KNOCK OUT 1.22 後楽園ホール:中島弘貴「シュートボクセで培った気持ちを見せたい」×曽根修平「中島選手のパンチにも耐える自信がある」
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KNOCK OUT 2022 vol.1(1月22日(土)後楽園ホール)のBLACK スーパーウェルター級(70kg)中島弘貴(LARA TOKYO/元Krushスーパー・ウェルター級(70kg)王者)vs. 曽根修平(チャクリキ武湧会)の両選手のインタビューが主催者から届いた。
昨年、『KNOCK OUT』のリングで久々に戦い、連勝を記録している中島。ただ、前戦の内容には不満で、今回はその鬱憤を吹き飛ばす試合をしたいという。そこで、彼の口からは「シュートボクセ」の名前が飛び出してきた。
福岡県北九州市を拠点に活動し、キック、MMAなど豊富なキャリアを持つ曽根は、今回が『KNOCK OUT』初参戦となる。中島のパンチにも耐えられるタフネスがウリという曽根は、ここからどういうビジョンを描いているのか?
中島弘貴「原点であるシュートボクセの気持ちを胸に、野性味溢れる試合を!」
――2021年、中島選手は久々にリングに戻ってきて、連勝しました。今振り返ると、どんな年でしたか?
中島 その前に1年ぐらい休んでいたので、久々に試合をして、ファイターとしての生活が戻ってきたなという感じでしたね。
――気持ち的にハリが違いましたか?
中島 そうですね。やっぱり好きでやっていることなので。気持ち的にはいつまでも続けていたいんですけど、実際には今しかできないことなので、充実した時間を過ごせています。
――リング上の戦いという点では、うまくいきましたか?
中島 7月のサッシス戦は1RKOできて、結果はよかったんですけど、10月の平塚洋二郎戦はいい試合ができず、モヤモヤが残る試合になってしまいました。
――その平塚戦を今振り返ると?
中島 試合中、自分の中で相手と噛み合わなかったというか……自分に動きのキレがなかったというのもあって。お客さんが喜ぶような試合ではなかったですし、試合中に自分を客観的に見れていなかったというのもありますね。次はその鬱憤を吹き飛ばすような戦いをしたいと思います。
――キレがなかったというのは、何か理由があったんですか?
中島 練習はしっかりしてたんですけど……まあハッキリは言えないですけど、その理由は自分では把握しています。試合後からはその点を改善して練習してきましたし、気持ちの部分も見直しました。
――気持ちの部分というのは?
中島 別にモチベーションは落ちてないんですけど、相手が何がしたいのか分からないなというのもあったりして。せっかく試合するんだから、ガンガン来てくれていい試合ができればよかったとは思いました。
――やはり相手がガンガン来てくれた方が、中島選手としてはやりやすいと。
中島 自分もテクニカルな部分はあると思っているので、そういう展開で勝とうと思えばできるんですけど、チケットを買って見に来てくれているお客さんがそれを見たいかと言ったら違うと思うんで。「塩試合」みたいなのは期待してないでしょうし、僕もやりたくないので、次の相手にも「ガンガン出てきてもらって、いい試合をしよう」とは言いたいですね。
――中には距離を取りたがるタイプの選手もいて、そうなると無理矢理にでもこじ開けなければいけなくなるとは思いますが、そこは苦手な感じですか?
中島 そういう相手を崩すパターンも持ってはいるんですけど、前回の試合ではさっきも言ったように、自分を客観的に見れていなかったところもあって。そのへんかなとは思います。まあ、次に生かせる課題は見つかりました。
――次の曽根修平選手はガンガン来てくれそうですか?
中島 映像を見ると気持ちも強そうだし、出てきてくれそうかなとは思います。九州の選手らしいですけど、せっかく東京に来て後楽園で試合をするので、お互いにいい試合をしたいですよね。
――その上で、どう勝ちたいですか?
中島 もちろんKOで。判定はいらないというぐらいの試合をしたいですね。前回の分の鬱憤もあるので、会場の外までぶっ飛ばすぐらいの勢いで倒したいです。
――以前から海人選手の名前を標的として挙げています。その部分ではどうですか?
中島 ちょっと考えたんですけど、海人選手には以前に負けているので、また戦って勝ちたいというのはもちろんあります。だけど、海人選手に向かって進むというよりは、俺は俺の道を突き進むのが一番で、その途中に海人選手がいるという感じなんですよね。
――最終目標ではなく、当面の第一目標という感じですかね。ただ海人選手は現時点で『KNOCK OUT』の王者でもあるので、彼からベルトを獲るのが一番ですよね。
中島 そうですね。僕も『KNOCK OUT』のリングに上がっている以上、それが理想です。ただ、今は決まった相手を倒していけば、道も開けてくるかなと。そのためにも、気持ちを見せる戦いをしていきたいです。
――今回が今年一発目の試合になりますが、今年はどんな年にしたいですか?
中島 自分が見て憧れた、PRIDEやK-1のファイターたちみたいなファイトを見せていきたいなと思うんですよね。“試合”というより“戦い”というようなものを見せたいですね。前回の試合はそういうものができなかったので。あと、自分はブラジルのシュートボクセにいたんですけど、あの当時のヴァンダレイ・シウバやマウリシオ・ショーグンみたいな野性味ある戦いをお客さんに見せたいです。
――やっぱり原点としてのシュートボクセは大きいですよね。
中島 今もシュートボクセの気持ちはメチャクチャ持っていて、フジマール代表とも連絡は取っているんですけど、今のファンの間ではシュートボクセが過去のものみたいになっちゃってますよね。PRIDEやK-1で活躍していたシュートボクセの選手たちみたいな試合をして、かつて見ていたお客さんも喜ばせたいし、そういう試合をしていけば今のファンも喜んでもらえると思うので。
――では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントは?
中島 今言ったように、全力で戦って、シュートボクセで培った気持ちを見せたいと思っています。そこに一番注目してほしいですね。俺はシュートボクセで黒帯を持っているんですけど、外国人では初めてだと思うんですよ。フジマール代表やジィット・コーチに認められたという点では日本で唯一だと思うので、そういうところも見せていきたいです。
曽根修平「タフネスには自信あり。九州男児の強さをリングで見せたい!」
――今回、『KNOCK OUT』初出場で、中島弘貴選手との対戦が決まりました。最初にオファーを聞いた時はどう思いましたか?
曽根 昔から見ている選手なので、「強い相手が来たな」と思いましたね。こんないい舞台に立てるならということで、すぐに受けました。
――プロフィール的なところからお聞きしたいんですが、格闘技はいつから?
曽根 小学校の頃から格闘技が大好きだったんです。ゴールデンタイムの中継が始まる前、深夜番組やレンタルビデオでしか見られない時代からずっと見ていて、将来は絶対格闘家になろうと思っていました。実際に始めたのは18歳の時に、最初はボクシングからで、21歳からアマチュアでキックボクシングの試合に出始めました。
――リングに上がったのはキックボクシングからということですね。
曽根 はい。それからMMAも同時にやるようになって、キック一本に絞ったのは30歳ぐらいの頃からです。
――8年ぐらい前ということですね。「THE OUTSIDER」にも出られていたんですよね?
曽根 25~26歳ぐらいの頃ですね。6戦して3勝3敗です。結局、キックが40戦近くて、MMAは17戦しました。海外でも中国とかフランスで、7~8戦しています。
――かなりキャリア豊富ですね。
曽根 コロナ前は年間5~6戦していました。プロとしても10数年になるので、キャリアは長いですね。
――自分で自分のスタイルを紹介すると?
曽根 テクニックとかはないんですけど、スタミナと気合いでやっている感じです。最近の若い選手みたいに魅せるテクニックはないですけど、熱い試合をすることには自信があります。
――スタミナはどこで培われたものですか?
曽根 昔から野球とかバスケをしていて、走り込みはずっとやってたんですよ。そこでスタミナがつきました。
――今回対戦する中島選手について、警戒するところは?
曽根 昔は跳びヒザとかも出していましたけど、最近の試合はパンチ中心ですよね。特に右ストレートが強いと思います。
――ご自身はどう戦って、どう勝ちたいですか?
曽根 キレイに戦って勝つというのは、難しいと思うんですよ。どんどん前に出ていって、リングの中央を取ったり、ペースを握ったりはしたいと思っています。グチャグチャになっても、どんな勝ち方でもいいから勝ちたいです。
――中島選手の『KNOCK OUT』での2試合についてはどう思いましたか?
曽根 圧力が強いなと思いました。その圧力に呑まれないようにしたいなと思っています。僕もMMAをやっていた分、体の当たりとかは自信があるんですけど。
――ではどちらにしても激闘になりそうですね。
曽根 そうですね。倒すか倒されるかだと思っています。ここで勝って、また次も呼ばれるようにしたいです。地方の選手もやるんだというところを見せたいですね。『KNOCK OUT』には銀次選手や康弘選手など福岡の選手も上がっているし、10月に龍聖選手と戦った銀次選手の戦いには大きな刺激をもらいました。
――福岡の選手って、やっぱりガンガン出るタイプが多いですよね。「暴れ者」が多いというか(笑)。
曽根 やっぱり県外の人から見たら、乱暴者のイメージがあるんでしょうね(笑)。
――特に北九州ですし、「THE OUTSIDER」にも出られていたということで、そのイメージが……。先日も北九州市の成人式の様子が報道されていましたが(笑)。
曽根 有名になっちゃいましたよね(笑)。自分は……マジメではないですけど、ああいう感じで群れて騒ぐタイプではなかったです。道は外れてないと思います。
――あ、そこは大事ですね(笑)。
曽根 まあ、他団体でも福岡の選手、北九州の選手は熱いファイトをする選手が多いと思います。僕は北九州と言うよりは九州男児という意識が強いですが。そういう面も含めて、自分の強さをアピールできたらいいと思ってます。
――今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
曽根 昔から、僕の自慢はタフネスなんですよ。打たれても打たれても前に出るっていう。まあ、打たれない方がいいんですけど、打たれても倒れないというのがウリで、KO負けも過去に2~3回しかしてないので。中島選手のパンチにも耐える自信があるので、そこに注目してほしいですね。
――ここで勝てば、いろいろ変わると思います。
曽根 僕はこれまでいろんな団体のチャンピオンクラスと試合させてもらったんですけど、いい勝負はしても結局負けてるんですよ。だから今年は一つ一つ、確実に勝っていきたいですね。
対戦カード
※REDルールは肘有りキックルール、BLACKルールは肘無しキックルール
第9試合 メインイベント BLACK 65.5kg契約 3分3R(延長1R)
鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級(65kg)王者)
タップロン・ハーデスワークアウト(タイ/ハーデスワークアウトジム/元WMC世界フェザー級王者、RISEスーパーライト級(65kg)3位)
第8試合 RED ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
古村匡平(FURUMURA-GYM/大和ムエタイ・スーパーライト級王者)
髙橋亨汰(伊原道場本部/新日本ライト級王者)
第7試合 BLACK スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
中島弘貴(LARA TOKYO/元Krushスーパー・ウェルター級(70kg)王者)
曽根修平(チャクリキ武湧会)
第6試合 BLACK スーパーミドル級(75kg) 3分3R(延長1R)
吉野友規(STURGIS新宿)
斗吾(伊原道場本部/新日本ミドル級王者)
第5試合 RED スーパーバンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム/ルンピニー日本バンタム級王者)
横野 洋(キックボクシングジム3K/元DEEP☆KICK 57.5kg王者)
第4試合 RED 54.5kg契約 3分3R(延長1R)
石川直樹(team Lit/元スックワンキントーン・スーパーフライ級王者、元ジャパンキック&新日本フライ級王者)
森岡悠樹(北流会君津ジム)
第3試合 RED スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム)
平塚洋二郎(チーム・タイガーホーク/大道塾仙南支部/元J-NETWORKスーパーウェルター級王者)
第2試合 BLACK スーパーライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
小磯哲史(TESSAI GYM/元J-NETWORKライト級王者、元蹴拳スーパーフェザー級王者)
Apollo中山(GOD SIDE GYM)
第1試合 BLACK 53kg契約 3分3R
ナカムランチャイ・ケンタ(team AKATSUKI)
乙津 陸[おつ りく](クロスポイント大泉)
プレリミナリーファイト第2試合 BLACK スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
智巳(LARA TOKYO/スピリットジム仙台)
斧田雅寛(KIBAマーシャルアーツクラブ)
プレリミナリーファイト第1試合 BLACK スーパーフライ級(52kg) 3分3R
井ノ本航希(LAILAPS東京北星ジム)
山岡由忠(クロスポイント大泉)
概要
大会名 KNOCK OUT 2022 vol.1
日時 2022年1月22日(土) 開場・17:00 プレリミナリーファイト開始・17:30 本戦開始・18:00
会場 後楽園ホール
チケット料金 SRS席¥20,000 RS席¥10,000 S席¥8,000 A席¥6,000 ※当日券500円アップ ※小学生から有料、6歳未満でも座席を必要とする場合は有料
チケット販売 KNOCK OUTオフィシャルショップ チケットぴあ 出場選手・所属ジム
お問い合わせ Def Fellow 03-6262-3760 inquiry@knockout.co.jp https://knockoutkb.com/