Fighting NEXUS 11.7 後楽園ホール:横山武司戦の判定への山本空良陣営からの異議申し立てを相原コミッショナーは却下。“通常ルール”での早期再戦実現を要望
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Fighting NEXUS vol.29 11月7日 後楽園ホールでの「Fighting NEXUS フェザー級チャンピオンシップ・山本空良[そら](POD/PFC/王者)vs. 横山武司(Swells柔術ジム/挑戦者)の裁定について、判定負けした山本陣営からの異議申し立てがFighting NEXUSの相原雄一コミッショナーに対してあり、相原氏が16日、回答文を発表した。
第12試合 Fighting NEXUS フェザー級チャンピオンシップ 5分2R(延長1R)
×山本空良[そら](POD/PFC/王者)※2度目の防衛戦
○横山武司(Swells柔術ジム/挑戦者)
判定0-2 (山崎19-19/梅田18-20/大藪18-19)
※横山が王者に
試合は2Rとも横山が山本をヒールフックや腕ひしぎ十字固めといったサブミッションで追い詰めたが、山本も1Rに肘で横山の頭をカットしドクターチェックが入り、2Rには下からパウンドを当てたことで、ジャッジの評価はまちまちとなっていた。
下記の回答文で相原コミッショナーは「コミッションは当日採点を担当した審判員から聴取した採点理由を確認した上で試合映像を確認した。三者三様ながらもジャッジの採点として各々がルールを逸脱したものではないと判断した」とし、「試合結果は変更しない」と結論付けた。
その中で「本大会は初の後楽園ホール大会であり、会場使用時間の関係から1Rと2Rの優劣に差が見受けられる場合は10-8をつける割合を増やしできるだけ2R内に決着をつける特別ルールでの実施であった。またその事は前日のルールミーティング時に審判部長の梅木氏から全選手に通達されている」との事実も報告されている。
相原氏は補足として「今回FightingNEXUS初の後楽園ホール大会で会場使用時間の関係から全試合を前記の特別ルールで行った。しかしメインイベントを含むタイトルに関わる試合に関してはそこに至るまでの選手の歴史を鑑みると通常のルールで行うべきであった。特にメインイベントはFightingNEXUS史上最大の死闘であった。山本選手の無念な胸中は察するに余りある。FightingNEXUS山田峻平代表には通常ルールでの早期の再戦実現を要望する」と記している。
筆者(バウトレビュー編集部・井原芳徳)の自己採点は1R・山本10-9、2R・9-10横山で、合計19-19でイーブンで、山崎明氏のジャッジと同じだった。だが相原氏の「三者三様ながらもジャッジの採点として各々がルールを逸脱したものではない」という判断と、一方で10-8をつける割合を増やした特別ルールに対する「通常のルールで行うべきであった」という意見も、どちらも妥当だと感じた。特に10-8を増やす件は、ファンにもマスメディアにも大会前に伝えられていなかった上、会場使用時間で採点が変化すること自体に競技性の面での疑問を感じた。また、ワンマッチで5分2R(延長1R)を採用することは選手の技術・体力水準を考えれば妥当だが、チャンピオンシップに関しては選手の水準と国内の他団体の傾向も考慮し、今後は3R制を導入しても良いように感じた。
2022年11月16日
山本空良選手所属先 代表 山本喧一殿
2022年11月7日後楽園ホール大会
メインイベント 山本空良vs横山武司戦の提訴についての回答Fighting NEXUS コミッショナー 相原雄一
標記の試合について、山本空良選手の所属先代表者・山本喧一氏から提出された異議申し立ての主張は次のとおりである。1.ジャッジ採点の不当性:表記の試合において1R10-9横山とし20-18で横山とした採点と2R10-8横山とし19-18で横山とした採点はルールから著しく逸脱した採点であった。
2.当日なぜそのような採点となったのかをご説明いただきたい。
3.1.の主張が認められるのであれば再審議を希望する。上記の主張について、審判員の見解を聴取したうえで、FightingNEXUSコミッションにおいて協議した結果、下記の通り裁定し、これをもって当該提訴に対する回答とする。
記
1.結論
(1)当日のジャッジの採点はルールを逸脱したものではない。
(2)よって試合結果は変更しない。
(3)FightingNEXUS代表山田峻平氏に対しては、両選手の早期の再戦を要望する。
2.理由(1)事実
FightingNEXUSvol.29本大会は初の後楽園ホール大会であり、会場使用時間の関係から1Rと2Rの優劣に差が見受けられる場合は10-8をつける割合を増やしできるだけ2R内に決着をつける特別ルールでの実施であった。またその事は前日のルールミーティング時に審判部長の梅木氏から全選手に通達されている。
当該試合もその特別ルールでの実施であった。
第1ラウンドは2名のジャッジ10-9で山本選手を支持、1名のジャッジが10-9で横山選手を支持し第2ラウンドは2名のジャッジが10-9で横山選手を支持、1名のジャッジが10-8で横山選手を支持しジャッジA19-18横山、ジャッジB19-19イーブン、ジャッジC20-18横山となり判定2-0で横山選手の勝利となった。(2)ジャッジ採点理由の聞き取り
コミッションは当該試合のジャッジを担当した3人の審判員から当日の採点理由を詳細に聴取した。各ジャッジの採点理由の要点まとめると以下の通りであった。
《ジャッジA》
1R.アグレッシブネス、ファイティングエリアコントロールにおいて優勢だったのは横山。意識レベルを低下させるほどではなかったが外傷として裂傷を追わせたのをダメージとして評価し10-9山本
2R.ラウンドの大半はグラウンドでの攻防となり常に横山が攻勢であったと評価。山本は下からパンチ、エルボーを繰り出すが横山が要所に繰り出す強いパウンドの方がダメージとして上回っていると判断。今回の特別ルールを加味してダメージ、アグレッシブネス、ファイティングエリアコントロールの全てで上回っていたと評価したこのラウンドは1Rより差があると判断し10-8横山
最終の採点は19-18横山《ジャッジB》
1R.グラウンドでの展開では横山が優勢に進めていたがキャッチまでには至らず。山本が肘により横山の頭部をカットした攻撃をダメージとして判断し10-9山本
2R.横山のグラウンドの攻勢、特に腕十字がニアフィニッシュに近く最も評価されるべき攻撃であったと判断したが山本の下からの打撃も効果アリと評価し差は1Rと差があるとは判断せず10-9横山
最終の採点は19-19イーブン《ジャッジC》
1R.山本の肘によるカットもダメージとして評価したが横山のパウンドをダメージとしての評価に差がないと判断。アグレッシブネス、ファイティングエリアコントロールで上回った横山のラウンド10-9横山
2R.大半を締めたグラウンドの攻防でテイクダウン、ポジション、腕十字等攻勢であった横山のラウンド10-9横山
最終の採点は20-18横山3.審議の結果
コミッションは当日採点を担当した審判員から聴取した採点理由を確認した上で試合映像を確認した。
三者三様ながらもジャッジの採点として各々がルールを逸脱したものではないと判断した。4.補足
今回FightingNEXUS初の後楽園ホール大会で会場使用時間の関係から全試合を前記の特別ルールで行った。しかしメインイベントを含むタイトルに関わる試合に関してはそこに至るまでの選手の歴史を鑑みると通常のルールで行うべきであった。
特にメインイベントはFightingNEXUS史上最大の死闘であった。
山本選手の無念な胸中は察するに余りある。
FightingNEXUS山田峻平代表には通常ルールでの早期の再戦実現を要望する。