シュートボクシング 11.28 後楽園ホール:初のSBでの対策は?喜多村誠、ハルク大城、溝口孝湖インタビュー
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
センチャイムエタイジム
中野駅徒歩9分。本場のムエタイ、教えます。まずは見学・体験を!
SHOOT BOXING 2020 act.2(11月28日(土)後楽園ホール)に出場する喜多村誠(ホライズン・キックボクシングジム/元新日本キック・ミドル級王者)、ハルク大城(ボスジムジャパン/パンクラス・ネオブラッド・トーナメント2013フェザー級(65.8kg)優勝、TRIBELATEキック・ライト級王者)、溝口孝湖(WATANABE GYM/HOOST CUP女子スーパーライト級王者)のインタビューがシュートボクシング協会から届いた。3人ともSB初参戦で、赤コーナーのSB育ちの選手たちに立ち向かう。これまで培った経験をどう活かして戦うか、また、その先に見据える目標についても語っている。(写真(C)SHOOT BOXING)
第7試合 メインイベント 70kg契約(肘有り) 3分3R(無制限延長R)
海人(TEAM F.O.D/SB日本スーパーライト級(65kg)王者、S-cup 65kg世界トーナメント2018優勝)
喜多村誠(ホライズン・キックボクシングジム/元新日本キック・ミドル級王者)※伊原道場新潟支部から所属先名称変更
第5試合 62kg契約 3分3R(無制限延長R)
笠原弘希(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級(60kg)王者、元フェザー級(57.5kg)王者)
ハルク大城(ボスジムジャパン/パンクラス・ネオブラッド・トーナメント2013フェザー級(65.8kg)優勝、TRIBELATEキック・ライト級王者)
第4試合 SB日本女子ライト級(62.5kg)初代王座決定戦 3分3R(無制限延長R)
未奈(秀晃道場/1位)
溝口孝湖(WATANABE GYM/HOOST CUP女子スーパーライト級王者)
喜多村誠「70kgの試合はまだ早いとしっかりと教えてやります」
メインイベントでS-cup2018世界王者・海人(TEAM F.O.D)とヒジあり、70.0kg契約で対戦する元新日本ミドル級王者・喜多村誠(ホライズン・キックボクシングジム)。ゴツゴツしたファイトスタイルでこれまでにT-98、喜入衆などいった他団体王者クラスの選手を破っており、70kg級のヒジ打ちありのムエタイ路線で最強の一人といえるだろう。SB初上陸でSBエースの首を狩るか!?
――今は新日本キックボクシング協会から離れてフリーなんですか?
「そうですね。今までは伊原道場新潟支部所属でしたが、乙川(敏彦)支部長が伊原会長とお話をして円満に退会しホライズンキックボクシングジムとして今年7月に再スタートしました。今後はフリーの立場で新日本の大会をはじめ、どの大会にも出ますし、自分はヒジありの方がいいですけど、ヒジなしでも問題はないのでタイトルを懸けてどんどんチャンピオンクラスとやっていきたいですね」
――コロナの自粛期間はどういう練習を?
「緊急事態宣言が出た時はジム自体は1カ月間お休みしていたのですが、僕はジムの鍵を持っていたので朝に走って一人で空いている時間にジムに来てサンドバッグ、シャドー、ウエイトトレをやったりと、ずっと身体を動かしていました。急に試合が決まったからと身体を作ったわけではなく、いつでも試合ができるように準備してきました」
――試合が決まらない中でのモチベ―ションはどうでした?
「コロナのせいでどこの団体も興行をやっていなかったのでしょうがないとは思っていました。フリーになってすぐにこういう形でSBに出られるチャンスをもらえたので嬉しいです」
――今回、SB初参戦が決まりました。
「試合は2月以来なので9カ月ぶりの試合になります。昨年からSBと新日本キックが交流戦を始めていましたが、元新日本キック王者の自分がまさかSBに上がるとは考えたこともありませんでしたね」
――SBにはどのような印象がありますか?
「投げ技、立ち関節技、絞め技がありなんですよね。じっくりとSBの試合を見たことはないのですが、今回の試合が決まってからは海人選手の試合映像を見てみると、海人選手は相手のスタイルに合わせて戦っているのか、投げ技、絞め技にはこだわって戦っていないですよね」
――当初、9月に今回の試合が決まっていましたが11月に延期となりました。あのアナウンスを聞いた時の心境は?
「凄く残念でしたが、さらに残念なことに10月のRISEで海人選手と緑川選手の試合が発表されたことですね。日本トップクラスの緑川選手が判定で勝つと思っていて、負けた海人選手とやるのは面白くないと思っていたら、海人選手が勝ってくれたことで自分にとってはさらに美味しい相手になったな、とモチベーションは上がっています」
――海人選手の印象を教えて下さい。
「下の階級の選手だったのでそこまで意識していませんでしたが、以前から凄く巧い選手がいるなとは思っていました。海人選手が階級を上げてきたのは最近のことですよね? 元々スーパーライト級(65kg)、ウェルター級(67.5kg)の選手で同階級では相手がなかなかいないことで階級を上げてきていると思うのですが、まさか自分がいきなりSBに参戦して、70kgで海人選手と試合をするとは思ってもいませんでした。まだスーパーウェルター級(70kg)の試合は早いと思うので、しっかりとそれを教えてやりたいと思います。完全アウェーですが、しっかり盛り上げてKOで勝ちます」
――ファイトスタイルの印象はどうでしょう?
「何でもできる凄くバランスのいい選手ですが、怖い攻撃は特にありません。弱点が見当たらないので自分はパワーで勝ちます。スピード、テクニックは向こうの方が上だと思うので、手数で押し切り、さらに頭を使っていきます。ヒジありの経験は数戦しかないんですよね? KNOCK OUTでの水落選手との試合を見ていたらヒジを出すタイミングがうまいと思いましたが、僕を相手にそう簡単にはいかないというのも見せ付けてあげます」
――他団体の王者と対戦すると燃えますか?
「相手が強いと分かっていた方がモチベ―ションは上がります。今までは相手の実力の分からないタイ人との試合が多く、誰もが知っている強い選手とやって勝った時の方が嬉しいので今はモチベーションは高いです。いきなり自分がフリーになって一発目で他団体のチャンピオンとやること、さらに相手がしかも海人選手ということで凄くいいカードだと周りは喜んでくれているので凄くやりがいはありますね」
――SBルールということで自身が絞め技、投げ技などを狙うことはありますか?
「体格でいえば自分の方が全然有利ですし、どんな形でも海人選手を倒したいのでチャンスがあれば狙います。ヒジもありですし、何でもいいので可能なルールの中で勝ちを拾いにいきますよ」
――今回試合が決まってからはそういう練習もしているのですか?
「秘密特訓という形でやっているので期待していて下さい。柔道の経験ですか? テレビで柔道をやっているのを見るのは好きで、中学、高校の体育の授業でやると他の友達よりは強かったですね」
――今後の目標をお願いします。
「海人選手に勝てば年末のRIZIN参戦も見えてきますよね? RIZINの榊原代表は海人選手を使いたいと思うので、ここで自分が勝てばアピールできるのかなと。あと、今僕はもう40歳になるので身体の動くうちは試合をどんどんやっていきたいなと。ベルトはまだ新日本キックの一本しかないのでSBのベルトを獲りたいという気持ちはあります。SBはS-cup世界トーナメントが今年開催される予定だったんですよね? 来年オファーがあれば全然出たいので勝って世界の舞台に挑戦したいと思います。あと、うちのジムは選手が少ないので選手が増えるように、僕のことを目標としてくれるように頑張っていきたいと思います」
シュートボクシング 11.28 後楽園ホール:海人、コロナ禍経ての練習環境、ダリ戦・緑川戦を語る「今年こそは大晦日」|有料配信も決定
ハルク大城「笠原兄はムエタイスタイルで重心が浮いているので簡単に投げやすい」
第5試合(62.0kg契約)でSB日本フェザー級王者・笠原弘希(シーザージム)と対戦するハルク大城(ボスジムジャパン)。MMAとキックの二刀流ファイターのハルクはMMA団体「パンクラス」では上位ランカーと激戦を繰り広げ、戦いの舞台をキックのリングに移しても、現在連勝記録を更新している。SB初参戦でどのような戦いを見せるか。
――ボスジム所属選手はリングネームが変わってますが、ご自身はどういう意味で付けられたのでしょう。
「会長がその選手の特徴を見て決めていて、自分の見た目が超人ハルク(アメリカのマーベルコミック社のアメコミに登場する緑色の肌の巨人)そのまんまなので、ハルク大城のリングネームになりました(笑)」
――今回SB初参戦となり、心境はいかがですか。
「コロナで大変な時期にいきなりチャンピオンとやらせてもらえるのでありがたいですね」
――ハルク選手と同門の北斗拳太郎選手はSB日本スーパーウェルター級ベルトです。SBにも何度か参戦していることで今回アドバイスもありました?
「北斗がSBの大会に出ていた時は近くで見ていましたし、練習でもちょくちょくアドバイスをもらっています」
――対戦する笠原選手についてはどのような印象がありますか?
「立ち技の試合映像を良く見ていたのですが、今回の試合が決まってから笠原選手の映像を見たら、笠原選手はシュートボクサーでありながらもキックボクシングの基本的な動きのできる巧い選手かなと」
――弱点は見つかりました?
「何でもできる選手なので逆に全てが穴なのかなと。自分が全て上回っているので普通に勝てるなと思いました。立ち技の試合数では向こうの方が上ですが、僕みたいなタイプの選手とやったことがないと思うのでやりにくいと思いますよ」
――キックでプロデビューした後にMMAを14戦やられていて、再びキックに転向したのはなぜですか?
「MMAだとやるべきことがたくさんあるのでパンチとキックを極めたいと思って気分転換のような感じでキックに移行しました。もちろんまだMMAにも興味はあるので平行してやっていくとは思います」
――SBルールでは立ち関節、投げ技も認められていますが、狙っていきますか?
「MMAをやってきたことも活かせると思うので、その点でも自分の方が有利かなと。なので試合でもどんどん立ち関節、投げ技を狙っていきます。そういう点も相手は警戒することになるのでやりづらいでしょうね。あと高校と大学でウエイトトレーニングを重視していたのでフィジカルにも自信はあります。キックを8戦やってきてフィジカル負けを感じたことはなく、笠原選手はムエタイスタイルで重心が浮いているので簡単に投げやすいです」
――今回勝てば笠原選手の持つタイトルにも挑戦アピールできるかと思いますが、狙っていますか?
「そうですね。そこも考えていて今は目の前の試合に集中していますが、笠原選手のベルトを獲ったらその上の階級のライト級でも自分は問題ないので西岡蓮太選手のベルトも狙います」
――二階級制覇を狙うと。では、会場に来てくれるファンにメッセージをお願いします。
「僕はキックボクシングのような綺麗なスタイルではないのですが、ハルクらしい迫力ある試合を楽しみにしていて下さい」
溝口孝湖、未奈を挑発「投げてシュートポイントを取るような姑息な手段を使って逃げるなよ」
第4試合、SB日本女子ライト級(62.5kg)初代王者決定戦でSB日本女子ライト級1位・未奈(秀晃道場)と対戦するHOOST CUP女子スーパーライト級王者・溝口孝湖(WATANABE GYM)。尾張の重戦車”の異名を持ち、女子離れした破壊力のある攻撃力が光る国内女子重量級のエースは、以前から未奈との対戦を熱望しており、ようやく決まった一戦にモチベーションは高いという。戦いを直前に控え心境を聞いた。
――今回SB初参戦となりました。
「SBという大きな団体で試合ができることを光栄に思いますし、一発目でタイトルマッチを組んでいただき嬉しく思います。SBには立ち関節技、投げ技が認められている団体ですが、私はキックボクサーなので打ち合って勝負するだけです」
――対戦する未奈選手にはどのような印象がありますか?
「どんどん前に出てくるタイプの選手なので私もどんどん前に出て面白い試合になりそうだなと。私の階級ではなかなか女子選手がいない中、未奈選手は同じ階級で活躍されていたので以前から対戦したいと思っていた選手でもあり、今回タイトルマッチという一番いい形で組んでいただき気合いが入ってます」
――どういう試合になるとイメージしてます?
「もちろん殴り合いになるんじゃないかと。未奈選手はゴングが鳴ったらラッシュを仕掛けてきますよね。私もそれに対応できるぐらいの練習をしているので打ち合いますよ。ドンフライVS高山善廣戦のようなガンガン打ち合う試合をイメージしています。なので、未奈選手には『投げてシュートポイントを取るような姑息な手段を使って逃げるなよ』と言いたいですね」
――ちなみに一応、投げ技や立ち関節に対しての練習はしてます?
「それは全くしていません。とにかく殴り合いしかイメージしていません。私は未奈選手以上のパンチ力があるのでKOを狙っていきます」
――自信のあるパンチ力はどのように身に付けたものなんですか?
「元々高校までバレーボールをやっていてアタッカーでした。その時もパワーがあり、スナップがキックでも活かされているのかなと。最初はプロ選手としてやるつもりはなく、フィットネス感覚でジムに入ったのですが、そういうパワーがあったのでプロ選手になることも進められました。ちなみに今年でキックをやって11年目ぐらいです」
――女子重量級だと選手層も薄くなかなか試合が組まれることもない現状ですが、長く続けらていられるのはどういう理由からですか。
「応援してくださる方が周りにいるのでそういう期待に応えたい気持ちが大きいです。あと、うちのジム自体がアットホームで楽しい雰囲気なのもあるのかと」
――選手を続けていく上での目標は?
「SBはRIZINと友好関係にあるのでここでしっかりとベルトを獲ってRIZINの舞台に立つことが今の目標です。SBのタイトル戦の後には12月27日には自分が保持しているHOOST CUP女子スーパーライト級タイトルの防衛戦を控えていてそこでも勝って、ダメージがなければ4日後の大晦日の試合も問題ありません。コロナの影響でずっと試合がなかったので試合がしたくてたまりません(笑)」
――そんな短いスパンでも問題ないと?
「そうですね。私は普段男子とばかりスパーしているので試合で怖さを感じたことはありませんし、ケガも全くないので頑丈が売りでもあります。未奈選手のパンチをもらっても倒れません」
――ファンにメッセージをお願いします。
「完全アウェイの状況ですが、地元・岐阜から応援に来てくれる方もいるので、私の勝った姿を見せていい1日だったと思われるような試合にしたいと思います」
対戦カード
第7試合 メインイベント 70kg契約(肘有り) 3分3R(無制限延長R)
海人(TEAM F.O.D/SB日本スーパーライト級(65kg)王者、S-cup 65kg世界トーナメント2018優勝)
喜多村誠(ホライズン・キックボクシングジム/元新日本キック・ミドル級王者)※伊原道場新潟支部から所属先名称変更
第6試合 SB日本フェザー級(57.5kg)王座決定戦 3分5R(無制限延長R)
笠原友希(シーザージム/1位)
手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸/4位)
第5試合 62kg契約 3分3R(無制限延長R)
笠原弘希(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級(60kg)王者、元フェザー級(57.5kg)王者)
ハルク大城(ボスジムジャパン/パンクラス・ネオブラッド・トーナメント2013フェザー級(65.8kg)優勝、TRIBELATEキック・ライト級王者)
第4試合 SB日本女子ライト級(62.5kg)初代王座決定戦 3分3R(無制限延長R)
未奈(秀晃道場/1位)
溝口孝湖(WATANABE GYM/HOOST CUP女子スーパーライト級王者)
第3試合 63kg契約 3分3R(無制限延長R)
村田聖明(シーザージム/SB日本ライト級(62.5kg)2位)
般若HASHIMOTO(クロスポイント吉祥寺/元グラディエーター武士道キックフェザー級王者)
第2試合 69kg契約 3分3R(無制限延長R)
村田義光(シーザージム/SB日本ウェルター級(67.5kg)4位)
璃久(志真會舘/SB日本スーパーウェルター級(70kg)5位)
第1試合 58kg契約 3分3R(無制限延長R)
山田彪太朗(シーザージム)
西田勝行(TEAM TOPKING 西田道場)
概要
大会名 SHOOT BOXING 2020 act.2
日時 2020年11月28日(土)開場・17:00 本戦開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 ローチケ LIVE STREAMING(生中継/3,500円+手数料385円) FIGHTING TV サムライ(放送日未定)
チケット料金 SRS席15,000円 RS席10,000円 S席7,000円 A席5,000円 ※チケット完売 ※当日券は各500円UP ※新型コロナウイルス感染対策により観客動員数に制限があります。
チケット販売 チケットぴあ イープラス 後楽園ホール シュートボクシング協会
お問い合わせ シュートボクシング協会 03-3843-1212 http://www.shootboxing.org/