Krush 12.18 後楽園ホール:サッタリ、Krush王座防衛の先は「1日でも早くK-1のベルトを巻きたい」。挑戦者ANIMAL☆KOJI、UFCランカーとの練習&護摩行で王座目指す
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Krush.132(12月18日(土)後楽園ホール)のKrushクルーザー級(90kg)タイトルマッチで対戦する王者・マハムード・サッタリと、挑戦者・ANIMAL☆KOJIが公開練習を行った。そのレポートがK-1 JAPAN GROUPから届いている。(写真:(C)K-1)
第10試合 ダブルメインイベント2 Krushクルーザー級(90kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
マハムード・サッタリ[Mahmoud Sattari](イラン/TEAM ŌTA/ICF/王者、M-1世界ヘビー級王者)※サッタリ・ウィラサクレック 改め。ウィラサクレック・フェアテックス・イランから所属変更。初防衛戦
ANIMAL☆KOJI(LEGION TOP TEAM/ALIVE/挑戦者)
王者マハムード・サッタリ、挑戦者ANIMAL☆KOJIをKOして2021年を締める!「リングに上がれば自分の全てを出して相手に勝つことしか考えていない」
今年7月の第2代Krushクルーザー級王座決定トーナメントでベルトを巻いたサッタリ。1日2試合の過酷なワンデートーナメントだったが、準決勝でRUIを134秒でKO、続く決勝戦では166秒で谷川聖哉をKOする圧勝劇で王座に就いた。
今回がチャンピオンとしての初陣・初防衛戦になったものの「ベルトが懸かっていようがいなかろうが、いつもと同じ心境。今回の試合でも絶対に勝つと自分を鼓舞して練習に励んでいる。コンディションは凄くいいし、試合に向けての準備は順調にできているよ」とタイトルは意識せずに自分を磨いてきた。その言葉通り、公開練習のミット打ち・サンドバック打ちではクルーザー級らしい重厚感のあるパンチ・ミドルを繰り出し、ジム内に激しい音を轟かせた。
これまでWSRフェアテックス・イラン所属だったサッタリは心機一転、現在はTEAM ŌTAで練習に励んでおり、更なる進化を遂げている。
「元々色んなジムで練習している中で、2カ月半前からTEAM ŌTAに移籍した。このチームにはMMA、ムエタイ、キック…様々な競技・団体のチャンピオンが集まっていて、彼らからも色んなことを学んでいる。チームが変わったことで練習内容・環境も変わったが、みんなプロフェッショナルなのでいい環境で練習ができている。今回防衛戦が決まり、試合に勝つためにチーム一丸になって練習して、自分では体力面・フィジカル面・技術面など徐々に変わってきていることを実感している」
対戦相手のANIMALはMMAファイターとして活躍し、K-1ではRUIと愛鷹亮に勝って2戦2勝の成績を残している。サッタリは「相手のキャリアが10戦だろうが100戦だろうが、リングで自分の前に対峙する人間のことは倒すことしか考えていない」とKO宣言。
「基本的に私は相手の試合映像は見ないようにしていて、そこはコーチがしっかり相手のことを分析してくれている。その中で自分が何をすべきかを指示してくれるので、自分がやるべきことしか集中していない。相手が友達だろうが誰だろうが、リングに上がれば、自分の全てを出して相手に勝つことしか考えていない」と対戦相手に関係なく全力を出し切って勝つと誓った。
ANIMALは今回のタイトルマッチに向けてアメリカで武者修行も行っているが「どこで誰と練習していようとリング上で自分と戦うのは一人。それは相手も同じことで、私もリングで戦うために今のチームで厳しいトレーニングを積んでいる。その成果を全てを出すことしか考えていない」と気にする様子はない。
12月のKrush後楽園大会はK-1 JAPAN GROUPとして2021年の最終興行であり、サッタリの防衛戦は大会を締める最終試合に組まれている。サッタリは「その役目を担うことは凄く光栄なこと。この試合は自分にとって次の試合に進むための経験のひとつ。もう次の試合のことを視野に入れて考えている」と2022年の野望を胸に秘めている。
その野望はシナ・カリミアンが保持するK-1クルーザー級のベルトを巻くことだ。「私はK-1のベルトを獲るために今まで厳しい練習をやってきた。1日でも早くK-1のベルトを腰に巻きたいので、早くK-1のベルト挑戦させてほしい」とサッタリ。K-1・Krush戦績が4戦4勝4KOのサッタリが2021年最後のKrushでどんなインパクトを残すか?
挑戦者ANIMAL☆KOJI、王者サッタリとの大一番を前に護摩行で精神強化!「揺るぎない不動の気持ち、チャンピオンになりたい気持ち、周りへの慈悲の気持ちが固まった」
昨年からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、RUIと愛鷹亮を下して、サッタリの持つKrushクルーザー級王座への挑戦が決まったANIMAL。この大一番に向けてアメリカ・サンディエゴのスティールMMAで約一カ月間の合宿を行い、帰国後は名古屋のALIVEを中心に調整を続けている。そのANIMALが公開練習に選んだのが護摩行だ。護摩行は炎の前でお経を読む修行で、ANIMALも燃えさかる炎の前で大一番に向けて精神を整えた。
護摩行後のインタビューで「今回のタイトルマッチに向けてアメリカにも修行にいったんですけど、心身ともに、内面もしっかり“定める”という目的で護摩行をお願いしました。(護摩行をやってみて)寒気とは違うんですけど、背中にソワソワするモノがありました」と語ったANIMAL。
「僕は護摩行を通して(勝利への)揺るぎない不動の気持ち、チャンピオンになりたいという気持ち、そして周りの人たちを大切にする慈悲の気持ち……。僕もやっとK-1 JAPAN GROUPでタイトルが組まれるところまできたけど、ずっと応援してくれた人たちがいて、その人たちへの慈悲の気持ち・実感が固まりました。みんなに恩返しするには勝つしかないかなと思います」と勝利への執念はより強くなった。
アメリカ修行もANIMALにとっては大きな財産となった。ANIMALが合宿を張ったスティールMMAは立ち技(ボクシング・キックボクシング)と柔術を教えるジムで、元UFCバンタム級王者のドミニク・クルーズやGLORYで活躍するマイク・ルメールも練習に訪れるという。
特にUFCミドル級の現役ランカーでもあるショーン・ストリックランドとは「倒す気持ちのぶつかり合いだった」と語るほど激しいスパーリングで、単身渡米してのトレーニングで「自分の芯を磨くことができた」と振り返る。
「今はコロナ禍で出国の時に空港に誰もいないような状態だったんです。そういう状況でも(アメリカに)行くと決めたんで、行くと決めた時点から気持ちの部分では『何が何でも次の試合は勝つ』と思って高ぶっていました。またアメリカでは、僕がK-1のクルーザー級ファイターだと言っても大きい方じゃないし、練習でもどんどんプレッシャーをかけられるわけですよ。しかも練習以外では言葉の壁もあって。そういう時に武器になるのは自分の芯の部分で、その芯をアメリカで磨くことができました。
(勝つイメージは?)はい。アメリカでやってきたこともあるし、アメリカでは本当にいろんな人と練習したんですよ。例えばショーン・ストリックランド。彼はUFCのミドル級7位のファイターで、彼とのスパーリングは練習だけど練習じゃないというか。彼は僕を倒すためにわざわざ3時間かけてLAからサンディエゴまで来てたんです。そういう気持ちを持ってスパーリングしにくるわけだから、ただのスパーリングじゃないですよ。もちろん僕もサッタリ選手を倒すためにアメリカまで行ったんで、そういう気持ちのぶつかり合いをやってきました」
チャンピオンのサッタリはK-1・Krushで4戦4勝4KOと圧倒的な強さを見せている。ANIMALも「スピードもあるし、パンチの破壊力もある。K-1・Krsuhでは全勝だし、K-1・Krushでは悪かった試合がないですよね。印象としては倒す武器を持っていて、非常に面白い選手」と評価は高い。
しかし「サッタリに穴はあるか?」という質問には「ありますね。穴は全然ありますよ」と断言。「僕と彼が今まで戦ってきた選手と何が違うか?それは気持ちの強さです。僕はK-1ファイターだけじゃなくて、全格闘家のなかで気持ちはトップクラスに強いと思います。だから体がどうなろうと、Krushのベルトを獲る覚悟は決まっています。サッタリ選手はポテンシャルも高くてスキルもあるけど、しっかり覚悟しとけよと思いますね」と気持ち・覚悟の強さでサッタリを攻略するつもりだ。
「きっとサッタリ選手もイランから日本に来た時はハングリーだったと思うし、僕もアメリカに行ってみて、それが分かりました。そこについてはリスペクトもしています。正直、僕はクルーザー級では減量も全然ないです。でも格闘技、特にこの階級はそういうものじゃない。サッタリ選手も色んな修羅場をくぐって来たけど思うけど、僕も格闘技以外でも色々と揉まれてきて、修羅場をくぐって来ました。
そこに関しては、彼が強いとか特別jなことは思わないので、自分がやるべきことをやるだけです。(自分のやるべきことは仕上がっている?)はい。練習の調子が良すぎて、逆に気持ちを引き締めないといけないと思うぐらいですよ。試合はある程度『やばいかも…』って気持ちも大事なので、調子が良いからこそ気を引き締めています」
Krushのベルトについて聞くと「目をつぶってベルトのことを思い浮かべるとき、最初はサッタリの顔だったんですよ。金色のなかにサッタリが浮かんできて。でも今回の試合が決まると、そこに僕の顔も浮かんでくるようになって。だから今僕のなかでベルトを思い浮かべると2人の顔なんですけど、それを僕だけの顔にしたいです」とANIMAL。
「僕は名前が“ANIMAL”なんで野性的なファイトスタイルで、野性的な男であり続けたいですね。自分が一番強いことを証明したいし、優しさをもったチャンピオンになりたいです」と理想のチャンピオン像を語った。
最後にANIMALは「ANIMAL☆KOJIです。好きなバナナは食べ物です。タイトルマッチになっても、僕がやることは初めてK-1に出た時と変わりません。見ている人を巻き込む最高の試合をします。みなさん期待してください」とファンにメッセージ。野獣ANIMALが無敗の王者サッタリからベルトを奪い取るか?
対戦カード
第10試合 ダブルメインイベント2 Krushクルーザー級(90kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
マハムード・サッタリ[Mahmoud Sattari](イラン/TEAM ŌTA/ICF/王者、M-1世界ヘビー級王者)※サッタリ・ウィラサクレック 改め。ウィラサクレック・フェアテックス・イランから所属変更。初防衛戦
ANIMAL☆KOJI(LEGION TOP TEAM/ALIVE/挑戦者)
第9試合 ダブルメインイベント1 Krushフェザー級(57.5kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
新美貴士(名古屋JKファクトリー/王者)※3度目の防衛戦
篠塚辰樹(MASTER BRIDGE SOUND/挑戦者)
第8試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
橋本実生(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
野田 蒼(月心会チーム侍/K-1甲子園2020 -55kg優勝)
第7試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
松谷 桐(ALONZA ABLAZE/元NJKFフライ級王者)
峯 大樹(若獅子会館/RKSバンタム級王者)
第6試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
蓮實 光(パラエストラ栃木)
与座優貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/極真会館世界ウェイト制選手権2017軽量級優勝)※橋本道場から所属変更
第5試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
“DYNAMITE”髙橋佑太(Y’ZD GYM/元UKFイーストアジア&蹴拳ライト級王者)
西元也史(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
第4試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
寺田 匠(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
松山勇汰(TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO/K-1甲子園2020 -60kg優勝)
第3試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
稲津航大(K-1ジム琉球チーム琉神/元RKAフェザー級王者)
犬童 凛(K-1ジム目黒TEAM TIGER)※TEAM TEPPENから所属変更
第2試合 女子フライ級(52kg) 3分3R(延長1R)
RAN(MONKEY☆MAGIC KICKBOXING STUDIO)
池内紀子(POWER OF DREAM)
第1試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
加藤 港(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪)
河北光生(K-1ジム五反田チームキングス)
概要
大会名 Krush.132
日時 2021年12月18日(土)開場・17:00 開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA(生中継)
チケット料金 SRS席 20,000円(完売) RS席 15,000円 S席 10,000円(完売) ※大会当日PM4:00より1F当日券売場にて若干枚数発売 ※小学生からチケットが必要です
チケット販売 K-1.SHOP グッドルーザー 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/