仙三、ゼロからの頂点を誓う「40歳までにONE Championshipのチャンピオンになる」
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昨年にONEチャンピオンシップデビューを飾った“激闘男”の池田仙三。しかし、勝ち星には恵まれず、3月の日本大会では、フィリピン強豪のダニー・キンガッドと激闘を繰り広げるものの判定負け。脚骨折の大怪我を負った。続く10月の日本大会では、キンガッドと同じチームラカイ所属のリト・アディワンと対戦したが、1R右腕脱臼によるTKO負けを喫した。「ONEでは本来の戦いが出来ていない。このままでは終わらせられない」と闘志を燃やす仙三に電話取材した。(記事提供:ONE Championship)
仙三は現在、怪我も回復しベストの状態に戻す練習をしているという。「昨年の怪我から回復し、対人練習を始める頃にコロナの時期に入りました。今までやらなかったベンチや器具を使った練習をし、落ちた筋肉を戻そうとしています。長距離や坂道ダッシュなど日にメニューを変えながら、スタミナもあげて。今は一から身体を作り直しています。そうでないと、ONEでは勝てませんからね」
コロナ禍の中ONEの王者になりたいという気持ちが強まったという。「昨年の怪我や結果で気持ちの波があったんです。モチベーションが上がったり、下がったり。悩んだりしました。その中でコロナがあった。『こうなったら何が何でもやるしかない。これに賭けるしかないんだ』そう考える様になりました。ONEでは2連敗。もう勝たないと後が無い。そしたら、格闘技をはじめた頃の気持ちになれた。ゼロの気持ちになった事で、むしろONEでチャンピオンになれると自信が湧いたんです」
ONEチャンピオンシップで戦う意味を尋ねると「世界のトップと戦いたいと思っていた。応援してくれる仲間や家族の為に世界チャンピオンになりたい。やっぱり勝った姿を見せたいです。『仙三だったら、必ず世界チャンピオンになれる』と昔から言ってくれる仲間が沢山いるんです。ダメかなと思った時も、その言葉を思い出して諦めず戦ってきたから。その期待に応えたいです」
再開したONEではアディワン(上写真右)との再戦を強く意識しているという。「負けが続いたので、次は絶対に勝たないといけないと思っています。アディワンは将来、チャンピオンになる器。自分がチャンピオンになるには避けて通れない相手なので、必ず対戦するはず。次に対戦したら、打撃戦に持ち込み、相手の打撃を掻い潜りながら拳を当てて、アディワンの心を削って勝ちたいです」
現在37歳とベテランの域にいる仙三に現役生活について尋ねると「今年の9月に38歳になります。ここまできたから、今は振り切った気持ちになっている。40歳までにはONEの頂点に。チャンピオンになります。でも、まだ自分の戦いが出来ていないので。先ずは自分の本来の戦いを見せて、ONEに認められる様にします。まずはそれから。だから次は絶対に勝ちます」コロナ禍を休息期間とし心身ともに復活した仙三の激闘が見れる日は近い。