級(65.8kg) 3分3R
○ハーキュリス・ウォー・チャクラウット[Hercules Wor Chakrawut](タイ/元ルンピニー&ラジャダムナン・ミニフライ級王者)
×真吾YAMATO [柴田真吾](大和ジム/NJKF&WMC日本スーパーライト級王者)
判定3-0
真吾は35戦24勝(13KO)9敗2分の27歳。最近では昨年9月のBOMでKJヒロシに4R TKO勝ちしWMC日本王座を獲得し、昨年11月のNJKFでのWBCムエタイ日本統一スーパーライト級王座決定戦で畠山隼人に1R TKO負けしている。2月に入り、3月10日のONE Friday Fightsへの出場オファーを受けたが、2月24日に前倒しになり、1週間前の17日からタイ入りし調整してきた。大会前のインタビューではONEからのオファーについて「すごいうれしかったです。ONEは一番出たい大会だったので、それに向けて準備していた」とコメントしていた。
対するハーキュリスは70戦50勝18敗2分の20歳。ルンピニーとラジャダムナンの両方でミニフライ級(105ポンド/47.63kg)のタイトル獲得の実績がある強豪。18年12月のBOM横浜大会で吉成名高相手にラジャの王座の防衛戦を行い判定負けしている。それから4年、体もかなり大きくなったようだ。ハーキュリスはギリシャ神話のヘラクレスに該当する言葉のタイ語の読みとなるようだ。
1R、リーチで勝るハーキュリスが、開始すぐから左ミドルを強打する。真吾も右ロー、左ミドルで応戦し、組んで崩しを決める。中盤からハーキュリスは首相撲からの膝蹴りを多用し、組み際に左右の肘も当てるように。真吾も同じように肘で応戦するが、やや攻撃数で劣る。終盤、真吾が右ストレートを当て続けると、ハーキュリスは嫌そうな表情を浮かべるようになるが、ハーキュリスは組んで膝を連打し、真吾の攻撃を上手く寸断する。記者採点はハーキュリウスだが僅差の内容だ。
2Rも引き続き両者近い距離または組んだ状態で、パンチ、肘、膝を打合い、削り合う消耗戦となる。柴田はパンチの比重が高め、ハーキュリスは膝と肘の比重が高めだ。終盤、ハーキュリスの左ハイで真吾は少しふらついてしまう。それでも真吾は前に出続け、右ストレートを当て、ハーキュリスを下がらせて終える。記者採点はハーキュリウス。終盤の左ハイで差をつけた印象だ。
Hercules Wor Chakrawut rocks Shingo Shibata with a HUGE head kick
#ONEFridayFights6
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Watch Live https://t.co/cmA406i0u1 pic.twitter.com/9tgTjzqpwQ— ONE Championship (@ONEChampionship) February 24, 2023
3R、真吾は必死に前に出て時折パンチを当てるが、ハーキュリスも膝、肘を的確に当て、真吾にペースを握らせない。ハーキュリスは左右のハイも時折強打し印象を残す。中盤からはハーキュリスは下がって距離を取って左ミドルを随所で当てる逃げ切りモードに突入し、真吾は捕まえきれず終了する。記者採点はハーキュリウス。合計27-30でハーキュリウス。ジャッジ3者ともハーキュリウスを支持した。真吾は実績で比較すれば、今後さらにONEで上に行くであろうハーキュリス相手に十分健闘したといえよう。