RIZIN 9月の日本大会でメイウェザーと朝倉未来がエキシ。未来「世界に名前を売るために利用させてもらう」、メイウェザー「それなりのエンターテインメントを届けられると思う」
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フロイド・メイウェザー・Jrと朝倉未来が9月某日のRIZINの日本でのイベントで、ボクシング形式のエキシビションマッチを行うことが、米国での6月13日(現地時間)の記者会見で発表された。また「RIZIN FIGHT PASS」という新しい配信プラットフォームでの中継も発表されている。ルールなど詳細は今月末発表される予定。RIZINにおけるメイウェザーのエキシは18年大晦日の那須川天心戦以来3年半ぶり。(会見画像 (C) RIZIN FF)
RIZINの榊原信行CEOは「コロナの前はMEGAというイベントにメイウェザーが出る予定でしたが、MEGAから契約を引き継いでこの2人が戦います。1試合だけ出るのではなく、色んな形でメイウェザーと協力します」、未来は「僕はMMAファイターなので世界に名前を売るために利用させてもらいます」とコメントした。
メイウェザーは「彼は私を倒したいようですが、私は楽しみに行って彼を倒します。高いレベルではありませんが、それなりのエンターテインメントを届けられると思います。先日もアブダビでやりましたが、もうメイウェザーはエキシビションマッチをやらなくていいだろうと思ってもらうのがゴールです。自分のモットーは楽しく働く、当てられずに当てることです。彼がやりたいならお金次第で8Rでも5Rでもやって構いませんが、彼は持たないでしょう」等と余裕たっぷりに話した。
会見は2部制で、1部のメイウェザー登場パートは、メイウェザーのボクシング業界批判を含めたコメントが日本語通訳含め9割近くの時間を占めることに。未来はほとんど喋らせてもらえなかったため、会見2部の「RIZIN FIGHT PASS」の紹介パートにも未来が登場し、質疑応答に応じた。
榊原氏によると最初のオファーは「2年ぐらい前」だといい、オファーを聞いた時の心境について未来は「天心がやっていたので、そんなに夢物語とは思わなかったですと話した。未来は「メイウェザーは総合寄りで出入りが早い。MMAのキャリアにおいて凄い収穫になると思います」「自分で言うのもなんですけど自分は特殊なストライカーなので、このままの感じで戦えば(パンチが)入ると思います」「これから試合まではボクシングの練習だけしますけど、変にボクシングを取り入れるよりは、今の自分のまま戦った方が相手が混乱すると思うので、ボクシングのミットを増やすだけだと思います」「見た目の感覚では勝てる気がするので、このまま行こうと思います」「天心戦でナメていると思ったので、いいのを入れたいと思います」「メイウェザーと戦えば世界中色んな人が戦ってくれると思うので(エキシ以降は)ベラトールの強豪選手と戦いたいですね。とりあえずクレベル(・コイケ)選手とやって、ベラトールと対抗戦をやれば盛り上がると思います」とコメントした。
RIZINの新しい配信プラットフォーム「RIZIN FIGHT PASS」は、名前の似ているUFC FIGHT PASSのようなサブスクリプション型のサービスとなる。9月までは月額550円で、10月からの本格オープン後は800円。7月2日のRIZIN沖縄大会は別料金のPPV形式の会員限定独占生配信になる。運営会社のFanplusの佐藤元代表は「YouTubeチャンネルで配信された映像の有料化がファーストミッション」と話した。ファンクラブサイト的なサービスも含まれ、メイウェザーの登場する9月の大会の会員最速チケット販売を行い、世界進出を見据え10月以降は多言語対応も予定している。Fanplusのグループ会社のエムアップホールディングスは2004年の設立当時、PRIDEの公式サイトを制作していた会社だといい、Fanplusはサブスクリプション型のファンサイト事業を行っている。
新配信サービス開始について榊原氏は「脱地上波宣言とは言いませんが、地上波とコンバイン(=組み合わせ)しながら、今後はネット配信(中心)のビジネスにするしかないんですね。ボクシングもAmazonプライムやDAZNに中継が行きましたし、日本はどちらかと言えば遅れています。収益モデルを立てて選手に還元しないといけない。メイウェザー対未来は完全にPPVで見てもらうイベントにしたいです」と話した。未来も「格闘技選手が潤うシステムが必要なので、この試みはいいと思います。地上波も大きな力を持っていますから、CMとかは出したほうがいいと思います」とコメントしている。