Krush 8.27 後楽園ホール:寧仁太・アリ「ウェルター級王者が初防衛で敗れるジンクスを僕なら跳ね返せる」×中野滉太「武居由樹くん、岩尾力くん、みんなで勝ってみんなで喜びたい」
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Krush.140(8月27日(土)後楽園ホール)のメインイベントでKrushウェルター級(67.5kg)王座の初防衛戦を行う寧仁太[アニンタ]・アリ(ガーナ/K-1ジム総本部チームペガサス)と、挑戦者の中野滉太(POWER OF DREAM)が公開練習を行なった。そのレポートがK-1 JAPAN GROUPから届いている。(公開練習写真:(C)K-1)
王者 寧仁太・アリ、鬼門の初防衛戦に自信「最近のウェルター級はチャンピオンが初防衛戦で敗れている。僕ならそのジンクスを跳ね返せると思う」
2019年にデビューした寧仁太は、デビューから無敗街道を突き進み、昨年9月のK-1横浜アリーナ大会で開催された第2代K-1ウェルター級王座決定トーナメントにも抜擢された。トーナメントでは準決勝で現K-1ウェルター級王者の野杁正明に敗れて無敗記録は途切れたものの、今年2月の「Krush.134」で松岡力を撃破し、Krushウェルター級王座を戴冠。K-1の次代を担うことを期待されている逸材だ。
K-1のトーナメントやタイトルマッチと、この1年の間に対戦相手も急激にレベルアップしているが「デビューして格下とやったことはないと思うし、常に格上とやっていると思うんで、自分はチャレンジャーだと思ってやっています」と、チャレンジャー精神で現在の地位にまで駆け上がってきた。
梶原龍児代表の指導のもと、技術面での向上はもちろん「試合までの期間の過ごし方とかメンタル面はドンドンレベルが上がっているのかなと思います」と、試合を重ねる中で自身の精神面の成長もチャンピオンになった要因のようだ。
そんな中で迎える初防衛戦。挑戦者の中野は寧仁太と同じ23歳の同世代の選手だ。元々はスーパー・ライト級で戦っていた中野だが、今年から階級を上げてウェルター級に転向。元Krushウェルター級王者の山際和希を下した実績を買われて、今回の挑戦権を手に入れた。
そんな中野に関して「65kg(スーパー・ライト級)でもタイトルマッチをやっていて、凄くレベルが高い選手なので、試合を出来るのが楽しみです」と寧仁太。「67.5kg(ウェルター級)に上げそうだなっていう雰囲気はあったし、年齢も近いんでやるかなっていう感じはありましたね」と、いずれは対戦する予感はしていたという。
中野のファイターとしての印象を「POWER OF DREAMの選手はみんなそうかもしれないですけど、やっぱりパンチが凄いという印象ですね」と語った寧仁太だが、その対策として今回はパンチにも力を入れてきた。
公開練習でも、得意の蹴りは封印。パンチのみのミット打ちを1分30秒間行ない、特訓の成果を見せつけた。とはいえ、蹴りを捨てたわけではなく、「試合の大きな要になってくるんじゃないかなと思います」と、大方の見方通り、蹴りvsパンチになると自身でも予想しているようだった。
先日開催されたK-1九州大会では「K-1NEXT」とK-1の次世代を意識したキャッチフレーズもつけられた。K-1のウェルター級トップ戦線は野杁正明と安保瑠輝也の2強が君臨している時代が続いているが、「頭一つ飛び抜けて、3強ぐらいになったら面白いかなと思います」と寧仁太も自身がそこに割って入り、「K-1NEXT」を体現したいところ。
また「先を見過ぎると足元を掬われるので今は目の前の相手に集中」と断りを入れつつも、やはり寧仁太の先々の目標はK-1王者になることだ。「67.5kgでまずはチャンピオンになって、次はもっと世界の強豪がいる70kg(スーパー・ウェルター級)にも挑戦出来るようにやっていきたいと思います」と、いずれは上の階級でチャンピオンになりたいという野望も持っている。
そのためにも今大会でのKrushウェルター級王座防衛は必須だ。Krushのウェルター級王者は山際、加藤虎於奈、松岡といずれも初防衛戦でベルトを手放し、ここ数年は目まぐるしく王者が入れ替わってきた。「去年の9月のトーナメントでも自分が何かを起こせるんじゃないかっていう期待をみんなにしてもらっていたんで、今回もそういうジンクスを僕なら跳ね返せると思う」と、新王者にとって鬼門となっている初防衛戦の突破に自信を見せる。
また、今大会では同じジムの先輩である郷州征宜が引退式を行なう。難聴というハンデを乗り越え、Krushスーパー・フェザー級王者にもなった不屈の闘志を持つ男に、寧仁太もスパーリングなどの相手をしてもらったという。「つらいとかそういうところは一切見せずに、気持ちでドンドン前に進んでいって相手を倒すようなカッコいい先輩でしたね」と、郷州について語った寧仁太。「強い魂を見せてくれて、デビューする前の自分の力にもなったんで、本当に感謝したいですね」と、感謝の気持ちも胸に、初防衛戦のリングに立つ。
挑戦者・中野滉太、26&27日のPOWER OF DREAM祭りの大トリで王座戴冠を誓う!「由樹くん、力くん、みんなで勝って、みんなで喜びたいと思います」
中野は今年2月のK-1東京体育館大会で元Krushウェルター級王者の山際和希を撃破。これがウェルター級転向第1戦だったが、「新しいフィジカルトレーニングも入れて、前回よりも一段とパワーもついたし、今回はしっかりした状態で臨めるんじゃないかなと思います」と、階級アップの手応えも掴めた試合だったようだ。
2年前のスーパー・ライト級時代に佐々木大蔵の王座に挑戦したことがあったが、その時に計量失敗という苦い経験もした。しかし、今回は1階級上げて、その手応えも掴めたウェルター級での挑戦だ。「今回はしっかり万全の状態にコンディションを整えて、挑戦者らしい試合を見せればいいかなと思います」と、適正な階級での挑戦に意気込んでいる。
王者の寧仁太に関しては、蹴りが多彩でリーチがあるというイメージを持っているそうだが「倒している試合を何試合か見たいんですけど、凄い綺麗な飛び膝だったり、蹴りも多彩なんで、面白い試合になるんじゃないかなと思いますね」と、パンチが得意な自分と噛み合う試合になるのではないかと睨んでいる。
「今回の試合に関しては何が当たっても倒せるような技を作ってきているんで、その1発で倒す技術を見てもらえればなと思います」とKOする自信もたっぷりだ。
Krushを主戦場に戦ってきた中野にとって、「常にKrushのベルトは視野に入れていたし、ここからまた新たなスタートを切れるように、しっかりこのベルトは獲りたいと思います」と、そのベルトは喉から手が出るほど欲しい代物だ。そして、何よりも所属ジムのPOWER OF DREAMにとっては、「Krush.140」前日の26日と大会当日の27日は特別な2日間となる。
前日の26日には同じ後楽園ホールで、ボクシングに転向した元K-1スーパー・バンタム級王者の武居由樹が東洋太平洋王座に挑戦。そして、中野がタイトルマッチを行なう「Krush.140」では、ジムの先輩である岩尾力が大きな交通事故を乗り越えて、約4年半ぶりの復帰戦を行なう。
この2日間について、「これも何かの縁」と語る中野。武居も岩尾もPOWER OF DREAMの初期メンバーであり、子供の頃から苦楽を共にしてきた先輩たちだ。
「Krushに関しては力くんと2人で盛り上げられたらなと思っているし、2人で絶対に勝ちたいし、由樹くんにしっかりと前日にベルトを巻いてもらって、自分もベルトを巻くっていうのが最高の流れ。みんなで絶対に勝って、みんなで喜びたいなと思います」と、全員で勝利し、ジムの仲間たちと喜びを分かち合うのが中野の理想。
「8月最後ということで夏らしくしっかりぶっ倒して、チャンピオンになりたいと思うんで、皆さんも応援よろしくお願いします」。POWER OF DREAM祭りの大トリをKO勝利&王座戴冠で締めくくることを誓った。
対戦カード
第9試合 メインイベント Krushウェルター級(67.5kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
寧仁太[アニンタ]・アリ(ガーナ/K-1ジム総本部チームペガサス/王者)※初防衛戦
中野滉太(POWER OF DREAM/挑戦者)
第8試合 セミファイナル フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
岡嶋形徒[けいと](K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
稲垣 澪[れい](K-1ジム大宮チームレオン/Bigbangフェザー級王者)
第7試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
MOMOTARO(OGUNI GYM/元WBCムエタイ・インターナショナル・同日本統一・NJKFフェザー級王者)
提髪和希(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1カレッジ2018 -60kg優勝)
第6代Krushスーパー・フェザー級王者・郷州征宜 引退セレモニー
第6試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
小倉尚也(スクランブル渋谷)
岩尾 力(POWER OF DREAM/元WINDY MUAYTHAIバンタム級王者)
第5試合 スーパー・ウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
森田奈男樹(エイワスポーツジム/全日本フルコンタクト空手道連盟(JFKO)2017軽重量級(85kg)優勝)
イゴール・シウバ(ブラジル/ブラジリアンタイ)
第4試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
川島康佑(HALEO TOP TEAM)
小林孝彦(K-1ジム総本部チームペガサス)
第3試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
新太[あらた](K-1ジム心斎橋チームレパード)
河北光生(K-1ジム五反田チームキングス)
第2試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
勝輝[まさき](K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)
立基(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
第1試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
増井侑輝(真樹ジムAICHI/Bigbangスーパーライト級王者)
鈴木孝司(K-1ジム五反田チームキングス)
プレリミナリーファイト第2試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R
赤田功輝(ALONZA ABLAZE)
松本和樹(T-GYM)
プレリミナリーファイト第1試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
天野颯大(キング・ムエ/K-1甲子園2021 -60kg優勝)
啓斗(team ALL-WIN)
概要
大会名 Krush.140
日時 2022年8月27日(土)開場・17:00 プレリミナリーファイト開始・17:30 本戦開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA(生中継)
チケット料金 SRS席 20,000円 RS席 15,000円 S席 10,000円 A席:7,000円 ※当日券500円アップ。16時より販売 ※小学生からチケットが必要
チケット販売 K-1.SHOP グッドルーザー 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/krush/