REBELS 11.8 後楽園ホール:与座優貴「空手で世界一を取ったのに今の位置にいることに凄く焦りを感じています」、久保政哉「左ミドル対決? 蹴りの質が全然違う」
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REBELS.67(11月8日(日)後楽園ホール)で対戦する与座優貴(橋本道場/極真会館2017全世界ウェイト制軽量級(70kg)優勝)と久保政哉(フリー)のインタビューがREBELSから届いた。
与座優貴「この9カ月間で凄く成長できた。あの黒星が最後になるような進化ぶりを次で見せる」
与座優貴(橋本道場) Yoza Yuki
1997.12.20生/茨城県土浦市出身/22歳/170cm/サウスポー/8戦7勝(3KO)1敗
――今年2月KNOCK OUTの無法島 GRAND PRIX 1回戦での鈴木千裕戦以来の試合が決まりました。
「そこから何試合か決まっていたのですが、結局コロナで流れてしまって9カ月も試合間隔が空いてしまいました。橋本道場のほかの選手は次々と試合をやっていて焦りはありませんでしたが、自分も早く試合をしたいという気持ちはありました」
――その鈴木戦では8戦目にして初敗北でしたが、今試合を振り返っていかがですか。
「負けた後は人生終わったなと思ってしまうぐらい落ち込んでしまいましたね。あの試合はいい意味でも悪い意味でも蹴りに頼りすぎていた部分がありましたし、常に相手の攻撃をもらう可能性のある距離感での試合だったのでそこで大きくスタミナをロスしてダウンを取られてしまいました。今の自分の状態から鈴木戦を振り返ると、逆によくあのレベルで7連勝していたなと。今はパンチをもらわない距離、もっと楽に戦える位置を確認できていて、あの時と今の動きを比べると一発の攻撃力、パンチに対する反応、基礎的な部分も全然違っています。この試合をしていない9カ月間で凄く成長ができている実感があるので、あの黒星が最後になるような進化ぶりを次で見せたいと思います。今は誰が相手でもやっちゃうんじゃないだろうかという自信がありますね。前までは悪い意味で空手の延長という形で戦ってましたが、今は完全にキックボクシングができている手応えはあります。周りからは蹴りがあるからこそのパンチ、パンチができるようになったからこそ今までの蹴りが入るようになったと言われるようになりました」
――空手で世界大会優勝、キック転向後に無敗でいたことに慢心はありませんでした?
「多少あったかと思います。同じ極真出身でキックでも活躍している選手はいますが、空手の実績でいえば僕の方が勝っています。でも、現状を比べると空手で世界一を取ったにもかかわらず今の位置にいることに凄く焦りを感じていますし、そういう選手にジェラシーを強く感じているので逆に今は燃えています。今の練習通りの動きができればトントン拍子で名前が上がっていくと思うのでこれからが凄く楽しみです。僕よりも目立っている選手は気にくわないですし、もう自分が一番目立ってやろうという気持ちです。同じ競技をやっているからには違う階級の選手であっても自分が一番目立ちたいという気持ちは空手時代から強いので、同じ道場の先輩、後輩たちにも負けたくはありません」
――今回対戦する久保選手についてはどのような印象がありますか?
「元々9月のKNOCK OUTで対戦予定だったので、その時に対策を立てていました。あれから自分のスタイルに変化があり、どういう戦いになるかは軽くイメージするだけで具体的な対策はしていません。久保選手は世界的に大きな団体のGLORYで活躍していた選手なので実力者だと思いますし、キック関係者からも評価が高く、自分はそういう強い選手と戦えることが凄く楽しみです。久保選手に勝てば、僕がGLORYと契約する権利はあるんじゃないかとは勝手に思ってます(笑)。最近、自分は『トップになる、チャンピオンになる』と周りに公言するようにしていて、そうしているからなのか戦うことに対して恐怖心がなくなり、楽しみが増えました」
――今回、左ミドル対決とも言われてますが、蹴り勝つ自信は?
「自分のことを蹴りの選手と言われるのはあまりいいとは思っておらず、自分は全部ができる選手になりたいと思っています。相手が蹴りの選手ということなので、蹴りでも勝った上に全局面で上回りたいと思います」
――ちなみに今格闘技界ではカーフキックが流行ってますが、どう思いますか?
「受けたら純粋に痛いですよね。ミドルキックの得意な選手には有効な技だと思うので、自分もそういう蹴りを使っていきたいと思います。空手時代はカーフキックという技の名前があるとは知らなかったのですが、自分はよくふくらはぎを蹴る試合をしていて、デカい相手と戦うことが多かったので効かせるというよりは重心を崩すという意味で使っていましたね。ここ最近主流の技になっていて、あ~あれはカーフキックというのかと(笑)」
――最先端の技術をすでに使われていたんですね。SNSでは、ご自身も出ていたKNOCK OUT無法島GPの優勝者・西岡連太選手の名前を出していましたが、今後は西岡選手との対戦につながる戦いになりますか?
「西岡選手と戦いたいというよりは、自分はチャンピオンになるために、今のチャンピオンである西岡選手とやりたいと思います。2月に負けている鈴木千裕選手とはリベンジの機会があれば、いずれしたいなと。あの時の強さでああいう内容だったので、今やれば普通に勝てる相手です。僕がチャンピオンになってその防衛戦の相手に鈴木選手を指名しても面白いかなと思います。とにかく現時点で強いやつと戦っていきたい。自分よりも強い選手をどんどん倒していく野望があり、そういう発言権を得るためにもベルトが必要なのでここで負けるわけにはいきません」
久保政哉「左ミドル対決? 蹴りの質が全然違うところを見せますよ」
久保政哉(フリー) Masaya Kubo
1993.7.23生/広島県広島市出身/27歳/173cm/サウスポー/34戦17勝12敗5分
――リングネームを付ける風潮のPHOENIX GYMに所属していた久保選手ですが、“久保政哉”というのもリングネームですか?
「そうですね、本名は佐伯政哉と言います(笑)。僕には、なかなかいいリングネームが見つかりませんでした。母親が再婚して久保になり、僕は養子縁組ではないので旧姓の佐伯のままなんです。母の再婚相手の方がめちゃくちゃ良い人で、僕が小学生の頃に学校に行けず引きこもりになっていた時期に格闘技を勧めてくれて、人生の軌道修正をしてくれた恩があります。それで前会長のスネーク加藤(加藤督朗)さんが感動のエピソードにまとめようと、『じゃあ久保政哉でいいじゃん?』と言い、そうなりました(笑)。海外では久保というのが発音しやすいらしく、KUBO! KUBO!とよく呼ばれて覚えられていたのでこのリングネームで良かったとは思います」
――久保選手はヨーロッパ最大のキックボクシング団体『GLORY(グローリー)』と専属選手契約を結んでおり、今回日本での試合は2018年6月のREBELSでの潘隆成戦以来となります。海外で試合経験を積んできたことは自信になっていますか?
「海外で応援してくれる人がいない中で試合をしてきたことは自信になっていますが、後楽園ホールだろうが新宿FACEだろうが、どの場所であっても僕がやるべきことは変わらず、常にベストなものを表現しようと練習しているので上がるリングは特に関係ありません。僕はGLORYの選手だと見られていると思いますが、だからといって強い選手に勝っているわけではなく(苦笑)、久々に日本で試合をするので、以前に見た時よりも強くなっているのを見てもらいたいですね。海外で試合をすること自体が好きなのですが、日本で試合をすることの良いところは調整がしやすいことと、日本食でリカバリーできて計量が終わったら自分の家で休めることだと思います。でも、海外で試合をすると楽しいことも多いです。海外の色んなところを周っている中で、GLORY専属選手やスタッフと何度も顔を合わせると同じチームのような感覚になって、スタッフからは『よく遠いところまで来たね』とリスペクトされながら迎えてくれるので、いい試合をしないといけないなと気合いが入ります。フランスでの試合が僕は多かったのですが、中国にも行き、そこで何度かKO勝ちが続いた時は試合会場で現地のファンからよく声を掛けられたことがありました。今はコロナの影響で海外での試合は厳しいので、日本でいっぱい試合をして、落ち着いたらまた海外で試合をしたいと思います」
――今はフリーで活動されているということですが、練習環境を教えて下さい。
「以前に所属していたPHOENIX GYMのオーナーのご厚意で、PHOENIXで練習させてもらったり、大沢文也選手のJoker GYMに出稽古をしたり、フィジカルトレーニングの場所を借りてやっています。あと、僕は典型的なサウスポースタイルなのでスパーリングパートナーで呼ばれることが多く、そこで練習させてもらうことも多いですね」
――対戦する与座選手の印象をお願いします。
「身体が頑丈そうで、空手の世界チャンピオンなので左ミドルがめちゃくちゃ重たそうなイメージがあります。彼はキックの経験が少なくパンチの反応がまだ遅いのですが、若い選手なので試合を重ねるごとに慣れてくると思うのでそこは油断せずに行こうかなと。あと、僕の34戦と比べて与座選手はまだキックは8戦しかしていませんが、実戦の感覚でいうと空手の試合で場数を相当踏んでいるでしょうし、キックではベテランの選手がデビュー数戦の選手に負けることがあるのでキャリアの差は特に関係ないと思います。警戒しているのは空手特有の胴回し回転蹴りなどの技で、それを不意にもらってポカしなければいいなと。ファンからは左ミドル対決と見られているようですが、蹴りの質が全然違うところを見せられたらと思います。もらったら効くとは思いますが、そうさせないようにするのことも作戦の一つではあります」
――与座戦をクリアーしたら、REBELSでの目標はありますか?
「僕はまだタイトルを持っていないのでベルトは欲しいなと。とりあえずREBELS、KNOCK OUTに継続参戦してそこを狙える位置までいきたいと思います。現KNOCK OUTチャンピオンの西岡蓮太選手はめちゃくちゃ巧いなと思っていて、僕が勝ち続けて機運が高まればやることになるのではないでしょうか。REBELSだとチャンピオンはバズーカ巧樹選手ですよね。与座君が僕との試合は次期挑戦者決定戦だと言われてますが、僕が久々にREBELSのリングで勝って王座に挑戦するとなっても他の選手的には面白くないので、与座君が勝てばそれでいいのではないでしょうか(笑)。僕はちゃんと順番待ちをしてチャンスが来ればやるというぐらいです。あとREBELSで目立つ選手といえば、鈴木千裕選手。彼とは噛み合う試合になると思うので興味はありますね」
――来年の目標も教えて下さい。
「まずは日本で、経験を積む意味でたくさん試合をしたいですね。あと、過去にタイで2度練習したギャットムーガーオジムの環境が良くて、ジムの方に気に入ってもらえて『1年ぐらい面倒を見てやるよ』と言われたことがあるんですよ。そこで練習しながら試合にもたくさん出させてもらえるという話だったので僕もタイに行くつもりでしたけど、コロナでその話が止まっています。コロナが落ち着いたら、タイで1年ぐらい練習したいと思っています」
対戦カード
※REDルールは肘有りキックルール、BLACKルールは肘無しキックルール
第9試合 メインイベント BLACKルール 女子47kg契約 3分3R(延長1R)
ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE/REBELS-BLACK女子46kg級王者)
MARI(ナックルズGYM/元ミネルヴァ・ピン級(45.36kg)王者)
第8試合 セミファイナル REDルール 59kg契約 3分3R(延長1R)
安本晴翔(橋本道場/REBELS-RED&WPMF世界フェザー級王者)
BEN侍 Y’ZD(タイ/Y’ZD GYM/スックワンキントーン・ライト級王者)
第7試合 REDルール 64kg契約 3分3R(延長1R)
良太郎(池袋BLUE DOG GYM/REBELS-REDライト級王者)
北川“ハチマキ”和裕(PHOENIX/元REBELS-MUAYTHAIスーパーライト級&ライト級王者)
第6試合 REBELS-RED 55.5kg級王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/ISKA K-1ルール世界バンタム級王者)
宮元啓介(橋本道場/元WPMF世界&WBCムエタイ・インターナショナル・スーパーバンタム級王者)
第5試合 REBELS-RED 55.5kg級王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
小笠原裕典(クロスポイント吉祥寺/元BCムエタイ日本統一&INNOVATIONスーパーバンタム級王者)
KING強介(team fightbull/元REBELS-MUAYTHAIスーパーバンタム級王者)
第4試合 BLACKルール 65kg契約 3分3R(延長1R)
鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)
康弘(ゴリラジム)
第3試合 BLACKルール 65kg契約 3分3R(延長1R)
与座優貴(橋本道場/極真会館2017全世界ウェイト制軽量級(70kg)優勝)
久保政哉(フリー)
第2試合 BLACKルール 61kg契約 3分3R(延長1R)
中澤良介(TRY HARD GYM)
麻火佑太郎(PHOENIX)
第1試合 REDルール 70.5kg契約 3分3R(延長1R)
渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)
小原俊之(キング・ムエ/J-NETWORKミドル級3位)
概要
大会名 REBELS.67
日時 2020年11月8日(日) 開場・17:00 本戦開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 TwitCasting(ツイキャス)(生中継/3,300円)
チケット料金 SRS席¥30,000 RS席¥20,000 S席¥15,000 A席¥9,000 B席¥7,000 ※全席種完売 ※6歳未満は入場無料(座席を必要とする場合は有料)
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