ONE Championship 12.3 シンガポール:秋元皓貴、中国強豪チュー・ジェンリャン戦は「自分の強さを世界に証明できる」。若松佑弥「今回は寝技で圧倒できるんだぞってところを見せたい」
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ONE Championship「ONE: WINTER WARRIORS」(12月3日(金)シンガポール・インドアスタジアム)に出場する秋元皓貴、若松佑弥のインタビューがONEから届いた。大会の模様はABEMAで同日21:30より生中継される。(写真: (C)ONE Championship)
ONE Championship 12.3 シンガポール:秋元皓貴、中国強豪チュー・ジェンリャンと対戦。若松佑弥、5連勝目指す一戦
キックボクシング バンタム級 3分3R
チュー・ジェンリャン(中国)
秋元皓貴(イヴォルブMMA/3位)
MMA フライ級 5分3R
フー・ヨン[Hu Yong](中国)
若松佑弥(TRIBE TOKYO MMA/3位)
秋元皓貴
― チュー・ジェンリャンとの対戦に向けて、トレーニングキャンプはどう過ごしてきましたか。
秋元「今はヘッドコーチとプライベートで練習しています。普段は、Evolveファイトチームとずっとやっていました。今回はMMAチームと一緒に練習していました。注力してきたことは、相手がパンチが強いので、その対策ですね。ボクシングメインでスパーリングやったりとか、パンチに対してどう攻撃していくかというのをメインにやってきました。」
― Evolveにはムエタイ世界王者が何人もいますよね。彼らとの練習は自分の糧になっていると感じますか。
秋元「以前は練習していましたが、最近はあまり練習していないです。スパーリングとかは勉強になることは多いと思います。」
― チュー・ジェンリャンは現在18連勝中で、世界でもトップのキックボクサーの一人として評価されています。このようなことは、過去に戦ってきた試合よりも何か恐怖や不安を煽るものですか。
秋元「特にないですね。何連勝とか評価されているのは気にならないですね。」
― ご自身のキャリアでも20連勝していた時がありましたね。長く連勝を重ねているときに臨む試合は「連勝を止められない」などの気持ちでよりプレッシャーのかかるものでしょうか。チュー・ジェンリャンはこの試合で秋元選手よりプレッシャーを感じていると思いますか。
秋元「僕が日本で19連勝していた頃は、正直なところ負け方が分からないというか。試合をやれば勝てる感覚でいたので、毎回試合が決まると不安には陥るんですけど、トレーニングして克服して、試合になったら負ける気がしないという感じだったので、相手もそういうプレッシャーは無いんじゃないかなと思います。それよりも、彼にとってこの試合がONEの一戦目とか、そういう部分でのプレッシャーが大きいんじゃないかなと思います。やっぱり、一個目でこけたらタイトルも中々取れない、挑戦できないとかもあると思うので、そういう部分でプレッシャーを感じているんじゃないかなって思います。」
― 対戦相手はトップキックボクサーと言われていますが、学業のため2年間実戦から離れていました。このギャップというのは、彼にとっては不利で秋元選手にとってはアドバンテージに感じますか。
秋元「そこは、相手の方が不利になるんじゃないかなと思います。」
― 彼が勝ち続けていることや、トップキックボクサーとして評価されているのは何でだと思いますか。そして、この試合で何に注意すべきだと思いますか。
秋元「やっぱり真面目なんだろうなって思います。勝ち続ける選手って普段の練習から意識が高かったりするので、彼は真面目な選手なんだと思います。ちょっと試合間隔が相手は空いているというのもあるし、ONEの1戦目っていうのはあるので、この試合は1ラウンド目がかなり大事になるのかなと思っています。」
― チュー・ジェンリャンはONEのインタビューで、秋元選手について敬意を表しつつも、上半身へのディフェンスには課題があり、他にもまだまだ穴がたくさんあるとコメントしていました。何と返しますか。
秋元「そうですね。言ってしまえば僕なんて穴だらけだと思うので。相手からしても色んなことを考えて攻略しようとしてくるだろうなと思います。自分ももっともっと成長していかないといけないし、逆に言えば、自分も成長する伸び代が十分にあるということだし、彼のコメントに対して特にいうことはないです。」
― フー・ヨンのスキルセットで一番危ないなと思うのは何ですか。何か気をつけないといけないこと、注意することはありますか。
秋元「左右のフックですね。左右のパンチは、特に右フック、右ストレートは精度が良いんじゃないかなと思います。」
― チュー・ジェンリャンは、秋元選手のことをこれまで戦ってきた相手が高いレベルではないとし、まだ僕と同じレベルにいないと話したそうです。ジャン・チェンロンと戦ったと思うが、彼は中国のトップファイターではないと言いました。これについてどう思いますか。
秋元「それについては分からないです。(彼が)どんだけ強いかも映像を見ているだけでは分からなかったので、リングで証明できればなと。向こうもそう思うんだったら、リングで証明してくれればと思います。」
― この試合で証明したいことはありますか。
秋元「(相手が)世界で評価が高いっていうのがあるので、(彼が2年ほど実戦から離れているので)今はどのくらい強いかは分からないですけど、自分の強さを世界に証明できると思いますし、次の試合に繋げられるんじゃないかなと思います。」
― この試合の理想的な勝ち方はどのようにイメージしていますか。
秋元「やっぱり、倒して勝つっていうのはいつでも狙っているんですけど。正直、力の差がなくてもKOはできたりしますし。KOするっていうよりも、完封する。攻撃をもらわずに当てていくとか。そういう中で倒して行けたら良いなって思います。」
― この試合の勝者は、カピタン・ペッティンディーアカデミーの持つチャンピオンベルトに挑戦できるのではないかという声も多くあります。もし勝利した場合、なぜ自分が次のチャレンジャーに相応しいと思いますか。
秋元「正直、自分の中で(タイトルマッチを)早くしたいとかはなくて、タイトル、タイトルとは思っていないんです。でも、僕が挑戦しなかったら、次は誰がいるのかなって思いますね。」
― シンガポールに移住して、およそ3年ですね。振り返ってみて、自分の進化、成長をどのように感じますか。
秋元「格闘技の面では、特にこの1年半くらい。コロナでトレーニングが思うようにできない、制限されたりとか。そういう時期にかなり自分を追い込んで、ジムに行けない時でもしっかり高い意識を持っていられたのは成長につながった。ジムに行けない時間が長かったので、ジムに行った時は、今まで以上に集中してトレーニングしたりとか、そういうのはかなり成長したと思います。」
― 年齢的にも選手として一番強い、パフォーマンスが出る時期とも言われるかと思います。ご自身は、今がベストだと感じますか。また、今掲げている自分の中のゴールはなんでしょうか。
秋元「今までの中では、パフォーマンスが一番良い状態だって思いますね。ゴールは、まずはONEでチャンピオンになるっていうのはもちろんです。そこから防衛もしていかないといけないですし、そういうところで圧倒的になる。試合をコントロールするのもそうですし、相手を倒すという面でもそうですし、絶対的なチャンピオンになれるように、というのが自分の中のゴールです。」
― 最後に、ファンの方々へ一言お願いします。
秋元「毎試合、毎試合ですけど、しっかりトレーニングを積んで、しっかり自分が成長しているなっていうのが感じられるくらいレベルアップしているので、今回の試合も期待してもらえたらなと思います。」
若松佑弥
― TRIBE TOKYOでは、どのようなトレーニングをしていますか?誰と練習していて、どのくらいの頻度で練習をしていますか。
若松「週6で、寝技と打撃を半々くらいで変わらずやってきました。練習相手は対戦相手によってですけど、石井逸人と練習しました。オーソドックスの対策で。」
― 今年、アウンラ・ンサンなどが所属するサンフォードMMAでトレーニングをしていたと思います。その時のことを振り返っていただけますか。また、そこで学んだ大切なことは何でしょうか。
若松「練習して休んで、技術の動画を撮ってそれを振り返って。毎日練習して休んでの繰り返し。試合のファイトウィークみたいなのが1ヶ月間続いた感じです。デフェンス面だったり、戦いの姿勢。ディフェンス面は指摘されて、直そうと思いました。」
― アウンラ・ンサンについてですが、彼との関係についてお話しいただけますか。彼はどんな人でしたか。彼の次のキャリアはどうなると思いますか。次は誰との対戦を見たいですか。
若松「何回かご飯に行って、練習の時も話しかけてくれました。英語を話せないので複雑なことは話していないですけど、仲良くなれました。彼の階級はあまり詳しくないですけど、(岡見さんがやりたいって言っているのを見て)それは見たいですね。」
― アドリアーノ・モラエスと対戦する可能性もあったようですが、今回は実現しなかったようですね。そのことについてのお気持ちは。
若松「別にしょうがないし、(タイトルマッチは)いずれ来ることだと思う。今回僕が負けたら無くなるだろうし。時代の流れというか、ここで組まれなかったのは運命だと思うし。そこにとやかく言ってもしょうがないし、ああ、流れたかくらいの気持ちでした。」
― 勝ってから得るものより、この対戦自体にリスクがあると思いますか。
若松「リスクは全てリスク。相手が誰であろうが同じ。あんまり関係ないですね。とりあえず集中していますね。」
― ダニー・キンガッドは、若松選手がタイトルマッチ挑戦権を掴むにはまだ長い道のりが必要だとコメントしていましたが、それについてどう思いますか。何かお返しの言葉はありますか。
若松「まあ、とりあえずカイラット倒してから言えやって感じですね。しかも試合していなかったじゃないですか。時代は流れているんだよって思いますね。そう伝えてください!」
― フー・ヨンについてお伺いします。彼の強み、弱みをどう分析していますか。
若松「強みは散打の打撃。かといって、綺麗な打撃ではなくて、思いっきり力でぶん回すというような感じなので、そこが危険なのかなって。あとは前に出てくる選手なので、そこが強み。弱みは、ディフェンスですね。自分自身のことを打たれ強いと思っていると思うので。一個一個の精度がそんなに高くないのかなと思います。」
― フー・ヨンのスキルセットで一番危ないなと思うのは何ですか。何か気をつけないといけないこと、注意することはありますか。
若松「左右のフックですね。左右のパンチは、特に右フック、右ストレートは精度が良いんじゃないかなと思います。」
― この試合で何か証明したいことはありますか。そして、この試合はどんな結末になると思いますか。
若松「寝技も出来るだぞってところを見せたい。今回は寝技で圧倒できるんだぞってところを見せたい。青木真也さんのクラスは1~2年やっています。」
― 一番理想的な試合の終わり方は何でしょうか。
若松「何も相手にさせず、相手と撃ち合いとかにもならず、相手の光を消されて、試合が終わった、みたいな。それで僕も無傷みたいな。3ラウンド徹底的に塩漬けにしたいと思います。グラップラーみたいな一面も見せたいですね。」
― リトゥ・フォガットがONE女子アトム級WGPの決勝でスタンプと対戦します。この試合はどんな展開になると思いますか。そして、勝者は誰だと思いますか。理由も合わせて教えてください。
若松「スタンプが普通に勝つと思います。テイクダウンできないで、打撃でボコボコにされて終わりだと思います。あまり分からないですけど、フォガットの打撃とスタンプの打撃の質は見ている限り違うと思います。」
― ダニー・キンガッドはONE: Winter Warriors II で、カイラット・アクメトフと対戦します。両者ともに、ランキングに入っている選手ですね。この試合はどんな試合になると思いますか。また、勝者は誰だと思いますか。
若松「一番見たかったやつです。予想は超難しいです。僕的にはカイラットの方が強いと思う。テイクダウンもされなくて打撃になる。スクランブルな展開になって接戦になると思います。カイラットはテイクダウンデフェンスがめちゃくちゃ強いので。判定でカイラットが勝つと思いますね。キンガッドには申し訳ないですけど。」
― 最後にファンにメッセージをお願いします。
若松「12月3日は集大成を見せたいです。一番強いのは俺だって言うのを見せたいと思います。」
対戦カード
メインイベント キックボクシング ライト級タイトルマッチ 3分5R
レギン・アーセル(王者)
イスラム・ムルタザエフ(挑戦者)
コーメインイベント MMA 女子アトム級GP決勝 5分3R
スタンプ・フェアテックス
リトゥ・フォガット
キックボクシング バンタム級 3分3R
チュー・ジェンリャン(中国)
秋元皓貴(イヴォルブMMA/3位)
MMA ライト級 5分3R
ティモフィ・ナシューヒン
ザイード・フセイン・アサラナリエフ
MMA ヘビー級 5分3R
カン・ジウォン
マーカス・アルメイダ
MMA フライ級 5分3R
フー・ヨン[Hu Yong](中国)
若松佑弥(TRIBE TOKYO MMA/3位)