REBELS 2.28 後楽園ホール:良太郎「宮田さんがいた全日本キックの時代の血なまぐさい感じが好き」、橋本悟「倒すのも倒されるのも仕事。笑われるけど、本気で言ってる」
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REBELS ~The FINAL~(2月28日(日) 後楽園ホール)ではREDルール64kg契約で良太郎(池袋BLUE DOG GYM/REBELS-REDライト級王者)と橋本悟(橋本道場/INNOVATION&ムエタイオープン・スーパーライト級王者)が対戦する。良太郎はREBELSからKNOCK OUTに移行するこのタイミングで階級アップを表明。その意味でも今回の橋本戦は、重要な一戦だ。そんな良太郎がこの試合にかける意気込みとは?激闘派として知られる橋本だが、昨年は黒星が続いて方向性に悩んだこともあったという。良太郎戦では周囲から激闘が期待される中、どんな戦いを思い描いているのか?(記事提供:REBELS)
良太郎「REBELSの最後に、意地のぶつけ合いを見せつける」
――1月の対戦カード発表会見では、橋本選手との顔合わせで微妙に和やかな空気になってましたね。
良太郎 そうですかね。まあ僕もいい年なんで、乱闘とか起こしてたらヤバいでしょう(笑)。もう30超えてるんですから(笑)。
――いや、乱闘を期待してるわけではないんですが(笑)。橋本悟選手のことはどう認識してましたか?
良太郎 僕はチームの代表でもあるので全体的に見てますし、橋本道場は名門でいい選手がたくさんいるじゃないですか。もちろん試合会場ではよく顔を合わせますし、年齢も近いので、会えば普通に話もしますよ。
――キャリア的にもどこかで対戦していてもおかしくなさそうですけどね。
良太郎 そうですね。ただ、本来の階級は橋本選手が上なので。本来、僕は61.2kgの階級のチャンピオンで、彼は最近は64kgとか65kgとかでの試合が多いですよね。今回は64kg契約での話が来たので、実質は僕が上げている感じです。
――その契約体重は気にならなかったんですか?
良太郎 僕は65kgでもよかったんですよ(笑)。前回のハチマキ戦も64kgでしたしね。そこは全然大丈夫です。階級のリミットが変更になって、この先は65kgのスーパーライト級でいくつもりなので、そこにアジャストできるように挑戦していければと思ってます。
――会見の時点で宮田プロデューサーからも「激闘間違いなし」という言葉もありましたが、一方で橋本選手は「サラッと勝つのも目指して」とも言っていました。実際、どういう展開になりそうでしょう?
良太郎 そりゃあ「負けます」って言って試合する選手はいないですからね(笑)。ただ、お互いキャリアもありますし、それこそREBELSのファイナルという舞台で、僕が階級を上げて橋本選手とやる形なので……まあそりゃゴングが鳴ってドーン!って倒せば一番楽ですけど(笑)、そんな楽な方向に行くことばっかり考えてたら、練習も抜いちゃいますから。そうならないように、フルラウンド戦い切るスタミナと作戦も考えながら動いてます。でも性格的にもこういう感じだし、打ち合って楽しくなっちゃって……っていう想像はしてるんですけど(笑)。
――打ち合いになったとしたら、橋本選手はそれに応える相手ですよね。
良太郎 気持ちいいファイターですからね。お客さんもそれが見たいし、この前もハチマキ選手とやっててそれを感じたし。本当はね、カーンと鳴ってドーン!と終われば、楽でいいですけど(笑)、そんな楽な世界じゃないですからね。
――当日は日菜太vs海人、老沼vs白幡のタイトルマッチなどもありますが、一番目立つ試合を目指すという気持ちは?
良太郎 今のシステムだと、結局は選手の誰かからチケットを買ったお客さんが多いわけじゃないですか。でも、ツイキャス有料配信も含めて、「良太郎が出るんじゃん」「橋本悟が出るじゃん」って少しでも思ってもらえて、トイレ休憩になっちゃダメですよね。その点、僕らの試合はそうはならないであろうなというのがあるので。僕は全力でそこに応えられればなという感じです。
――ご自身にとって、この試合の一番のテーマは?
良太郎 何だかんだ橋本選手も何度もREBELSに出ていて、僕もREBELSの最後のチャンピオンなので、意地のぶつけ合いは見せつけたいですよね。こういうキャラ同士ですから(笑)。技術レベルの高い試合もあっていいんですけど、それこそ宮田さんがプロデューサーになって、その宮田さんがいた全日本キックの時代の、あの血なまぐさい感じが僕は好きなんで。お客さんも、今だったらコンプライアンス的にダメな応援の仕方をしたりして。ああいう雰囲気が好きなので、少しでもそれに近い感じで楽しんでもらえればなと思います。
――このところ、「REBELSの“顔”」争いが活発になってきています。良太郎選手はそこについては?
良太郎 僕はデビュー当時から選手兼トレーナー兼マネージャーみたいな感じでやっているので、主催者側の気持ちも考えちゃうんですよ。各団体に一人は“顔”になる選手がいないと、その団体の色味が感じられないですよね。REBELSではぱんちゃん璃奈選手が出てきてるし、鈴木千裕選手や龍聖選手の勢いもすごいですけど、僕は「裏枠」でいいんです(笑)。
――でも「REBELSと言えば」という選手の一人なのは間違いないわけで。
良太郎 だからこそ、KNOCK OUTになるにあたって階級を上げて、またタイトルを獲りに行くことを目指してモチベーションを上げているところでもあるんですよ。その選手にしか出せない色気ってあるじゃないですか。僕はけっこう異質ではあると思いますけど(笑)、そのポジションはけっこう大事だと思ってるんで。
今、同じチームの安達浩平が王座決定リーグ戦をやっていて、トントンといけばタイトルマッチをやってベルトが獲れると思うし、他にも濱田巧とかもいるので、教え子が上に行って、僕自身も新しい階級でベルトが獲れれば、それはそれで面白いじゃないですか。
――橋本選手に良太郎選手へのメッセージを聞いたところ、「お互い引退したらメシでも行こうよ」ということでした。逆に橋本選手に対してメッセージを……。
良太郎 いや、引退しなくてもメシぐらい行きますよ(笑)。何で「引退したら」なんだろう? じゃあ、「試合終わったら飲みに行こう」って伝えといてください。あ、じゃあ負けた方のおごりということで(笑)。言っといてくださいね!
――了解しました!(笑)
橋本悟「『年取って弱くなってんじゃねえの?』とは言わせない!」
――昨年末はイノベーションの大会で小磯哲史選手に激闘の末勝利して、1年をいい形で締め括りましたね。
橋本 勝って終われて、ホッとしました(笑)。去年は3試合しかできなかったんですけど、最初はバズーカ巧樹選手に負けて、次は畠山隼人選手にKO負け。そこまではだいぶ苦しくて、「このままでいいのかなあ」とか悩んだりしてました。だから最後勝てて、やっぱり間違ってなかったと安心してます。でも、「激闘でよかった」ってよく言われるんですけど、自分的には「激闘じゃダメでしょ」って思うんで(笑)。もっとあっさり勝つつもりだったので、もつれちゃったのは反省点ですね。
――悩んだという時期に変えたことはありますか?
橋本 ボクシングジムにも行ったりして、パンチを磨きました。でも小磯戦では蹴りが多かったんですけど(笑)。パンチに自信があるから蹴れた部分もあるのかなって、プラスに捉えてますけどね。
――今回の良太郎戦に向けて、会見でも「もっと蹴る」と言われていました。悩んで変えたのは、その部分というわけではないんですね。
橋本 もっと蹴らなきゃというのは、デビュー当時から毎試合のように言われてるので、それがちょっと出るようになったのかなという感じですね。
――ただ、良太郎戦で期待されているのは、やっぱり激闘ですよね。
橋本 ですよね(笑)。期待されてるならそれでいいかというのもあるし、もちろんサラッと勝ちたいというのもあるし。サラッと勝つということはKOということで、だったら盛り上がると思うので、それならそれでいいですし。どっちにしても盛り上がって、勝つならば。
――橋本選手と言えば激闘というイメージが強いですが、激闘にはリスクが伴いますよね。
橋本 僕は以前から「倒すのも倒されるのも仕事だ」って言ってるんですよ。笑われるんですけど、僕はけっこう本気で言ってて。お客さんは、絶対に人が倒れるところを見に来てるじゃないですか。僕の応援の人は相手が倒れるところ、相手の応援の人は僕が倒れるのを期待するし。だからどっちにしろ、これが仕事でしょ、と思うんで。うまいテクニックを見せるのも素晴らしいんですけど、僕はそれができないのでできる人に任せて、倒し合いを見せるのが僕の仕事かなと思ってます。だからリスクどうこうは考えたことないです。
――ではやっぱり、今回の良太郎戦も打ち合い上等、激闘上等ということになりそうですね。
橋本 そうですね(笑)。でも僕のイメージだと、良太郎選手はそんなにガツガツ来るタイプじゃない気がするんですよ。どっちかというとテクニシャン寄りじゃないかなと思っていて。
――ただ、メリハリがあって行くところは行くというタイプですからね。REBELS最後の大会でこのカードが組まれたということは、それにふさわしい激闘を見せてくれということじゃないかと。相手として異存はない?
橋本 REBELS的に名前があるのは彼の方だと思いますし、僕は2~3回しか出たことがないんですよね。チャンピオンでもあるわけだし、生粋のREBELSファンからすると彼の方が人気もあるでしょうから、僕にとってはありがたい相手です。
――その後はブランドがKNOCK OUTに一本化されますが、そこでタイトル戦線にという意欲はありますか?
橋本 僕は今、引退のしどころを探しているという感じもあるので……。今回負けたらそこから外れるわけだし、勝って「次はタイトルマッチ」と言ってもらえるんだったら、そこでベルトを獲って引退というのもいいなと思うし。まあ、あんまり先のことを考えるよりは、目の前の試合のことに集中してますね。
――では、今回の試合で一番見せたいものというのは?
橋本 鈴木千裕選手とバズーカ選手に負けて、年齢も年齢なんで、「コイツ、弱くなってんじゃねえの?」と思われてると思うので、そんなことないよというところを見せたいですね。「年を取って弱くなってるわけじゃねえぞ」という試合を見せたいし、そう言える勝ち方をしたいです。年取って弱くなってやめてったと思われたくなくて、「まだできるよ」「もったいない」って言われながらやめたいという気持ちがあるので。
――最後に、良太郎選手にひと言メッセージがあれば。
橋本 何だろう?(笑) 「お互いいい年なんで、どっちも引退したらメシでも行こうよ」って言っといてください(笑)。
――分かりました。では、激闘に期待してます! ……って、結局言ってしまいました(笑)。
橋本 いや、そう言われる方がうれしいです(笑)。
対戦カード
※REDルールは肘有りキックルール、BLACKルールは肘無しキックルール
REBELS-BLACKスーパーウェルター級(70kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
日菜太(クロスポイント吉祥寺/王者、元RISEミドル級(70kg)王者)
海人(TEAM F.O.D/挑戦者、シュートボクシング日本スーパーライト級(55kg)王者、S-cup 2018 65kgトーナメント優勝)
REBELS-REDスーパーフライ級(52kg)タイトルマッチ 3分5R
老沼隆斗(STRUGGLE/王者)
白幡裕星(橋本道場/挑戦者、ムエタイオープン王者)
REDルール ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
潘 隆成(クロスポイント吉祥寺/元WPMF日本スーパーライト級王者)
重森陽太(伊原道場稲城支部/WKBA世界ライト級王者)
REDルール スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
津崎善郎(LAILAPS 東京北星ジム)
リカルド・ブラボ(アルゼンチン/伊原道場アルゼンチン支部/新日本ウェルター級王者)
REDルール 64kg契約 3分3R(延長1R)
良太郎(池袋BLUE DOG GYM/REBELS-REDライト級王者)
橋本 悟(橋本道場/INNOVATION&ムエタイオープン・スーパーライト級王者)
BLACKルール ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
紀州のマルちゃん(武勇会/INNOVATIONライト級4位)
麻火佑太郎(PHOENIX)
BLACKルール 55.5kg契約 3分3R(延長1R)
鈴木貫太(ONE’S GOAL)
大川一貴(青春塾)
※UMA(K&K BOXING CLUB/REBELS-BLACK 67kg級王者・元65kg級王者、LPNJ(ルンピニー日本)ウェルター級王者)引退セレモニーを実施
概要
大会名 REBELS ~The FINAL~
日時 2021年2月28日(日) 開場・16:45 開始・17:30
会場 後楽園ホール
中継 ツイキャス(3,300円~/PPV) サムライTV(1,980円/月額)
チケット料金 SRS席¥20,000 RS席¥15,000 S席¥10,000 A席¥7,000 ※チケット完売 ※小学生から有料、6歳未満でも座席を必要とする場合は有料
お問い合わせ Def Fellow 03-6262-3760 promotion@rebels.jp http://www.rebels.jp/