Krush 1.23 後楽園ホール:47歳・大月晴明「今の若い子はみんなやさしいんですよ」×明戸仁志「伝説には伝説のままで終わってもらいます」|松本日向「バンタム級王座決定Tを見て、これでいいの?って」×壬生狼一輝「ワルツで来ればワルツでいきます」
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
神楽坂 江戸川橋 クラミツムエタイジム
立ち技最強、ムエタイを究める!16周年、選手コース開設。ジュニア、女子クラスも。今ならスタート月会費0円!
Krush.121(1月23日(土) 後楽園ホール)に出場する大月晴明、明戸仁志、松本日向、壬生狼一輝のインタビューがK-1 JAPAN GROUPから届いた。(写真 (C)K-1)
ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
大月晴明(NEXT LEVEL渋谷/元Krushスーパー・フェザー級王者、元ISKAムエタイ・インターコンチネンタル・スーパーライト級王者、元WPKC世界ムエタイ&元全日本ライト級王者)※マスクマンズから所属変更
明戸仁志(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
松本日向(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/K-1カレッジ2018 -55kg優勝)
壬生狼一輝(力道場静岡)
大月晴明、爆腕が破壊のリングで復活!「逃げる試合はしたくないし、プロとしての意地を見せる。明戸選手の顎を砕いてやろうと思います」
――今大会で約6年ぶりのKrush参戦が決まりました。驚いたファンの方も多いと思うのですが、改めてKrush復帰を決めた理由を聞かせてもらえますか?
「Krushから離れていた時期もあったんですけど、Krushはルール的にもイベントの盛り上がり的にも面白い大会だったので、ずっと出たいと思っていたんですよ。でも色々な団体から試合のお話をいただいて、なかなかタイミングが合わなかったんです。そういう中で会見でも話したように、このリング(K-1 JAPAN GROUP)には手合わせしたい選手がいて。ここで勝っていけば、そういう発言権も出てくると思うので、試合の時には47歳になるおっさんなんですけど、チャレンジしたいと思って参戦を決めました」
――大月選手は自分がKrushを離れている間にKrushの試合を見ていましたか?
「見ているときもあったし、見ていないときもあるんですけど、全体的にすごく技術が進歩しているなと思いましたね」
――大月選手と同じくKrush初期に活躍していたKrush Evangelistの石川直生さんは「昔のKrushの選手たちはみんなギラギラしていた」と話していました。大月選手も同じ思いはありますか?
「確かに当時の選手たちはスポーツというよりも生きるか死ぬかの気迫でやってましたよね。技術が上がれば防御も上手くなるし、多少しょっぱい(つまらない)試合をしても勝てばチャンスも来ますからね。あと今の若い子はみんなやさしいんですよ。僕は試合前の選手に『試合になったらぶっ●すつもりでやれ』や『相手がバランスを崩して倒れそうになったら、そこで止まるんじゃなくてチャンスだと思っていけ』と言うんですけど……『何言ってるの?この人?』みたいな反応をされる時があります(苦笑)。だから……そういう時代なんですかね。でも、例えば身体能力が高い選手はいくらでもいるわけで、勝つためには非情にならないといけないし、差がつくとしたら勝利への執念だと思います」
――大月選手は今年47歳で、K-1 JAPAN GROUPの最年長プロ選手になります。若いころと同じ練習や動きができないとところもあると思うのですが。
「昔とは全然変わってきますね、さらに良くなってますよ。僕は今でも若い一線級の選手たちとスパーリングしていて、ただやるだけだったら壊されちゃうじゃないですか。だから先生たちから色々とアドバイスをもらって、色々と考えながら練習しています。技術や練習内容は時間をかけて研究すれば伸びるものなんで、パンチ力も上がっていると思います」
――なるほど。では年齢やブランクは関係ない、と。
「僕はデビューして21年目で、競技生活を長く続ける選手はいると思うんですけど、次の試合ではどれだけ動ける姿を見せられるかだと思います。試合になれば緊張もあるし、減量もあるし……そこは色々と工夫して戦います」
――対戦相手の明戸選手にはどんな印象を持っていますか?
「戦い方としては自分と噛み合うと思います、熱い試合になるんじゃないかなと。そうなるように試合を組み立てたいですね」
――明戸選手は“逆境ソルジャー”と呼ばれるほど、心身ともにタフで逆転勝ちも多い選手です。
「明戸選手は打たれ強いと思うんですけど、だったら頭の骨をへし折ってやろうかな、顎を砕いてやろうかなと思います」
――まさに“爆腕”らしいKO宣言ですね。それでは最後に大月選手の試合を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをお願いします。
「逃げる試合はしたくないんで、正面から打ち合うのはリスクがありますけど、プロとしての意地を見せたいと思います。来年一発目、同じ47歳の人に『あいつ頑張ってるな』と思ってもらえる試合をしたいです」
明戸仁志、小細工なしの真っ向勝負で大月晴明に勝つ!「大月選手を喰ってやろうとしか思っていない。伝説には伝説のままで終わってもらいます」
――今大会ではKrushに電撃復帰を果たす大月晴明選手と対戦が決まりました。試合が決まった時はどんな心境でしたか?
「自分は学生時代から格闘技をやっていて、21歳の時に仙台のムエタイのジムに入ったんですけど、大月選手はその時からトップで活躍している選手なので、オファーを受けた時はただただびっくりしました」
――明戸選手にとって大月選手はどんな存在でしたか?
「GAORAさんで試合の映像も見てましたし、『爆腕伝説』(※大月のDVD)も持ってましたし、画面の向こうの選手という印象でした。だから“映像の人”と戦うことになって不思議な感覚があります」
――そんな大月選手とリングの上で戦うわけですが、どんな心境でリングに立とうと思っていますか?
「そこはもう喰ってやろうとしか思ってないですね。ちゃんと最近の試合も映像もチェックして(卜部)功也さんたちと対策を練って練習しているので、勝つ・倒すイメージは出来上がっています」
――大月選手は大ベテランですが、明戸選手もK-1・Krushで戦い続けている選手です。そういう部分で負けられないという気持ちはありますか?
「僕が使っている入場曲は“時代到来”という曲なんですけど、歌詞が新しい世代がベテランに引導を渡すという内容なんです。僕も35歳なんで若いわけではないですが(笑)、大月選手に引導を渡すつもりで戦います。大月選手は記者会見で『戦いたい選手がいる』と言っていますが、そこにたどり着く前に僕が叩き潰して、伝説には伝説のままで終わってもらいます」
――大月選手と言えば豪快なKO勝ちが代名詞で、明戸選手も“逆境ソルジャー”と呼ばれているように逆転勝ちや最後まであきらめない戦いぶりが持ち味だと思います。どんな試合を見せたいですか?
「自分がパニックにならずに落ち着いて戦えば問題ないと思います。僕も大月選手もちょろちょろ戦って判定勝ちするタイプじゃないと思うので、小細工なしの真っ向勝負して倒します」
松本日向、心で戦って最幸の試合をする!「怪我で休んでいる期間に一から自分を作り直すことができた。早く試合で今の自分を見せたい」
――昨年7月の「Krush.115」に出場を予定していた松本選手ですが、練習後に脳内出血が見られたためドクターストップで欠場となりました。
「怪我が分かった時は自分が一番びっくりして、試合もできなくなってしまって、本当に悔しかったですね。でも怪我する理由も分かったというか、当時は週5~6でスパーリングしていて、相手もトップ選手で自分より階級も上の選手ばっかりだったんで(苦笑)」
――医者から怪我の詳細を告げられた時は、どんな心境でしたか?
「ポカーン…でしたね、お医者さんに対して『この人は何を言ってんだろう?』って。自分そんなにヘコむタイプじゃないんですけど、さすがにヘコみました(苦笑)」
――約半年間の休養期間を経て復帰が決まりました。この期間はどのように過ごしていましたか?
「しっかり静養する期間を設けて回復しましたし、お医者さんからもOKをいただいたので、試合自体は問題ないです。練習内容もただがむしゃらにやるだけじゃなくて、大宮司さんともしっかり話し合って、メニューを考えなおしました。一から自分を作り直すことができたので、すごく仕上がりはいいです」
――松本選手が欠場している期間に第6代バンタム級王座決定トーナメントが行われ、吉岡ビギン選手が優勝して新王者になりました。
「僕は負けず嫌いなんで、他の選手がベルトを巻くのがすごく嫌だったんですけど(苦笑)、僕は怪我したことにも絶対に意味があると思っていて。焦る気持ちもありましたが、トーナメントに出るよりも遥かに強くなってやろうとポジティブに捉えていましたね」
――率直にトーナメントを見て、どんな感想を持ちましたか?
「正直……これでいいの?って思いました。僕はKOがすべてだと思わないですが、みんな最初から最後まで全力を出しきって戦ったのかなって。僕はそれができるだけの練習をしていて、いつもそういう試合をやってきたんで。とはいえ自分は試合に出ていないので何かを言える立場ではないので、早く試合で今の自分を見せたいです」
――その復帰戦の対戦相手がK-1・Krushで2戦2勝の壬生狼選手に決まりました。
「復帰戦でベルトを狙っている位置の選手と当ててくれてうれしかったですね。しっかり技術もあって強い選手なので楽しみです」
――松本選手もここまでプロ戦績は3戦3勝なので無敗対決となります。
「前回の多久田和馬選手はかなり強い選手だと思って試合を受けたし、橋本(実生)選手との2連戦も覚悟を持ってやりました。まだプロでは3戦しかしていませんが、数字以上に濃いものを手に入れたと思います。僕は誰にも負けないつもりでやっているので、これからも負けちゃダメかなと思っています」
――この試合の勝者はタイトル挑戦に一気に近づくと思います。
「僕もそうなると思っているし、みんなにそう思わせる試合をします」
――それでは最後に松本選手の復帰を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをお願いします。
「シルバーウルフの中でも自分が一番最初の試合なんで『やっぱりシルバーウルフの選手はすごいわ!』と思ってもらえる“最幸”の試合をしたいです。自分がプロをやるうえで師匠に教えられたことが『人の心を動かす選手になれよ』だったんです。だから僕の試合を見た人が『明日から頑張ろう!』と思ってもらえる気合いのある試合をしたいです。もちろん僕も技術を伸ばしているし、技で相手に勝つことがあると思うんですけど、僕は必死に戦わなかったから良いところが出ないし、やっぱり自分は心で戦う選手だと思うので、自分には自分にしかできない戦い方があるので、それをファンのみなさんに見せたいです」
壬生浪一輝、お楽しみはこれからだ!「僕と松本選手にしかできない試合をして、観客が震えるような戦いを見せる」
――壬生狼選手は昨年8月の「Krush-EX」に急遽参戦して勝利し、11月のK-1福岡大会では元Krushバンタム級王者の晃貴選手に勝利しました。ここ数カ月で目まぐるしく取り巻く環境が変わったのではないですか?
「めちゃくちゃ変わりましたね。『Krush-EX』の時は試合の数日前にオファーがあったんですけど、あそこでチャンスを掴むことが出来て。11月に地元福岡&初のK-1出場して、元Krush王者の晃貴に勝てて、今考えると夢のような時間でしたし、本当に勝ててよかったなと思います」
――周囲の反響も大きかったのではないですか?
「はい。地元に帰った時に『K-1選手だ!』と声をかけてくれる人もたくさんいて、それまでとは180度変わったと思います。1年前までは画面の向こうでK-1やKrushを見ている側だった人間が、1年後にまさかその舞台で戦っているとは思わないじゃないですか。1年前の自分に『お前は1年後にそこで戦っているよ』と言っても、多分信じないと思います(笑)」
――確かにそうですよね(笑)。
「でもそれと同時にK-1ファイターとしての自覚を持たなければいけないと思うようにもなりました。やっぱり僕たちの仕事は見ている人や子供たちに夢を与える仕事で、僕がK-1で活躍することでジムや地元の子供たちが『僕も頑張ればK-1に出られるんだ!』と夢を持ってくれたらうれしいです」
――ちなみに壬生浪選手は記者会見でもプロレスラーの名言を使ってコメントすることがありますが、プロレスがお好きなのですか?
「はい! 子供の頃にテレビでドラゴンゲートさんの試合を見たのがきっかけでプロレスが好きになりました。当時は僕もプロレスラーを目指して、弟と一緒にバク転とか色々と練習してたんですけど、YouTubeでプロレスラーのドキュメントを見て『こんなに練習しないといけないのか…』と思って……。プロレスラーを諦めて見る方向にシフトチェンジしました」
――お客さんの前で戦うという意味でプロレスから影響を受けていることはありますか?
「僕はたくさんあると思っています。お客さんを楽しませることは同じだと思うし、試合はもちろん煽り映像や記者会見でもエンターテイメントとして“魅せられる”選手になりたいです」
――今大会で対戦する松本選手にはどんな印象を持っていますか?
「本当に気持ちが強いファイターで、絶対に後ろに下がらないスタイルかなと思います。Krushは壊し合いの場なので、もし松本選手が壊し合いで来れば壊し合いでいくし、ワルツで来ればワルツでいきます」
――お互いK-1 JAPAN GROUPで無敗(壬生狼は2戦2勝、松本は3戦3勝)ですが、そこは意識していますか?
「K-1 JAPAN GROUPでは松本選手の方がキャリアは上かもしれませんが、僕はトータルで8戦やっています。プロのキャリアでは僕の方が上なので、そこは自信を持って戦います」
――Krushバンタム級では昨年12月に吉岡ビギン選手が新王座に就きました。
「僕が接戦で勝った晃貴選手から3回ダウンを取って勝っているので本当に強い選手だと思います。でもここで松本選手に勝てばすぐにでもタイトルマッチが組まれると思っているので、この一戦は本当に大事かなと思っています」
――それでは最後にファンのみなさんにメッセージをいただけますか?
「僕と松本選手にしかできない試合をして、観客が震えるような戦いを見せる。お楽しみはこれからだ!」
対戦カード
Krushウェルター級(67.5kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
山際和希(谷山ジム/王者、Bigbang王者)※初防衛戦
加藤虎於奈(TEAM TOP ZEROS/挑戦者)
バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
松本日向(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/K-1カレッジ2018 -55kg優勝)
壬生狼一輝(力道場静岡)
ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
大月晴明(NEXT LEVEL渋谷/元Krushスーパー・フェザー級王者、元ISKAムエタイ・インターコンチネンタル・スーパーライト級王者、元WPKC世界ムエタイ&元全日本ライト級王者)※マスクマンズから所属変更
明戸仁志(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
第5代Krush女子フライ級(52kg)王座決定トーナメント・準決勝(2) 3分3R(延長1R)
壽美(NEXT LEVEL渋谷)
芳美(OGUNI GYM)
第5代Krush女子フライ級(52kg)王座決定トーナメント・準決勝(1) 3分3R(延長1R)
真優(月心会チーム侍)
NA☆NA(エスジム)
スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
小倉尚也(スクランブル渋谷)
黒田勇斗(K-1ジム心斎橋チームレパード)
フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
龍斗(K-1 GYM横浜infinity)
國枝悠太(二刃会)
スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
佐野天馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/Bigbangフェザー級王者)
松本涼雅(team ALL-WIN)
女子アトム級(45kg) 2分3R
AIKO(FREEDOM@OZ)
紗依茄[らいか](月心会チーム侍/第9回K-1アマチュア全日本大会 チャレンジBクラス 女子-50kg優勝)※長崎紗依茄 改め
概要
大会名 Krush.121
日時 2021年1月23日(土) 開場・16:45 開始・17:30
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA(生中継)、GAORA(1月25日(月) 18:30~22:30)
チケット料金 SRS席 20,000円(前売り完売) RS席 15,000円 S席 10,000円 ※小学生からチケットが必要です
チケット販売 K-1.SHOP グッドルーザー 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/