KNOCK OUT 3.13 後楽園ホール:壱・センチャイジム「キックを知らない人にもわかりやすい勝ち方をしないといけない」、古村光「一緒に練習していた壬生狼一輝選手の活躍が刺激になっている」
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KNOCK OUT ~The REBORN~(3月13日(土) 後楽園ホール)のREDルール・スーパーバンタム級(55kg)壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム/元ルンピニージャパン・バンタム級王者)vs. 古村光(FURUMURA-GYM)の両選手のインタビューが主催者から届いた。
壱は「古村君とはまだレベルの差がある」と言い切るが、どんな試合を見せて、どうなろうとしているのか。その先までをも見据えたビジョンを語ってもらった。佐賀を拠点に兄・匡平との兄弟で活動している古村は今回、「憧れていた」という壱との戦いで気合いが入りまくりの様子。試合への意気込みとともに、同大会に出場する「先生」、ペットシラーのことも聞いた。
壱・センチャイジム
――今回、古村光選手との対戦となりました。古村選手についてはどういう印象ですか?
壱 古村君がバンタム級の時に、トライアウトに出てたのを見たんですよ。
――2019年7月に開催された「K.O. TRYOUT」ですね。
壱 当時、僕もバンタム級で、「いい選手が出てきたな」と、その当時からちょっと思ってて。それで、僕が階級を上げるタイミングで彼も上げてきたので、いずれは当たるんだろうなって思ってる選手でした。でも、今はまだ僕とは実力差があるので、いい芽は早いうちに潰しとこうかなと思ってます。だから、タイミング的にはベストですね。古村君はこれからもっと伸びると思うので、強くなりすぎる前に潰しとくのがいいかなと。
――なるほど(笑)。古村選手は壱選手に憧れを抱いていたそうなんですが。
壱 SNSでもフォローしてくれたりしてるんですよね。僕としては、まだ対戦は先かなと思ってたんですよ。彼がもっと、僕の位置まで上がってきたら当たるのかなと思ってたんで、まだまだ先なのかなと思ってたらこのタイミングで。まあ僕もREBELSで瑛ちゃん(小笠原瑛作)にKO負けして、スーパーバンタム級のトップ戦線では組んでもらえないと思うので、今、古村君と当たるのも妥当なのかなとは思いますけど。でも古村君は、試合の時にも声をかけてくれたり、すごいかわいい子だなあと思ってたので、試合ではケチョンケチョンにしてやろうかなと思ってます。かわいい後輩に、実力差と経験の差と顔面偏差値の差を見せつけて、厳しさを教えてあげようかなと。
――「いい芽を早いうちに潰す」が今回、一番のテーマということですか?
壱 一番ですね。古村君は若いし、これから伸びてくる選手だと思うし。あと、お兄ちゃんもそうだと思いますけど、東京で全然試合してないですよね。地方で経験を積んできた選手だと思うんですけど、僕は逆に東京とタイと中国でしか試合してないので、踏んだ場数だったら僕の方が何十倍も上だと思うんですよ。戦ってきた相手のレベルとか、戦ってきた舞台の差とかでも全てが上だと思ってます。スピードとパワーでは変わらないと思うんですけど、他のいろんな差が結果として出ると思います。
――今年だけでも、1月にトーナメントもあって、次で3戦目になるわけですしね。トーナメントは準優勝に終わりましたが、ここで仕切り直しですか。
壱 でも、これは格闘家として言っちゃいけないことかもしれないんですけど、僕は負けを気にしないタイプなんです。トーナメントでは岩浪悠弥君にリベンジできてよかったし、加藤有吾選手みたいなタイプとやれたのもよかったと思うんで、負けを引きずってるわけではなくて次戦に影響は全くないです。だから古村君との試合は前後と関係なく、それだけで楽しみたいです。
――なるほど。
壱 センチャイ会長がそういう考えなんですよ。負けたことを引きずってもしょうがない、次に勝つことを考えようっていう。だから、負けたことで怒られたことは一度もないんですよ。それが、タイで何百戦もこなす人の考え方なのかなと。それに比べれば僕はまだまだ少ないですけど、いい意味で受け継ごうと考えています。
――今回は、KNOCK OUTがREBORNする大会となります。そのタイミングで試合をするということについては?
壱 宮田プロデューサーは、KNOCK OUTを引っ張る選手として何人かがもう頭にあると思うんですよ。その選手たちの片隅に僕がいるんじゃないかなっていう使命感があって。それこそ、センターじゃないにしても。今は片隅でいいんで、今後、KNOCK OUTの55kg戦線を盛り上げるのは間違いなく俺と瑛ちゃんなんで。再戦って盛り上がるじゃないですか。瑛ちゃんと俺が「また戦ってよ」となるまで勝ち続けて盛り上げるのが、僕のここでの使命かなと思ってます。
――そのためにも、そこまでの一つひとつの試合が大事だと。
壱 大事ですねえ。ストーリーって大事だと思うんで。それって、1回負けちゃったら全部が狂っちゃうじゃないですか。僕は今のところ、REBELS・KNOCK OUTという舞台では、「壱ちゃん復活ロード」は無敗ですからね。始まって第1章をクリアしたところなので。で、第2章の古村君もクリアして。瑛ちゃんは今回トーナメントで優勝するかは分からないですけど、優勝すると信じて、瑛ちゃんがここまでやってきた選手たちを倒していって、「もう壱の相手は瑛ちゃんしかいないんじゃね?」みたいに周りから言ってもらえるようにするのが、僕の役目だと思ってます。
――今は片隅でもいいということでしたが、もっとセンターに近づいていくことを考えると、すでに「キャラ立ち」しているのはすごくいいことだと思うんですが。
壱 キャラを作っているつもりはないんですけど、これは山口代表と宮田プロデューサーに感謝ですよね。SNSに自撮りを上げまくってたら、それをうまく拾ってくれて、世に出してくれたなあと。僕のキャラをうまく押し出してくれて、ありがたいです。
――この先、KNOCK OUTを引っ張りたいという気持ちがあると。
壱 あります、あります。それこそ僕はここまで、ムエタイオープンというウチのジムの大会が中心で、メジャーな舞台に出られたのはREBELSが初めてだったんですよ。REBELSに呼んでもらえて「職業イケメン」っていう素敵な名前もつけてもらって、そこで結果で応えるということはできなかったんですけど、僕をうまく世に送り出してくれたのはREBELSだと思ってるんです。だからREBELSファイターとしてKNOCK OUTを盛り上げるのは僕だと思ってます。
――イケメンという点では、古村選手はバナーの写真を気にしていて、差し替えも叶った今、「こっちにもイケメンはいるぞ」と燃えています。
壱 ああ、ありましたね(笑)。いや、古村君はイケメンだと思いますよ。でも、イケメンで売っていきたいんだったら、僕との対決は避けるべきだったでしょうね。直接当たると、みんな比べちゃうんで(笑)。
――「顔面偏差値の差」と言っていましたよね。実力と顔面の差を見せつけられればOK?
壱 いや、倒すことは考えてます。僕はバンタム級時代、2年間無敗で14連勝してきました。スーパーバンタム級に上げてからはまだそこまで勝ててないですけど、みんなが知ってるのはバンタム級の時の強い僕であって、やっぱりみんな、僕がただ勝つだけではつまらないんですよね。KNOCK OUTという大会でもあるので、最終的にはKOを狙っていきます。試合終盤に、今までとはちょっと変わった僕が見られると思うので、期待しててほしいです。最近は特に、僕が倒すイメージはないと思うんですけど。
――正直、そうですね。
壱 キャリアの最初はけっこう倒してたんですよ。パンチが好きだったので。でも途中から、距離を取ってミドルでポイントを取る楽しさを覚えてしまったんですよ。ただやっぱり、キックを知らない人にも自分のことが伝わるようにするには、誰にもわかりやすい勝ち方をしないといけないなと。これは今年の僕の課題ですね。「キックを知らない人にも『アイツ、強いな』と思ってもらえる選手になる」。これが今年の目標です。今回もそういう試合をしたいと思います。
古村光
――国内4戦目ということで、今回は壱センチャイジム選手との対戦が決定しました。
古村 まず壱センチャイジム選手とこんなに早く対戦できると思ってなかったので、話が来た時はメチャクチャうれしかったです。自分はまだまだ下だと思っていたので、もうそんな選手とやっていいレベルなんだなと思いました。
――では以前から対戦したかった?
古村 はい。昔から知ってるメジャーな選手で、けっこう憧れだったし、自分からしたらスターみたいな存在だったんです。輝いて見えてました(笑)。戦い方もムエタイスタイルで、キレイですよね。だからすごくありがたいなと思って、すぐ受けさせていただきました。
――ただ、対戦するとなったら憧れてばかりもいられないですよね。
古村 はい、自分もそういう選手になっていきたいという思いも昔からあって、その選手を越えて自分がスター選手になっていけるように日頃から頑張ってきてるので、その上を行きたいなという気持ちはあります。
――警戒する点は?
古村 まずサウスポーというところですね。自分はサウスポーとの対戦が少ないので、やりにくさを感じるかなというのはあります。あと向こうもムエタイスタイルなので、どれだけ自分の対策をしてくるかで変わるかなと思います。
――逆にどう戦いたいというのは?
古村 前回、12月の森岡悠樹戦では延長まで行ってしまったので、今回はムエタイを見せるというよりも「倒す」ということを目標にして、それプラス、ムエタイのキレイさを見せたいと思っています。
――宮田プロデューサーからも、ツイッターで「次回は『倒して勝つ』に徹してください!」という言葉をもらっていましたね。
古村 そうなんです(笑)。やっぱり倒さないとお客さんも盛り上がらないし、自分はまだ知名度がないから知名度のある選手をKOして「何だコイツは」って思ってもらえるようにインパクトを残すことが今回の目標です。
――では倒すことを目的にした練習を積んでいる?
古村 はい。3Rまでは行かないかなという感じの対策でやってます。倒す技もいろんな選択肢を練習しているので、どれでも倒せるように準備しています。臨機応変に戦って、そこで隙あらば倒すという感じでいきたいです。
――普段は地元・佐賀県のジムで練習されていますが、東京での試合、KNOCK OUTでの試合は気持ちが違いますか?
古村 全然違いますね。自分たち兄弟はずっと地元でやっていたので、今、東京で試合ができているというのは夢みたいな感じです。それに、今は自信もついてきたというのもあって、もっと上を目指したいと思うようになりました。兄弟でも、いつもそういう話をしています。
――KNOCK OUTは今回、REBORNの大会となります。ご自身はここからどうしていきたいですか?
古村 KNOCK OUTもここから変わっていくということなので、自分たち兄弟がどんどん世代交代して、その看板選手になれるような戦いをしていきたいです。新生KNOCK OUTは昔の選手じゃなくて、自分たち兄弟がスター選手になっていきたいです。
――REBELSからKNOCK OUTに一本化されることと相まって、エース争いも活発化しています。古村兄弟がそこに加わっていくのに必要なものとは?
古村 もちろん試合内容とかもですけど、試合前の会見から、印象づけられるように変えていけたらなと思ってます。その上で、試合では「この選手、絶対倒すよね」という印象をつけたいです。以前から一緒に練習したりしていた壬生狼一輝選手が今、他団体で活躍していて、会見でも大暴れしているので、メチャクチャ刺激になってるんですよ。
――大仁田厚のネタからご本人とツイッターで絡んだり、いろんなことになってますよね。
古村 会見が面白いからこそ「試合が見たい」となって、試合も面白いので、どんどん上がってきてますよね。この1年でメチャクチャ変わったなというのを感じてます。同じことをしようというわけではないですけど、自分たちも何か魅せられるようなことができたらという話をしています。
――では、今後の会見もちょっと楽しみにしておきます(笑)。今回、同じ大会でペットシラー・FURUMURA-GYM選手も出場しますね。
古村 今まで、兄弟でも同じ大会で試合したことはなかったんですよ。だから不安ということはないんですけど、今回は同じジムから2人出るということで、モチベーションも上がっています。自分が倒して先生も倒したら、2人で名前が上がるだけじゃなくてジムの知名度も上がってジムのためになるなあと思って、そういう意味でもモチベーションがすごく上がってます。
――古村選手から見た、ペットシラー選手の強さはどういう点ですか?
古村 正直、今でも未知なんですよ。たぶん、自分たちとの練習でも出してないものがすごくたくさんあるんですよね。試合になってみないと本当のところは分からないというか、自分たちはずっと一緒に練習してるけど、まだ底知れないというか。自分たちも知らないようなことをするんじゃないかなっていう期待感がありますね(笑)。
――古村選手自身も見るのが楽しみなんですね。
古村 はい、すごく楽しみです。だから自分の試合はすぐ終わらせて、早く見たいです(笑)。
――自分の試合では、一番見てほしいところはどこですか?
古村 試合内容ですね。打撃の攻防だったり首相撲の駆け引きだったり、しっかり練習してるので。入場から試合まで、全部見てほしいです。
――イケメンアピールはしなくて大丈夫ですか?
古村 (笑)。ネットに試合のバナーが出たんですけど、最初に使われていた写真がすごくイヤで(笑)。何でこの写真が使われてるんだろう?と思って、ツイッターでつぶやいたら変えてもらえるかなと思って。
――ちゃんと変わってましたね。
古村 でも最初にあの写真がボーン!と出たので、その写真ばっかり使われるんですよ。まあでも、気にせず練習してます(笑)。
――じゃあイケメンぶりは試合会場で確認してくれと。
古村 そうですね(笑)。相手はイケメンイケメン言われてチヤホヤされてるんで、「ここにもイケメンはいるぞ」というところを今回の試合で分からせたいと思います。
――やることがたくさんありますね(笑)。頑張ってください!
対戦カード
※REDルールは肘有りキックルール、BLACKルールは肘無しキックルール
第8試合 メインイベント KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級(55kg)王座決定戦 3分5R(延長1R)
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/ISKA K-1ルール世界バンタム級王者、WPMF世界スーパーバンタム級王者)
KING強介(京都野口ジム/Team fight bull/元REBELS-MUAYTHAIスーパーバンタム級王者)※Team fight bullから所属変更
第7試合 セミファイナル REDルール フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
安本晴翔(橋本道場/REBELS-REDフェザー級王者)
ペットシラー[Phetsila]・FURUMURA-GYM(タイ/FURUMURA-GYM/元プロムエタイ協会スーパーバンタム級王者、TOYOTA HI-LUX REVOスーパーバンタム級トーナメント2016優勝)
第6試合 BLACKルール フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
龍聖(TRY HARD GYM)
大脇 武(GET OVER/DBS&RKAフェザー級王者、WBCムエタイ日本7位)
第5試合 REDルール スーパーバンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム/元ルンピニージャパン・バンタム級王者)
古村 光(FURUMURA-GYM)
第4試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級(75kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
松倉信太郎(TRY HARD GYM/WOMF世界スーパーミドル級王者)
渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)
第3試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級(75kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
吉野友規(STURGIS新宿ジム)
田村 聖(拳心館/元NKBミドル級王者)
第2試合 KNOCK OUT-BLACK スーパーライト級(65kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
与座優貴(橋本道場)
宮越慶二郎(拳粋会宮越道場/元WBCムエタイ・インターナショナル・同日本・NJKFライト級王者)
第1試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級(65kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)
久保政哉(Monolith)※フリーから所属表記変更
概要
大会名 KNOCK OUT ~The REBORN~
日時 2021年3月13日(土) 開場・16:45 開始・17:30
会場 後楽園ホール
中継 サムライTV(生中継|1,980円/月額)
チケット料金 SRS席¥20,000 RS席¥15,000 S席¥10,000 A席¥7,000 ※当日500円アップ ※小学生から有料、6歳未満でも座席を必要とする場合は有料
チケット販売 チケットぴあ KNOCK OUT OFFICIAL SHOP 出場選手・所属ジム
お問い合わせ Def Fellow 03-6262-3760 promotion@knockout.co.jp https://knockout.co.jp/