RISE 6.17 幕張メッセ:那須川天心「体力・体重はロッタンが有利」、ロッタン「天心よ、私と向き合って闘おう」
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Cygames presents RISE 125(6月17日(日) 幕張メッセ・イベントホール)の初代RISE世界フェザー級(-57.15kg)王座決定戦で対戦する那須川天心(TARGET/Cygames/RISE&ISKAオリエンタルルール世界バンタム級(-55kg)王者)とロッタン・ジットムアンノン (タイ/ルンピニー認定スーパーフェザー級1位、ラジャダムナン同級1位)のインタビューがRISEクリエーションから届いた。
那須川天心インタビュー『今回は5Rマッチ。体力や体重的にはロッタンの方が有利だと思います』
世紀の大一番が近づいてきた。6・17Cygames presents RISE125で行われる那須川VSロッタンによる初代RISE世界フェザー級王座決定戦がそれだ。
先日、タイに滞在した那須川によれば、タイでもこの一戦は大きな話題になっているという(取材・文◎布施鋼治)
――目まぐるしい日々が続いていますね。
那須川 そうですね。いろいろなことがありすぎて、時間の経過がムチャクチャ速い。毎日が本当にあっという間ですね。
――ひとつひとつの試合の余韻に浸っている暇もないくらい?
那須川 一切ないです。絶対にクリアしなければならなかった中村優作戦(RIZIN 5.6 福岡大会)が終わった瞬間から「よし、次だ」と思っていました。
――ちょっとは休んでからロッタン戦に臨もうという気持ちはなかった?
那須川 そういうんじゃなかった。試合翌日に福岡から戻ってきて、その翌日(8日)からは練習を再開しました。休まなかったですね。
――それがいつものスケジュール?
那須川 いや、いつも以上です。ロッタンは強敵なので、練習していも熱が入ります。
――今回は初めて生まれ育った千葉の会場で闘うことになりました。
那須川 ハイ。いま千葉県勢の活躍がすごいじゃないですか。RIZINだったら浅倉カンナ選手、そして7月大会で堀口恭司選手と闘う扇久保博正選手、ボクシングだったら世界王座を獲得した岩佐亮佑選手がいる。千葉はホントすごいと思いますね。
――今回会場となる幕張メッセの思い出は?
那須川 小さい頃、次世代ワールドホビーフェアなどで遊びに行きました。結構デカいというイメージがある。まさか、あそこで自分が試合をするとは夢にも思っていませんでした。緊張するなぁ。
――TEAM TEPPENからはこの大会にほか4名の選手が出場します。ジム全体の士気も高まっているのでは?
那須川(プロボクシングからキックにUターンしてきた)白鳥選手のようにTEPPENに来て初めて試合をする選手もいるし、なんか「全員で勝ってやるぞ」みたいな感じになっていますね。モチベーションや気持ちがひとつになっている。いい流れだと思います。
――先日、忙しい中タイに行っていたという話を聞きました。
那須川 ハイ、中学生の夏休みの頃1カ月ほどお世話になったゲオサムリットジムに行きました。最近はタイのムエタイジムもすごくきれいになって環境も整っているというイメージがあるけど、ゲオサムリットジムは違いますね。
――ジムの人たちは那須川選手の活躍を知っていた?
那須川 知っていたので、「また来てくれてありがとう」という感じで歓迎してくれました。ロッタンの話も聞きました。「ロッタンは左フックでリズムをとってくるから気をつけろ」というアドバイスをもらいました。
――ロッタンと闘うということにジムのトレーナーや選手は驚いていなかった?
那須川 タイだったら五本の指に入るほど強い選手ですからビックリしていました。いま一番勢いのある選手だと思います。
――心配する声はなかった?
那須川「天心だったら大丈夫」という感じでしたね。トレーナーからは具体的なアドバイスももらいました。TEPPEN GYMにいるタイ人トレーナーが言っていることと、ほぼ一緒でした。
――どんな試合になるとイメージする?
那須川 ぶっちゃけ、3Rだったら余裕で勝てると思います。でも、今回はタイトルマッチなので5R。体力や体重的にはロッタンの方が有利だと思います。
――タイでは普段スーパーフェザー級で闘っている選手ですからね。
那須川 自分は通常体重が61kgくらいなので、まだ55kg級の体だと思う。来年までにしっかりとフェザー級の体を作っていきたい。トレーナーからは「体では勝てないけど、それ以外で勝てるところがたくさんある」と指摘されています。
――ロッタンは左ミドルとヒザ蹴りがベースというわけではなく、場合によってはパンチやローキックを多用する、いまのムエタイを体現するムエタイ戦士だと思います。
那須川 そうなんですよね。だから逆に波長は合う。自分の距離で闘うことが今回の課題かなと思います。
――ロッタンが仕掛けてきそうなことはだいたい予測できる?
那須川 まあまあできます。ロッタンへの対処は問題ない。自分はロッタンのフックに対してカウンターのストレートを合わせることを考えています。
――ロッタンはその裏、あるいは裏の裏をかいていることも想定できます。
那須川 どんなルールでもクセは出てしまうもの。しかも、ロッタンは左フックで試合を作っていくタイプじゃないですか。左フックを使わないということはできないでしょう。
――RISE初の世界王座がかかっているという部分は?
那須川(王座の権威は)あとからついてくるものだと思うけど、そこは意識せざるをえない。自分は最終的にはRISEのベルトさえあればいい。自分が初めてRISEの世界王座のベルトを巻くことで、RISEの価値がさらに上がればいいですね。
ロッタン インタビュー『天心のようにスピードが速いタイプは次にどこに動くかを見極めることが重要。その見極めには自信がある』
ついにロッタン・ジットムアンソンが初来日を果たす。那須川を相手にあわやという場面を作ったスアキムからダウンを奪った上に勝利を収めている超攻撃型ムエタイ戦士だ。タイの切り札として乗り込んでくる男はいったいどんな意気込みを抱いているのか。所属するタイ・バンコクのジットムアンソンジムでロッタンに話を聞いた。(聞き手・根岸光太郎)
――ムエタイを始めたきっかけは?
ロッタン 僕は10人兄弟。実家が貧しく、毎日食事をとることも大変だったので、7歳の時ムエタイをやって稼ごうと決意しました。
始めたのは田舎のジムです。まだ子供だった自分にはきつい練習だったけど、家族に対する責任があったので乗り越えることができました。
小さい頃お母さんに育ててもらったという感謝があったので、今度は自分がムエタイでお金を稼いで両親に楽をさせてあげたかった。
――ムエタイはハングリーな格闘技。選手層も想像を絶するほど厚いので、強くなければ生きていけない。
ロッタン そうですね。きつい練習に耐えられなくて、辞めていく選手も多い。僕の場合、どんなハードな練習でも「きついなぁ」とため息をつくのではなく、「それでも楽しい」と思ってやることが大切です。僕にとって練習というのは、もう家族みたいなものですよ。
――誰よりも多く練習しているという噂も耳にしました。
ロッタン そうですね。確かに僕はハードな練習を続けている。例えば試合の3週間前に試合が決まれば、21日間毎日練習を続ける。日曜日も平日と比べたらリラックスする時間を作るけど、完全にオーバーホールするのではなく、簡単な練習はするようにしています。
――子供の頃に憧れていた選手は?
ロッタン この間、闘ったロートレックです(日本では昨年4月、KNOCK OUTで梅野源治から勝利を奪っている、ムエタイの生きる伝説)。最初に試合のオファーが来た時には自分が目標にしていた選手とは闘いたくなかったので、「やりたくない」と断りました。でも、ジムの代表から「ロートレックしかいない」と背中を押され、闘うことになりました(※タイではジムの代表やプロモーターの主張が通りやすい)。試合では僕が勝ったけど、複雑な気持ちになりましたね。
――これまでのキャリアは?
ロッタン 子供の時の試合から数えたら、たぶん400~500戦はやっていると思います。
――そんなにたくさん! やりたくないと思った時はなかった?
ロッタン そう思った時もあるけど、大きな試合になればスポンサーもついているのでそう簡単に断るわけにはいかない。
――リングネームのロッタンの意味は?
ロッタン 小さい時に入ったジムでつけられたニックネームで、タンク(戦車)という意味です。
――日本語ではバカを意味する「バー」というあだ名も。なぜ?
ロッタン 冗談でそう呼ぶ人もいるということです。クレイジーな試合をするからそう呼ばれることもあるのでしょう。
――那須川選手の試合映像は見ました?
ロッタン ハイ。ワンチャローン戦とスアキム戦の2試合を観ました。
――ワンチャローンとはロッタン選手も闘い、ダウンを奪った末に勝利を収めています。
ロッタン そうです。対策は対戦相手によって変えるようにしています。スアキムは僕より背が高いので、それに合わせた練習をしていました。天心と比べたら、僕は同じくらいかちょっと高いくらいだと思います。
――王座を争う那須川選手の印象は?
ロッタン とてつもなくスピードが速い選手だと思いました。
――天心対策は?
ロッタン スピードが速い選手は次にどこに動くかを見極めることが重要。その見極めに関していえば自信があります。
――過去那須川選手ほどのスピードを持った選手と闘ったことは?
ロッタン あります。なぜかスピードがある人は自分より体が大きいことが多かったですけど。
――那須川選手は攻防一体型でディフェンスやフェイントのうまさに定評があります。
ロッタン そのへんはリング上で闘いながら考えていくしかないですね。1ラウンドで失敗したとしても、次の第2ラウンドでは失敗しないように、ひとつずつ修正していくことが大切だと思う。
――今回は通常のムエタイルールではなく、スピーディーな攻防が求められるRISEルールです。
ロッタン 問題ありません。最近はタイでもヒジが禁止されたりするルールがあるので。現在はRISEルールに対応できるような練習をやっています。
――那須川選手のキックボクサーとしての通算戦績は25戦全勝。いまだ無敗の快進撃を続けているという部分は意識します?
ロッタン そういうこともあるので、今回のタイの国技ムエタイ戦士としての誇りをかけて闘いたい。僕は天心に勝ってRISE世界チャンピオンベルトを持ってタイに戻ることを誓います。
――周囲から「ワンチャローンやスアキムの仇を打て」というプレッシャーは感じる?
ロッタン そういったプレッシャーはないですね。リングに上がって精一杯試合をするだけです。あっ、ひとつだけ天心に「逃げてばかりでばなく、ちゃんと私と向き合った闘いをしよう」と伝えてもらえますか。よろしくお願いします(※タイでは相手の攻撃が当たらない距離をとり続けることをよしとしない傾向がある)。
――わかりました。最後にロッタン選手は21歳ですが、もう子供もいると聞きました。
ロッタン ハイ。20歳の時に結婚しました。ペイワンという名前の娘がいます(タイ語で花という意味)。妻や娘のためにも勝利を誓います。
対戦カード
第15試合 メインイベント 初代RISE世界フェザー級(-57.15kg)王座決定戦 3分5R(無制限延長R)
那須川天心(TARGET/Cygames/RISE&ISKAオリエンタルルール世界バンタム級(-55kg)王者)
ロッタン・ジットムアンノン [Rodtang Jitmuangnon](タイ/ルンピニー認定スーパーフェザー級1位、ラジャダムナン同級1位)
第14試合 セミファイナル 第3代RISEフェザー級(-57.5kg)王座決定トーナメント決勝 3分5R(無制限延長R)
森本“狂犬”義久(BRING IT ONパラエストラAKK/RISE 1位)
工藤政英(新宿レフティージム/RISE 2位)
第13試合 Road to RIZIN KICK Tournament 決勝 -58kg契約 3分3R(延長1R)
第12試合 -62kg契約 3分3R(延長1R)
イ・チャンヒョン [チャンヒョン・リー](韓国/RAON/RISEスーパーフェザー級(-60kg)王者)
町田 光(橋本道場/WPMF世界スーパーフェザー級王者、REBELS 60kg級王者)
第11試合 -90kg契約 3分3R(延長1R)
清水賢吾(極真会館/RISE&シュートボクシング日本ヘビー級王者)
バダ・フェルダオス [Bader Ferdaous](オランダ/ドージョー・ピーター・アーツ)
第10試合 スーパーフェザー級(-60kg) 3分3R(延長1R)
野辺広大(RISE ON/INSPIRIT/RISE 1位、元王者)
裕樹(ANCHOR GYM/RISE 2位、元同級・ライト級・スーパーライト級王者)
第9試合 -67kg契約 3分3R
HIROYA(TRY HARD GYM/元Krushスーパー・ライト級(-65kg)王者)
高谷裕之(FIGHT FARM/パンクラス・フェザー級(-65.8kg)6位、元DREAMフェザー級(-65kg)王者)
~休憩(約10分予定)~
第8試合 ミドル級(-70kg) 3分3R(延長1R)
イ・ソンヒョン(韓国/RAON/元RISEライト級(-63kg)王者)
松倉信太郎(TRY HARD GYM)
第7試合 -68kg契約 3分3R(延長1R)
“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館/RISEウェルター級(-67.5kg)2位、J-NETWORKウェルター級王者、極真会館全日本ウェイト制軽量級2018優勝)
ヤン・ジンファン(韓国/Team Hon/韓国世界キックボクシング-65kg級王者)
第6試合 スーパーフェザー級(-60kg) 3分3R(延長1R)
一馬(MONSTAR GYM/RISE 4位)
白鳥大珠(TEAM TEPPEN/元WPMF日本スーパーフェザー級王者)
第5試合 Road to RIZIN KICK Tournament 一回戦 -58kg契約 3分3R(延長1R)
MOMOTARO(OGUNI GYM/WBCムエタイ・インターナショナル・フェザー級王者、RISE DoA -57kg ’17準優勝)
原口健飛(Kick Lab/新空手JAPAN CUP 2017 -57kgトーナメント優勝)※聖武会館から所属変更
第4試合 Road to RIZIN KICK Tournament 一回戦 -58kg契約 3分3R(延長1R)
宮崎就斗(TARGET/RISEフェザー級(-57.5kg)5位)
藤田大和(リバーサルジム新宿Me,We/アマボクシング全日本選手権’11バンタム級(-56kg)優勝)
第3試合 -58kg契約 3分3R(延長1R)
篠塚辰樹(TEAM TEPPEN/RISEフェザー級(-57.5kg)6位)
半澤信也(トイカツ道場/J-NETWORKフェザー級10位)
第2試合 -53kg契約 3分3R
奥脇一哉(はまっこムエタイジム/元REBELS-MUAYTHAIフライ級王者)
金子 梓(新宿レフティージム)
第1試合 女子-46kg契約 3分3R
佐藤レイナ(team AKATSUKI/NJKFミネルヴァ アトム級2位)
那須川梨々(TEAM TEPPEN/2017年KAMINARIMON女子Bクラストーナメント-45kg級優勝)
オープニングファイト2 KAMINARIMON×新空手 アマチュア最強決定戦 -63kg契約 2分2R(延長1分1R)
清水佑太郎(Club TOSHI/2018年KAMINARIMONアマチュア最強決定トーナメント-63kg級優勝)
澤谷龍也(HAWK GYM/2018年新空手K-2選抜トーナメント-63kg級優勝)
オープニングファイト1 KAMINARIMON×新空手 アマチュア最強決定戦 -57.5kg契約 2分2R(延長1分1R)
須田翔貴(TEAM TEPPEN/2018年KAMINARIMONアマチュア最強決定トーナメント-57.5kg級優勝)
大野 力(己道会/2018年新空手K-2選抜トーナメント-57.5kg級優勝)
概要
大会名 Cygames presents RISE 125
日時 2018年6月17日(日) ロビー開場・13:00(物販・飲食の購入、応援グッズの引換が行えます) 客席開場・14:00 オープニングファイト開始・14:20 本戦開始・15:00
放送 GYAO!(15:00~無料生中継。翌日18:00よりアーカイブ配信)
チケット料金 VIP席 50,000円(完売) SRS席 30,000円 RS席 10,000円(完売) S席 8,000円(完売) 2Fスタンド席 6,000円(完売) 3Fスタンド席 5,000円 ※当日券は各500円アップ。12時より発売 ※未就学児は保護者膝上に限り無料
チケット販売 チケットぴあ ローソンチケット イープラス RISEクリエーション
お問い合わせ RISEクリエーション 03-5319-1860 http://www.rise-rc.com/ http://www.facebook.com/rise2003/