RIZIN 11.20 沖縄アリーナ:榊原信行CEO総括「人間ドラマの凝縮された大会だった」。大晦日は「試合数が結構多い」「月が明けてからドーンと発表」、天心戦は「引き続きノーコメントで(苦笑)」
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RIZIN.32 11月21日 沖縄大会終了後、RIZINの榊原信行CEOが大会を総括する記者会見を行い、恒例の大晦日のさいたまスーパーアリーナ大会のカード構想についても語った。
◆榊原信行CEOの大会後総括(要約)
遠くまで交通費や時間もかかる中、記者の皆さんには沖縄まで来ていただいてありがとうございました。「百聞は一見に如かず」と言いますが、沖縄アリーナは凄い会場だとわかっていただけたと思います。格闘技は人種、国境を超える魅力を持つものです。アジアや世界から来ていただける聖地が誕生したことをうれしく思います。(大会開始時の挨拶で)「西の聖地」と言いましたが、聖地になるよう積極的に大会を開催し、沖縄の格闘技の熱を盛り上げたいです。
1試合目からドラマチックな試合が多く、主催者として満足の行く大会でした。選手それぞれの人間ドラマを作り出すのが僕らの根底のテーマですけど、それが凝縮された大会だったと思います。
皇治選手は引退を懸けて臨んだことが間違いじゃなかった試合内容でした。キック1戦1勝の祖根選手に判定勝ちでどうなんだと思われるのかもしれませんが、祖根選手はハードパンチャーなので、チャンスはあると思っていました。祖根選手もアグレッシブだったから、皇治選手の良さが出たと思います。祖根選手にも今後オファーをしていきたいです。皇治選手は試合後、シバター、大雅、YA-MANの名前を出していましたが、有言実行する男だと思いますので、大晦日に向けてカードを組み上げたいです。
メインの山本美憂選手とRENA選手のカードが組めたことで、沖縄大会開催の背中を押されたのですが、両選手の思いや5年間の成長が見届けられた素晴らしい試合でした。外国人が呼べないこともあり、ジョシカク(=女子格闘技)の市民権がRIZINの中で下がっていましたけど、2人の作り出す魅力には、魅せられるものがあるなと思いました。怪我の様子を見つつ、両選手とも大晦日にオファーしたいです。
ボビー・オロゴンと北村(克哉)選手の試合は壮絶でした。菊田早苗がボビーをサポートしたことが大きかったと思います。ボビーの年齢を考慮して3分3Rを提案しましたが、5分3Rても行けたと思います。大晦日に彼がチャレンジしたいのであれば積極的にマッチアップしたいです。北村選手はポテンシャルがあるので、レベルアップして戻ってきてもらいたいです。
ロクク・ダリ選手とベイノア選手の試合は、一瞬で流れが変わる格闘技の面白さが出ました。ベイノア選手は努力の賜物の逆転のKOで、興味の沸いた試合でした。(埼玉と東京の境の)成増出身なので、大応援団を引き連れてさいたまスーパーアリーナに上がって欲しいです。寺山選手については那須川天心選手に凄い選手だと前から聞いていました。17歳の寺山選手にも今後注目して行きたいです。砂辺対前田も、これまでの彼らの格闘家人生を応援してくれた人には、ナンバーワンの試合だったかと思います。色んな角度で皆さんのハートをつかむ大会でした。
(大晦日の皇治×シバターの現実味は?)体重も違いますし、ルールもですし、実行する上でのすり合わせは大変ですが、組めれば面白いと思いますので、シバター選手ともコミュニケーションを取ってみたいです。
(大晦日の天心選手の試合は?)今日も会場に来ていましたけど、そのことはお互い一切言葉を交わさず「じゃあまたな」「ハイ、また」と爽やかにお別れしましたので、引き続きノーコメントでお願いします(苦笑)
(大晦日のカード発表第1弾はいつ?)観客の(コロナ対策の)人数制限緩和について、さいたまスーパーアリーナ、スポーツ庁との会話でも見え隠れしていて、昨日、思い切った緩和策が発表されました。キャパが決まれば、売上が見込めて、バジェット(=予算)の中で組めるマッチメイクも見えてきます。チケット単価もまだ決められていないので、月内に色んな作業をして、来週(11月28日)のRIZIN TRIGGERが終わってから、間髪入れず、月が明けてからドーンと発表できればと思います。
(海外選手の招へいについて)スポーツ庁の協力の元、日本レスリング協会さんからの絶大な推薦もいただいて、既にビザの申請とかは着々と進めています。コロナ前のような日本人より外国人が多いような状態の復活は難しいですけど、1人・2人と言わず、大量に入国してもらって試合を組む方向で準備を進めています。
(大晦日のカードのテーマや方向性について)バンタム級ジャパンGPのリザーブマッチ、準決勝2試合、決勝の4試合は既定路線です。1年の集大成にしたいので、何かテーマを掲げた5試合とか、あとはタイトルマッチとか、来年に向けた試合とかを考えています。来年、コロナが落ち着いた状態が続けば、フェザー級やフライ級でワールドGPを開催したいですし、年間スケジュールも準備をしていますので、そういうものを見据えた試合も組みたいです。大晦日は試合数が結構多いと思います。今日の結果を受けて、大晦日の方向性はだいぶ絞り込めますので、もう少し時間をいただいて、まとめ上げられたらと思います。
(午前から開催もある?)「やれんのか!」をやってRIZINのナンバーシリーズ、みたいな形はもう取らないです。RIZINのオープニングから、例えば20試合ということもあるかもしれません。フジテレビで6時間近い放送時間をいただけるので、お茶の間に格闘技の魅力を届けられるような大会を、選手と作れたらと思います。
(今後の沖縄大会の開催ペースは?)最低年1回は開催したいです。
(今後開催予定の地方都市は?)北海道も行きたいですし、新潟とか仙台とか広島とか熊本とか鹿児島とか、色んな地域のアリーナを探しています。色んな地域に行きたいです。
沖縄大会レポートはこちら
RIZIN 11.20 沖縄アリーナ(全試合レポ):RENA、山本美憂をタックルへの膝で返り討ち。皇治、RIZIN初勝利。前田吉朗、砂辺光久との激戦制す。ベイノア、逆転KO勝ち